自己啓発ROCK〜17クラブ

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第十四話「キメラ愚連隊」

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杉田「よしそろそろ戻ろうか。」


拓矢「そうだな、俺はカピルが待ってるしな。」


二人を乗せた、CB-WX改は東京へと全速力でまた引き返す事にした。



しばらく走り、渋谷が近くなると、反対車線から大通りを蛇行しながら、大きな爆音をあげる集団がこちらへ向かってくる。



ボボボボボボボボ
ボボボボボボボボ


拓矢「何だ?あの光の数?」


杉田「拓矢!あの旗見えるか!?愚連隊の斬閤会の奴らだ...これはやばいな。」



交差点を差し掛かる場所で、拓矢達は軽く100台は超すだろう、愚連隊集団のバイクにまるで狼の群れの如く囲まれてた。



鶏冠頭「キェー!お前ら見つけたぜ‼︎」


拓矢「何だ!?またかこいつか、単なる庭鳥の群れじゃねぇか!やんのかコラァ!?」



杉田「いやっ拓矢やめよう...この数にはさすがに敵わないよ。」


鶏冠頭「キェー‼︎今度こそ逃さねぇぞ!」


拓矢は杉田の話しも聞かず、CB-WX改から飛び降り、鶏冠頭に向かって駆け出し、バイクのタンクに勢いよく蹴りを飛ばした。



ドカンガシャン‼︎



鶏冠頭「キエー‼︎何しやがんだ‼︎お前らこの人数相手に敵うと思ってんのか?」



拓矢「俺は一歩も引かねー!」


鶏冠頭「何だと...お前らやっちまえ‼︎」


鶏冠頭の甲高い奇声とともに、数人の斬閤会の輩が拓矢達に襲いかかってくる。


拓矢「うらぁぁぁ‼︎かかって来い‼︎」



ドガドガドガドガ...



「おい‼︎待てや...お前ちょっとは根性あんな。」


斬閤会の集団の後方から、大蛇の刺繍を背負った、血まみれの特攻服を着た、男が拓矢の前に立ちはだかった。






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