タンブルウィード

まさみ

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canary yellow

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ならず者の天下デスパレード・エデン死なずの行き止まりアンデッドエンドでも一等危険で悪い男が集まる場所。
そして私はならず者の天下デスパレード・エデンの一城の主。
ショービジネスの世界から引退して十数年、やんちゃな店子たちを相手にしてきたわ。
私が女王、もとい大家として君臨するアパートの名前はピーコックマンション。孔雀の殿堂、いいでしょ?
でもだあれも正式名称で呼んでくれないのよね、覚えてるかも疑わしいわ。
「コーコケッコココッコケッ」
「おはよシュガー・ルゥ、ニンジンの葉っぱ食べる?」
「コケッ!」
ケージから出したシュガー・ルゥが元気一杯羽ばたく。もとは鳥質として預かった子だけど今じゃすっかり情が移って手放しがたい、とはいえ飼い主が頑固で譲ってくれないのが困りもの。綿飴みたいなモフモフボディは抱き枕にもってこいで独身シングルの孤独を癒してくれる。
「さてっと、今日の予定は……お洋服の整理でもしようかしら?着れない物はバザーに出してリサイクルね」
そうと決まれば話は早い、クローゼットを開け放って中をかき回す。ハンガーをとっかえひっかえ、昔の衣装を出して懐かしむ。
「あらやだ、まだあったの!ピーコックショーの一張羅ね、孔雀の羽を模した七色のビラビラが超お気に入り。当時はポールを掴んで逆立ちしたわ~くるくる上がって下がってみんな私のボディラインに夢中よ。こっちはファンに貢いでもらった銀狐のコートね、ゴージャスだわ~。シルクのスカーフと合わせるとめちゃくちゃ映えるのよ」
クローゼットは玉手箱、扉を開くだけでお手軽にタイムスリップができる。
「ブラボーヴィヴィアン、まだまだイケるわね」
衣装を体の前にあてがい一回転、ドレッサーに惚れ惚れ見とれる。シュガー・ルゥはコッコッ鳴きながら極彩色の衣装畑をのし歩く。
「あら、これは……」
奥から発掘したお宝にため息を零す。
鮮やかなカナリアイエローのドレス……ちょっとタイトすぎるから?
大胆に服を脱ぎ捨て、カナリアイエローのドレスに下半身を突っ込んだ瞬間に悲劇が起きた。
「いやあっ!」
ドレスの裾が一筋裂けて筋張った太ももが露出する。
生娘のような悲鳴を上げてしまってから真顔になり、自分に低く言い聞かせる。
「……これはスリット。OK?」
私の欺瞞を暴くようにチャイムが鳴った。
「お客さんかしら?ちょっと待っててね」
「コケ―ッ」
一旦ドレスを脱いで元のガウンを羽織り玄関へ行く。覗き穴から確認すると、ピンクゴールドの猫っ毛が初々しい風情の好青年がたたずんでいた。
「大家さんはご在宅でしょうか?今月の家賃を払いに来ました」
「いらっしゃい小鳩ちゃん、さあ入って入って」
即座にドアを開けて無理矢理引っ張り込む。腕を掴めば前のめりにたたらを踏み、「わわっ」と目を白黒させる。
「コーヒーにする?紅茶にする?それとも私?」
「家賃を渡しにきただけなんで長居はしません、コーヒー紅茶も結構ですお構いなく」
「最後のに突っ込んでよツレない子ね~」
「キャサリンは元気ですか」
「シュガー・ルゥなら元気に遊んでるわよ」
「よかった、ハグさせてください」
「アニマルセラピー希望するってことはまだツバメちゃんにいじめられたの」
どうやら図星みたい。扉開けっぱなし、衣装散らかり放題の寝室を覗き込んで小鳩ちゃんがぎょっとする。
「ひょっとして片付け中でした?」
「クローゼットの整理をしてたの、現役時代の衣装がたくさん出てきたわ」
「へえ……物持ちいいですね」
シュガールゥが小鳩ちゃんに突進していく。
「お前また太ったな、痛っ!」
「女の子に体重の話をするからよ、乙女心は傷付きやすいの」
満面蕩けた笑みで白いかたまりを受け止めて頬擦りし、シュガールゥを片手に抱っこしたまま封筒をさしだす。中身を確かめればちゃんと揃っていた。
「お収めします」
「確かに受け取りました。今月もお兄さんの当番なのね、弟くんは懲りずにサボり?たまには顔見せてよ」
「アイツも忙しいんですよ色々。遊び歩いてるだけとも言いますけど」
「あんまりそっけないと夜這いに行くんだから」
「俺の部屋と間違えないでくださいね、ドアがへこんでる方がスワローの部屋です」
小鳩ちゃんとツバメちゃんには歴然とした力関係がある、子供の頃から変わってないっぽい。
お兄さんは内気弱腰で弟に逆らえないし、弟くんは俺様全開ヤリたい放題幅を利かせてる。
「若いっていいわよね~好きなことできて、年をとると筋肉痛も二日遅れでくるのよ」
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「狙撃手は伏せが基本スタイルだもんね」
「え?ええそうです、ずーっと伏せってるから腰に来てあはははは」
何故か乾いた声で笑いだす小鳩ちゃんをシュガー・ルゥが突付きまくる。「痛いやめてキャサリン」と頼んでも止まらない、愛情表現が過激ね。
「はあ……ティーンエイジャーの頃に戻りたい。あの頃は小鳩ちゃんみたいにお肌すべすべだったのよ、髪の毛にも艶があって」
頭の中で電球が灯る。名案が浮かんだ。
「付き合って」
「え?」
小鳩ちゃんの腕をがっしり掴んでドレッサーの前に強制連行、薄汚れたモッズコートをひっぺがしにかかる。
「なんっ、ちょっやめてください!?」
「あとでお洗濯して返すから!」
「そーゆー問題じゃなくて何で唐突に毟りにかかるんですか、家賃はきちんと渡したんだから服を質に入れられる謂れありませんよ!?」
「あなたを見てたらどーしても我慢できなくなったの、むらむらしたの!ねえお願い、一回だけでいいからっ!」
「体は売りません!」
「貸してくれるだけでいいの!」
顔に疑問符を浮かべた小鳩ちゃんの隙を突いてモッズコートを脱がし、シャツのボタンを器用に外していく。露わになった玉のお肌には薄ピンクの痣が散らばっていた。
「んまっ、お腹の横っちょと右乳首と首筋と肩甲骨にキスマーク!恥骨の上にも!?ヴァージン&チェリーみたいな顔して隅におけないわね」
「ほっといてくださいよ、ってかホントに何ですかいきなり。俺帰りますからね止めても無駄ですよ」
あられもなく上着をはだけ涙目で息を荒げる小鳩ちゃんに、真剣極まりない表情でずいと詰め寄る。
「言うこと聞いてくれたら来月の家賃おまけしたげる」
「えっ?」
小鳩ちゃんが生唾を飲んで思考停止、次いで咳払いする。
「話だけなら聞いてもいいかな……」
ちょろいわこの子、即オチじゃない。そわそわしだした小鳩ちゃんの前にカナリアイエローのドレスを突き出しにっこり微笑む。
「これに着替えて頂戴。メイクもばっちりするわよ」
「失礼します大家さん。またねキャサリン」
「こらこら待ちなさいどこ行くの」
後ろ襟を掴んで引き戻し、有無を言わさずドレッサーの前に座らせる。可哀想に、小鳩ちゃんはパニックに陥っていた。
「なんで女装?意味がわからない、絶対似合いませんよ」
「やってみなきゃわからないじゃない!大丈夫よ、お肌綺麗だし」
「大丈夫の保証が意味不明ですよ」
「このドレス私じゃ着れないの無理なの着こせないの、だからってあきらめるの悔しいでしょリベンジしたいでしょ!体型的に小鳩ちゃんならイケる、私の目に狂いはない!」
「エグいスリット入ってますけど?女性の店子さん呼んでください、明らかに人選ミスですよ」
「女装の経験ないの?」
「何してて当たり前みたいな前提で聞いてくるんですか、ありませんよ。スワローは子供の頃母さんの服着て稼いでたけど」
「アブノーマルな過去ね」
「売春じゃないです歌って踊る方です。アイツ顔も声も抜群だから結構いい稼ぎになったんですよ、俺はぐるぐる駆けずり回っておひねり集める係でした、取りこぼすとうるさいんです。隙間に入っちゃうと大変だったなあ、地べたに突っ伏して棒持って掻きだすんですよ」
「ツバメちゃんの女装見たかったわ、物凄い似合ったでしょうね」
「弟じゃなかったらお嫁さんにほしいくらいでした……取り消します」
にやけてのろけて即撤回、忙しい子ね。全力で嫌がり渋る小鳩ちゃんの背中にしなだれかかり、囁く。
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「……っ」
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「………うぅっ」
「ピーコックマンションの店子シリーズ第十四弾は兄弟丼で行きたいと思うの。喉自慢のツバメちゃんならさぞかしいい声で唄ってくれるでしょうね、そうときまれば竿役募って」
「……やります」
極限の葛藤に顔を歪めた小鳩ちゃんが、拳をぷるぷる震わせ苦渋の決断を下す。
「俺が恥をかけばスワローはほっといてくれますよね」
「クイーンに二言はないわ」
サムズアップで請け負えば小鳩ちゃんが顎を引いて深呼吸、「やってください」と開き直る。お許しが出たのをいい事に腕まくり、化粧水をたっぷり染ませたコットンで顔を拭ってパフをはたく。
「ぶふっ、ははっ!」
「笑わないで、手元が狂うでしょ」
「ごめんなさ、ははっ、だってくすぐった、あははは」
「敏感すぎるわよ、お肌全部性感帯なの?」
身をよじり笑い続けるのにあきれ、下地を整えた後にアイシャドウと口紅を施す。小鳩ちゃんは終始いたたまれない様子で俯き、ドレッサーを直視するのを避けている。ほんのり色付いた頬が食べちゃいたい位可愛い。
「恥ずかしいの?」
耳朶を甘噛みするように囁けばびくりと震えが走り、しっとり濡れた流し目を送ってよこす。
「……当たり前でしょ。みっともない」
「本気で言ってる?」
ホント、自分のことがわかってない。すぐ卑下するのはこの子の悪い癖。
片手で顎を掴んで強引に前を向かせれば、小鳩ちゃんが最後の抵抗で固く目を瞑る。
「魔法をかけたげる」
地味ながら形良い唇に口紅を滑らせ、仕上げにピンクゴールドのカツラを被せる。メイクアップが済んだ小鳩ちゃんが、カツラの感触に違和感を覚えておそるおそる目を開け……息を呑む。
ドレッサーの正面に映っていたのは、言われなければまず女装とは見破れない美女。
柔くウェーブしたピンクゴールドの髪の毛は腰まで伸び、丁寧に巻いた睫毛が縁取るセピアレッドの目に蠱惑が宿る。ルージュが映える楚々とした唇、おぼこくて気恥ずかしげな表情がたまらない。
「そのドレスに合わせるならこれね。ストッキングも履いて」
「ハイヒールまで?」
「店子に断る権利なんてないわよ」
断れば追い出すと目ヂカラをこめてにっこり脅せば、渋々要求に従ってくれる。
欲を言えば脛毛は剃ってほしいけど、もとから薄くて目立たないからいいか。
交互に足を上げてストッキングを引っ張り、白いハイヒールに爪先をねじこむ青年を心からお祝いする。
「素敵よ小鳩ちゃん。今のあなたは立派なレディ、華やかな色で魅了して美しく囀るカナリアよ」
「はは……どうも……ありがとうございます」
死んだような顔と声で返す。自分の化けっぷりに感動してるのかしら?
さすがの私もここまで見違えるとは思ってなかったけど、ツバメちゃんと血が繋がってるのを考えればさもありなんだわ。
別人のような心地で鏡の中の自分と対峙する小鳩ちゃんに寄り添い、肩を抱いて勇気付ける。
「弟くんと比べるから目立たないだけでよく見れば地味に整ってる程度に素材は悪くないんだから、もっと自信もちなさいな。ダイヤモンドと並んだら原石だって石ころに間違われるでしょ?」
ギリギリまで顔を近付け、かと思えば遠のき、鏡をじっくり覗きこんだのち小鳩ちゃんが複雑極まりない面持ちで呟く。
「母さんに似てる……かも」
「美人だったのね」
「スワローの方が似てると思ってたんですが」
横の髪を指で梳いて照れ笑いする……可愛い。
腕によりをかけて変身させてあげたのに、第一声が「母さんみたい」ってどんだけマザコンなのよ。心の中で突っ込む。
「コケッコケッココッコー!」
「ほら見て、シュガー・ルゥも喜んでる」
「キャサリン……俺だよピジョンだよわかる、餌あげてるだろ」
「コケ―ッ!」
そこらじゅうに羽をまきちらし走り回るシュガー・ルゥを微笑ましく見守っていた時、とんでもない失点に気付く。
「ああっ大変、下着を付けるの忘れてたわ!」
床に散らばったランジェリーからコルセット付きの肌着とパンティーを選び、小鳩ちゃんに迫り行く。
「待って、冗談ですよね?女装で満足ですよね?」
「表だけじゃだめよ、中もばっちりキメないと。さ、ぱぱっと脱いで頂戴。ドレスの下が色気もへったくれもないボクサーパンツ一丁なんて知ったら殿方ががっかりするでしょ、序でに脛毛と下の毛も剃っちゃいましょ」
「約束がちがうじゃないか、助けてキャサリン!」
「コケ―ッ!」
「なんでキックするのさ味方じゃないのかよ裏切り者!」
ランジェリーを持って小鳩ちゃんに襲い掛かるも現役賞金稼ぎの方が一枚上手、ドレッサーの前から素早くとびのいて逃げ出す。慌てるあまりハイヒールを脱ぐのも忘れてるみたい。
「お待ちなさいっ」
「コッケー!」
今にもコケそうに覚束ない足取りで玄関ドアからまろびでた小鳩ちゃんが小走りに歩み去っていく。
「あっ」
ほら、いわんこっちゃない。
躓きよろめいた刹那、廊下の向こうからやってきた咥え煙草の店子が小鳩ちゃんを支える。
「大丈夫かアンタ」
「す、すいません。この靴慣れてなくて……」
店子に縋って振り向いた小鳩ちゃんが固まる。そういや知り合いだっけ?あっちもあっちで手を出してから驚いてるのは何故かしら?
店子の唇からぽとりと落ちる煙草を見て、小鳩ちゃんが反射的に動く。
「落ちましたよ」
「……ども」
床に落ちた煙草をわざわざ拾って店子のてのひらにのっける。店子は小鳩ちゃんを見詰めたまま咥え直す。やだばっちい。
微妙な沈黙がむずがゆくなったのか、遠慮がちに身をよじって手から逃れた小鳩ちゃんがハスキーな声で述べる。
「ありがとうございます」
完璧な一瞬だったわ。
肩を経て流れ落ちるピンクゴールドの長髪を耳にかけ、瞬き一回ぎこちない笑いを浮かべる。控えめに綻ぶ唇のルージュは男心を掴むのに十分なほど鮮やか。極め付けは無自覚な媚態を宿すセピアレッドの瞳。震える睫毛の下、すぐに合わせて逸らす上目遣いは生唾もののセクシーさ。
まさに掃き溜めにカナリア。
ハイヒールでコケまいと用心しいしい柳腰のくねらせ方もたおやかに去っていく小鳩ちゃんを見送り、呆けた様子で店子が呟く。
「あんた名前は?」
小鳩ちゃんが廊下の真ん中で立ち止まり、テンパって振り向く。正面には完全に性別を勘違いしてる店子。絶体絶命。
「あ~、え~、その~」
右に左に助けを求めた末こっちに返ってきた視線を受け止め、シュガー・ルゥともども口パクでアドバイス。
意を決し、小鳩ちゃんが名乗る。
「……カナリー」
「いい名前だな」
腑抜けた感想にもはや返事もせず一目散に逃げ去る小鳩ちゃん、改めカナリー。
しばらく後、廊下のど真ん中に立ち尽くしていた店子が悪趣味な柄シャツから突き出た腕を掻いて呟く。
「じんましん出てねェ……」
運命の女の残像を見詰め続ける青年の死角、ドアの内側にもたれてニンマリ微笑む。
「楽しくなりそ」
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