8 / 33
007
しおりを挟む
出会った翌年、[エリニュエス・ヒュドール]と[アレークトー・アネモス]の友情は…、アレークトーの父であるアネモス辺境伯の剣術の師匠で…、現在のヒュドール家の家令でもある[セヴァスモス・ヒーメロス]に教えを請う事で、姉妹弟子と成り…、深く強く強固に成って行った……。と、同時に、自分のスキルボードしか手入れできなかったスキル[干渉]がレベルアップ。
アレークトーのスキルポイントを無断ではあるが使う事が出来る様に成り、例えば「持っておいて損は無いと思うんだけど…」と家事全般のスキル開発、下手でもスキルが発生した時点でスキルポイントを使用してレベルを3まで補正すると、名前だけだったスキルにレベルの表記が発生!上手に出来ると言う事実や実感が本人のやる気に繋がり、素のレベルも簡単に3まで上がったのである。
そして当時、まだ子供の頃、自他認めるアレークトーの苦手分野、淑女の嗜みが解消され序でに、王宮の上級侍女に成る為の必須スキル、裁縫や書類整理等までも、スキルポイントを3ポイント使用した補正でスキルアップを計り、エリニュエスの目論見通り、アレークトーを何所に出しても恥ずかしくない完璧な御令嬢へと作り上げたのだった。
そんなある日ある時、それを知り。縁を切ろうと思っても切る事が出来ないエリニュエスの血縁者、兄の[エフティヒア・ヒュドール]がエリニュエスに質問を投げ掛ける。
「エリス?使用人が持っている様なスキルは、令嬢に必要無いのではありませんか?」
然も、間の悪い事に、その[使用人が持っている様なスキル]の一つ、[料理]のレベルが上がり、エリニュエスとアレークトーが互いの弁当の出来映えを誉め合っている時にだ。
エリニュエスはアレークトーに対する態度とは打って変わり、小さく舌打ちし「無知にも程がございましてよ?」と溜息混じり「王宮は勿論、我が家で働く使用人達も全員、元を辿れば身元確かな貴族の出身です」と、実の兄に対して野菜に付いた害虫を駆逐せんとする時の憤りを孕んだ様な目で「御存知ありませんでしたか?」と言い放って黙らせる。
冷た過ぎる空気感に周囲はある意味で騒然。
丁度その場に居合わせた御仁。原作となるゲームの中で一番簡単に攻略でき、他の攻略対象狙いでやってても、少しの交流で好感度が鰻上り、簡単にフラグが立って邪魔になる王子様、[ディアスケダスィ・ケラヴノス]も知らなかったらしく、一瞬ではあるがエフティヒアを擁護しようとして何か言い掛けたっぽいが、矛先が自分に向くのを恐れて手を引っ込め、今は目を泳がせていた。
以前、ディアスケダスィが親し気に声を掛けてきた時に…「御久しゅうございます、初対面の折りに私を[本の虫]と言ったエフティヒア兄様の御友人の方」とエリニュエスが返し、追い打ちの様に「何度も御会いしましたが、貴族の初見の挨拶は疎か、一度たりとも自己紹介をして頂いた事もございませんので」と毒を吐き…、その後、事ある事に、貴族同士の挨拶の基本[男性は取り敢えず、女性と話す前に話し掛ける女性を褒めなければならない]と言うルールを示し、マナー違反を犯す度に笑顔で遠回しに指摘し続け…、苦手意識を植え付けた成果だろうか?
原作では、他人様から見たら何所にも正当性は無いのに、事ある事に自分勝手な正義感を振り回し、よくよく考えると間違った事をしているとは言えない悪役令嬢達をこじつけた様な理由で断罪していたディアスケダスィが、別人の様に萎縮していた。
これに対して(若しかして覚えてる語彙が足りんくて何も言えんのやろか?)他、エリニュエスは、ディアスケダスィの(あの勢い、何時ん次期手に入れたモンなんやろうか?)等、気に成る所だったのだろうが…このエリニュエスの思考は乱入してきた者に寄って中断される……。
エリニュエスの態度とエフティヒアの様子、隣で何も言えなく成っているディアスケダスィを見兼ねたのだろう。原作であるゲームでは、一度として絡みの無い筈の登場人物。エフティヒア含むエリニュエスとアレークトーにとっての従兄、原作と相違なく派手で軽薄そうなイケメン[エーピオテース・ネロ]が、身長差を生かして後ろからスキンシップ激し目にエリニュエスを軽く抱き締め「エリスはエフィに厳し過ぎるんじゃないかな?」と言いながらエリニュエスの頭を撫で、一方的に優勢なエリニュエスを行動不能に陥れた。
これを意味不明と思わないでやって欲しい。
エーピオテースの行動は…、前世を入れても[恋愛経験0]で前世では高齢処女、今世ですら高位貴族と言う家柄の為、抱き締められた経験は少なく、一番上の兄以外に頭を撫でられる事も殆ど無くて、スキンシップに耐性がとってもとっっても低いエリニュエスには…、それだけで精神に大打撃と成っているのだ……。
その上で、エリニュエスの反応を無視して続くエーピオテースの言の葉。
「優秀が過ぎるヒュドールの次期当主、エウデ兄さんを普通の基準にしているのなら、それは間違ってるからね!」
[エウデ兄さん]とは[エウメニデス]と言う名のヒュドール家の長兄、エフティヒアより4歳上で、エリニュエスから見ると6歳年上の実の兄の事である。
その話に、今まで様子を見ていたらしい女の子より可愛らしいピュール男爵家の[パイディア・ピュール]も参戦。
「そうだ!あの人は普通じゃない!エフィはエリスが思っているよりも、一般的には優秀なんだぞ!」との事だ。ゲームの設定通り彼等は普通に、この時期から仲が宜しいらしい。
その仲が良さ気な様子の御陰で、ゲームの断罪シーンを思い出して苛立ちを覚え、エリニュエスはエーピオテースの腕を怒り任せに振り解く事が出来たのであった。
アレークトーのスキルポイントを無断ではあるが使う事が出来る様に成り、例えば「持っておいて損は無いと思うんだけど…」と家事全般のスキル開発、下手でもスキルが発生した時点でスキルポイントを使用してレベルを3まで補正すると、名前だけだったスキルにレベルの表記が発生!上手に出来ると言う事実や実感が本人のやる気に繋がり、素のレベルも簡単に3まで上がったのである。
そして当時、まだ子供の頃、自他認めるアレークトーの苦手分野、淑女の嗜みが解消され序でに、王宮の上級侍女に成る為の必須スキル、裁縫や書類整理等までも、スキルポイントを3ポイント使用した補正でスキルアップを計り、エリニュエスの目論見通り、アレークトーを何所に出しても恥ずかしくない完璧な御令嬢へと作り上げたのだった。
そんなある日ある時、それを知り。縁を切ろうと思っても切る事が出来ないエリニュエスの血縁者、兄の[エフティヒア・ヒュドール]がエリニュエスに質問を投げ掛ける。
「エリス?使用人が持っている様なスキルは、令嬢に必要無いのではありませんか?」
然も、間の悪い事に、その[使用人が持っている様なスキル]の一つ、[料理]のレベルが上がり、エリニュエスとアレークトーが互いの弁当の出来映えを誉め合っている時にだ。
エリニュエスはアレークトーに対する態度とは打って変わり、小さく舌打ちし「無知にも程がございましてよ?」と溜息混じり「王宮は勿論、我が家で働く使用人達も全員、元を辿れば身元確かな貴族の出身です」と、実の兄に対して野菜に付いた害虫を駆逐せんとする時の憤りを孕んだ様な目で「御存知ありませんでしたか?」と言い放って黙らせる。
冷た過ぎる空気感に周囲はある意味で騒然。
丁度その場に居合わせた御仁。原作となるゲームの中で一番簡単に攻略でき、他の攻略対象狙いでやってても、少しの交流で好感度が鰻上り、簡単にフラグが立って邪魔になる王子様、[ディアスケダスィ・ケラヴノス]も知らなかったらしく、一瞬ではあるがエフティヒアを擁護しようとして何か言い掛けたっぽいが、矛先が自分に向くのを恐れて手を引っ込め、今は目を泳がせていた。
以前、ディアスケダスィが親し気に声を掛けてきた時に…「御久しゅうございます、初対面の折りに私を[本の虫]と言ったエフティヒア兄様の御友人の方」とエリニュエスが返し、追い打ちの様に「何度も御会いしましたが、貴族の初見の挨拶は疎か、一度たりとも自己紹介をして頂いた事もございませんので」と毒を吐き…、その後、事ある事に、貴族同士の挨拶の基本[男性は取り敢えず、女性と話す前に話し掛ける女性を褒めなければならない]と言うルールを示し、マナー違反を犯す度に笑顔で遠回しに指摘し続け…、苦手意識を植え付けた成果だろうか?
原作では、他人様から見たら何所にも正当性は無いのに、事ある事に自分勝手な正義感を振り回し、よくよく考えると間違った事をしているとは言えない悪役令嬢達をこじつけた様な理由で断罪していたディアスケダスィが、別人の様に萎縮していた。
これに対して(若しかして覚えてる語彙が足りんくて何も言えんのやろか?)他、エリニュエスは、ディアスケダスィの(あの勢い、何時ん次期手に入れたモンなんやろうか?)等、気に成る所だったのだろうが…このエリニュエスの思考は乱入してきた者に寄って中断される……。
エリニュエスの態度とエフティヒアの様子、隣で何も言えなく成っているディアスケダスィを見兼ねたのだろう。原作であるゲームでは、一度として絡みの無い筈の登場人物。エフティヒア含むエリニュエスとアレークトーにとっての従兄、原作と相違なく派手で軽薄そうなイケメン[エーピオテース・ネロ]が、身長差を生かして後ろからスキンシップ激し目にエリニュエスを軽く抱き締め「エリスはエフィに厳し過ぎるんじゃないかな?」と言いながらエリニュエスの頭を撫で、一方的に優勢なエリニュエスを行動不能に陥れた。
これを意味不明と思わないでやって欲しい。
エーピオテースの行動は…、前世を入れても[恋愛経験0]で前世では高齢処女、今世ですら高位貴族と言う家柄の為、抱き締められた経験は少なく、一番上の兄以外に頭を撫でられる事も殆ど無くて、スキンシップに耐性がとってもとっっても低いエリニュエスには…、それだけで精神に大打撃と成っているのだ……。
その上で、エリニュエスの反応を無視して続くエーピオテースの言の葉。
「優秀が過ぎるヒュドールの次期当主、エウデ兄さんを普通の基準にしているのなら、それは間違ってるからね!」
[エウデ兄さん]とは[エウメニデス]と言う名のヒュドール家の長兄、エフティヒアより4歳上で、エリニュエスから見ると6歳年上の実の兄の事である。
その話に、今まで様子を見ていたらしい女の子より可愛らしいピュール男爵家の[パイディア・ピュール]も参戦。
「そうだ!あの人は普通じゃない!エフィはエリスが思っているよりも、一般的には優秀なんだぞ!」との事だ。ゲームの設定通り彼等は普通に、この時期から仲が宜しいらしい。
その仲が良さ気な様子の御陰で、ゲームの断罪シーンを思い出して苛立ちを覚え、エリニュエスはエーピオテースの腕を怒り任せに振り解く事が出来たのであった。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
公爵令嬢は薬師を目指す~悪役令嬢ってなんですの?~【短編版】
ゆうの
ファンタジー
公爵令嬢、ミネルヴァ・メディシスは時折夢に見る。「治癒の神力を授かることができなかった落ちこぼれのミネルヴァ・メディシス」が、婚約者である第一王子殿下と恋に落ちた男爵令嬢に毒を盛り、断罪される夢を。
――しかし、夢から覚めたミネルヴァは、そのたびに、思うのだ。「医者の家系《メディシス》に生まれた自分がよりによって誰かに毒を盛るなんて真似をするはずがないのに」と。
これは、「治癒の神力」を授かれなかったミネルヴァが、それでもメディシスの人間たろうと努力した、その先の話。
※ 様子見で(一応)短編として投稿します。反響次第では長編化しようかと(「その後」を含めて書きたいエピソードは山ほどある)。
悪役令嬢の独壇場
あくび。
ファンタジー
子爵令嬢のララリーは、学園の卒業パーティーの中心部を遠巻きに見ていた。
彼女は転生者で、この世界が乙女ゲームの舞台だということを知っている。
自分はモブ令嬢という位置づけではあるけれど、入学してからは、ゲームの記憶を掘り起こして各イベントだって散々覗き見してきた。
正直に言えば、登場人物の性格やイベントの内容がゲームと違う気がするけれど、大筋はゲームの通りに進んでいると思う。
ということは、今日はクライマックスの婚約破棄が行われるはずなのだ。
そう思って卒業パーティーの様子を傍から眺めていたのだけど。
あら?これは、何かがおかしいですね。
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
悪役令嬢は所詮悪役令嬢
白雪の雫
ファンタジー
「アネット=アンダーソン!貴女の私に対する仕打ちは到底許されるものではありません!殿下、どうかあの平民の女に頭を下げるように言って下さいませ!」
魔力に秀でているという理由で聖女に選ばれてしまったアネットは、平民であるにも関わらず公爵令嬢にして王太子殿下の婚約者である自分を階段から突き落とそうとしただの、冬の池に突き落として凍死させようとしただの、魔物を操って殺そうとしただの──・・・。
リリスが言っている事は全て彼女達による自作自演だ。というより、ゲームの中でリリスがヒロインであるアネットに対して行っていた所業である。
愛しいリリスに縋られたものだから男としての株を上げたい王太子は、アネットが無実だと分かった上で彼女を断罪しようとするのだが、そこに父親である国王と教皇、そして聖女の夫がやって来る──・・・。
悪役令嬢がいい子ちゃん、ヒロインが脳内お花畑のビッチヒドインで『ざまぁ』されるのが多いので、逆にしたらどうなるのか?という思い付きで浮かんだ話です。
僕の兄上マジチート ~いや、お前のが凄いよ~
SHIN
ファンタジー
それは、ある少年の物語。
ある日、前世の記憶を取り戻した少年が大切な人と再会したり周りのチートぷりに感嘆したりするけど、実は少年の方が凄かった話し。
『僕の兄上はチート過ぎて人なのに魔王です。』
『そういうお前は、愛され過ぎてチートだよな。』
そんな感じ。
『悪役令嬢はもらい受けます』の彼らが織り成すファンタジー作品です。良かったら見ていってね。
隔週日曜日に更新予定。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります
京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。
なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。
今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。
しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。
今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。
とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる