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邂逅逸話 暁のシジル 解③-1
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ーー それは遠い昔の物語。彼が抱え続けた物語。その果てで、二人は出逢った。迷い込んだ異世界での出逢いだった。だが、その出逢いは確かに二人の未来を塗り替えた ーー
その日は、始めた旅の途中、生まれて初めて「世界の歪ひずみ」の実物を見た日でもあった。存在は知っていた。とある存在から聞いていたからだ。でも目の当たりにしたのはその時が初めてで、恐怖と感動が心の中で入り交じったのを覚えている。
それでも、行ってみなければいけないと思った。それが、旅を始めた最初の理由に付随するからだ。旅はたった一人で始めたけれど、その時は力を貸してくれるという存在との出逢いの後だったから、未知に足を踏み入れてみる勇気があった。
そうして、生まれて初めての「世界の歪」に飛び込んだ。
飛び込んだ先は知らない世界。そうか、これが異世界か。
夕焼けに染まる山や森が見えた。だが、どうやら街の近くではなかったようで、見当たらなかった。
なんの前情報もない未知の世界。少し、足が竦んだけれど、今更、何の収穫も無しに戻ることは出来ない。
私は、絶対に見つけてみせる!
この世界で手掛かりを探すんだ。そう思って森の方を見ると、朽ちた建造物の断片が見えた。木の蔦に絡められ崩壊を防がれている部分もあれば、崩壊しきっている場所もある。…つまり、遺跡だ。
そう判断して、駆け出した。
遺跡の内部は無いか。入り口を探して森を掻き分け奥へ奥へと進む。
そうして進んだ先で、急に視界が開けた。先程まで鬱蒼としていたのに、急にだった。だが、それもそのはずだった。そこにあったのは湖だった。
森の中に現れた湖。その湖の真ん中、浮かぶ遺跡が見えた。いや、正確には半分が水に沈んだ遺跡、と言えるだろう。
森を抜けた頃には日が沈み、星空が瞬いていた。数え切れない程の星々がそのまま湖面に映り込み、まるで遺跡が星空の中に佇んでいるように見える。
しばらくはその幻想的な景色に目を奪われていた。そして気付いた。遺跡の上に誰かがいる。この世界の人だろうか。
もっと近くへ行こう。湖畔を走って最も近くに行ける所まで行く。湖面から顔を出す遺跡に飛び移って人がいた所まで。
水に沈んだ遺跡の中で床まで顔を出している場所まで上手く辿り着けた。少し息を切らし、改めて人影を探す。
見つけた。
自分が立っている場所から、転々と水面下から顔を出す遺跡の柱などを超えた先、石柱に囲まれた丸い広場だった場所。そこに人が一人で立っていた。
声を掛けてみようと思った。この世界の事を知るなら、知っている者に聞いた方が早い。
すうっと息を吸い、大きな声で呼びかけようとした時、その人物の周辺に異様なものが現れた。何処からともなく。
驚いて声は出なかった。それでも、ソレはこちらに気が付いたらしい。人影がこちらに振り向くのと同時に、ソレは目の前まで一瞬で距離を詰めてきた。
ぎょっとして後ろにバランスを崩して、尻もちをついた。最初は距離が遠かったし、今は一瞬で距離を詰められてまともにその姿を認識出来なかったが、床に座り込んだことで距離が生まれ、その存在を認識出来た。出来たけれど、しなくて良かったんじゃないかと思った。
真っ黒で異形の生き物。悪魔とはこういうのを言うのか。そんな風に思った。それと同時に、死ぬんじゃないかと思った。殺される、と。
けれど、放たれた言葉は予想していないものだった。
〈小娘、何をしている?〉
頭の中に響くような、耳で拾っている音のような、どちらとも判断出来ない聞こえ方だった。
〈見掛けない格好をしているぞ〉
〈ですねぇ、不思議な格好です〉
上手くその姿を認識出来ない。異形な姿だと判断出来るのに形容する言葉が見つからない。そんな存在が二体、目の前にいる。真っ黒で、正確な姿が見えないのだ。
この状況をどうしていいかわからず、下手なことを言って殺されるのも勘弁で、恐怖から手も足も出ない。ただただそこで尻もちをついて眺めている事しか出来ない。
すると、その異形の生き物の背後から別の声が聞こえた。
「…誰…?」
その声は普通に聞こえる声だった。その事に安堵したのを覚えている。
声の主を見た。
金髪の長い髪がさらさらと風になびいている。大きな布を巻いたような服装。そうだ、教科書で見た昔の貴族のような格好だ。真っ白な布がスカートのようにひらひらと揺れる。一瞬、女性かとも思ったが先程の声は低く、男性的だった。という事は、男性…?
ふわり、舞い上がって円形広場跡からこちらにやってくる。
浮いた…!?
一瞬、幽霊か何かだったのかと思ったが、冷静に考えれば魔法の類なんじゃないかと思えた。ただ、この世界にも魔法があるのかが問題だ。もし無ければ、この世ならざるものを見てしまった事になる。
ただでさえ未だ目の前にいる真っ黒な異形の存在が二体もいるのに、この人間までも人ならざる者ならば、気絶してしまいそうだ。
だから、人間である事を願った。
すとん、とその男が目の前に着地する。影がある、足がある。そして、透けていない。大丈夫、生きた人間だ。…擬態しているのでなければだが。
「えっと…あの…」
かろうじて絞り出した声はか細いものだった。だが、彼らには聞こえたらしい。
〈ん?何ぞ?〉
〈なんでしょう?〉
男の方でなく、異形の存在の方が返事をした。
…いやいやいや!そっちじゃない!反応して欲しいのそっちじゃないの!!!
カツン、と男が一歩を踏み出し、手を差し伸べる。
最初は訳が分からず、きょとんとしていたが、すぐに意味に気がついてその手を握り返す。すると男はぐいと引っ張って立たせてくれた。
「あ、ありがとう…」
こうして面と向かい、改めて見るとこの男…。
めっちゃイケメンじゃない!!???
いや、イケメンというより美人!!?美男子!!!???
この瞬間、私はある性癖に覚醒した。
その衝撃的な出会いは今も忘れられないーー…。
その日は、始めた旅の途中、生まれて初めて「世界の歪ひずみ」の実物を見た日でもあった。存在は知っていた。とある存在から聞いていたからだ。でも目の当たりにしたのはその時が初めてで、恐怖と感動が心の中で入り交じったのを覚えている。
それでも、行ってみなければいけないと思った。それが、旅を始めた最初の理由に付随するからだ。旅はたった一人で始めたけれど、その時は力を貸してくれるという存在との出逢いの後だったから、未知に足を踏み入れてみる勇気があった。
そうして、生まれて初めての「世界の歪」に飛び込んだ。
飛び込んだ先は知らない世界。そうか、これが異世界か。
夕焼けに染まる山や森が見えた。だが、どうやら街の近くではなかったようで、見当たらなかった。
なんの前情報もない未知の世界。少し、足が竦んだけれど、今更、何の収穫も無しに戻ることは出来ない。
私は、絶対に見つけてみせる!
この世界で手掛かりを探すんだ。そう思って森の方を見ると、朽ちた建造物の断片が見えた。木の蔦に絡められ崩壊を防がれている部分もあれば、崩壊しきっている場所もある。…つまり、遺跡だ。
そう判断して、駆け出した。
遺跡の内部は無いか。入り口を探して森を掻き分け奥へ奥へと進む。
そうして進んだ先で、急に視界が開けた。先程まで鬱蒼としていたのに、急にだった。だが、それもそのはずだった。そこにあったのは湖だった。
森の中に現れた湖。その湖の真ん中、浮かぶ遺跡が見えた。いや、正確には半分が水に沈んだ遺跡、と言えるだろう。
森を抜けた頃には日が沈み、星空が瞬いていた。数え切れない程の星々がそのまま湖面に映り込み、まるで遺跡が星空の中に佇んでいるように見える。
しばらくはその幻想的な景色に目を奪われていた。そして気付いた。遺跡の上に誰かがいる。この世界の人だろうか。
もっと近くへ行こう。湖畔を走って最も近くに行ける所まで行く。湖面から顔を出す遺跡に飛び移って人がいた所まで。
水に沈んだ遺跡の中で床まで顔を出している場所まで上手く辿り着けた。少し息を切らし、改めて人影を探す。
見つけた。
自分が立っている場所から、転々と水面下から顔を出す遺跡の柱などを超えた先、石柱に囲まれた丸い広場だった場所。そこに人が一人で立っていた。
声を掛けてみようと思った。この世界の事を知るなら、知っている者に聞いた方が早い。
すうっと息を吸い、大きな声で呼びかけようとした時、その人物の周辺に異様なものが現れた。何処からともなく。
驚いて声は出なかった。それでも、ソレはこちらに気が付いたらしい。人影がこちらに振り向くのと同時に、ソレは目の前まで一瞬で距離を詰めてきた。
ぎょっとして後ろにバランスを崩して、尻もちをついた。最初は距離が遠かったし、今は一瞬で距離を詰められてまともにその姿を認識出来なかったが、床に座り込んだことで距離が生まれ、その存在を認識出来た。出来たけれど、しなくて良かったんじゃないかと思った。
真っ黒で異形の生き物。悪魔とはこういうのを言うのか。そんな風に思った。それと同時に、死ぬんじゃないかと思った。殺される、と。
けれど、放たれた言葉は予想していないものだった。
〈小娘、何をしている?〉
頭の中に響くような、耳で拾っている音のような、どちらとも判断出来ない聞こえ方だった。
〈見掛けない格好をしているぞ〉
〈ですねぇ、不思議な格好です〉
上手くその姿を認識出来ない。異形な姿だと判断出来るのに形容する言葉が見つからない。そんな存在が二体、目の前にいる。真っ黒で、正確な姿が見えないのだ。
この状況をどうしていいかわからず、下手なことを言って殺されるのも勘弁で、恐怖から手も足も出ない。ただただそこで尻もちをついて眺めている事しか出来ない。
すると、その異形の生き物の背後から別の声が聞こえた。
「…誰…?」
その声は普通に聞こえる声だった。その事に安堵したのを覚えている。
声の主を見た。
金髪の長い髪がさらさらと風になびいている。大きな布を巻いたような服装。そうだ、教科書で見た昔の貴族のような格好だ。真っ白な布がスカートのようにひらひらと揺れる。一瞬、女性かとも思ったが先程の声は低く、男性的だった。という事は、男性…?
ふわり、舞い上がって円形広場跡からこちらにやってくる。
浮いた…!?
一瞬、幽霊か何かだったのかと思ったが、冷静に考えれば魔法の類なんじゃないかと思えた。ただ、この世界にも魔法があるのかが問題だ。もし無ければ、この世ならざるものを見てしまった事になる。
ただでさえ未だ目の前にいる真っ黒な異形の存在が二体もいるのに、この人間までも人ならざる者ならば、気絶してしまいそうだ。
だから、人間である事を願った。
すとん、とその男が目の前に着地する。影がある、足がある。そして、透けていない。大丈夫、生きた人間だ。…擬態しているのでなければだが。
「えっと…あの…」
かろうじて絞り出した声はか細いものだった。だが、彼らには聞こえたらしい。
〈ん?何ぞ?〉
〈なんでしょう?〉
男の方でなく、異形の存在の方が返事をした。
…いやいやいや!そっちじゃない!反応して欲しいのそっちじゃないの!!!
カツン、と男が一歩を踏み出し、手を差し伸べる。
最初は訳が分からず、きょとんとしていたが、すぐに意味に気がついてその手を握り返す。すると男はぐいと引っ張って立たせてくれた。
「あ、ありがとう…」
こうして面と向かい、改めて見るとこの男…。
めっちゃイケメンじゃない!!???
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