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第二十話「秘密結社」
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拓矢はKiralaの姿を探したが、どこにも見つからなかった。
拓矢「Kirala‼︎」
「目覚めたか、お前さん。」
拓矢がロッジを振り返ると、年老いた隠者がそこには立っていた。
拓矢「Kiralaはどこへ行った⁉︎」
老人「我々の運命を全て背負って、華人の元へ一人向かった。」
拓矢「てめぇ‼︎何で止めないんだ‼︎」
老人「Kiralaの意思は聖剣の如し、固く決まっておった。」
拓矢「くそ‼︎ざけんな‼︎場所を教えろ‼︎助けに行く‼︎」
老人「...。」
年老いた秘密結社の老人は、その場にあった切りカブの上にゆっくりと腰を下ろした。
老人「お前さんが行って一体何ができると言うんだ、その破壊の能力なぞ何の役にもたたん、怒りや憎しみの感情じゃ誰一人救えん。」
拓矢「てめぇ...」
老人「人は感情のおもむくまま生きてはいけん、お前さんはその力をまだコントロールできておらん。」
拓矢「お前に何が分かんだ‼︎」
老人「見ろ?この湖を...とても澄み渡っておるじゃろうが...これは今までKiralaが流してきた、涙で出来た湖なんじゃ、お前さんに分かるか?Kiralaは世の中で生きる物の全ての憎しみや汚れの全てをここで浄化させ、また自然の恵へと返しておるのじゃ。」
拓矢「Kiralaが...」
老人「お前さんにKiralaの、図り知れない深い哀しみは背負えはしない。」
拓矢「Kirala...」
すると、老人は袖布をめくりあげると、左手を失った姿を晒した。
老人「ワシもかつて、Jと共に悪魔ロノウェと戦い、この左手を失った...トドメを刺す寸前じゃったが、お前と同じ破壊の能力を持つ者に破れた。」
拓矢「俺と同じ能力...」
老人「そう、華人王の息子、その時はまだ、ほんの小さな赤子だったがな...」
拓矢「華人王の息子。」
老人「ワシの積み上げて来た物が一瞬にして捻り潰された...悪い事は言わん、若い命を無駄にはするな。」
拓矢「ざけんな‼︎どうしたらKiralaを救える⁉︎」
老人「残念ながらその道は残されてはおらん、Kirala自身もその覚悟でここを出た。」
拓矢「...」
老人「華人王にはお前の破壊の能力は全く通用しない...それでも助けに行くと言う覚悟があるなら、ついて来なさい。」
拓矢「Kirala‼︎」
「目覚めたか、お前さん。」
拓矢がロッジを振り返ると、年老いた隠者がそこには立っていた。
拓矢「Kiralaはどこへ行った⁉︎」
老人「我々の運命を全て背負って、華人の元へ一人向かった。」
拓矢「てめぇ‼︎何で止めないんだ‼︎」
老人「Kiralaの意思は聖剣の如し、固く決まっておった。」
拓矢「くそ‼︎ざけんな‼︎場所を教えろ‼︎助けに行く‼︎」
老人「...。」
年老いた秘密結社の老人は、その場にあった切りカブの上にゆっくりと腰を下ろした。
老人「お前さんが行って一体何ができると言うんだ、その破壊の能力なぞ何の役にもたたん、怒りや憎しみの感情じゃ誰一人救えん。」
拓矢「てめぇ...」
老人「人は感情のおもむくまま生きてはいけん、お前さんはその力をまだコントロールできておらん。」
拓矢「お前に何が分かんだ‼︎」
老人「見ろ?この湖を...とても澄み渡っておるじゃろうが...これは今までKiralaが流してきた、涙で出来た湖なんじゃ、お前さんに分かるか?Kiralaは世の中で生きる物の全ての憎しみや汚れの全てをここで浄化させ、また自然の恵へと返しておるのじゃ。」
拓矢「Kiralaが...」
老人「お前さんにKiralaの、図り知れない深い哀しみは背負えはしない。」
拓矢「Kirala...」
すると、老人は袖布をめくりあげると、左手を失った姿を晒した。
老人「ワシもかつて、Jと共に悪魔ロノウェと戦い、この左手を失った...トドメを刺す寸前じゃったが、お前と同じ破壊の能力を持つ者に破れた。」
拓矢「俺と同じ能力...」
老人「そう、華人王の息子、その時はまだ、ほんの小さな赤子だったがな...」
拓矢「華人王の息子。」
老人「ワシの積み上げて来た物が一瞬にして捻り潰された...悪い事は言わん、若い命を無駄にはするな。」
拓矢「ざけんな‼︎どうしたらKiralaを救える⁉︎」
老人「残念ながらその道は残されてはおらん、Kirala自身もその覚悟でここを出た。」
拓矢「...」
老人「華人王にはお前の破壊の能力は全く通用しない...それでも助けに行くと言う覚悟があるなら、ついて来なさい。」
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