転生したらホモに溺愛された件について

暗い世界

〜まぼろし〜

「お…て…おき…。朝だよ起きてー、
よく眠ってたね？いい夢でもみたの？」
目を開けたら死んだはずの、お姉ちゃんがいた。

「え…？お、ねえちゃん、、？』
「なんでそんな驚くのよ、変な夢でも見たの？」
『うん。悪夢見てたんだ。』
「悪夢で私が化け物でもなってたの？」
そんな反応してって不機嫌そうにつねられた。

「ううん。みあ姉が…やっぱ何でもない、
ただの夢だから」
「今日なんか変だけど大丈夫？」
「うん。」
僕は今都合の良い夢を見ているんだ。


「仕事行ってくるから、ちゃんと学校に行きなさいよ？」
『えーめんどい。』

「あんた前もそう言って無断欠席してたじゃん。探してみれば公園で寝ててさ。」

『うーん、今日はいつもよりやなの。』

「あんたねぇ…どうせ学校休んでもつまらないでしょ？」

『みあ姉が家にいたら楽しい。』
「私は仕事なのー。あ、やば…とりあえず行ってくるからちゃんと行きなさいよー。」
そう言って出て行った。

学校に行く気にも、外に出る気にもなれないで、家でグータラする。
『あーあ、つまんねぇ』
テレビをつけるとニュースが流れた。
『…？』
このニュース見たことがある…。

ああ、そうだ。
なんで忘れてたんだろ？おかしいなぁ
てか、これって…あの人を連れてくる前のニュースじゃん。
もしかしたら…運命を変えられるのかもしれない。夢の中だって別にいい。

みあ姉が帰ってきて
「ただいまー。そういえば、駅前の焼肉キング行きたいんだけどいかない？」
いくいくって前は答えたんだ…反対を言わないと

『いくいくー』
気付けばセリフ通りの言葉を発してた。

「おし、土曜日にいこか」
『久々の焼肉ぅーたのしみだわ。』
これじゃ同じ運命になってしまう、、いやだ。