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はじめまして。片桐亮です。
……なんで取材に応じる気になったかって?おかしなこと言いますね、あなたが手紙で申し込んだんでしょうに。驚かれるのもわかります、今まで断り続けてきましたから。
兄に……景文に先に取材したんですね。どうでしたか?……元気そうならよかった。俺たちは別々の刑務所にいるから、お互いの状況がちっともわからなくて。
ああ、最新作を持参してくださったんですね。ありがとうございます。『チューベローズ』……ご存じですか?
夏に真っ直ぐな茎をのばし、縦に連なるような純白の花を咲かせる植物。夜になると一際強く官能的な匂いを発することから和名では月下香とも呼ばれます。中国名は夜来香。昼と夜じゃ香りに含まれる成分が異なり、月夜は特に濃厚に薫るんです。
何から話せばいいのかな。生い立ちは省略して構いませんか?兄と重複するので。ええ、両親には可愛がってもらいました。俺は普通の人より少しだけ賢かったみたいです、それが両親の自慢でした。どうでもいいですけど。
だってそんなことより、お話を作れる才能の方がすごいじゃないですか。
俺には三歳上の兄がいました。小さい頃から全然似てない兄弟でした。俺は兄が大好きで四六時中付いて回った。兄は迷惑だったでしょうね。
兄さんに絵本を読んでもらうのが好きだったんです。母じゃ駄目でした、物足りません。兄はバッドエンドの続きを考えるのが得意だったんです。人魚姫のその後はよく覚えています。彼女は泡になって消えたんじゃない、全部自作自演の狂言だった。
救われた思いがしましたよ。恋に破れて消えちゃったんじゃ人魚姫が可哀想すぎるじゃないですか。
一回兄が母にぶたれたことがありました。悪いのは俺です、兄が大切にしていた絵本をとったから……なのに母は事情も聞かず、長男に手を上げた。
その後。俺がびっくりしてべそかいてると、ムッツリした兄がそばにきて言ってくれたんです。「お前のせいじゃないよ」って。自分が叩かれたのに慰めにきてくれた。優しい兄が大好きだった。
両親が死んだのは7歳の時です。自動車事故で二人とも即死でした。葬式の間中、兄の手をギュッと握ってました。そうしないとどっか行っちゃいそうで怖くて、一生懸命捕まえてたんです。予感は的中しました。ふたりそろって引き取られると思ったのに兄だけ……
なんで兄と引き離されるのかわからなかった。叔母は色々理由をこじ付けてました。兄は気難しくて育てにくいからとか……俺は兄と一緒がよかった。離れたくないって泣いて頼んだ。でも他でもない兄さんが、叔母の家の子になれって勧めたんです。
「叔母さんは金持ちだから、叔母さんちの子になれば遊んで暮らせる。叔母さんが死んだらお前は大金持ちだ。その金でお兄ちゃんを助けてくれ」
別れ際に兄が耳元で囁いたんです。兄さんに助けてくれってお願いされたのは生まれて初めてでした。それで大人しく車に乗って、さよならをしたんです。
兄には月一で会いに来ました。本当はもっと頻繁に会いに来たかったけど、叔母が許してくれなかったんです。一人で行こうとしました。でも兄がいる施設は遠くて……いや、違います。お小遣いはたくさんもらってたから、電車とバスを乗り継いでいこうと思えばいけたんです。そうしなかったのは叔母に見張られてたから。叔母は過保護でした。俺が常に自分の目の届く範囲にいなけりゃ気が済まない人だった。万一約束を破って勝手に会いに行こうものなら、兄さんに皺寄せがいく。そうおどされてたんですよ。
兄さんが施設で辛い思いをしてるのは勘付いてました。実際聞いたこともあります、一緒の部屋の子たちに嫌なことされてるんじゃないかって……反応?とぼけられました。でも見てればわかりますよ、体を庇ってましたから。どんどん痩せてったし。
何度も叔母にお願いしました、兄さんを引き取ってほしいって。叔母の答えは判で押したように同じ、俺がいい子になったら考えてやるの一点張り。それを真に受けて勉強と運動を頑張りました。叔母の言うことには絶対逆らわず、常に大人に気に入られるようにして、頑張って頑張って頑張ってきたんです。
なのに兄さんは消えた。
消えてしまった。
俺の助けは間に合わなかった。兄さんはもたもたしてる俺を見限って、自分勝手に施設を飛び出してったんです。体面を潰された叔母は怒り狂いました。
何年も何年も兄さんをさがしました。
何度スマホにかけても返事はもらえず事件に巻き込まれてるんじゃないかって怖くて不安でたまらず、施設の先生や同室の人に聞いても行き先はわからなくて兄さんが無事なのか心配で心配で……
だからね。小説を書き始めたんです。
兄さんは本が好きだ。子どもの頃から作家になりたがってた。施設を出た後もその夢が変わってなければ、結構な頻度で本屋へ行くはず。兄さんの性格上、自分から進んで叔母を訪ねることはありえない。俺に連絡をとるとも思えない。じゃあどうする?
俺が作家になって、合図を送ればいいんです。
著者近影ってあるでしょ?作家の写真が載る場所。本名でデビューして、折り返しに写真とプロフィールを載せれば絶対気付いてもらえる。お前作家になったのかよって、驚いて会いに来るはず。
デビュー作に兄さんの名前の一部を入れたのも、気付いてもらいたい下心があったから。
『影の憧憬』……景がふたつ入ってます。
いちかばちか賭けだった。それが当たった。登場人物の名前はね、兄が小3の時自由帳に書いてた物語のキャラから借りたんですよ。話自体は一から考えたんですけど……
大学の講義を終え、次作の構想を練りながら帰ってきたら、家の前に若い男がしゃがんでたんです。白いパーカーとダメージジーンズ、ぼさぼさ気味の黒髪に黒縁眼鏡。
兄さんでした。
「よ」
死ぬほど嬉しかった。
最初は半信半疑だったけど近付くほどに確信が強まり、右手の第二関節まで曲げる癖で直感しました。
大の大人が感極まって抱き締めちゃいましたよ。
抱き付いた時ね、ささいな違和感を覚えました。ビクリとしたんです。密着した下半身からかすかにくぐもった音も聞こえた。その時は気のせいかなって流しました。
だってまさか、8年ぶりの兄さんがケツにローター突っ込んで会いに来るド変態になりさがってるなんて思わないじゃないですか。
……ホント言うとわかんないんですよ。兄さん、どれ位の頻度で入れてたのかな。毎回?三回に一回?だぼだぼのパーカー羽織って、伸びた裾で股間を覆ってたのも……今考えれば、勃ってたのをごまかすためだったんでしょうか。
俺だって馬鹿じゃありません、何回も続けば気付きますよ。兄さんの様子がおかしいから気になって……会って半年目、興信所に尾行を頼んだんです。それでアパートの場所を突き止めました。兄さん、住所は絶対教えてくれなかったんです。
結果は……俺と会ったあと、どこへ行ったと思います?ラブホで男と待ち合わせしてたんです。
その写真の男……加瀬明は、男娼デリヘル『チューベローズ』の仲介人でした。
兄は施設の先輩に利用されて、売春で稼いでたんです。
興信所の調査員から上がる報告を読むうちに、加瀬が仕切る『チューベローズ』がヤバい店だとわかりました。SМマニアのゲイ専門デリヘルなんてニッチでしょ。
『チューベローズ』で働く男娼は加瀬が属してる半グレが借金のカタに沈めたか、メンバー直々に引き抜いてくるって聞きました。兄さんは後者でしょうね。
俺は……兄さんを助けたかった。助けようとした。渋る兄さんに無理矢理現金を押し付けたのは同情が理由じゃない、売春をやめてほしかったから。
なのに兄さんときたら俺の封筒を受け取ったその足でラブホに行く、知らない奴と腕組んで入ってく、何度も何度も何度も人の気持ちを踏みにじってあのマゾのド変態は!
ねえ記者さんわかりますか?大好きな兄さんと話してる時、俺は兄さんのケツん中にオモチャが入ってるかどうか考えてるんですよ。兄さんのケツをバイブやディルドやローターがぐちゃぐちゃにかき回してるとこ、悶々と妄想してるんですよ。そんなの想像の中で兄さんを犯してるのと同じじゃないか、兄さんを裸に剥いて滅茶苦茶にするのと同じじゃないか。
兄さんはどんな顔で、どんな淫らな姿で男に抱かれるんだ?
ホテルの一室で何をされてるんだ?
縛られて吊られて打たれて突っ込まれてかき回されて捏ねられて伸ばされて畳まれて跨られてぐちゃぐちゃにされてるのか?
……なんで取材に応じる気になったかって?おかしなこと言いますね、あなたが手紙で申し込んだんでしょうに。驚かれるのもわかります、今まで断り続けてきましたから。
兄に……景文に先に取材したんですね。どうでしたか?……元気そうならよかった。俺たちは別々の刑務所にいるから、お互いの状況がちっともわからなくて。
ああ、最新作を持参してくださったんですね。ありがとうございます。『チューベローズ』……ご存じですか?
夏に真っ直ぐな茎をのばし、縦に連なるような純白の花を咲かせる植物。夜になると一際強く官能的な匂いを発することから和名では月下香とも呼ばれます。中国名は夜来香。昼と夜じゃ香りに含まれる成分が異なり、月夜は特に濃厚に薫るんです。
何から話せばいいのかな。生い立ちは省略して構いませんか?兄と重複するので。ええ、両親には可愛がってもらいました。俺は普通の人より少しだけ賢かったみたいです、それが両親の自慢でした。どうでもいいですけど。
だってそんなことより、お話を作れる才能の方がすごいじゃないですか。
俺には三歳上の兄がいました。小さい頃から全然似てない兄弟でした。俺は兄が大好きで四六時中付いて回った。兄は迷惑だったでしょうね。
兄さんに絵本を読んでもらうのが好きだったんです。母じゃ駄目でした、物足りません。兄はバッドエンドの続きを考えるのが得意だったんです。人魚姫のその後はよく覚えています。彼女は泡になって消えたんじゃない、全部自作自演の狂言だった。
救われた思いがしましたよ。恋に破れて消えちゃったんじゃ人魚姫が可哀想すぎるじゃないですか。
一回兄が母にぶたれたことがありました。悪いのは俺です、兄が大切にしていた絵本をとったから……なのに母は事情も聞かず、長男に手を上げた。
その後。俺がびっくりしてべそかいてると、ムッツリした兄がそばにきて言ってくれたんです。「お前のせいじゃないよ」って。自分が叩かれたのに慰めにきてくれた。優しい兄が大好きだった。
両親が死んだのは7歳の時です。自動車事故で二人とも即死でした。葬式の間中、兄の手をギュッと握ってました。そうしないとどっか行っちゃいそうで怖くて、一生懸命捕まえてたんです。予感は的中しました。ふたりそろって引き取られると思ったのに兄だけ……
なんで兄と引き離されるのかわからなかった。叔母は色々理由をこじ付けてました。兄は気難しくて育てにくいからとか……俺は兄と一緒がよかった。離れたくないって泣いて頼んだ。でも他でもない兄さんが、叔母の家の子になれって勧めたんです。
「叔母さんは金持ちだから、叔母さんちの子になれば遊んで暮らせる。叔母さんが死んだらお前は大金持ちだ。その金でお兄ちゃんを助けてくれ」
別れ際に兄が耳元で囁いたんです。兄さんに助けてくれってお願いされたのは生まれて初めてでした。それで大人しく車に乗って、さよならをしたんです。
兄には月一で会いに来ました。本当はもっと頻繁に会いに来たかったけど、叔母が許してくれなかったんです。一人で行こうとしました。でも兄がいる施設は遠くて……いや、違います。お小遣いはたくさんもらってたから、電車とバスを乗り継いでいこうと思えばいけたんです。そうしなかったのは叔母に見張られてたから。叔母は過保護でした。俺が常に自分の目の届く範囲にいなけりゃ気が済まない人だった。万一約束を破って勝手に会いに行こうものなら、兄さんに皺寄せがいく。そうおどされてたんですよ。
兄さんが施設で辛い思いをしてるのは勘付いてました。実際聞いたこともあります、一緒の部屋の子たちに嫌なことされてるんじゃないかって……反応?とぼけられました。でも見てればわかりますよ、体を庇ってましたから。どんどん痩せてったし。
何度も叔母にお願いしました、兄さんを引き取ってほしいって。叔母の答えは判で押したように同じ、俺がいい子になったら考えてやるの一点張り。それを真に受けて勉強と運動を頑張りました。叔母の言うことには絶対逆らわず、常に大人に気に入られるようにして、頑張って頑張って頑張ってきたんです。
なのに兄さんは消えた。
消えてしまった。
俺の助けは間に合わなかった。兄さんはもたもたしてる俺を見限って、自分勝手に施設を飛び出してったんです。体面を潰された叔母は怒り狂いました。
何年も何年も兄さんをさがしました。
何度スマホにかけても返事はもらえず事件に巻き込まれてるんじゃないかって怖くて不安でたまらず、施設の先生や同室の人に聞いても行き先はわからなくて兄さんが無事なのか心配で心配で……
だからね。小説を書き始めたんです。
兄さんは本が好きだ。子どもの頃から作家になりたがってた。施設を出た後もその夢が変わってなければ、結構な頻度で本屋へ行くはず。兄さんの性格上、自分から進んで叔母を訪ねることはありえない。俺に連絡をとるとも思えない。じゃあどうする?
俺が作家になって、合図を送ればいいんです。
著者近影ってあるでしょ?作家の写真が載る場所。本名でデビューして、折り返しに写真とプロフィールを載せれば絶対気付いてもらえる。お前作家になったのかよって、驚いて会いに来るはず。
デビュー作に兄さんの名前の一部を入れたのも、気付いてもらいたい下心があったから。
『影の憧憬』……景がふたつ入ってます。
いちかばちか賭けだった。それが当たった。登場人物の名前はね、兄が小3の時自由帳に書いてた物語のキャラから借りたんですよ。話自体は一から考えたんですけど……
大学の講義を終え、次作の構想を練りながら帰ってきたら、家の前に若い男がしゃがんでたんです。白いパーカーとダメージジーンズ、ぼさぼさ気味の黒髪に黒縁眼鏡。
兄さんでした。
「よ」
死ぬほど嬉しかった。
最初は半信半疑だったけど近付くほどに確信が強まり、右手の第二関節まで曲げる癖で直感しました。
大の大人が感極まって抱き締めちゃいましたよ。
抱き付いた時ね、ささいな違和感を覚えました。ビクリとしたんです。密着した下半身からかすかにくぐもった音も聞こえた。その時は気のせいかなって流しました。
だってまさか、8年ぶりの兄さんがケツにローター突っ込んで会いに来るド変態になりさがってるなんて思わないじゃないですか。
……ホント言うとわかんないんですよ。兄さん、どれ位の頻度で入れてたのかな。毎回?三回に一回?だぼだぼのパーカー羽織って、伸びた裾で股間を覆ってたのも……今考えれば、勃ってたのをごまかすためだったんでしょうか。
俺だって馬鹿じゃありません、何回も続けば気付きますよ。兄さんの様子がおかしいから気になって……会って半年目、興信所に尾行を頼んだんです。それでアパートの場所を突き止めました。兄さん、住所は絶対教えてくれなかったんです。
結果は……俺と会ったあと、どこへ行ったと思います?ラブホで男と待ち合わせしてたんです。
その写真の男……加瀬明は、男娼デリヘル『チューベローズ』の仲介人でした。
兄は施設の先輩に利用されて、売春で稼いでたんです。
興信所の調査員から上がる報告を読むうちに、加瀬が仕切る『チューベローズ』がヤバい店だとわかりました。SМマニアのゲイ専門デリヘルなんてニッチでしょ。
『チューベローズ』で働く男娼は加瀬が属してる半グレが借金のカタに沈めたか、メンバー直々に引き抜いてくるって聞きました。兄さんは後者でしょうね。
俺は……兄さんを助けたかった。助けようとした。渋る兄さんに無理矢理現金を押し付けたのは同情が理由じゃない、売春をやめてほしかったから。
なのに兄さんときたら俺の封筒を受け取ったその足でラブホに行く、知らない奴と腕組んで入ってく、何度も何度も何度も人の気持ちを踏みにじってあのマゾのド変態は!
ねえ記者さんわかりますか?大好きな兄さんと話してる時、俺は兄さんのケツん中にオモチャが入ってるかどうか考えてるんですよ。兄さんのケツをバイブやディルドやローターがぐちゃぐちゃにかき回してるとこ、悶々と妄想してるんですよ。そんなの想像の中で兄さんを犯してるのと同じじゃないか、兄さんを裸に剥いて滅茶苦茶にするのと同じじゃないか。
兄さんはどんな顔で、どんな淫らな姿で男に抱かれるんだ?
ホテルの一室で何をされてるんだ?
縛られて吊られて打たれて突っ込まれてかき回されて捏ねられて伸ばされて畳まれて跨られてぐちゃぐちゃにされてるのか?
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