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都市伝説 幻想図書館 解②-2
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凄まじい大音量で咆哮をあげる。その声は館内をビリビリと振動させる。巨大な翼をバサバサと羽ばたかせる。そして闇の中からまた一歩、また一歩と這い出して来ている。
その光景を見た少年は「ひっ」っと小さく悲鳴をあげ、オルメカの服をぎゅっと強く握った。その事に気づいたオルメカはぎゅっと少年の肩を引き寄せる。少なくともこの少年には戦う力はないのだろう。それならば、守れるのも戦えるのも二人しかいない。
「アンデッドドラゴン…つまらない事を考える者が使いそうな召喚獣だ」
スッと膝立ちしていたソロモンが立ち上がる。
「召喚獣?アンデッドドラゴンが?」
そうオルメカが聞き返した時、アンデッドドラゴンが再び激しい咆哮をあげたかと思うと、それを合図に風が吹き荒れ、闇の中に吸い込まれていく。まるで星が死に抜く様のブラックホールのようだ。床にあった本だけでなく本棚の本や絵画、壁から生えていた結晶などもバラバラと崩れながら吸い込まれていく。その強力な威力にシルフの結界も徐々に吸い込まれていく。段々と闇の中に引きずり込まれていく。このままではアンデッドドラゴンの行動範囲に入ってしまう。
さらにその勢いにシルフの魔法が切れかける。
「げっ!!」
咄嗟に魔法の重ねがけをしようとしたが、ぐらりと歪んだ足元に違和感を覚え体のバランスを崩す。その為に、魔法の重ねがけは出来なかった。
パッ!とシルフの結界魔法が切れる。ブラックホールのようにあらゆる物を吸い込む奈落の底に三人は落ちていく。
「あわわわわっ」
「うっそーーーー!?!」
「俺達ごと回収する算段か」
慌てる少年を抱き抱えるオルメカの横でソロモンは冷静に対応する。人差し指を立てて下に弧を描く。すると三人の体がふわりと浮く。シルフの風魔法だ。吸い込まれる風に抵抗するように。
三人が落ちてこないとわかるとアンデッドドラゴンは咆哮をあげ、紫の火球を吐き出した。
それを見たソロモンは紫の火球を水の魔法で打ち消す。
だが、アンデッドドラゴンは一度に何発もの紫の火球を吐き出す。正直言ってキリがない。
ソロモンはシルフの魔法で三人の体を浮かせたまま、アンデッドドラゴンが放つ火球を水魔法で打ち消し続ける。このままソロモン一人に戦わせるわけにいかない。三人が抵抗する間にも図書館は闇に吸い込まれていき、いずれこの魔法的空間に閉じ込められる。そうなる前に、ここから抜け出さなければならないのだ。
それならばー…。
オルメカは腰に付けていたブックボックスから魔導書を取り出す。それは、先ほど少年と契約を結ぼうとした際に取り出したものと同じ物。
それを頭上に掲げる。本を開くとパラパラとページが捲れていく。
「いっくよー!!」
オルメカのその声に魔導書の表紙の魔法陣が光りだし、それと同じ魔法陣が魔導書の捲られていくページの上に大きく展開する。
「おいでませ!!光り輝き天を照らす異界の神!!!!」
そう唱えると魔法陣が強く光りだし辺りを一瞬、光が染める。そして、次の瞬間にはその場にオルメカが召喚した神が存在していた。
それはソロモンも少年も見たことが無い存在だ。
ブラックホールのようにあらゆる物を吸い込もうとするこの闇の穴の空間の中でさえも悠然と存在しているのだ。
「…異界の神…だと…?」
ソロモンは夢でも見ているようだと思う。頭上にオレンジ色の球体に対して縦に一周するように巻き付く蛇がついた鳥の被り物をしている。腕や上半身は褐色の肌の人間といった風だが足首より下は鳥の足そのものだ。装飾も賑やかな色合いでジャラジャラと身に付けている。手には先端が翼を広げた鳥のようになった杖を持っている。
その身体の周辺は闇を照らすように光っているのが見てとれた。
それは一瞬の出来事だったが、ソロモンと少年にとっては長い時間に感じたかもしれない。それくらいその存在を飲み込むのに時間がかかった。
そんな二人を現実に引き戻したのはオルメカの声。
「やったーー!よくぞ来てくれました、ラー様!!!」
嬉しそうなその声に二人はオルメカの方を振り返る。そんな彼らの下でアンデッドドラゴンが咆哮をあげ紫の火炎を口から放とうと力を溜め始めた。
…悪いけど、それはさせないよ…!
「ラー様!お願いします!私達三人を魔法から護ってください!!!」
そう異界の神に向けて叫ぶ。その時にオルメカは少年の手を繋ぎ、ソロモンの上着の袖を掴んだ。これは異界の神に対するメッセージ。「私達三人」とは召喚者の自分を含めたこの二人の事だと。
それを確認したのか、「ラー様」と呼ばれた異界の神は光り輝く巨大な帆船を呼び出し、そこに三人を乗せてそのまま闇の穴から抜けるように浮上させる。
それを追うようにアンデッドドラゴンが溜めた火炎を吐き出す。が、それは光の帆船に届く前に消失した。
「…これは…なんだ?」
船の手すりから身を乗り出しその光景を見ていたソロモンが呟く。少年も同じようにそれを見ている。
どんどんと闇の穴から浮上する。船体の左右に5本ずつ付属しているオールが前へ後ろへと漕ぎ、まるで羽ばたく羽根のように船体を上へ上へと浮かせていく。
「これはラー様の船。通称、太陽の船って言うんだけどね。シルフの風魔法なんかと一緒であらゆる魔法を無効化する力があるんだってさ。まぁ、最強の盾って感じになるのかな」
驚き、圧倒されていた二人にオルメカが説明する。そんな彼らを乗せた太陽の船の帆、その上に異界の神ラーは立っていた。
距離が離れていく事に怒ったアンデッドドラゴンがさらに身を乗り出し、とうとうその全身が闇の中から穴から這い出てきたのだ。骨の翼をバサバサと羽ばたかせ、爪を立てて穴の入り口に引っ掛ける。
三人を乗せた帆船が闇の中から脱出し、再び図書館内に戻る。とはいえ、既にそこは最初に見た館内ではなかった。壁紙も剥がれているところがある。本もそのほとんどが闇の穴、奈落の底に消えていった後だった。
変わり果てたその図書館内を目の当たりにした少年は、ひゅっと小さな息を吸い、その場にしゃがみ込んだ。どうしてこんなことになってしまったのか。絶望したとしてもおかしくはない状況だ。それだけ、少年の知る世界は狭すぎた。
さすがにこの惨状を目の当たりにすれば、オルメカも罪悪感を覚えるというものだ。自称、美男子愛好家として噂の美男子に逢いに来ただけだった。本当にそれだけだった。だから、わざわざ都市伝説について調べ、旅をした。美男子に逢いに行き、魔導書で契約をしてオルメカコレクションを増やしくていく旅。それだけのはずだったのに。
その光景を見た少年は「ひっ」っと小さく悲鳴をあげ、オルメカの服をぎゅっと強く握った。その事に気づいたオルメカはぎゅっと少年の肩を引き寄せる。少なくともこの少年には戦う力はないのだろう。それならば、守れるのも戦えるのも二人しかいない。
「アンデッドドラゴン…つまらない事を考える者が使いそうな召喚獣だ」
スッと膝立ちしていたソロモンが立ち上がる。
「召喚獣?アンデッドドラゴンが?」
そうオルメカが聞き返した時、アンデッドドラゴンが再び激しい咆哮をあげたかと思うと、それを合図に風が吹き荒れ、闇の中に吸い込まれていく。まるで星が死に抜く様のブラックホールのようだ。床にあった本だけでなく本棚の本や絵画、壁から生えていた結晶などもバラバラと崩れながら吸い込まれていく。その強力な威力にシルフの結界も徐々に吸い込まれていく。段々と闇の中に引きずり込まれていく。このままではアンデッドドラゴンの行動範囲に入ってしまう。
さらにその勢いにシルフの魔法が切れかける。
「げっ!!」
咄嗟に魔法の重ねがけをしようとしたが、ぐらりと歪んだ足元に違和感を覚え体のバランスを崩す。その為に、魔法の重ねがけは出来なかった。
パッ!とシルフの結界魔法が切れる。ブラックホールのようにあらゆる物を吸い込む奈落の底に三人は落ちていく。
「あわわわわっ」
「うっそーーーー!?!」
「俺達ごと回収する算段か」
慌てる少年を抱き抱えるオルメカの横でソロモンは冷静に対応する。人差し指を立てて下に弧を描く。すると三人の体がふわりと浮く。シルフの風魔法だ。吸い込まれる風に抵抗するように。
三人が落ちてこないとわかるとアンデッドドラゴンは咆哮をあげ、紫の火球を吐き出した。
それを見たソロモンは紫の火球を水の魔法で打ち消す。
だが、アンデッドドラゴンは一度に何発もの紫の火球を吐き出す。正直言ってキリがない。
ソロモンはシルフの魔法で三人の体を浮かせたまま、アンデッドドラゴンが放つ火球を水魔法で打ち消し続ける。このままソロモン一人に戦わせるわけにいかない。三人が抵抗する間にも図書館は闇に吸い込まれていき、いずれこの魔法的空間に閉じ込められる。そうなる前に、ここから抜け出さなければならないのだ。
それならばー…。
オルメカは腰に付けていたブックボックスから魔導書を取り出す。それは、先ほど少年と契約を結ぼうとした際に取り出したものと同じ物。
それを頭上に掲げる。本を開くとパラパラとページが捲れていく。
「いっくよー!!」
オルメカのその声に魔導書の表紙の魔法陣が光りだし、それと同じ魔法陣が魔導書の捲られていくページの上に大きく展開する。
「おいでませ!!光り輝き天を照らす異界の神!!!!」
そう唱えると魔法陣が強く光りだし辺りを一瞬、光が染める。そして、次の瞬間にはその場にオルメカが召喚した神が存在していた。
それはソロモンも少年も見たことが無い存在だ。
ブラックホールのようにあらゆる物を吸い込もうとするこの闇の穴の空間の中でさえも悠然と存在しているのだ。
「…異界の神…だと…?」
ソロモンは夢でも見ているようだと思う。頭上にオレンジ色の球体に対して縦に一周するように巻き付く蛇がついた鳥の被り物をしている。腕や上半身は褐色の肌の人間といった風だが足首より下は鳥の足そのものだ。装飾も賑やかな色合いでジャラジャラと身に付けている。手には先端が翼を広げた鳥のようになった杖を持っている。
その身体の周辺は闇を照らすように光っているのが見てとれた。
それは一瞬の出来事だったが、ソロモンと少年にとっては長い時間に感じたかもしれない。それくらいその存在を飲み込むのに時間がかかった。
そんな二人を現実に引き戻したのはオルメカの声。
「やったーー!よくぞ来てくれました、ラー様!!!」
嬉しそうなその声に二人はオルメカの方を振り返る。そんな彼らの下でアンデッドドラゴンが咆哮をあげ紫の火炎を口から放とうと力を溜め始めた。
…悪いけど、それはさせないよ…!
「ラー様!お願いします!私達三人を魔法から護ってください!!!」
そう異界の神に向けて叫ぶ。その時にオルメカは少年の手を繋ぎ、ソロモンの上着の袖を掴んだ。これは異界の神に対するメッセージ。「私達三人」とは召喚者の自分を含めたこの二人の事だと。
それを確認したのか、「ラー様」と呼ばれた異界の神は光り輝く巨大な帆船を呼び出し、そこに三人を乗せてそのまま闇の穴から抜けるように浮上させる。
それを追うようにアンデッドドラゴンが溜めた火炎を吐き出す。が、それは光の帆船に届く前に消失した。
「…これは…なんだ?」
船の手すりから身を乗り出しその光景を見ていたソロモンが呟く。少年も同じようにそれを見ている。
どんどんと闇の穴から浮上する。船体の左右に5本ずつ付属しているオールが前へ後ろへと漕ぎ、まるで羽ばたく羽根のように船体を上へ上へと浮かせていく。
「これはラー様の船。通称、太陽の船って言うんだけどね。シルフの風魔法なんかと一緒であらゆる魔法を無効化する力があるんだってさ。まぁ、最強の盾って感じになるのかな」
驚き、圧倒されていた二人にオルメカが説明する。そんな彼らを乗せた太陽の船の帆、その上に異界の神ラーは立っていた。
距離が離れていく事に怒ったアンデッドドラゴンがさらに身を乗り出し、とうとうその全身が闇の中から穴から這い出てきたのだ。骨の翼をバサバサと羽ばたかせ、爪を立てて穴の入り口に引っ掛ける。
三人を乗せた帆船が闇の中から脱出し、再び図書館内に戻る。とはいえ、既にそこは最初に見た館内ではなかった。壁紙も剥がれているところがある。本もそのほとんどが闇の穴、奈落の底に消えていった後だった。
変わり果てたその図書館内を目の当たりにした少年は、ひゅっと小さな息を吸い、その場にしゃがみ込んだ。どうしてこんなことになってしまったのか。絶望したとしてもおかしくはない状況だ。それだけ、少年の知る世界は狭すぎた。
さすがにこの惨状を目の当たりにすれば、オルメカも罪悪感を覚えるというものだ。自称、美男子愛好家として噂の美男子に逢いに来ただけだった。本当にそれだけだった。だから、わざわざ都市伝説について調べ、旅をした。美男子に逢いに行き、魔導書で契約をしてオルメカコレクションを増やしくていく旅。それだけのはずだったのに。
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