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No04 次期君主も飼ってるからには山猫に愛されたい
041 母親も集まった
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4人揃っても険悪さは感じられない兄弟の関係。
ジエンに戯れ付く様に話し掛けるジアンの雰囲気を見ながら、シャンマオは(権力争いに黒幕が存在するのと…、只単に、平民の命の価値が低いの…どっちだろう?)と考える。妓楼やシャンマオ行き着けの店がある街、シャンマオの住処を焼いた黒幕が存在するのなら、そっちにもキッチリと落とし前を付けて貰う方向なので、取り敢えず、標的を即座に始末して全容解明が出来なくしてしまう事をシャンマオはしない。のだが…、シャンマオの意図を知らないジエンは、シャンマオの腰や肩に頻繁に手を伸ばし、乃至は手を繋ぎ、片時も手を放さず…「詳細を調べて、必ず全員を処罰するから仇討ちは待って欲しい」と言っている……。
シャンマオは(最後には、[仇討ちはしない方が良いと思う]って、言い出しそうだな……。)と思いながらも、ジエンのする事に逆らわず、されるが儘になっていた。
そこへ、ジアンに似た雰囲気の小柄で勝ち気そうな女性と、眼鏡を掛けた知的を前面に押し出した様な女性がやって来る。周囲が「淑妃様・徳妃様」と声を掛けている事から、ジアンの母とゴンの母親である事が分かった。
貴妃が「晴淑妃と氷徳妃が、ここへ来るとは珍しいなw」と2人を正式名で呼び、徳妃も「雨貴妃、それが珍しくない貴女に問題がある事は御存じか?」と正式名称で棘のある言葉を発していた。どうやら、生まれた腹の違う兄弟より、その違う腹である母親同士の関係が宜しくないらしい。シャンマオは(正式な仇討ちの相手はコッチかもしれない?)と思いながら、ジエンの腕の中で淑妃と徳妃の様子を窺い、淑妃と目が合う。
淑妃はシャンマオを見ると少し怪訝そうな顔をして「女狐と泥棒猫の…弟?」と首を傾げ、徳妃が「確か、ダオレンからは妹と聞いていたのだが…」と言葉を濁してくれた。周囲に女性的で見目の良い宦官達が複数居る所為で、シャンマオの性別に疑問を持ったらしい。
ジエンはシャンマオの髪を撫で「シャンマオの女の部分は俺が知ってるだけで十分だから気にするなw今まで通りに隠しといて良いぞww」とシャンマオに囁き掛ける。ジアンは近くに居た為、その囁きを耳にし…、ジエンによって開けられたシャンマオの服の隙間から見た晒、その下から隆起する胸の膨らみと…、ジエンの語ったシャンマオの胸の話を思い出し…「女は女らしくして置くべきで、女である事を隠すのは駄目だ!ジエン!独り占めしてないで見せろ!」と言った。
ジエンは少し考え「シャンマオの女らしい服装は見たいけど!俺だって我慢してるんだ!見せろと言われて、簡単に見せられるか!」と口喧嘩を始める。
口喧嘩の内容を耳にして、淑妃は[その喧嘩]に割って入り「女狐と泥棒猫の血族に惑わされるではないわ!この馬鹿息子!!」とジアンの脹脛を蹴った。淑妃は淑女でなくても成れるモノらしい。
シャンマオは(淑妃様も、結構アグレッシブなのだな…)(女狐と泥棒猫は、やっぱり、婕妤とシーツー…我が姉と双子の兄か…)と言う感想を持ち「ジエン…我慢してるって?それならそうと素直に言えば良かったのに…言えば着ない事もないぞwとは言っても、女物の服とか持ってないけどなw」と、女性物の服を着たいと思った事も無いが、ジエンを特別視している様に見せたくて言ってみた。
そこで何故か率先してジアンが「それなら、私が買ってやろう」と言い。淑妃に拳で後頭部を殴られている。
ジエンはジアンの事は完全に無視して、嬉しそうな顔で「そうだったのかwじゃ、仕立屋を呼ぼう!」と言い出した。
「いやいや、ちょっと着たの見るだけなら無駄に金掛けなくても良いだろ?」
「それは駄目だ!着て欲しくない服もあるし、シャンマオが着る服は俺が選びたい!」
「それなら、後で一緒に買いに行くか?」
ジエンは「本当は、後宮から出したくないんだけどな…」と言いつつ「行く」と言い。これ又、何故か、「何時行く?今からか?」とジアンも一緒に行こうとしていた。勿論、直ぐさま淑妃の拳で顳顬をグリグリ押さえられ「行かなくて宜しい!」と言われていたのだが……。
ジエンに戯れ付く様に話し掛けるジアンの雰囲気を見ながら、シャンマオは(権力争いに黒幕が存在するのと…、只単に、平民の命の価値が低いの…どっちだろう?)と考える。妓楼やシャンマオ行き着けの店がある街、シャンマオの住処を焼いた黒幕が存在するのなら、そっちにもキッチリと落とし前を付けて貰う方向なので、取り敢えず、標的を即座に始末して全容解明が出来なくしてしまう事をシャンマオはしない。のだが…、シャンマオの意図を知らないジエンは、シャンマオの腰や肩に頻繁に手を伸ばし、乃至は手を繋ぎ、片時も手を放さず…「詳細を調べて、必ず全員を処罰するから仇討ちは待って欲しい」と言っている……。
シャンマオは(最後には、[仇討ちはしない方が良いと思う]って、言い出しそうだな……。)と思いながらも、ジエンのする事に逆らわず、されるが儘になっていた。
そこへ、ジアンに似た雰囲気の小柄で勝ち気そうな女性と、眼鏡を掛けた知的を前面に押し出した様な女性がやって来る。周囲が「淑妃様・徳妃様」と声を掛けている事から、ジアンの母とゴンの母親である事が分かった。
貴妃が「晴淑妃と氷徳妃が、ここへ来るとは珍しいなw」と2人を正式名で呼び、徳妃も「雨貴妃、それが珍しくない貴女に問題がある事は御存じか?」と正式名称で棘のある言葉を発していた。どうやら、生まれた腹の違う兄弟より、その違う腹である母親同士の関係が宜しくないらしい。シャンマオは(正式な仇討ちの相手はコッチかもしれない?)と思いながら、ジエンの腕の中で淑妃と徳妃の様子を窺い、淑妃と目が合う。
淑妃はシャンマオを見ると少し怪訝そうな顔をして「女狐と泥棒猫の…弟?」と首を傾げ、徳妃が「確か、ダオレンからは妹と聞いていたのだが…」と言葉を濁してくれた。周囲に女性的で見目の良い宦官達が複数居る所為で、シャンマオの性別に疑問を持ったらしい。
ジエンはシャンマオの髪を撫で「シャンマオの女の部分は俺が知ってるだけで十分だから気にするなw今まで通りに隠しといて良いぞww」とシャンマオに囁き掛ける。ジアンは近くに居た為、その囁きを耳にし…、ジエンによって開けられたシャンマオの服の隙間から見た晒、その下から隆起する胸の膨らみと…、ジエンの語ったシャンマオの胸の話を思い出し…「女は女らしくして置くべきで、女である事を隠すのは駄目だ!ジエン!独り占めしてないで見せろ!」と言った。
ジエンは少し考え「シャンマオの女らしい服装は見たいけど!俺だって我慢してるんだ!見せろと言われて、簡単に見せられるか!」と口喧嘩を始める。
口喧嘩の内容を耳にして、淑妃は[その喧嘩]に割って入り「女狐と泥棒猫の血族に惑わされるではないわ!この馬鹿息子!!」とジアンの脹脛を蹴った。淑妃は淑女でなくても成れるモノらしい。
シャンマオは(淑妃様も、結構アグレッシブなのだな…)(女狐と泥棒猫は、やっぱり、婕妤とシーツー…我が姉と双子の兄か…)と言う感想を持ち「ジエン…我慢してるって?それならそうと素直に言えば良かったのに…言えば着ない事もないぞwとは言っても、女物の服とか持ってないけどなw」と、女性物の服を着たいと思った事も無いが、ジエンを特別視している様に見せたくて言ってみた。
そこで何故か率先してジアンが「それなら、私が買ってやろう」と言い。淑妃に拳で後頭部を殴られている。
ジエンはジアンの事は完全に無視して、嬉しそうな顔で「そうだったのかwじゃ、仕立屋を呼ぼう!」と言い出した。
「いやいや、ちょっと着たの見るだけなら無駄に金掛けなくても良いだろ?」
「それは駄目だ!着て欲しくない服もあるし、シャンマオが着る服は俺が選びたい!」
「それなら、後で一緒に買いに行くか?」
ジエンは「本当は、後宮から出したくないんだけどな…」と言いつつ「行く」と言い。これ又、何故か、「何時行く?今からか?」とジアンも一緒に行こうとしていた。勿論、直ぐさま淑妃の拳で顳顬をグリグリ押さえられ「行かなくて宜しい!」と言われていたのだが……。
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