【R18】月に叢雲、花に風。

蒼琉璃

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第三部 天界編

壱、非天の宮―其の弐―

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「魔王と半神を惑わせる罪深き女神おんなだな。まだ乳臭い人間の香りが残ってはいるがこの肌は滑らかで心地が良い。さぁ、我が愛する皐諦の問に答えろ……ん?」

 催淫効果のあるエキゾチックな香りの香はぞくぞくと和肌やわはだを泡立たせた。筋肉のついた褐色の腕が若菜の細い腰を抱き、赤い舌が首筋を舐めあげ、大きな手が柔らかく張りのある乳房を掴む。

「っ………ふっ………ぁ、いや………っ、知らないっ……どうして、お辞めください、こんなっ……っ……やだぁっ」
「抵抗しても苦しいだけですよ、性奴隷わかな姫。あらゆる女神も天界人もこの媚薬には叶わず、阿修羅様の性愛カーマ・スートラには逆らうことなどできないのですから」

 第三夫人の皐諦は美しく可憐にそして鬼女らしく嘲笑うように言う。
 そして自らの淫らな陰裂に指を這わせ、自慰するように指を上下に擦りつけると、まるで花芯が生き物のようににょきにょきと伸び、立派な陰茎が生えた。
 均整の取れた美しい女体に、その可憐な美貌が妖艶に歪む。顔に似合わず雄々しく勃起する陰茎が天に向けて反り返ると、人界ではお目にすることが無い淫靡で神秘的な光景に思える。

「ふっ……。お前が選択をせねば、どちらも楽しむ事になるなぁ。よもやそれが願いか? さぁ、可愛い口を開けて俺の可愛い妻の男根リンガを舐めろ」
「んっ……んんんっ………! ふっっ………んっ……はぁ、んぐっ……んぅ!」

 阿修羅王が口を開かせると、皐諦の陰茎がぐっと挿入される。
 その瞬間に鬼女の感嘆の吐息が上がり、悩ましい声が漏れると柔らかな若菜の髪を撫で腰を動かし始めた。
 胡座あぐらの上の若菜の乗せた阿修羅王は乳房をもみ上げ、耳たぶの付け根を甘噛みしては淫らな下着の合間からこぼれ落ちた美しい花弁を撫でた。

「はぁっ、んんっ、なんて蕩けそうなお口ですこと。口腔内の柔らかさ、はぁっ、唾液の温もり……口奉仕の技術は私に劣るけれど、はぁっ……あんっ……んぐっ、ぞくぞくしちゃうその視線、はぁっ、あ、ああんっ、魔王の愛した娘を陵辱するって大変楽しいことだわ!」

 皐諦の陰茎がじゅぷ、じゅぷと行き来すると息苦しさに涙が溢れてくる。
 それを紛らわせるように太い指先が以外にも繊細な動きで亀裂を撫で弄り始めると、媚薬の香のせいで、なし崩しにされた理性が本能に飲まれて体が震える。
 無垢な華の感触を味わうように指の腹で円を描くように愛撫され、たゆたう乳房を揉み込まれると背中を反らせして敏感に反応した。

「乳房はほどよい柔らかさだ。どうやら俺が刻みつけた刃の痕は、もう残っておらんようだな。残念だ……俺が勝ち取った印になると思ったが傷一つ無い。肉付の良い恥丘に慎ましいだが、女陰ヨニの肉弁の吸い付きはなかなか良いな……。花弁の表面だけでも魔王サクが好みそうな女だ」
「んっ……んんっ、はぁっ、んぅっ……っ、ふぅっ……んっ、んんっ……! んんぅ、んぐっ! んっ、んんっ、んん!!」

 刃の傷跡は残っていないと言われると、若菜は思わず恐怖で背筋が寒くなってしまった。
 亀裂の表面を撫でる指が、触診しょくしんするかのように花弁の隅々まで愛撫し、感じたくは無いのに、強烈な快感が体に走って甘く呻きながら震えた。
 皐諦の吐息の感覚が短くなって、腰の動きが早まると深く突き上げられ、喉の奥に苦い味か広がり若菜は思わず咳き込んだ。

「っはぁっ……! なんて甘露かんろなお口の中ですこと。はぁ……こんなに早く出してしまうとは思わなかったですね。あら、それはそうと、とっても甘い愛液の香りがしますわ。ふふっ、阿修羅様の愛撫はとても気持ちがいいでしょう?」

 頬を赤らめ、若菜の口から陰茎を取り出すと開かれた花弁から少しずつ甘く爽やかな清浄な霊力を纏った愛液が溢れてきたのを感じた。
 阿修羅の褐色の指先が、薄桃色と花芯を撫で回していると、少しずつ水音が響いて快感に咽び泣くようにいやいやと頭を振る。

「あっ、んっ……やめ、はぁっ、ああっ、いやぁ、指でいじらないでっ……あっ、はぁっ、こんなのやっ……んんっ、はぁっ、はぁっ」
「どうだ、若菜よ。皐諦の精は他の男と変わらず濃いだろう。お前も舐めてやれ、皐諦よ……この女神むすめは、よほど感度が高いと見える。花芯の粒も固く勃起し、甘い蜜がえらく溢れてきた」

 阿修羅王が喉の奥で笑うと、ぱっくりと亀裂を開けた。美貌の鬼女はしなやかな体を跪かせると可愛らしく、愛する王と媚薬と愛撫で呼吸を乱す若菜を見上げた。
 舌先を尖らせ、花弁を辿るように舌を這わせては、強く吸い上げるように唇をぴったりと花弁に寄せる。
 それから、阿修羅王の指先を辿るように亀裂を上下に舐め肉弁ラビアのを口に含んで音を鳴らすようにすすり始めると、若菜は背中を反らして体を震わせた。

「――――っ! ひっ、あっ……あっあっあっ、あっ、感じたく無いのに、あっ、んっ、あふっ、ああっ、やぁっ、んっ、あっ……んんっ」
「ふん、下らぬ足掻きだな。お前の顔は蕩けているではないか。皐諦の舌技がよほど良いと思える、さぁ、舌を出せ」

 強引に唇を奪われ、若菜は舌先を絡められた。口付けだけは陵辱を免れたかったが阿修羅の舌先は若菜の柔らかな舌を愛撫するようにうごめいて淫らに絡められる。
 心は拒否をしているのに、媚薬の香のおかげで淫らな水音を立てながら、絡まる野獣のような舌先に体が震えるのを感じた。
 指先は果実をもぎ取るように、少し強めに胸を愛撫されるが、被虐生の高い若菜はそれさえも快感を覚えた。
 猥雑わいざつに重なり合った花弁を貪られて、掘り起こされた花芯を口に含まれ強く吸った瞬間に頭が真っ白になって体が硬直する。


「――――ッッ!!!」
「はぁ、美味ですわ。後から後から愛液が溢れて、なんていやらしい女陰ヨニなのかしら魔王も晴明様もこの香りに誘われたのでしょうね、はぁ、美容にも良いのかしら?」
「頑なに抵抗をしていたが、やはり達したか。それにしてもお前の舌はいやらしく絡みつくな……接吻せっぷんも良い。さぁ、俺が直々に愛撫してやろう。皐諦よ、俺の陰茎リンガを舐めろ」
「あっ、いや、恥ずかしい、やめてっ……きゃあっ、やらぁっ、ひぁっ」

 若菜の体を四つん這いにさせ、尻を高く上げさせる。
 臀部を強調するような装飾の下着の秘部を覆う布は割れて花弁が見えるようになっていた。
 若菜の下に入り込んだ皐諦は、阿修羅の雄々しい褐色の陰茎リンガを手で扱くとふっくらとした桃色の唇で含み、淫らな舌使いで挑発的に陰茎を舐った。
 愛妃の手慣れた口奉仕に満足しながら、阿修羅王は可憐で未熟な若菜の亀裂を凝視する。整った薄桃色の恥丘に光り輝く金のチェーンと布地を分けると、濡れた穴が恥ずかしく開かれる。

「若菜よ、お前は男を惑わせているくせに、ここはまだ使い込まれているようには見えんな。尻穴の方も朔や晴明にさんざん使われていたのか? 天界人の噂によれば妖魔の城にも囚われていたと聞くが…………、神の繭の中でも具合のよいものを持っているのか?」
「い、いや、そんなこと、聞かないでくださっ……あっ、やぁぁんっ!」

 花弁を指で開け、阿修羅王は嘲笑うように囁くと愛らしい尻穴と花弁を太い舌で舐め始める。ミミズのようにうごめく太い舌が触手のように表面をのたうち回ると、若菜は嬌声をあげてラグを握りしめた。
 尻穴を弄るように舌で舐め、そこを唾液まみれにすると、花弁を吸い上げ丁寧に溝をなぞっていく。
 そして小さな花穴を犯すように舌を挿入すると、愛液を啜りながら上下に動かした。
 鬼神の舌先は心地よく、若菜の天上の華と褒め称えられた内部がさざなみのように舌に絡みつき、締め付け、予想以上に男根に快楽が走って思わず阿修羅王は呻いた。

「あっ、ああっ、ひぁっ、んっ、ああんっ、ゃ、あっ、舌が腟内なかに入っちゃう、んっ、やぁんっ……やめ、だめ、お願い、いや、―――やぁぁんっ!!」
「はぁっ……ちゅ、なんというはしたない声かしら。やはり人間上がりの女神は堪え性がありませんわ。まだ愛撫されてから、そう時間が経っていた訳でも無いのに。……んんっ、はぁっ……ちゅ、阿修羅様、はぁっ……あぁ、たくましい男根リンガ美味しゅうございます」

 若菜への愛撫に嫉妬するように、皐諦は口腔内の奥まで、王の陰茎を飲み込むと淫らに舌を絡め何度も頭を動かした。その様子に笑いながら美味な酒を飲むようにうっとりとした表情で若菜の花弁を愛撫し、愛液で喉を潤していた。
 若菜は快感に抵抗出来ず、腰を震わせながら甘い快楽に飲まれて蜜色の瞳を潤ませた。

「くっ、はぁ……出すぞ、皐諦。ああ、良い子だ……お前の口は蕩けるほど心地よく、どの妃よりも俺を喜ばせる。さぁ、若菜の尻を弄ってやれ……お前は俺の指を咥えるが良い。この娘の愛液は神酒のようだ。そして腟内なかはミミズがうねるようで、心地が良く美しい」

 皐諦は受け止めた王の白濁した欲望をごくりと飲み干すと、するりと若菜の下から這い出てきた。
 体を寝かせ、仰向けにすると両足を持ち上あげさせ花弁から菊座まで、全てを二人に曝け出させるようにまんぐり返しにする。
 皐諦は、若菜の臀部に細い褐色の指を這わせると、濡れたそこに菊座に指を挿入した。
 阿修羅は中指と薬指を花弁に挿入し、愛液を纏わせながら腟内なかを味わうように動かした。

「あっ、ああっ、んんっ、やぁぁ、あっ、腟内なかで擦れてっ、はあっ、あっ、ああっ、んんっ――――ッッ!! いやぁ、またいっちゃう、朔ちゃんっ、助けて、はうぅっ……、あ、ああっっ!!」

 指が花弁と菊座を交互にじゅぷ、じゅぷと淫らに蹂躙するように動かされると、若菜は快感に口端から銀の糸を垂らし涙を流す。
 二人の指は狭く猥雑わいざつな動きをする蜜壺を、まるでもて遊ぶように愛撫し、何度も絶頂に達する女神を見て楽しんでいた。

「なるほど……指を挿入しただけで、心地が良い。はは、お前は答えぬが、どうやら後ろの穴も指を良く咥えているようだな。こうしてバラバラに動かすと気持ちが良いだろう? 犬には勿体ないほどの玩具だ」
「ええ、お尻の方も指を咥えて締め付けて……性奴隷わかな姫、ふふふ、ここを擦られると愛液が溢れていますよ。愛する魔王の名を呼んで、健気ですねぇ」
「ひんっ……あっあっ、もう、お願い、や、やめて、ああっん、両方されたら、わたし、ああっ、あっあっあっああっ、はぁぁ、やぁ、きちゃう、あっ、やぁっっ、きちゃうの!」

 ずぷ、ずぷと阿修羅の太い指にかき混ぜられ、皐諦のしなやかな指で突き上げられ、若菜は太ももを震わせながら絶頂に達して愛液を溢れさせた。
 媚薬の香が炊かれた部屋に花咲くような甘い香く爽やかな香りが立ち込める。
 阿修羅王は指を抜くと花弁に口を寄せて愛液を舐めとった。若菜の腰を下ろした二人は妖艶に微笑むと楽しそうに若菜を覗き込んだ。

「さぁ、お前の腟内なかは十分にほぐれたようだな。俺の陰茎リンガを受け入れるにも十分だろう。これからが本番だぞ」
「ふふっ、咎人風情がとっても名誉なこと。阿修羅様は、天帝様に一番近くて遠い尊き方なのです。神聖な陰茎リンガで犯され、最高の快楽を得られるのですよ。私も半陰陽ふたなりと男で貴女の淫乱な穴を楽しませて頂きます」

 若菜は呼吸を乱して、恍惚こうこつとして阿修羅を見た。
 天帝に近くて遠い、とは一体どういう意味だろうと若菜はぼんやりと考えていた。
 鍛えられた褐色の肉体に、梵字の入墨タトゥー豪華絢爛ごうかけんらん刺繍ししゅうが施された下穿したばきを完全に外すと鬼神の雄々しく盛った陰茎が目に入る。
 遠くで修羅族の僧が荘厳な経を唱える声が響き、原始的だが神聖な存在に見えた。
 しかし若菜は力なく首を振った。

「はぁ、はぁ、……ゃ」
「心配するな、若菜。八百万の神の端くれを殺すほど暴君でもない。お前の体に流れた魔王の精を追い出し綺麗にしてやるだけだ。天上で最も強い男の味を覚えさせてやる」

 そう言うと、阿修羅王は華奢きゃしゃな若菜を組み敷いた。
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