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神子の話3
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女神が明達の前に現れたのは赫焉が将を連れ去った翌日だった。ドラゴンだけが住む国、天竜国。この国は危険だと、人間界に戦争を仕掛ける準備をしていると、次から次へと嘘を並べ立て、女神は将を連れ戻そうと企てた。何処から入手したのか、赫焉達に大切にされ美しく着飾った将の姿を無断で撮影し、それを王子達に渡した。写真を見た明は直ぐに将だと気付いたが、王子達は全く気付く様子もなく「美しい」と「欲しい」と欲を孕んだ声で呟いた。
「という訳で、将をこの国から絶対に出さないでください。一人にしないでください。あのクズ野郎ども、あれだけ将の心も体もズタズタのボロボロに傷付けたくせに『愛人として』だの『側室として』だの巫山戯たことを言い出したんですよ!? それなのに僕への愛は本物だからとか宣いやがって、僕を馬鹿にしてんのか! 僕は彼奴らのことなんてちっとも好きじゃないし、そもそも最初から関わりたくねえんだよ! こんなクズしか居ない世界なんてあのクソ女神諸共滅んじまえばいいんだ!」
相当鬱憤が溜まっていたのか、明の愚痴は止まらない。女神の干渉を受け彼女の思考に染まりきっている時点で色々アウト。赫焉達でさえ女神とは関わりたくない、相手にするのも時間の無駄と考えており、女神との接触を徹底的に避けていた。面倒くさいからだ。
女神みたいな人間の相手をしていた明はかなり苦労しただろう。いや、確実に苦労している。彼が相手をしていたのは王子や騎士団長といった旅の仲間から訪れた村の住民達まで数多く存在する。皆が皆女神のような終わった性格をしており、そんな連中に囲まれて生活をしていたにも関わらずよく狂わなかったな、と赫焉達は感心した。それと同時に、殺意も湧いた。
今迄散々役立たずだの、さっさと消えろだの暴言を吐いて、暴力まで振るって傷付けたにも関わらず、美しくなった将を見た途端「やっぱり欲しい」とか巫山戯ているとしか思えない。明の言う通り、無断で将の写真を撮って勝手に人間どもへばら撒いた女神は本当に許せない。人間どもも許せない。
愛人だと? 側室だと? そんなものこの竜王が許す訳がなかろう! ショウは我の妻なのだ! 誰にも渡さぬ!
「本当は理解したくないんだけど! 奴らと同じだと思いたくないんだけど! でもやっぱり綺麗なんだもん! どうしちゃったの!? 将! すっごく綺麗になっててびっくりしちゃった! それに綺麗だけじゃなくて可愛いし! ねえ、今度将の髪を僕がアレンジして良い!? 髪飾りは花と宝石、どっちがいいかな? うーん、悩むなあ」
「……き……たい……じ、ま……」
「駄目だよ! 切るなんて勿体ない! 綺麗な黒髪なのに!」
「…………」
「将は平凡なんかじゃないよ! すごく綺麗で可愛い顔立ちをしてるんだから!」
「……う……」
「嘘じゃないもん! 本当だもん! 内面から滲み出る美しさっていうのかな? 気品があって上品なの! 和風美人? ともいうけど」
「あ、きら……か、わ……」
「僕の方が可愛い? 確かに容姿だけで言えば可愛い部類だと思うよ。でも、将の方が何倍も綺麗で可愛いの!」
「………」
「なんで拗ねるの!? 拗ねてる顔も可愛いけどさ!」
「あの……」
途中から置き去りにされた水陰が声をかけると、二人の会話? は終わった。水陰は恐る恐る明にあることを聞いた。「アキラ様は、ショウ様の声が聞こえるのですか?」と。
「え? 聞こえるけど?」
明の答えに、赫焉達は「どういうことだ?」と首を傾げた。将が話そうとしているのは分かるが、空気の抜ける音しか聞こえない。何とか聞こえたとしても単語のみ。将もこの状況が可笑しいことに漸く気付いた。今迄誰の声も聞こえず、話すことも出来なかったのに、明が相手だと声もちゃんと聞こえるし会話も出来る。
「アキラ様。その、落ち着いて聞いてくださいね?」
「どうしたんですか? 水陰さん。すごく顔色が悪いように見えますけど……」
「ショウは、耳が聞こえぬのだ。声も出せぬ。我が天竜国に連れて帰って来た時にはこの状態で、我らも最近になって気付いたのだ」
「…………」
「き、傷付けてはおらぬぞ! まあ、その……赫焉が色々と無茶はさせておったが、人間どものような最低な事はしておらぬ! 多分!」
「多分とは何だ! 我はショウを大切にしておったぞ!」
「ですが、毎日ショウ様を抱いていましたよね?」
「な! それは、その……」
明が笑顔のまま無言で固まったからだろう。赫焉達の表情や雰囲気で察した将は明に説明した。耳が聞こえず、声も出せないこと。体に問題はなく内臓も骨も無事なこと。恐らく精神的な心の問題であること。赫焉達は本当に大切にしてくれたこと。こうなった原因は彼らではなく、女神達のせいだということを必死に伝えた。
「……あのクソ女神ども、全員ぶっ潰して来てもいいですか?」
満面の笑みを浮かべながら、明は無邪気に、歌うように告げた。
その後も明と赫焉達はお互いに情報交換をした。故郷に関すること、どのように生活していたか、この世界に来てからの出来事、女神達の将に対する暴虐について等、明が知っていることは全て赫焉達に話した。彼らが明の話で最も驚いたのは、将だけに神子の力を使っていたということだ。共に旅をしていた王子達には一切使っていないと言う。彼らと同じように将を虐げていた村人達も同様に。明が将以外に神子の力を使ったのは夜霧だけ。
「だって死に至る傷でもないし、薬塗って包帯を巻いていれば勝手に治るし。ほぼ無傷と変わらない怪我の為になんで神子の力を使わなきゃいけない訳? 薬買って治すか心配なら医者に診てもらえって話だよ。金だけは腐る程持ってるんだから、その金で治せばいいじゃん」
神子の力頼りという風潮も明は大嫌いだった。神子様、神子様と周囲は褒め称えるけれど、彼らは明を利用しているだけ。明も将も異世界人である為、この世界に戸籍はないし、彼らの両親のように守ってくれる大人も居ない。今は明の容姿に夢中になっているが、彼らが何時飽きるか分からない。しかし、神子の力はずっとこの国の為に使いたい。そう考えた彼らがどのような行動をするのか手に取るように分かる。
明へ愛の言葉を囁きながら将にも興味も持った連中だ。やはり女神と同様クズの集まりでしかない、と明は改めて思う。
「らい、じょぶ。よきり、が、あーら、まもりゅ」
「……ありがとう。夜霧」
「ちゅがい、まもりゅ、とーじぇん」
「うん」
子どもの戯言。分かっていても、明は嬉しかった。この世界でできた初めての味方だったから。小さな夜霧の体を抱きしめて、明は静かに涙を流した。将と再会して、赫焉達に認められて、やっと安心できた気がする。明を慰めるように、夜霧が小さな手で彼の頭を優しく撫でる。
「あの、竜王様。あの子、本気ですよね?」
「見れば分かるだろ? 我らは伴侶と決めた者に尽くす生きものだ」
「じゃが、アキラは本気では受け止めておらぬ。教えた方が良いのではないか?」
「我らが話しても冗談だと思われる。もう少しすれば黒竜が本気だと思い知るだろう」
「本当に良いんですか? 教えなくて。後々面倒な事にならなければ良いのですが……」
ドラゴンである赫焉達から見れば、黒竜の夜霧がどれ程本気なのか直ぐに分かる。彼は赫焉と同様、瀕死のところを明に助けられたのだ。言わば命の恩人。そして、ドラゴンは恩を絶対に忘れない。命を救われたのならば、助けてくれた相手に一生を尽くすのは彼らの中では常識。赫焉が将に尽くすように、夜霧もまた明に尽くすだろう。もう既に明に対して好き好き大好きオーラを出しまくりなのだ。それは大人になっても変わらない。
更に言えば、ドラゴンは心の本質を見抜く能力に長けている。美しい心の持ち主か腐った心の持ち主か、赫焉達は直ぐに見分けられる。かつての神子は本当に性悪で心根が腐った最低野郎ばかりだったのかもしれない。しかし、夜霧が自ら望んで伴侶に選んだ明は違う。将が言った通り、彼も心優しく親友思いの素晴らしい人物だった。
「夜霧の伴侶になるなら、寿命も我らと同じになる。ショウと同じ時を過ごせるのだから、アキラにとっても悪くはないだろう」
最終的に決めるのは明だ。口では色々言っているが、彼は夜霧に絆されている。出会った時から好感度は高かった筈だから、後は時が解決してくれるだろう。これで神子の問題も片付いた。残る問題はただ一つ。
「後は、アレの始末だな」
赫焉が言うアレが何を意味するのか、水陰も緋炎も分かっている。将と明を無理矢理この世界に拉致し、将の身も心も深く傷付けた全ての元凶。天竜国に害が無いから黙って見過ごしていたが、もう我慢の限界だ。女神は再び将を傷付けようとした。それだけではなく、天竜国の民を無断で拉致し、人間どもに傷付けさせ、戦争の道具にしようと企んだ。誰がどう見ても天竜国への、赫焉達への宣戦布告だ。女神が本気で天竜国を潰すというのなら、こちらも全力で女神達を潰してやる。当然許す気はない。死よりも恐ろしい地獄を与えてやる。
無意識に殺気を放っていたことに気付いたのか、将が赫焉の頬にそっと触れる。心配そうに見上げてくる愛しい伴侶の姿を見るだけで殺意が消えてしまう。女神達に罰を与えるのは決定しているが、今は愛しい伴侶に触れて癒されたい。甘くとろけるような視線を将に向け、赫焉は安心させるよう優しく口付けた。
「という訳で、将をこの国から絶対に出さないでください。一人にしないでください。あのクズ野郎ども、あれだけ将の心も体もズタズタのボロボロに傷付けたくせに『愛人として』だの『側室として』だの巫山戯たことを言い出したんですよ!? それなのに僕への愛は本物だからとか宣いやがって、僕を馬鹿にしてんのか! 僕は彼奴らのことなんてちっとも好きじゃないし、そもそも最初から関わりたくねえんだよ! こんなクズしか居ない世界なんてあのクソ女神諸共滅んじまえばいいんだ!」
相当鬱憤が溜まっていたのか、明の愚痴は止まらない。女神の干渉を受け彼女の思考に染まりきっている時点で色々アウト。赫焉達でさえ女神とは関わりたくない、相手にするのも時間の無駄と考えており、女神との接触を徹底的に避けていた。面倒くさいからだ。
女神みたいな人間の相手をしていた明はかなり苦労しただろう。いや、確実に苦労している。彼が相手をしていたのは王子や騎士団長といった旅の仲間から訪れた村の住民達まで数多く存在する。皆が皆女神のような終わった性格をしており、そんな連中に囲まれて生活をしていたにも関わらずよく狂わなかったな、と赫焉達は感心した。それと同時に、殺意も湧いた。
今迄散々役立たずだの、さっさと消えろだの暴言を吐いて、暴力まで振るって傷付けたにも関わらず、美しくなった将を見た途端「やっぱり欲しい」とか巫山戯ているとしか思えない。明の言う通り、無断で将の写真を撮って勝手に人間どもへばら撒いた女神は本当に許せない。人間どもも許せない。
愛人だと? 側室だと? そんなものこの竜王が許す訳がなかろう! ショウは我の妻なのだ! 誰にも渡さぬ!
「本当は理解したくないんだけど! 奴らと同じだと思いたくないんだけど! でもやっぱり綺麗なんだもん! どうしちゃったの!? 将! すっごく綺麗になっててびっくりしちゃった! それに綺麗だけじゃなくて可愛いし! ねえ、今度将の髪を僕がアレンジして良い!? 髪飾りは花と宝石、どっちがいいかな? うーん、悩むなあ」
「……き……たい……じ、ま……」
「駄目だよ! 切るなんて勿体ない! 綺麗な黒髪なのに!」
「…………」
「将は平凡なんかじゃないよ! すごく綺麗で可愛い顔立ちをしてるんだから!」
「……う……」
「嘘じゃないもん! 本当だもん! 内面から滲み出る美しさっていうのかな? 気品があって上品なの! 和風美人? ともいうけど」
「あ、きら……か、わ……」
「僕の方が可愛い? 確かに容姿だけで言えば可愛い部類だと思うよ。でも、将の方が何倍も綺麗で可愛いの!」
「………」
「なんで拗ねるの!? 拗ねてる顔も可愛いけどさ!」
「あの……」
途中から置き去りにされた水陰が声をかけると、二人の会話? は終わった。水陰は恐る恐る明にあることを聞いた。「アキラ様は、ショウ様の声が聞こえるのですか?」と。
「え? 聞こえるけど?」
明の答えに、赫焉達は「どういうことだ?」と首を傾げた。将が話そうとしているのは分かるが、空気の抜ける音しか聞こえない。何とか聞こえたとしても単語のみ。将もこの状況が可笑しいことに漸く気付いた。今迄誰の声も聞こえず、話すことも出来なかったのに、明が相手だと声もちゃんと聞こえるし会話も出来る。
「アキラ様。その、落ち着いて聞いてくださいね?」
「どうしたんですか? 水陰さん。すごく顔色が悪いように見えますけど……」
「ショウは、耳が聞こえぬのだ。声も出せぬ。我が天竜国に連れて帰って来た時にはこの状態で、我らも最近になって気付いたのだ」
「…………」
「き、傷付けてはおらぬぞ! まあ、その……赫焉が色々と無茶はさせておったが、人間どものような最低な事はしておらぬ! 多分!」
「多分とは何だ! 我はショウを大切にしておったぞ!」
「ですが、毎日ショウ様を抱いていましたよね?」
「な! それは、その……」
明が笑顔のまま無言で固まったからだろう。赫焉達の表情や雰囲気で察した将は明に説明した。耳が聞こえず、声も出せないこと。体に問題はなく内臓も骨も無事なこと。恐らく精神的な心の問題であること。赫焉達は本当に大切にしてくれたこと。こうなった原因は彼らではなく、女神達のせいだということを必死に伝えた。
「……あのクソ女神ども、全員ぶっ潰して来てもいいですか?」
満面の笑みを浮かべながら、明は無邪気に、歌うように告げた。
その後も明と赫焉達はお互いに情報交換をした。故郷に関すること、どのように生活していたか、この世界に来てからの出来事、女神達の将に対する暴虐について等、明が知っていることは全て赫焉達に話した。彼らが明の話で最も驚いたのは、将だけに神子の力を使っていたということだ。共に旅をしていた王子達には一切使っていないと言う。彼らと同じように将を虐げていた村人達も同様に。明が将以外に神子の力を使ったのは夜霧だけ。
「だって死に至る傷でもないし、薬塗って包帯を巻いていれば勝手に治るし。ほぼ無傷と変わらない怪我の為になんで神子の力を使わなきゃいけない訳? 薬買って治すか心配なら医者に診てもらえって話だよ。金だけは腐る程持ってるんだから、その金で治せばいいじゃん」
神子の力頼りという風潮も明は大嫌いだった。神子様、神子様と周囲は褒め称えるけれど、彼らは明を利用しているだけ。明も将も異世界人である為、この世界に戸籍はないし、彼らの両親のように守ってくれる大人も居ない。今は明の容姿に夢中になっているが、彼らが何時飽きるか分からない。しかし、神子の力はずっとこの国の為に使いたい。そう考えた彼らがどのような行動をするのか手に取るように分かる。
明へ愛の言葉を囁きながら将にも興味も持った連中だ。やはり女神と同様クズの集まりでしかない、と明は改めて思う。
「らい、じょぶ。よきり、が、あーら、まもりゅ」
「……ありがとう。夜霧」
「ちゅがい、まもりゅ、とーじぇん」
「うん」
子どもの戯言。分かっていても、明は嬉しかった。この世界でできた初めての味方だったから。小さな夜霧の体を抱きしめて、明は静かに涙を流した。将と再会して、赫焉達に認められて、やっと安心できた気がする。明を慰めるように、夜霧が小さな手で彼の頭を優しく撫でる。
「あの、竜王様。あの子、本気ですよね?」
「見れば分かるだろ? 我らは伴侶と決めた者に尽くす生きものだ」
「じゃが、アキラは本気では受け止めておらぬ。教えた方が良いのではないか?」
「我らが話しても冗談だと思われる。もう少しすれば黒竜が本気だと思い知るだろう」
「本当に良いんですか? 教えなくて。後々面倒な事にならなければ良いのですが……」
ドラゴンである赫焉達から見れば、黒竜の夜霧がどれ程本気なのか直ぐに分かる。彼は赫焉と同様、瀕死のところを明に助けられたのだ。言わば命の恩人。そして、ドラゴンは恩を絶対に忘れない。命を救われたのならば、助けてくれた相手に一生を尽くすのは彼らの中では常識。赫焉が将に尽くすように、夜霧もまた明に尽くすだろう。もう既に明に対して好き好き大好きオーラを出しまくりなのだ。それは大人になっても変わらない。
更に言えば、ドラゴンは心の本質を見抜く能力に長けている。美しい心の持ち主か腐った心の持ち主か、赫焉達は直ぐに見分けられる。かつての神子は本当に性悪で心根が腐った最低野郎ばかりだったのかもしれない。しかし、夜霧が自ら望んで伴侶に選んだ明は違う。将が言った通り、彼も心優しく親友思いの素晴らしい人物だった。
「夜霧の伴侶になるなら、寿命も我らと同じになる。ショウと同じ時を過ごせるのだから、アキラにとっても悪くはないだろう」
最終的に決めるのは明だ。口では色々言っているが、彼は夜霧に絆されている。出会った時から好感度は高かった筈だから、後は時が解決してくれるだろう。これで神子の問題も片付いた。残る問題はただ一つ。
「後は、アレの始末だな」
赫焉が言うアレが何を意味するのか、水陰も緋炎も分かっている。将と明を無理矢理この世界に拉致し、将の身も心も深く傷付けた全ての元凶。天竜国に害が無いから黙って見過ごしていたが、もう我慢の限界だ。女神は再び将を傷付けようとした。それだけではなく、天竜国の民を無断で拉致し、人間どもに傷付けさせ、戦争の道具にしようと企んだ。誰がどう見ても天竜国への、赫焉達への宣戦布告だ。女神が本気で天竜国を潰すというのなら、こちらも全力で女神達を潰してやる。当然許す気はない。死よりも恐ろしい地獄を与えてやる。
無意識に殺気を放っていたことに気付いたのか、将が赫焉の頬にそっと触れる。心配そうに見上げてくる愛しい伴侶の姿を見るだけで殺意が消えてしまう。女神達に罰を与えるのは決定しているが、今は愛しい伴侶に触れて癒されたい。甘くとろけるような視線を将に向け、赫焉は安心させるよう優しく口付けた。
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