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自分の方が上だと主張する一人と一匹
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私とロベールがホテルに戻ったら、ミシェルが小走りでやってきた。
ミシェルは私が腕に抱いている黒猫マリオを見るなり「あっ、ラッキーアイテムの黒猫!」と大声を出した。
黒猫を連れた魔女。それっぽい雰囲気ではある。
「あぁ、マリオっていうの。私の使い魔になったのよ」と私はミシェルに紹介した。
「猫ちゃん、こんにちは! 私はミシェルだニャー!」
黒猫は「ちっ」と舌打ちをした。
ミシェルは黒猫が嫌がっている素振りをしたことは分かったようだ。
「ひょっとして、怒ってるのかニャー?」
黒猫はまた「ちっ」と舌打ちをした。不快感を露わにする黒猫。きっと、ミシェルのことが嫌いなのだ。
「ねえ、この変な人間は誰なの?」とマリオが私に尋ねる様子を見て、「猫……喋った……」と驚くミシェル。
「私の侍女のミシェルよ。私の身の回りの世話をしてくれているの」
「へー、お金持ちなんだ」
「まぁね。公爵令嬢だからね」
「ミシェルは召使みたいなもの?」
「まあ、そんな感じね」
黒猫は考えている。
「じゃあ、使い魔の僕の方が上だよね」
「……」
黒猫はミシェルに向かって言う。
「ミシェル、頭が高いぞ!」
黒猫は自分とミシェルの上下関係をはっきりさせたいようだ。動物の本能には逆らえない。
一方、高圧的な黒猫にイライラするミシェル。
ここから、一人と一匹の戦いが始まる……
「私の方が上に決まってるでしょ。猫のくせに……生意気なのよ……」
「なんか文句あるの? 僕はデジちゃんの使い魔だよ!」
「デジちゃん?」
「デイジーだからデジちゃん」
「へー、デジちゃんかー」
ミシェルは私の方を見た。何か言いたそうだ。
「デジちゃん?」
「えぇ? あなたも?」
「お嬢様、私もデジちゃんと呼んでもいいですか?」
ミシェルも黒猫に乗っかろうとしている。でも、ここは立場をわきまえてもらわないといけない。
「ダメよ。他の従業員になんて説明するのよ?」
「そう……ですよね」
ミシェルは自分の立場を理解しているものの、納得がいかない。
新参者の黒猫が「デジちゃん」と呼ぶのに……古参のミシェルは「お嬢様」。
ミシェルの怒りの矛先はマリオに向かう。
「私はお嬢様と何年も一緒にいるの。猫ちゃんは今日からでしょ。だから、私のことは『先輩』と呼びなさい!」
黒猫マリオはミシェルの態度にイラっとしたようだ。
「先輩って……僕の方が人生の先輩だよ。君は歳いくつなの?」
「15だけど。それが何か?」
「僕は300歳。だから、僕の方が人生の先輩だよ」
「300歳? 噓つけーーー!」
「本当だよ!」
「猫の寿命は20年くらいでしょ? 300年も生きているわけない」
**
噓つき呼ばわりされたことに黒猫は腹を立ててはいない。しかし、ミシェルにどう説明すればいいのか……黒猫は考えている。
「どこから説明すればいいのか……人間は猫の寿命は20年くらいだと思ってるよね。だから、僕たちは人間の価値観に合わせて暮らしているんだ」
「人間の価値観に合わせて?」
「そう。例えば、君は猫が死んだところ見たことある?」
ミシェルは今までの半生を思い返している。
確かに、猫の死んだところは見たことはない。でもそれは、猫は死に際にいなくなるからだ。
そうすると……死ぬ直前までは猫を見ているはず。
「ない。けど、『猫は死に際にいなくなる』っていうでしょ。だから、死ぬ直前までは猫を見ていたはず」
黒猫は「ふーん」と言いながらミシェルを見た。
「実際には死に際にいなくなるんじゃないよ。それは都市伝説だよ」
「都市伝説?」
「そう。人間は猫の寿命は20年だと思っている。だから、住み始めてから15年経過したらその家を出て、別のところに行くんだ」
「別のところに?」
「そうだよ。そうしたら、人間は『猫が死に際にいなくなった』と思うでしょ」
死に際でもないのに、なぜ猫はどこかにいくのか?
ミシェルは混乱している。
「なぜそんなことを?」
「人間が猫を飼わなくなるからだよ。君は300年生きる猫を飼う?」
「300年……猫よりも先に私が死ぬ。うーん……飼わないかな」
「そうだと思うよ。猫の寿命が人間よりも長いことを知ったら、猫を飼うのを躊躇するよね?」
「確かに……躊躇する」
「正常な判断だと思う。もし猫を飼ったらどうなるかを想像するからね」
「まぁね」
「死に際に『すまん、猫のことはお前たちに頼む!』って子供たちに言い残して死ぬことになる。子孫に自分の飼い猫を残して、申し訳ないと思うよね?」
「……思うかも。300年死なない猫。もはや、誰の飼い猫かも分からない……」
「僕だったら飼いたくないね」
「私も嫌だよ。ひいひいひいおじいちゃんの猫を飼うなんて」
「ひいひいひい、どころじゃないよ。1世代30年として計算すると、10世代で猫を飼い続けるんだ」
「悲惨だ……想像したくない」
「だから僕たち猫は『猫の寿命は最長20年』という設定を作ったんだ。言ってみれば、猫の生存戦略だよね」
「猫は賢いんだなー」とミシェルは感心している。
**
「それで、話を戻すと……僕は300歳。だから、僕のことを『先輩』と呼ぶんだよ」
「それは関係ないでしょ! お嬢様との付き合いは私の方が長いから、私が『先輩』」
猫とミシェルの小競り合いは続く。だが、どちらかが折れるとは思えない。
「ちょっと、二人とも。どっちが上でもいいじゃない」と私は一人と一匹に言う。
「いや、ダメだよ。僕が上!」
「いーや、私が上!」
私は折衷案を提案することにした。
「じゃあ、こういうのはどう?」
「なに?」
「なんですか?」
「ミシェルは私の従者として先輩だから、マリオはミシェルのことを『先輩』と呼ぶの」
「ほら、先輩って言ってみ?」とミシェル。
「いやだよ」と猫。
高圧的なミシェルに噛みつく仕種をする黒猫。
「その代わり、マリオは人生の先輩だから、ミシェルはマリオのことを『先輩』と呼ぶ」
「僕も先輩か……それだとどっちが上か分からないよ」
「そーだ、そーだ」
「お互いのことを『先輩』と認め合うことが重要なのよ。リスペクト、分かる?」
「えー?」
「どっちが上か、お嬢様が決めてくださいよ!」
両者ともに不服そうだ。でも、これ以上議論しても何も変わらない。
私は主人として二人に決定事項を伝える。
「この話はこれで終了。お互いを『先輩』と呼ぶのよ。これは命令、分かったわね?」
「「はい」」
使い魔と侍女の序列争いはこれにて一件落着。
私は満足な顔で紅茶を飲むのであった。
ミシェルは私が腕に抱いている黒猫マリオを見るなり「あっ、ラッキーアイテムの黒猫!」と大声を出した。
黒猫を連れた魔女。それっぽい雰囲気ではある。
「あぁ、マリオっていうの。私の使い魔になったのよ」と私はミシェルに紹介した。
「猫ちゃん、こんにちは! 私はミシェルだニャー!」
黒猫は「ちっ」と舌打ちをした。
ミシェルは黒猫が嫌がっている素振りをしたことは分かったようだ。
「ひょっとして、怒ってるのかニャー?」
黒猫はまた「ちっ」と舌打ちをした。不快感を露わにする黒猫。きっと、ミシェルのことが嫌いなのだ。
「ねえ、この変な人間は誰なの?」とマリオが私に尋ねる様子を見て、「猫……喋った……」と驚くミシェル。
「私の侍女のミシェルよ。私の身の回りの世話をしてくれているの」
「へー、お金持ちなんだ」
「まぁね。公爵令嬢だからね」
「ミシェルは召使みたいなもの?」
「まあ、そんな感じね」
黒猫は考えている。
「じゃあ、使い魔の僕の方が上だよね」
「……」
黒猫はミシェルに向かって言う。
「ミシェル、頭が高いぞ!」
黒猫は自分とミシェルの上下関係をはっきりさせたいようだ。動物の本能には逆らえない。
一方、高圧的な黒猫にイライラするミシェル。
ここから、一人と一匹の戦いが始まる……
「私の方が上に決まってるでしょ。猫のくせに……生意気なのよ……」
「なんか文句あるの? 僕はデジちゃんの使い魔だよ!」
「デジちゃん?」
「デイジーだからデジちゃん」
「へー、デジちゃんかー」
ミシェルは私の方を見た。何か言いたそうだ。
「デジちゃん?」
「えぇ? あなたも?」
「お嬢様、私もデジちゃんと呼んでもいいですか?」
ミシェルも黒猫に乗っかろうとしている。でも、ここは立場をわきまえてもらわないといけない。
「ダメよ。他の従業員になんて説明するのよ?」
「そう……ですよね」
ミシェルは自分の立場を理解しているものの、納得がいかない。
新参者の黒猫が「デジちゃん」と呼ぶのに……古参のミシェルは「お嬢様」。
ミシェルの怒りの矛先はマリオに向かう。
「私はお嬢様と何年も一緒にいるの。猫ちゃんは今日からでしょ。だから、私のことは『先輩』と呼びなさい!」
黒猫マリオはミシェルの態度にイラっとしたようだ。
「先輩って……僕の方が人生の先輩だよ。君は歳いくつなの?」
「15だけど。それが何か?」
「僕は300歳。だから、僕の方が人生の先輩だよ」
「300歳? 噓つけーーー!」
「本当だよ!」
「猫の寿命は20年くらいでしょ? 300年も生きているわけない」
**
噓つき呼ばわりされたことに黒猫は腹を立ててはいない。しかし、ミシェルにどう説明すればいいのか……黒猫は考えている。
「どこから説明すればいいのか……人間は猫の寿命は20年くらいだと思ってるよね。だから、僕たちは人間の価値観に合わせて暮らしているんだ」
「人間の価値観に合わせて?」
「そう。例えば、君は猫が死んだところ見たことある?」
ミシェルは今までの半生を思い返している。
確かに、猫の死んだところは見たことはない。でもそれは、猫は死に際にいなくなるからだ。
そうすると……死ぬ直前までは猫を見ているはず。
「ない。けど、『猫は死に際にいなくなる』っていうでしょ。だから、死ぬ直前までは猫を見ていたはず」
黒猫は「ふーん」と言いながらミシェルを見た。
「実際には死に際にいなくなるんじゃないよ。それは都市伝説だよ」
「都市伝説?」
「そう。人間は猫の寿命は20年だと思っている。だから、住み始めてから15年経過したらその家を出て、別のところに行くんだ」
「別のところに?」
「そうだよ。そうしたら、人間は『猫が死に際にいなくなった』と思うでしょ」
死に際でもないのに、なぜ猫はどこかにいくのか?
ミシェルは混乱している。
「なぜそんなことを?」
「人間が猫を飼わなくなるからだよ。君は300年生きる猫を飼う?」
「300年……猫よりも先に私が死ぬ。うーん……飼わないかな」
「そうだと思うよ。猫の寿命が人間よりも長いことを知ったら、猫を飼うのを躊躇するよね?」
「確かに……躊躇する」
「正常な判断だと思う。もし猫を飼ったらどうなるかを想像するからね」
「まぁね」
「死に際に『すまん、猫のことはお前たちに頼む!』って子供たちに言い残して死ぬことになる。子孫に自分の飼い猫を残して、申し訳ないと思うよね?」
「……思うかも。300年死なない猫。もはや、誰の飼い猫かも分からない……」
「僕だったら飼いたくないね」
「私も嫌だよ。ひいひいひいおじいちゃんの猫を飼うなんて」
「ひいひいひい、どころじゃないよ。1世代30年として計算すると、10世代で猫を飼い続けるんだ」
「悲惨だ……想像したくない」
「だから僕たち猫は『猫の寿命は最長20年』という設定を作ったんだ。言ってみれば、猫の生存戦略だよね」
「猫は賢いんだなー」とミシェルは感心している。
**
「それで、話を戻すと……僕は300歳。だから、僕のことを『先輩』と呼ぶんだよ」
「それは関係ないでしょ! お嬢様との付き合いは私の方が長いから、私が『先輩』」
猫とミシェルの小競り合いは続く。だが、どちらかが折れるとは思えない。
「ちょっと、二人とも。どっちが上でもいいじゃない」と私は一人と一匹に言う。
「いや、ダメだよ。僕が上!」
「いーや、私が上!」
私は折衷案を提案することにした。
「じゃあ、こういうのはどう?」
「なに?」
「なんですか?」
「ミシェルは私の従者として先輩だから、マリオはミシェルのことを『先輩』と呼ぶの」
「ほら、先輩って言ってみ?」とミシェル。
「いやだよ」と猫。
高圧的なミシェルに噛みつく仕種をする黒猫。
「その代わり、マリオは人生の先輩だから、ミシェルはマリオのことを『先輩』と呼ぶ」
「僕も先輩か……それだとどっちが上か分からないよ」
「そーだ、そーだ」
「お互いのことを『先輩』と認め合うことが重要なのよ。リスペクト、分かる?」
「えー?」
「どっちが上か、お嬢様が決めてくださいよ!」
両者ともに不服そうだ。でも、これ以上議論しても何も変わらない。
私は主人として二人に決定事項を伝える。
「この話はこれで終了。お互いを『先輩』と呼ぶのよ。これは命令、分かったわね?」
「「はい」」
使い魔と侍女の序列争いはこれにて一件落着。
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