17 / 22
017
しおりを挟む
季節が変わりまして、木枯らし吹きすさぶ冬。
本来の物語の舞台であった学園はヒロインを放出し。悪役令嬢達とヒロインのメイン攻略対象3名を除き、殆どの教職員や学生が出戻って、本来あるべき、婚約等の約束事を結び直し、本来あるべき、学生生活を取り戻し、本来あるべき、学園の姿を曲がり成りにも取り戻していた。王立学園を立案し理事長に収まる国王様も、さぞや胸を撫で下ろされた事でありましょうか。
一方、悪役令嬢3名様が設立した[総合ギルド・アマゾネスクイン女学院]では、ヒロインが「何で?如何して?私がヒロインなのに!」と繰り返し、ついつい「男は私に平伏すべきなのよ」と言っては、可哀そうなモノを見る目で「皆さん、[オトメ]と言う体で、女学院に通っているオトメな生徒さんですよ?」「校則が気に入らないなら出て行けば?」と面倒臭気に言われる始末。ヒロインらしさに捜索願を出さなきゃ駄目なレベルでヒロインっぽさが欠落。繰り返し繰り返しの中でずっとヒロインであったファータ、今では表情は勿論、態度に言葉遣いもヒロイン失格な女の子に成っている。残念な事に…ヒロインのメイン攻略対象3名様達の目の前でも、ヒロイン失格な態度を取り…、ヒロインのメイン攻略対象2名様に対しては、後半の繰り返しの中で悪役令嬢に見せていた醜悪さを見せてしまっていた……。
それが余りにも目に余る態度であったが為に、噂が噂を呼んで悪口含みに広がり、学園に居た頃よりも酷く速いスピードで悪い噂は学院外にも広がって行く。然も、学院の生徒は冒険者も多く魅了に耐性を持ち、身に着けている装備品にも詳しく、ファータが身に着けているアイテムの事も一目で見抜き、その事も明確に示して注意喚起を行い、ファータの立場も悪くして行っていたのは、また、別の御話。
この物語は、ヒロインざまぁ~な物語では無く、あくまで、攻略対象様に寄る悪役令嬢攻略事情を書き記す物語なのである。
そのヒロインの攻略対象様達は今、如何しているか?と言うと…、こっちはこっちで残念な事に、悪役令嬢達に自分達から声を掛ける事も出来ず…、どっちがヒロインだよ!って言いたく成る様なイベントを発生させて、ヒロインに絡まれている所を何度か悪役令嬢達に助けられ、乙女かの如くに頬を染め、物品で御礼をしようとしても、丁寧に断わられ…、はてさて「仲良くして貰うには如何すれば?」「擦り寄られ慣れてはいるけど、こちらから擦り寄るには如何すれば?」「人付き合いって、如何やるんだっけ?」「切っ掛けって如何やって作れば良いの?」等々…、前にも後ろにも進む事無く明後日の方向に迷走していた……。冬の終わり、物語の最終日、学園の卒業式シーズンまで、もう時間が無いとは言えど、焦り過ぎていれば見える筈の道筋も見えて来ないのではなかろうか?
そもそも、今までの繰り返し市場、悪役令嬢達が一番アグレッシブな冒険者に御育ちに成られているのだが、男としてソレは有りなのだろうか?ヒロインのメイン攻略対象の王子と 取り巻きよ!オマエ等より、この繰り返しでの悪役令嬢って普通に強いよ?大丈夫?
女性は[エロ親父=嫌い・キモイ・消え去れ!]が合言葉に近い状態だが、男なら好戦的な御嬢様より、好色熟女の方が良くは無いのだろうか?統計的に男はエロイ方が御好きでしょ?と言うネタ的御話は置いておいて、彼等がそれで良いのならば、良いのだろうと思う事にする。後で彼等が後悔しても自業自得と言う事で宜しく頼む事にしよう。納得イカナイのなら、誰かが次の繰り返しで如何にかすれば良いだろう。
悪役令嬢達は今回の成果を成功例と認識し、次の繰り返しを寄り良いモノにする為の御試しや実験に余念無く、先の先の先を見て動き出していた。
諦めの悪いヒロインは、過去の栄光に縋り「まだ大丈夫、私がヒロインなのよ!卒業の時期までに一人でも攻略できれば私の勝ちなんだから」とメイン攻略対象を求めて、メイン攻略対象の居場所を大まかに示すマップ片手に、見掛けた者に嫌悪感を与える様な必死の形相、怖い目つきで学院内を徘徊している。
ヒロインの目を盗み、男として悪役令嬢に近付く事の出来る運気…、婚約、又は婚姻を結んで貰える実力や…、庇護欲を刺激し、御情けでも良いから縁を結んで貰える魅力…、譲歩を引き出せる話術が彼等に備わっている事を祈っておいてあげよう……。
本来の物語の舞台であった学園はヒロインを放出し。悪役令嬢達とヒロインのメイン攻略対象3名を除き、殆どの教職員や学生が出戻って、本来あるべき、婚約等の約束事を結び直し、本来あるべき、学生生活を取り戻し、本来あるべき、学園の姿を曲がり成りにも取り戻していた。王立学園を立案し理事長に収まる国王様も、さぞや胸を撫で下ろされた事でありましょうか。
一方、悪役令嬢3名様が設立した[総合ギルド・アマゾネスクイン女学院]では、ヒロインが「何で?如何して?私がヒロインなのに!」と繰り返し、ついつい「男は私に平伏すべきなのよ」と言っては、可哀そうなモノを見る目で「皆さん、[オトメ]と言う体で、女学院に通っているオトメな生徒さんですよ?」「校則が気に入らないなら出て行けば?」と面倒臭気に言われる始末。ヒロインらしさに捜索願を出さなきゃ駄目なレベルでヒロインっぽさが欠落。繰り返し繰り返しの中でずっとヒロインであったファータ、今では表情は勿論、態度に言葉遣いもヒロイン失格な女の子に成っている。残念な事に…ヒロインのメイン攻略対象3名様達の目の前でも、ヒロイン失格な態度を取り…、ヒロインのメイン攻略対象2名様に対しては、後半の繰り返しの中で悪役令嬢に見せていた醜悪さを見せてしまっていた……。
それが余りにも目に余る態度であったが為に、噂が噂を呼んで悪口含みに広がり、学園に居た頃よりも酷く速いスピードで悪い噂は学院外にも広がって行く。然も、学院の生徒は冒険者も多く魅了に耐性を持ち、身に着けている装備品にも詳しく、ファータが身に着けているアイテムの事も一目で見抜き、その事も明確に示して注意喚起を行い、ファータの立場も悪くして行っていたのは、また、別の御話。
この物語は、ヒロインざまぁ~な物語では無く、あくまで、攻略対象様に寄る悪役令嬢攻略事情を書き記す物語なのである。
そのヒロインの攻略対象様達は今、如何しているか?と言うと…、こっちはこっちで残念な事に、悪役令嬢達に自分達から声を掛ける事も出来ず…、どっちがヒロインだよ!って言いたく成る様なイベントを発生させて、ヒロインに絡まれている所を何度か悪役令嬢達に助けられ、乙女かの如くに頬を染め、物品で御礼をしようとしても、丁寧に断わられ…、はてさて「仲良くして貰うには如何すれば?」「擦り寄られ慣れてはいるけど、こちらから擦り寄るには如何すれば?」「人付き合いって、如何やるんだっけ?」「切っ掛けって如何やって作れば良いの?」等々…、前にも後ろにも進む事無く明後日の方向に迷走していた……。冬の終わり、物語の最終日、学園の卒業式シーズンまで、もう時間が無いとは言えど、焦り過ぎていれば見える筈の道筋も見えて来ないのではなかろうか?
そもそも、今までの繰り返し市場、悪役令嬢達が一番アグレッシブな冒険者に御育ちに成られているのだが、男としてソレは有りなのだろうか?ヒロインのメイン攻略対象の王子と 取り巻きよ!オマエ等より、この繰り返しでの悪役令嬢って普通に強いよ?大丈夫?
女性は[エロ親父=嫌い・キモイ・消え去れ!]が合言葉に近い状態だが、男なら好戦的な御嬢様より、好色熟女の方が良くは無いのだろうか?統計的に男はエロイ方が御好きでしょ?と言うネタ的御話は置いておいて、彼等がそれで良いのならば、良いのだろうと思う事にする。後で彼等が後悔しても自業自得と言う事で宜しく頼む事にしよう。納得イカナイのなら、誰かが次の繰り返しで如何にかすれば良いだろう。
悪役令嬢達は今回の成果を成功例と認識し、次の繰り返しを寄り良いモノにする為の御試しや実験に余念無く、先の先の先を見て動き出していた。
諦めの悪いヒロインは、過去の栄光に縋り「まだ大丈夫、私がヒロインなのよ!卒業の時期までに一人でも攻略できれば私の勝ちなんだから」とメイン攻略対象を求めて、メイン攻略対象の居場所を大まかに示すマップ片手に、見掛けた者に嫌悪感を与える様な必死の形相、怖い目つきで学院内を徘徊している。
ヒロインの目を盗み、男として悪役令嬢に近付く事の出来る運気…、婚約、又は婚姻を結んで貰える実力や…、庇護欲を刺激し、御情けでも良いから縁を結んで貰える魅力…、譲歩を引き出せる話術が彼等に備わっている事を祈っておいてあげよう……。
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
絶対婚約いたしません。させられました。案の定、婚約破棄されました
toyjoy11
ファンタジー
婚約破棄ものではあるのだけど、どちらかと言うと反乱もの。
残酷シーンが多く含まれます。
誰も高位貴族が婚約者になりたがらない第一王子と婚約者になったミルフィーユ・レモナンド侯爵令嬢。
両親に
「絶対アレと婚約しません。もしも、させるんでしたら、私は、クーデターを起こしてやります。」
と宣言した彼女は有言実行をするのだった。
一応、転生者ではあるものの元10歳児。チートはありません。
4/5 21時完結予定。
魔法のせいだからって許せるわけがない
ユウユウ
ファンタジー
私は魅了魔法にかけられ、婚約者を裏切って、婚約破棄を宣言してしまった。同じように魔法にかけられても婚約者を強く愛していた者は魔法に抵抗したらしい。
すべてが明るみになり、魅了がとけた私は婚約者に謝罪してやり直そうと懇願したが、彼女はけして私を許さなかった。
少女漫画の当て馬女キャラに転生したけど、原作通りにはしません!
菜花
ファンタジー
亡くなったと思ったら、直前まで読んでいた漫画の中に転生した主人公。とあるキャラに成り代わっていることに気づくが、そのキャラは物凄く不遇なキャラだった……。カクヨム様でも投稿しています。
悪役令嬢にざまぁされた王子のその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。
その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。
そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。
マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。
人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。
【完結】悪役令嬢の反撃の日々
アイアイ
恋愛
「ロゼリア、お茶会の準備はできていますか?」侍女のクラリスが部屋に入ってくる。
「ええ、ありがとう。今日も大勢の方々がいらっしゃるわね。」ロゼリアは微笑みながら答える。その微笑みは氷のように冷たく見えたが、心の中では別の計画を巡らせていた。
お茶会の席で、ロゼリアはいつものように優雅に振る舞い、貴族たちの陰口に耳を傾けた。その時、一人の男性が現れた。彼は王国の第一王子であり、ロゼリアの婚約者でもあるレオンハルトだった。
「ロゼリア、君の美しさは今日も輝いているね。」レオンハルトは優雅に頭を下げる。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
婚約破棄してたった今処刑した悪役令嬢が前世の幼馴染兼恋人だと気づいてしまった。
風和ふわ
恋愛
タイトル通り。連載の気分転換に執筆しました。
※なろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、pixivに投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる