【BL】王様の命令は絶対っ!!

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二人の王様

第47話 鸚鵡返し ー岩崎渚 目線ー (背後注意)

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「ぁ…あっ、んあっ…修斗。」

「指入れた時凄く痛かったよね。キレてない?」


 俺は久しぶりの修斗の愛撫に身体中がとけて首を振るので精一杯。

 修斗が優しく声をかけながら調べるように俺の中をかき混ぜる。

 ピリッと痛みがわずかに走ると、修斗はすぐに気がついてくれてローションを追加して俺の中をたっぷりと濡らす。

 ゆっくりと長い指を一本ずつ増やしてしつこいぐらいにほぐしてくれる。


「ぁあ、あん、もう平気だからぁ…っんぁぁぁっ!!!」


 そう何度も言ったんだけど修斗は首を縦に振ってくれなくて、そのうち俺はまたイかされてしまった。


「一週間何もしてないんだから、無理させられないよ。」


 納得するまで入り口を広げたり、指が中を頻繁に出入りさせてびしょびしょになるまで塗り込めた。


「はっ、はぁ、はあ、ぁ…っ」

「柔らかくなったね。中に挿入するよ。良い?」


 やっと、やっと、俺の中に来てくれる。


「いいよぉ。早くっ…俺、もお一人でイクのヤダぁ」


 くすっと笑って「わかった。」と耳元で囁くと熱い修斗が俺の中に入ってきた。


「ふあんっっ、んんっ、しゅ、と、キスして、あっ、声でちゃう」

「ふふ、しょうがないなぁ」


 格好良い修斗の顔が近づいて、待ちきれなくて舌でお迎えしちゃった。

 じりじりと中に侵入してくる修斗が、大きくて、熱くて溶かされちゃう♡


「んっんんっ、んんんっ、ふ、んんぅぅ、」

「はぁ、はぁ、全部入ったけど、身体大丈夫?」


 もう、俺のこと気遣ってばかりなんだから。


「んぅ、お腹ン中、ァン…修斗でいっぱいで…嬉しい♡」

「っく……優しくしたいのに…、ナギ、自分のせいだから覚悟してね」

「え…んんっ」


 早口で言われたかと思ったら唇を塞がれて、修斗は今まで抑え込んでいた欲望を開放するかのごとく俺の身体を突き上げはじめた。


「ふぅっんんっんんーーーっ!!んっふっ」


 修斗っ、激しいよっ!!

 俺のなか、奥に当たってるよぉっ


「ふんんんぅ!!」


 ああっもうっ…愛してる!!

 二人同時にイクことが出来て幸せな気分に浸ると、やっと唇が外された。


「はっ、はっ、はっ、んんっちゅっ」


 息を吸うのが精一杯のところに、愛のささやきを繰り返しながらキスされる。


「愛してるよ、ナギ。」

「ん。はぁ、はぁ、んあっ♡」


 ズルリと中から引き抜くと、息が整わない俺の体勢を入れ替えてうつ伏せにされる。


「ちょ、修斗っ」

「今度はこっちね。次はもう少し楽しませてあげられるから、枕噛んで声殺してね。」


 高く持ち上げられた腰に楔が充てがわれ、一息で中に戻ってきた。


「んうううっ、…はぅっ、修斗っ」

「ナギ、声出さないでみんな家にいるんだからね。」


 腰を打ち付けられて『ぱちゅん、ぷちゅっ』といやらしい水音が鳴る。


「んっ、キツイな。ふっ、解したりなかったかっ?!」


 中に入ってくるたびに俺の身体は喜びに震えて修斗を締め付けてしまう。

 抱くのをやめるとか言われないように慌てて枕から口を離した。


「あんっ、ちがっ、気持ちよくってっ、俺っ、ンンン」

「ふっ、そっか、じゃ、遠慮しないで、イクねっ!」


 俺の腰を掴んだ手に力が入ると、さっきより少し荒々しく腰を穿つ。


「うううううぅ!! うううううぅ!! うううううぅ!!」
 気持ちいいっ、熱いよぉ。頭おかしくなっちゃうぅぅっ。


 修斗の熱で繋がっているところから溶岩のようにドロドロに溶けていくような錯覚に陥る。

 いつもより情熱的で野獣と獲物って感じで修斗に身体の隅々まで食べ付くされちゃう。

 怖くて嬉しい。


 あっ!


 修斗が俺の中をあの角度でえぐる。


「んっ、ふぅンンンンンーーーーーーーーっ!!」
 俺がまた先にーーー。



 ヒクヒクと痙攣する身体はキュンキュンと修斗を締め付けちゃう。

 修斗も愛液を解き放とうとスピードをあげていく。


「俺がどれだかけ好きかって、んっ、分かってもらうために今夜はいっぱいするからね。くっ」


 言い終わると同時に修斗の注ぎ込んだ熱と衝撃を身体の最奥で受け止める。


「ひあんっ………あ、…あ、んん、」


 そのまま休むまもなく修斗はワルツを踊るようにゆったりと俺の中を擦り上げる。

 腕は背中から俺を抱きかかえて頬や肩、背中にキスを落とし愛撫してくれる。


「俺が好きなのはナギだけだよ…ナギしか愛せない。」


 中がごりゅってイイ所を突くから、身体に力が入って締めちゃう。

 
「ふあっ…んん…んふぅ…あ、…あ、ん、」

「っぁ、はあ、ね、朝までいい?」


 ずっとゆるく中を突き上げられていて、何も考えられない頭は言葉尻だけをそのまま鸚鵡返しする。


「…んぁ♡…うん…朝まで…いい…ん」

「やった♡」




 ……朝まで…




 !




 ハッとなった時はもう遅かった。


「待って修斗…ああ朝っ…んくっ…ンンンンン」




 それから俺は布団に縫い付けられて、本当に朝までずっと寝かせてもらえなかった。

 
 
 
 
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