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第二部
パーティー前日2
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昼食を終えた後、パーティーのリハーサルも終わり俺はユベール様と二人の時間を満喫していた。明日に備えて早めに休んでとクレマン様達に言われたからだ。リゼットちゃん達も客室に戻ってそれぞれゆっくり過ごすそうだ。ステラさんとレイモンさんはパーティーの準備と最終チェックをしなければならないから今も指示を出したり、あちこち走り回っていたりする。みんながバタバタしている時にこんな風に寛いでいいのかなと思うけど、主役が体調不良になっては大変だから気にしないでと言われたら休むしかない。
「明日のパーティーが終われば落ち着くと思います」
「そうですね。長いようで、短い一ヶ月だったような気がします」
「ジャノ」
「ん?」
「何があっても、俺がジャノを守ります。明日、誰に何を言われても気にしなくて大丈夫です」
「何もないことを願いたいですけど、やっぱり思い通りにはなりません、よね?」
俺のことが気に入らない貴族は多い。俺を当て馬に仕立て上げた奴らもパーティーに参加するだろうことは簡単に予想できる。クレマン様とラナ様が認めると言っても、彼らは納得しない筈だ。むしろ、俺が二人を騙しているという話に変えられてしまいそう。特に気になるのはやっぱりルグラン伯爵夫妻だ。あの二人は今でも俺が悪者だと周囲に吹聴していると聞く。あれだけ問題を起こした人が、ユベール様の誕生日パーティーで大人しくしているとは思えない。むしろ、今がチャンスと言わんばかりに俺を袋叩きにするかもしれない。ユベール様達はそれを懸念している。
「あの時のように、ジャノが責任を感じて出て行く必要はありません」
「あれは嘘ですけど」
「ですが、必要だと思えば出て行ったでしょう? 貴方には頼れる親友が居ますからね」
「ユベール様、拗ねてます?」
「……俺は嫉妬深いんです」
「ふふ。彼奴とは親友同士で何もありません。俺が恋人として好きなのは、ユベール様だけですよ?」
「でも、貴方はフェルナンが来ると何時も彼との話に夢中になって俺を見てくれません」
「ごめんなさい。どうしたら機嫌を直してくれますか?」
「抱きしめてください」
「それだけでいいんですか?」
「頭も撫でてください。沢山、沢山褒めてほしい」
「分かりました」
拗ねているユベール様も可愛いなあ。初めて会った時は、本当に凄い人で仕事もできて完璧な人だと思って……いや、初めて会った時からユベール様はこんな感じだったな。俺限定で。ソファに座ってユベール様を抱きしめて頭を撫でる。格好いいとか可愛いとか大好きとか伝えると、少しずつ機嫌を直してくれて俺も安堵する。
「ありがとうございます。ジャノ」
「ユベール様。このまま聞いてほしんですけど」
「なんでしょう?」
「俺は、ユベール様に相応しい人になりたい。その為に、約一ヶ月の間沢山のことを学んだんです」
「え?」
「ベルトラン公爵家の一員になるのは、とても大変なことだと分かっています。不安や恐怖も当然あります。それでも、俺はユベール様の隣に立ちたい」
「ジャノ、それは、つまり」
「まだまだ未熟ですけど、反対する人も多いと思いますけど、それでもユベール様の……」
全部言いかけて、俺は途中で止めた。この先の言葉は明日、ユベール様の誕生日に言いたいから。でも、ユベール様は俺が何を伝えようとしていたのか気付いたみたいだ。
「ジャノ!」
「ふぐ!」
ユベール様に強く抱きしめられ、痛くて声が出てしまう。嬉しそうに笑って、全身で甘えてくるユベール様はやっぱり可愛くて、彼の柔らかくてサラサラな髪をそっと撫でる。他の貴族達は猛反対するかもしれない。俺を消し去ろうと動くかもしれない。誰もが欲していたユベール様の婚約者という立場を、俺が手に入れてしまったから。ベルトラン公爵家の一人息子だから、天才魔導士だから、お金も権力もあるから。卑怯な手を使ってユベール様を誑かしたに違いない! と、罵られるかもしれない。
俺がユベール様を好きになった理由は、彼が周囲の悪い噂に惑わされなかったからだ。俺とは一度しか会っていないのに、十年間も想い続けてくれて、再会した後も大切にしてくれて、何があっても守ると言ってくれて、俺にだけ素直に甘えてくれる。いろんな笑顔を見せてくれる。ドレスと宝石に関してだけはやっぱり慣れないけど、色々と暴走することもあるけれど、俺の為にしてくれたことだと思うとそれすらも愛おしく思えてしまうのだ。重症だなって思うけど、好きになってしまったものは仕方ない。そう開き直って、俺はユベール様の気持ちを受け入れた。
明日のことを考えると不安と恐怖に襲われるけど、ユベール様が一緒なら大丈夫な気がしてきた。リゼットちゃん達も「何かあっても私達がフォローしますからね!」と励ましてくれた。リリーちゃんも協力してくれるって言ってくれて、本当に心強い。
「ユベール様。明日、パーティーが終わった後、時間はありますか?」
「それは勿論。ジャノが必要だというなら無理矢理にでも作りますよ」
「ふふ。ありがとうございます。ユベール様に、話しておきたいことがあって」
「話したいこと?」
「はい。俺の、故郷についてです」
息を呑む音が聞こえた。俺も文也も、お互いにこの世界の人達に前世の記憶について詳しく説明したことはない。言っても信じてくれないからだ。けれど、ユベール様達とずっと一緒に過ごしていれば「違う」と疑問に思うことは沢山あった筈だ。一番分かりやすいのは考え方や価値観の違いだろう。この世界では身分が全てだと嫌でも思い知った。俺が何もしていなくても、貴族の令嬢や夫人達が「この人に襲われたんです!」と泣きながら周囲に言えば悪いのは全て俺になる。俺の話なんて一切聞いてくれなくて、誰も助けてくれなくて、むしろ嫌がらせばかりされて、仕事も押し付けられて、怒鳴られて罵られて、まるで奴隷のようだと何度思ったことか。
前世の記憶を忘れたまま生きていれば、この世界の価値観と日本で過ごしていた時の価値観の違いに苦しまずに済んだかもしれないのにと、ちょっぴり考えたこともある。でも、俺が前世の記憶を思い出さなければ、ユベール様は変態達に襲われて魔力を暴発させて命を失っていたかもしれない。リゼットちゃんも子爵家に仕え続けてずっといじめられていたかもしれない。ニコラくんの病も完治せず、ジルベール様も病に苦しみ続けていたかもしれない。ジョエルちゃんの顔の傷も残ったまま、あの意地悪な貴族に嫁いで非道な仕打ちを受けていたかもしれない。俺がやらなくても他の誰かが助けたかもしれないけど、そのことを文也に話したら「絶対にあり得ない」と断言されてしまった。「バカがつく程のお人好しのお前だから救えたんだ」と。
「ジャノの故郷、ですか?」
「前に、俺には名前が二つあるって言いましたよね?」
「はい。確か『ヒロト』でしたか?」
「覚えていてくれたんですね」
「ジャノのことは全て把握しておきたいので」
「ははは」
真顔だから怖いんだよなあ。ユベール様は冗談でこんなことを言う人じゃないから。今までのユベール様の行動を見たら「把握しておきたい」というのは本気なのだと分かってしまう。程々にしてほしいんだけど。
「ジャノは、フェルナンのことを時々『フミヤ』と呼んでいましたね」
「はい。それも故郷が関係しているんです。俺も彼奴も、この世界の人達とは全く違う価値観を持っている。ユベール様も気付いていますよね?」
「勿論。貴方もフェルナンも、優しい心の持ち主であることは知っています。俺達とは何かが違うと、ずっと思っていました」
「その理由を、知ってほしいんです。俺の話を聞いて信じられなくても大丈夫です。非現実的なことなので」
「明日じゃないとダメなんですか?」
「ユベール様の誕生日ですから。俺にとっても、明日は特別な日なんです」
「ジャノ……」
「あと、た、誕生日プレゼントも、用意したので、う、受け取ってもらえると、嬉しいです」
「…………」
「ユ、ユベール様?」
「ジャノからの、誕生日プレゼント、ですか?」
「は、はい! 手作り、なんですけど」
「今、欲しいです」
「え?」
「今、ジャノからの誕生日プレゼントが欲しい! で、でも、一番のお楽しみは最後に取っておくべきだとお父様も仰っていたから、我慢しなければ……でも気になる!」
「…………」
やっぱり、ユベール様はユベール様だなあ。文也とレイモンさんが言ったことは間違っていなかった。俺が用意するものならなんでも喜んでくれるって、本当だったんだな。それからユベール様は悩んで悩んで悩み続けて「あ、明日まで、我慢、します」と苦しそうな表情をして告げたから「そ、そんなに気になるなら今渡しましょうか?」と聞くと、ユベール様は「ぐ!」と胸を抑えた後「楽しみは! 最後に! 取っておきたいので!」と断言して、何やら呟き始めた。ユベール様、あまり無茶はしないでください。
「明日のパーティーが終われば落ち着くと思います」
「そうですね。長いようで、短い一ヶ月だったような気がします」
「ジャノ」
「ん?」
「何があっても、俺がジャノを守ります。明日、誰に何を言われても気にしなくて大丈夫です」
「何もないことを願いたいですけど、やっぱり思い通りにはなりません、よね?」
俺のことが気に入らない貴族は多い。俺を当て馬に仕立て上げた奴らもパーティーに参加するだろうことは簡単に予想できる。クレマン様とラナ様が認めると言っても、彼らは納得しない筈だ。むしろ、俺が二人を騙しているという話に変えられてしまいそう。特に気になるのはやっぱりルグラン伯爵夫妻だ。あの二人は今でも俺が悪者だと周囲に吹聴していると聞く。あれだけ問題を起こした人が、ユベール様の誕生日パーティーで大人しくしているとは思えない。むしろ、今がチャンスと言わんばかりに俺を袋叩きにするかもしれない。ユベール様達はそれを懸念している。
「あの時のように、ジャノが責任を感じて出て行く必要はありません」
「あれは嘘ですけど」
「ですが、必要だと思えば出て行ったでしょう? 貴方には頼れる親友が居ますからね」
「ユベール様、拗ねてます?」
「……俺は嫉妬深いんです」
「ふふ。彼奴とは親友同士で何もありません。俺が恋人として好きなのは、ユベール様だけですよ?」
「でも、貴方はフェルナンが来ると何時も彼との話に夢中になって俺を見てくれません」
「ごめんなさい。どうしたら機嫌を直してくれますか?」
「抱きしめてください」
「それだけでいいんですか?」
「頭も撫でてください。沢山、沢山褒めてほしい」
「分かりました」
拗ねているユベール様も可愛いなあ。初めて会った時は、本当に凄い人で仕事もできて完璧な人だと思って……いや、初めて会った時からユベール様はこんな感じだったな。俺限定で。ソファに座ってユベール様を抱きしめて頭を撫でる。格好いいとか可愛いとか大好きとか伝えると、少しずつ機嫌を直してくれて俺も安堵する。
「ありがとうございます。ジャノ」
「ユベール様。このまま聞いてほしんですけど」
「なんでしょう?」
「俺は、ユベール様に相応しい人になりたい。その為に、約一ヶ月の間沢山のことを学んだんです」
「え?」
「ベルトラン公爵家の一員になるのは、とても大変なことだと分かっています。不安や恐怖も当然あります。それでも、俺はユベール様の隣に立ちたい」
「ジャノ、それは、つまり」
「まだまだ未熟ですけど、反対する人も多いと思いますけど、それでもユベール様の……」
全部言いかけて、俺は途中で止めた。この先の言葉は明日、ユベール様の誕生日に言いたいから。でも、ユベール様は俺が何を伝えようとしていたのか気付いたみたいだ。
「ジャノ!」
「ふぐ!」
ユベール様に強く抱きしめられ、痛くて声が出てしまう。嬉しそうに笑って、全身で甘えてくるユベール様はやっぱり可愛くて、彼の柔らかくてサラサラな髪をそっと撫でる。他の貴族達は猛反対するかもしれない。俺を消し去ろうと動くかもしれない。誰もが欲していたユベール様の婚約者という立場を、俺が手に入れてしまったから。ベルトラン公爵家の一人息子だから、天才魔導士だから、お金も権力もあるから。卑怯な手を使ってユベール様を誑かしたに違いない! と、罵られるかもしれない。
俺がユベール様を好きになった理由は、彼が周囲の悪い噂に惑わされなかったからだ。俺とは一度しか会っていないのに、十年間も想い続けてくれて、再会した後も大切にしてくれて、何があっても守ると言ってくれて、俺にだけ素直に甘えてくれる。いろんな笑顔を見せてくれる。ドレスと宝石に関してだけはやっぱり慣れないけど、色々と暴走することもあるけれど、俺の為にしてくれたことだと思うとそれすらも愛おしく思えてしまうのだ。重症だなって思うけど、好きになってしまったものは仕方ない。そう開き直って、俺はユベール様の気持ちを受け入れた。
明日のことを考えると不安と恐怖に襲われるけど、ユベール様が一緒なら大丈夫な気がしてきた。リゼットちゃん達も「何かあっても私達がフォローしますからね!」と励ましてくれた。リリーちゃんも協力してくれるって言ってくれて、本当に心強い。
「ユベール様。明日、パーティーが終わった後、時間はありますか?」
「それは勿論。ジャノが必要だというなら無理矢理にでも作りますよ」
「ふふ。ありがとうございます。ユベール様に、話しておきたいことがあって」
「話したいこと?」
「はい。俺の、故郷についてです」
息を呑む音が聞こえた。俺も文也も、お互いにこの世界の人達に前世の記憶について詳しく説明したことはない。言っても信じてくれないからだ。けれど、ユベール様達とずっと一緒に過ごしていれば「違う」と疑問に思うことは沢山あった筈だ。一番分かりやすいのは考え方や価値観の違いだろう。この世界では身分が全てだと嫌でも思い知った。俺が何もしていなくても、貴族の令嬢や夫人達が「この人に襲われたんです!」と泣きながら周囲に言えば悪いのは全て俺になる。俺の話なんて一切聞いてくれなくて、誰も助けてくれなくて、むしろ嫌がらせばかりされて、仕事も押し付けられて、怒鳴られて罵られて、まるで奴隷のようだと何度思ったことか。
前世の記憶を忘れたまま生きていれば、この世界の価値観と日本で過ごしていた時の価値観の違いに苦しまずに済んだかもしれないのにと、ちょっぴり考えたこともある。でも、俺が前世の記憶を思い出さなければ、ユベール様は変態達に襲われて魔力を暴発させて命を失っていたかもしれない。リゼットちゃんも子爵家に仕え続けてずっといじめられていたかもしれない。ニコラくんの病も完治せず、ジルベール様も病に苦しみ続けていたかもしれない。ジョエルちゃんの顔の傷も残ったまま、あの意地悪な貴族に嫁いで非道な仕打ちを受けていたかもしれない。俺がやらなくても他の誰かが助けたかもしれないけど、そのことを文也に話したら「絶対にあり得ない」と断言されてしまった。「バカがつく程のお人好しのお前だから救えたんだ」と。
「ジャノの故郷、ですか?」
「前に、俺には名前が二つあるって言いましたよね?」
「はい。確か『ヒロト』でしたか?」
「覚えていてくれたんですね」
「ジャノのことは全て把握しておきたいので」
「ははは」
真顔だから怖いんだよなあ。ユベール様は冗談でこんなことを言う人じゃないから。今までのユベール様の行動を見たら「把握しておきたい」というのは本気なのだと分かってしまう。程々にしてほしいんだけど。
「ジャノは、フェルナンのことを時々『フミヤ』と呼んでいましたね」
「はい。それも故郷が関係しているんです。俺も彼奴も、この世界の人達とは全く違う価値観を持っている。ユベール様も気付いていますよね?」
「勿論。貴方もフェルナンも、優しい心の持ち主であることは知っています。俺達とは何かが違うと、ずっと思っていました」
「その理由を、知ってほしいんです。俺の話を聞いて信じられなくても大丈夫です。非現実的なことなので」
「明日じゃないとダメなんですか?」
「ユベール様の誕生日ですから。俺にとっても、明日は特別な日なんです」
「ジャノ……」
「あと、た、誕生日プレゼントも、用意したので、う、受け取ってもらえると、嬉しいです」
「…………」
「ユ、ユベール様?」
「ジャノからの、誕生日プレゼント、ですか?」
「は、はい! 手作り、なんですけど」
「今、欲しいです」
「え?」
「今、ジャノからの誕生日プレゼントが欲しい! で、でも、一番のお楽しみは最後に取っておくべきだとお父様も仰っていたから、我慢しなければ……でも気になる!」
「…………」
やっぱり、ユベール様はユベール様だなあ。文也とレイモンさんが言ったことは間違っていなかった。俺が用意するものならなんでも喜んでくれるって、本当だったんだな。それからユベール様は悩んで悩んで悩み続けて「あ、明日まで、我慢、します」と苦しそうな表情をして告げたから「そ、そんなに気になるなら今渡しましょうか?」と聞くと、ユベール様は「ぐ!」と胸を抑えた後「楽しみは! 最後に! 取っておきたいので!」と断言して、何やら呟き始めた。ユベール様、あまり無茶はしないでください。
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