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2章

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 目覚まし時計のけたたましい音に、翔は重たい瞼を開いた。
 昨日のことは、綺麗さっぱり忘れてしまいたかった。だが自分が口にしてしまった罵詈雑言が、耳にこびりついて離れなかった。
 勢田がシャワーを浴びている間に、翔は勝手にホテルを飛び出してしまった。醜態を晒した挙句、更に「イーヴィルアイ」を発動させようとしたのだから、救いようがない。
 ――学校に行けって言われたけど……。行けば、勢田先生と会わなくて済む……?
 勢田に合わせる顔がなかった。
 翔は壊れたクローゼットから、制服をひっぱり出した。存在を忘れたくてクローゼットの奥底に捻じ込んでおいたため、幸い破れてはいなかった。見るも無残なほど、しわくちゃにはなってはいるが、着ること自体は可能だった。無様だが、構っている場合ではない。
 階段を下りてきた翔の姿を見て、母が顔を硬直させた。
「どうしたの? 何、そのシワシワの……。え? まさか……、学校…行くの?」
 翔が頷くと、母は眉根を寄せた。
 家に籠られるのも重荷だが、学校に行かせて、また問題を起こされるのも不安なのだろう。
「でも……、大丈夫なの? もう少しゆっくりしても……。勢田先生に相談してみた方が……」
 引き攣ったような作り笑いを浮かべながら、母は翔の顔色を窺っている。
「母さん、学校に行けば、家庭教師は要らないんだよね? これからはちゃんと学校に通うから、家庭教師は断ってよ。お願い」
「勢田先生と合わないの? 勢田先生っていい人だけど、ちょっと強引なところがおありだから……。翔くんは、もっと落ち着いた先生のほうが好みかしら?」
 翔は慌てて首を横に振った。
「勢田先生が嫌なんじゃなくて、家庭教師自体が嫌なんだよ。お願いします」
 頭を下げて懇願する息子にたじろいだのか、母はしぶしぶ頷いてくれた。母に心の底から感謝したのは、何年ぶりだろう。

 久しぶりの高校、しかも初めて足を踏み入れた学校は、予想以上に神経をすり減らした。
 突然現れた翔に、担任の教諭は困惑した様子を見せた。とりあえず教室の場所と、座席だけ説明し、教室に行くように指示された。おそらく翔が立ち去ってから、他の教諭と相談するつもりなのだろう。
 指示された教室に入ったとたん、嫌悪と非難に満ちた冷たい眼差しを、一身に浴びた。
「あれが例の? なんで来るんだよー。サイアクー」
「しっ、呪われるぞ」
 囁き声を無視して、翔は自席の椅子を引いた。机の中から、色々なものが零れ落ちた。
 虫の死骸や藁人形も混じっていたが、大半がゴミのようだ。散らばったゴミをかき集めてていると、指先に痛みが走った。見ると、カッターナイフの刃が転がっていた。背後でクラスメイトが笑いを堪えている。
 ――大丈夫、この程度なら……。
 翔はそっと、ポケットの上からガラス玉を握った。勢田と初めて会った時に手渡された、目玉型のガラス玉だ。登校する前に、机の奥から取り出してポケットに入れてきた。不気味だと思っていたガラス玉だが、どういうわけか持っていると安心した。
 勢田のことは、嫌いではなかった。
 土足で人の心の中に踏み込むようなデリカシーのなさは、苦手だった。だが、翔の「イーヴィルアイ」に怯むことなく、翔自身と向き合ってくれたのは、勢田だけだった。
 だからこそ、勢田の冷たい言葉が堪えた。
 ――がっかりだな。
 そう呟いた時の勢田の冷めた眼差しが、脳裏にこびりついて離れなかった。
 勢田は翔の罵詈雑言に対して、特に口を挟まなかった。だが、きっと呆れ、軽蔑していることだろう。
 そんなことを考えているうちに、気づけば、ホームルームが終わっていた。教室に残っている生徒は僅かだった。
 翔も帰り支度をして、教室を出ようとした。
 だが、突然背後から羽交い絞めにされた。教室に残っていた連中が一斉に囃し立てている。翔は抵抗することを諦めた。もともと腕力がない上、多勢に無勢だ。
 彼らは翔を半ば引きずりながら、教室から一番近いトイレに押し込んだ。どこから持ってきたのか、ロープで翔の手頸を縛りつけた。
「おまえ、吉田を殺そうとしただろ」
 口火を切ったのは、西川という生徒だった。西川の背後に二人、翔の後ろにも一人、計四人の生徒が翔を囲んでいた。
 西川は尊大な口調で、翔に非難を浴びせかけながら、今までの被害者とされた人物を並べ立てた。翔自身が把握している人数よりはかなり少ないものの、よく調べたものだと感心した。それほど調べているにも拘わらず、翔を挑発してくる所以が、掴めなかった。手を拘束すれば大丈夫だと考えているのだとすると、調査不足にもほどがあるだろう。
 翔は目を閉じて、呼吸を整えた。西川と目を合わせてしまうと、「イーヴィルアイ」が発動してしまいそうで怖かった。
 だが、そんな翔の様子を見て、馬鹿にされていると勘違いした西川は激昂して、翔の胸倉を掴んだ。
「おい、聞いてるのか?」
「聞いてる」
 言い終わらないうちに、バケツの水を頭からぶちまけられた。
「おまえ、何様のつもりかよ? 名門校に行ってたことを鼻にかけてんだろ? 退学になったくせによお」
 急激に、頭に血が昇った。前の高校を事実上退学になった事実は、翔にとって触れられたくない傷だった。
 思わず顔を上げかけた。
 だがその瞬間、ポケットに入れた例のガラス玉が、震えたような気がした。
 ――君は誰を傷つけたいんだ? 俺か? それとも、君自身か?
 訊ねてきた勢田の姿が、脳裏に甦った。
 勢田は普段、翔を怒らせて遊んでいるようにすら見えた。常に薄笑いを浮かべている彼の気持ちは読み取りにくい。だが、訊ねてきた時の勢田は、真剣そのものだった気がする。
 ――僕は、誰かを傷つけたいのか?
 翔は胸の内で自問した。だが、何度自問しても、答えは分からなかった。
 胸を足蹴にされ、翔はようやく我に返った。
「ほら、何もなかっただろ。おまえらビビリすぎだぜ。成島、調子に乗ってんじゃねえぞ」
 西川は勝ち誇ったような口調で捨て台詞を残すと、トイレから立ち去った。
 ――どうせなら、縄、解いてから帰ってくれたらいいのに……。
 自力では解けず、翔は諦めて教室に戻り、教室の備品のセロハンテープ台を使って縄を切った。何とか縄を切ることができたが、時間がかかったせいか、手首は鬱血していた。
「まだ残ってるの?」
 突然教室に入ってきた女子生徒が、声を掛けてきた。答える必要はないと判断した翔は、鞄を掴むと目礼だけして教室を後にした。
「待ってよ、成島君」
 女子生徒は長い髪を靡かせながら追いかけてきた。見覚えがあると思えば、吉田がホームから転落した時に、オレンジジュースを買っていた子だった。
「手首、大丈夫? 西川君たちでしょう? 成島君をシメに行くって話しているのを、聞いちゃったの。やられっぱなしでいいの?」
 思わず翔は、足を止めた。
「あ、まだ覚えてくれてない? あたし、同じクラスの松井恭子」
 恭子は、翔の傍らまで歩み寄ってきた。顔を寄せてくると、耳元で小さく囁いた。
「あたし、あの時、同じホームにいたの」
 凶器になった缶ジュースは、確かに彼女が買ったものだった。
 ――勢田先生に言われたな。人の物を勝手に凶器に使うのは良くないって……。
「ごめん。ジュース代払うよ」
 翔は財布から小銭を取り出して、恭子に差し出した。翔の顔と差し出された小銭を相互に見て、恭子が吹き出した。
「やだあ。成島君って天然? でもせっかくだから、ジュース奢ってくれる?」
 自販機に小銭を入れると、恭子は迷うことなくオレンジジュースのボタンを押した。よほどオレンジジュースが好きなのだろうか。
「あたし、見てたの。だから、成島君が何も悪くないこと、分かってるの」
 ベンチに腰を下ろして、ジュースを一口飲んでから、恭子が切り出した。
「そのわりに、逃げるみたいに立ち去って行ったような気がするけど」
 恭子は目を伏せただけで、答えなかった。
「吉田君のこと、殺してやりたいって思った?」
 あまりにも直截的な問いかけに、翔は言葉を失った。恭子は慌てて手を振った。
「いいの、いいの。ごめんね、変なこと聞いちゃって。じゃあ、殺したい人いる?」
 ――殺したい相手……。
「家庭教師」
 無意識に、翔は呟いていた。
 昨晩、翔は憎んでもいないはずの勢田に「イーヴィルアイ」を発動させようとした。自分でもその理由が分からなかったが、今、少し分かった。
 ――誰にも見られたくない無様な姿を晒してしまって、多分僕は自暴自棄になって、あの人と無理心中しようとしたんだ。幸か不幸か、「イーヴィルアイ」はあの人には効かないけど。
 恭子は翔の返事を聞いて、微笑んだ。
「そうなんだー。仲間だね。実は、あたしにもいるんだ」
 それだけ言い残すと、恭子は立ち上がった。
「また明日ね。ジュース、ごちそうさま」
 嫌いな雰囲気の子ではなかったが、恭子の目当ては「イーヴィルアイ」らしい。翔は溜息混じりに、長い黒髪をなびかせながら遠ざかっていく姿を見送った。
 翔は高校を出て、足を引きずるようにして駅に向かって歩いていた。
 ――やっと終わった。でも……。
 また明日も登校しなければならないのかと思うと、気が遠くなった。
 ――逃げられたら、どれだけ楽か……。
 ふと、目の前の車道に飛び込んでみたい衝動に駆られた。一歩前に足を踏み出したところで、突然、肩を掴まれた。
「翔くん、おつかれー」
 テンションの高い声に、翔は弾かれたように振り向いた。
 やはり、勢田だった。コンビニエンスストアの買い物袋を手に、あんまんを頬張りながら、満面の笑みを浮かべている。翔は慌てて目を背けた。
「どうして……」
「ああ、別のバイトの帰りなんだ。明日、また行くからよろしく」
「え? あの……、聞いてませんか? もう僕、家庭教師は……」
「聞いたよ」
 勢田はしれっと答えた。
「君もやるなぁ。ゲームの条件をまともに呑んで登校するような可愛いところがあるかと思えば、しっかり俺をクビにする算段をつけてるんだから」
 そういうつもりではなかったが、思えば、そう受け取られても仕方のないやり方をしてしまった。
 困惑する翔をよそに、勢田が突然哄笑した。
「君もまだまだ甘いねぇ。自分の母親の性格、もうちょっと把握していてもいいんじゃないの? 君のお母さんを説得して、家庭教師は俺がしばらく続投ってことになったから」
 呆然とする翔に、勢田は囁いた。
「君のお母さんの説得、五分掛からなかったよ。まあ、その後、どうでもいい雑談に付き合わされて、二時間ほど足止め食ったけど」
 ――母さん、やっぱりあてにならない……。
 母親とはいえ、滅茶苦茶に罵倒したい気分だった。
「というわけで、君が高校に問題なく通えることを確認できたら、俺は、君が望む通り辞めてやる、ってことで、話は落ちついたから、頑張れよ。ま、腹の底から馬鹿にしてる高校に通うなんて、無理だろうけど」
「……僕のこと、見限ったんじゃないんですか?」
 小声で訊ねたが、聞こえなかったらしい。
「え? 今、何か言った? あ、もしかして、昨日のこと、マジで怒ってる? 勘弁してよ。ちょっとやりすぎたって、反省してるからさ。ほら、一口あげるから機嫌直して。あーん」
 勢田は食べかけのあんまんを、翔の口元に押し付けてきた。
 翔は思わず、勢田の手を振り払った。その衝動で、あんまんが地面に転げ落ちた。
 叩き落とす気はなかった翔は、内心慌てた。だが、勢田はあんまんを拾い上げると、何事もなかったように食べ始めた。
 ――地面に落としたもの、食べるのか?
 呆然とする翔の視線をよそに、勢田は美味しそうに汚れたあんまんを食べ終え、さらにもう一つ買い物袋から取り出し、頬張った。
 食べ終えた勢田は名残惜しそうに包み紙を見つめてから、鞄の中に捻じ込んだ。
「何か奢ってよ。腹減って死にそうだよ」
 ――あんまん二個も平らげて、まだ食べるのか?
 理解不能だった。だが、あんまんを地面に落とした負い目もあって、仕方なく翔は勢田を連れて駅前の喫茶店に立ち寄った。
 勢田は水を運んできた店員に律儀に礼を言ったかと思うと、水を一気飲みした。店員は苦笑しながら、もう一杯水をグラスに注いでから立ち去った。
 翔は、社交辞令のつもりで訊ねてみた。
「今日はこれから用事があるんですか?」
「そりゃ、バイトが入ってるよ。夜は時給がいいからな。実は君のお守りのほうが、時給が良かったりするんだけどさ」
 ――お守り、か。そういうことか……。
 勢田にとって翔は、情を交わす相手などではなく、単なる金づるだった。だとすれば、翔のことをどれほど軽蔑しようと、条件のよいバイトであれば、続けようとするのは当然だった。
 翔は胸が苦しくなった。勢田と向かい合っていることが辛かった。そんな思いは、翔の表情に出ているだろうに、勢田は何食わぬ顔で訊ねてきた。
「で、何奢ってくれるの?」
 ――コーヒー一杯で、後は自腹ってことにしてやろうか。
 そんなことも考えたが、目を輝かせている勢田を見ると、意地悪すぎる気がした。
「好きな物、注文してください」
 翔が言い終えないうちに、勢田は店員を呼んで注文を始めていた。
「ハンバーグ定食に、オムライス単品に、オレンジジュースとプリンパフェをお願いします。あ、早すぎました? もう一度言いましょうか?」
 ――どれだけ頼むんだ?
 好きな物を注文していいとは言ったものの、いくらなんでも、普通は遠慮するものだろう。
 運ばれてきたオレンジジュースを見て、松井恭子を思い出した。
「どうした?」
「いえ」
「何だよ。もしかして、オレンジジュース飲みたくなった? いいよ、一口あげる」
「違いますって」
 よほど空腹だったのか、勢田は運ばれてきた料理を勢いよく平らげた。食べ終わると、なぜか隣のテーブルをじっと見つめている。隣に座っているのは、どこにでもいそうなカップルだった。何が気になるのか、翔には分からなかった。
「何見てるんですか?」
 小声で訊ねると、勢田も真剣な面持ちで小声で答えた。
「見ろよ。クラブサンド、すごく美味そうだよな。あれにするんだったかな」
 あまりにもくだらない返事に、翔は脱力した。
 隣のカップルが席を立ち、会計を済ませて出て行った。すると、勢田が降のテーブルに置かれたままになっているクラブサンドの食べ残しをさっと取って、平然と食べ始めた。
「何するんですか? やめてくださいよ。みっともない。追加注文してもいいですから」
 翔は慌てて制したが、勢田は全く動じない。
「えー、別にいいんじゃない? だって、残したものだろ? 人のものを盗み取ったわけじゃないんだし」
 平然と言われると、逆に翔のほうが言葉を詰まらせた。
「え……、どうなんでしょうか? 確かにそのクラブサンドの所有権は、さっきのカップルのもので、この店のものではないですよね。残して立ち去ったということは、所有権放棄になるんでしょうか。とすれば、無主物だから、犯罪にはならないかも……」
「秀才君は、いっつもそんな小難しいこと考えてるんだ。疲れない?」
 勢田は咀嚼しながら独り言のように呟いた。
 ――しゃべるか、食べるか、どっちかにすればいいのに。
 中年女性の店員が、隣のテーブルを片付けに来た。
 ――もうちょっと早かったら、大恥をかくところだった……。
 翔が安堵したその時、店員が手を滑らせて、盆に乗せたグラスを落とした。
 すると、なぜか勢田が立ち上がると、即座に床に飛び散ったグラスの破片を拾い始めた。
「お客様、私が……」
 落とした店員が、慌てて制止しようとした。
「いいよ、お姉さん。綺麗な手に傷がついたら大変だから。白魚みたいな指、大切にしなきゃね」
 小太りの中年女性に対して言うのはどうかと思えるような、歯の浮くような白々しい台詞を連発しながら手際よく片付ける様子に、翔はげんなりとした。
 掃除を終えると、勢田はさらっと言った。
「このクラブサンド、すごく美味しいね。残ってたから、一切れもらっちゃった」
 ――余計なこと言うなよ!
 翔は慌てたが、店員は気を悪くする様子もなく、楽しげに勢田と喋っている。
「そろそろ、出ましょうか」
 勢田が席に戻るとすぐに、翔は席を立とうとした。
「あ、ごめん。退屈させちゃった?」
「いえ、ちょっと疲れただけです」
「まあ、久しぶりに登校したら、疲れるよな」
 ――そういう意味じゃなくて……。
 勢田が白々しいお世辞を連発するのを聞いて、疲れただけだった。
「どうしたんだ?」
 突然、勢田が翔の手首を掴んだ。
 勢田が食い入るように見つめているのは、翔の手首に残る鬱血の痕だった。
「……離してください」
 翔は小さく呟いたが、勢田は翔の手を離そうとはせず、詰問口調で問い質した。
「誰にやられた?」
 翔は手を振り払うのを諦め視線を落とした。
 クラスメイトの仕業だと、勢田も考えているだろう。だが、初日からクラスメイトの標的にされたことなど、知られたくなかった。
「……放っておいてください。自分で、縛っただけですから」
 誰が聞いても信じそうにない下手な嘘だったが、勢田はそれ以上追及しようとはせず、あっさりと翔の手を離した。
「翔くんって、見かけによらず、ドジなんだな。今日はシャワーで済ませずに、ゆっくり湯船に浸かってごらん。多少はましになるかもしれないからさ」
 殊更に軽い口調で言ってから、努田は席を立った。店を出ると、そのまま勢田と別れた。
 別れてから、勢田と会ったのが偶然だったのか、疑問に思えてきた。
 ――もしかして、僕のことを心配してくれてた…とか? いや、そんなわけないか。
 帰路に就く翔の足取りは、不思議と軽くなっていた。
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