183 / 206
第12章 ヤーベ、王都の生活をマンキツする!
第163話 すっかり見落としていた大ピンチを切り抜けよう
しおりを挟む王城―――――
「ふおおっ! おっきな壺でしゅ! こっちにはおっきな絵でしゅ!」
リーナがきょろきょろしながら歩いている。
「いや、リーナ。それ前にもやったから。危ないからちゃんと歩きなさい」
そう言って手を握って歩く。
「了解なのでありましゅ! ご主人しゃま!」
しゅぴっと警戒に敬礼を返すリーナ。
何故か最近ちょっと軍人っぽい感じのリーナが出る時がある。ヒヨコ将軍の悪い影響でも受けているのだろうか? 心配だ。
そしてイリーナよ。キィィィとか言って買ってやったハンカチをまた咥えて引っ張っているが、今度破っても新しく買ってやらないぞ。後、フィレオンティーナ。急にふらついても手を握って歩かないから、ちゃんと歩きなさい。
以前は前室に集まった後、それぞれ着替えに連れて行かれたが、今回はすでにドレスに着替えて準備万端でコルーナ辺境伯家から出発してきた。なんでも以前は俺が貴族ではなかったために王城で準備してくれたらしいのだが、すでに俺は子爵。貴族として王城に登城する場合はちゃんとした格好で準備した状態で来るのが正しいらしい。そう言えば男爵の時に子爵へ陞爵する謁見の時も俺とフィレオンティーナはコルーナ辺境伯家で着替えてちゃんとした格好で来たっけ。やれやれ、貴族とは面倒臭き生き物なり。
俺はと言えば、同じ服は少々ダサいらしいのだが、何せ二日前に着たばかりだ。その前は四日前だったし。そんなわけで、アクセントになるアクセサリーやポイントチーフだけ変更している。女性たちはさすがに同じというわけにもいかないらしく、四日前の謁見時とは違うドレスをあつらえている。フィレオンティーナに至っては三着目だ。まあ、一から作らせているのではなく、仕立て屋にあるドレスを手直して選んでいるから出来る芸当だけどな。
・・・よくフィレオンティーナの爆乳を零れさせないドレスが何着もあるもんだ。ちょっと感心するな。
それにしても、結婚式となればお色直しのドレスを含めて一から作らなければならないだろうな。
・・・いくらかかるんだろ?
ゲルドンだけはフルアーマーだから鎧綺麗にするだけでよかったんだよね。
イリーナのドレスは薄いブルーでスカートを絞ったシルエットの出るタイプだ。
ルシーナとサリーナはそれぞれ薄めの黄色と緑のドレスでスカートがふわっとした可愛いタイプ。
さすがのフィレオンティーナは腰の括れと胸元を強調した薄紫の大人ドレス。
リーナも子供らしく可愛めの白いドレスを着させてもらった。ダークエルフとはいえ、リーナは肌の色がそれほど濃くないので白いドレスも健康的に見える。
すでに謁見の間には呼ばれた貴族たちがスタンバイ完了中らしい。
そして、俺は呼ばれて後から入るようだ。また全員がこっちを見るパターンだな。あれ、すごく緊張するからやめて欲しいのだが。
ちなみに、俺だけならその場にいて、呼ばれれば国王の前に出ればいいらしいのだが、今回は奥さんズとリーナも褒賞対象のため、後から謁見の間に入る運びとなった。
「あ、ゲルドン様、兜はお脱ぎになって脇に抱えて膝をつくようにお願いしますね」
「・・・え?」
・・・しまった―――――!!
ゲルドンはオーク顔だよ!!
てか、オークそのものだよ!
建前上使役獣だよ! しまった! 扱いはローガ達と同じじゃん!
普通に会話してたから連れてきちゃったよ! どどど、どーしよう!?
「あ、か、兜脱ぐだか・・・?」
「ええ、国王様の前で兜をかぶったままなのは不敬に当たりますので」
ダラダラダラ~
今ゲルドンは滝の様に汗が流れている事だろう。
俺も気分はそうだ。
スライムだから汗かかないけど。
「お、おでの顔は相当へちゃむくれてるだで、こんな顔を国王様の前に晒すわけには・・・」
「何をおっしゃいます。英雄様の顔が傷だらけだろうと、そんなことを気にされるワーレンハイド国王ではありませんとも」
「あ・・・そうだべか・・・」
うわ~、脱がないという選択肢はないのか。どうするか!?
ヤベー! 久々やべちゃんヤッベー!!
急にゲルドンの顔をボコボコにして、こんなんなっちゃいました~って、ダメだな。
魔法! 変身魔法・・・そんな都合のいい魔法覚えてねーよ! 俺はノーチートなんだよ!
あ、あれで行こう!
『ゲルドン! 俺のスライム細胞でお前のマスクを大至急作るから、俺が合図したら兜を脱げ!』
『りょ、了解だで! 助かっただで!』
久々、ゲルドンと念話で対策を伝える。
さらに久々、行くぞ! スライム流戦闘術究極奥義<勝利を運ぶもの>!
俺は見えない様に極細の触手をゲルドンに伸ばす。
足から伝ってゲルドンの顔まで来た触手を兜内で一気に広げる。
『おお、何かが顔に張り付いただよ。呼吸は大丈夫だべか?』
『目と鼻の部分だけ少し穴開けとくから、「御意」、と「ありがたき幸せ」、以外喋らないようにな。口動かないからたくさん喋るとバレる恐れがある』
『アイアイサーだで』
『よし、いいぞ!』
俺の合図でゲルドンが兜を脱ぐ。
「ほうっ! どこがへちゃむくれなものですか、とてもイケメンではないですか。謙遜もそこまで来ると嫌みですぞ?」
そう言って案内役を務める男がゲルドンを褒める。
「え、おで色男だか?」
「貴方が色男でなかったら王都に色男はいないことになりますな」
『ヤーベ、おでそんなに色男にしてもらっただか?』
『えっ? 咄嗟だったからね、どんなイメージ・・・ぶほっ!』
振り返った俺は思わず噴き出した。
そして奥さんズは目が点になっている。
「ゲ、ゲルドン殿・・・随分と男前になったな・・・」
「え、ええ・・・そうですね・・・」
「う、うん・・・カッコイイね・・・」
「ふふっ、きっと貴族の令嬢方が放ってはおかないでしょう」
フィレオンティーナだけ楽しんでるな。ありゃ。
他のイリーナ、ルシーナ、サリーナはオークであるゲルドンの素顔を知っているからな。
今のイケメンからのギャップを知っているから、唖然としている。
慌てて作ったゲルドンの顔は、ラノベでいうところのイケメン王子様の顔だった。
それも完璧超人クラスの。
これ、素顔って言ったら問題でるよな・・・。でも見せてしまったからには今さら変えられん。
さらっと過ぎて誰の記憶に残らないことを祈ろう。
「ヤーベ子爵とその奥方、部下のゲルドン殿、入られます!」
荘厳な音楽隊のトランペットの音が響く。
こうやって入るのは三度目だが、何回やっても慣れないものだな。
俺は定位置で膝を付く。
俺の後ろにはイリーナたちも続いているはずだ。
「ヤーベ子爵、その奥方、そしてゲルドンよ。表を上げよ」
宰相ルベルクの声が響く。その案内に基づき、顔を上げた。
ワーレンハイド国王がにっこりとして玉座に座っている。
その右隣にはリヴァンダ王妃が美しいドレス姿で立っていた。
以前からも美しいとは思ったが、今回は淡い緑のドレスを纏っている。
非常に爽やかで落ち着いたイメージだ。
そしてその反対側、国王の左隣には薄いピンク色のドレスを纏ったカッシーナが立っていた。頬を染め、煌めき輝くような笑顔をこちらに向けている。
チラリと左右を見れば、若い貴族たちは完全にカッシーナ王女に見惚れているようだ。
「この度のプレジャー公爵による王都簒奪事件を未遂に防いだ功績、誠に大儀であった」
宰相ルベルクではなく、直接ワーレンハイド国王が立ち上がり声を掛ける。それほどまでにプレジャー公爵の謀反は重く受け止められているという事だ。
「プレジャー公爵とゴルドスターによる王都襲撃の計画では、場合によってはこの王都が壊滅しかねないような状況に追い込まれかねなかった。それを一人の犠牲者も出すことなく防ぎ切ったヤーベ子爵とその奥方達、部下のゲルドンには敬意を最大限評するものとする」
そして宰相ルベルクが拍手を打つと、その場にいる貴族たちにも雪崩を打つように拍手が広がって行った。
「ヤーベ子爵は本日をもって伯爵に陞爵するものとする。そして王都に伯爵家として家を持つことを許可する。この邸宅については別途宰相ルベルクより候補地を提示するので、その中から選んでくれ」
「謹んでありがたく」
そんなのいらねーとかマジで言えない状況だよ。カソの村の神殿も一晩過ごしただけだってのに、王都に邸宅だってさ。どうなってるの俺のスライム人生。
「また、ヤーベ伯爵の奥方達にも褒賞をとらす。ギガンテスを撃退したイリーナ嬢、ルシーナ嬢、サリーナ嬢には一代限りの騎士爵を、また雷撃サンダードラゴンとワイバーンの群れを退治した<竜殺し>でもあるゲルドン殿にも一代限りの騎士爵を授ける」
「「「「ははっ!ありがたき幸せ」」」」
朗々と宰相ルベルクの説明が続く。きっと奥さんズの騎士爵はどうせ俺の奥さんになるんだし意味無いよね、でも名誉だからいいよね、みたいなことだろうな。本当なら金貨の方がよっぽどありがたいぞ。
「ゲルドン殿と共に雷撃サンダードラゴンとワイバーンを仕留め、<竜殺し>となったフィレオンティーナ殿は一代限りではあるが男爵へ陞爵することとする」
ざわつく下位貴族たち。
一代限りとは言え、男爵を賜るのは相当なことなんだろうな。
フィレオンティーナほどの美女でも男爵というんだな。貴族位だから、女爵とか言わないか。
「リーナ殿にはヤーベ伯爵の使役獣であるローガ達が一万の魔物を殲滅した褒賞を代わりに受け取ってもらう。金貨にして二千枚になる。後で目録を渡すので受け取って欲しい」
「はいなのでしゅ!」
元気よく答えるリーナに謁見の間が少しほっこりした。
あーあ、何かいろいろもらったよ、メンドクサイ柵ばかり。
実質、実があるのは家と金貨くらいか?
家なんて王都に縛りつけておくための鎖にしか見えないけどね。
謁見なんて早く終わってゆっくりしたいよ。
だが、俺の気持ちをスルーするかの如く、カッシーナが一歩前に出る。
えっ? もしかして、ここで何か言っちゃうの?
こっちへの相談なし?
勘弁して~~~~!
0
お気に入りに追加
303
あなたにおすすめの小説
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ちょっとエッチな執事の体調管理
mm
ファンタジー
私は小川優。大学生になり上京して来て1ヶ月。今はバイトをしながら一人暮らしをしている。
住んでいるのはそこらへんのマンション。
変わりばえない生活に飽き飽きしている今日この頃である。
「はぁ…疲れた」
連勤のバイトを終え、独り言を呟きながらいつものようにマンションへ向かった。
(エレベーターのあるマンションに引っ越したい)
そう思いながらやっとの思いで階段を上りきり、自分の部屋の方へ目を向けると、そこには見知らぬ男がいた。
「優様、おかえりなさいませ。本日付けで雇われた、優様の執事でございます。」
「はい?どちら様で…?」
「私、優様の執事の佐川と申します。この度はお嬢様体験プランご当選おめでとうございます」
(あぁ…!)
今の今まで忘れていたが、2ヶ月ほど前に「お嬢様体験プラン」というのに応募していた。それは無料で自分だけの執事がつき、身の回りの世話をしてくれるという画期的なプランだった。執事を雇用する会社はまだ新米の執事に実際にお嬢様をつけ、3ヶ月無料でご奉仕しながら執事業を学ばせるのが目的のようだった。
「え、私当たったの?この私が?」
「さようでございます。本日から3ヶ月間よろしくお願い致します。」
尿・便表現あり
アダルトな表現あり
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
元勇者で神に近い存在になった男、勇者パーティに混じって魔王討伐参加してたら追い出されました。
明石 清志郎
ファンタジー
昔とある世界で勇者として召喚され、神に近い存在になった男ジン。
新人研修の一環として同胞の先輩から、適当に世界を一つ選んでどんな方法でもいいから救えと言われ、自分の昔行った異世界とは別の世界を選び、勇者四人の選定も行った。
自分もそこで勇者として潜入し、能力を隠しつつ、勇者達にアドバイスなんかを行い後方支援を行い、勇者を育てながら魔王討伐の旅にでていた。
だがある日の事だ。
「お前うるさいし、全然使えないからクビで」
「前に出ないくせに、いちいちうぜぇ」
等と言われ、ショックと同時にムカつきを覚えた。
俺は何をミスった……上手くいってる思ったのは勘違いだったのか……
そんな想いを抱き決別を決意。
だったらこいつらは捨ててるわ。
旅に出て仲間を見つけることを決意。
魔王討伐?一瞬でできるわ。
欲しかった仲間との真の絆を掴む為にまだよく知らない異世界を旅することに。
勇者?そんな奴知らんな。
美女を仲間にして異世界を旅する話です。気が向いたら魔王も倒すし、勇者も報復します。
わがまま姉のせいで8歳で大聖女になってしまいました
ぺきぺき
ファンタジー
ルロワ公爵家の三女として生まれたクリスローズは聖女の素質を持ち、6歳で教会で聖女の修行を始めた。幼いながらも修行に励み、周りに応援されながら頑張っていたある日突然、大聖女をしていた10歳上の姉が『妊娠したから大聖女をやめて結婚するわ』と宣言した。
大聖女資格があったのは、その時まだ8歳だったクリスローズだけで…。
ー---
全5章、最終話まで執筆済み。
第1章 6歳の聖女
第2章 8歳の大聖女
第3章 12歳の公爵令嬢
第4章 15歳の辺境聖女
第5章 17歳の愛し子
権力のあるわがまま女に振り回されながらも健気にがんばる女の子の話を書いた…はず。
おまけの後日談投稿します(6/26)。
番外編投稿します(12/30-1/1)。
作者の別作品『人たらしヒロインは無自覚で魔法学園を改革しています』の隣の国の昔のお話です。
婚約破棄と領地追放?分かりました、わたしがいなくなった後はせいぜい頑張ってくださいな
カド
ファンタジー
生活の基本から領地経営まで、ほぼ全てを魔石の力に頼ってる世界
魔石の浄化には三日三晩の時間が必要で、この領地ではそれを全部貴族令嬢の主人公が一人でこなしていた
「で、そのわたしを婚約破棄で領地追放なんですね?
それじゃ出ていくから、せいぜいこれからは魔石も頑張って作ってくださいね!」
小さい頃から搾取され続けてきた主人公は 追放=自由と気付く
塔から出た途端、暴走する力に悩まされながらも、幼い時にもらった助言を元に中央の大教会へと向かう
一方で愛玩され続けてきた妹は、今まで通り好きなだけ魔石を使用していくが……
◇◇◇
親による虐待、明確なきょうだい間での差別の描写があります
(『嫌なら読むな』ではなく、『辛い気持ちになりそうな方は無理せず、もし読んで下さる場合はお気をつけて……!』の意味です)
◇◇◇
ようやく一区切りへの目処がついてきました
拙いお話ですがお付き合いいただければ幸いです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる