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88 飼いたい
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いやいやいや。猫が喋るなんてそんなこと。
反射的に否定しようとして思い至る。そういえばここ異世界だったな。あまり役に立たないため普段は存在を忘れがちではあるが、一応魔法も存在する世界である。
ということはだ。
喋る猫がいてもおかしくはない。こういうファンタジー世界だと魔物やら魔獣やら、なんかそういう不思議な存在がいるのが定番である。その多くは人間との意思疎通が可能。なるほど、理解した。
この世界の猫は喋る。
「猫ちゃん何歳?」
『ちゃん付けするな。不愉快だ』
ふいっとそっぽを向いた猫。愛想のない奴だ。
『返事はどうした』
「返事?」
『僕を飼えと言っただろ。いいか、世話は怠るな。馴れ馴れしく触るな。僕の言うことに従え。わかったな』
なんだこの偉そうな猫。しかし相手は可愛いもふもふだ。許せてしまう。
ぐしゃぐしゃと毛を豪快に撫で回してみると『触るなと言っただろう』と毛を逆立てられた。仕方がないので少し遠慮して指先でちょんちょんと突くだけにとどめておけば『だから触るなと言っている!』と逃げられてしまった。
飼えとお願いされたからには仕方がない。俺が責任を持ってお世話しようと思う。
『僕はもう寝る。邪魔をするなよ』
偉そうに言い放った猫は我が物顔でベッドに丸まった。俺も隣に横になってそろそろと手を伸ばしてみるが、直前で避けられてしまった。なんて愛想のない猫だ。でもいいや。
念願の猫をゲットした。
※※※
「……ユリス様」
翌朝。
いつになく困ったようなジャンの声でぱちりと目を開けた俺は、昨夜のことを思い出して飛び起きる。
「猫!」
体を起こすのと同時に叫べば、ジャンが「そちらに」と足元を指し示す。視線を落とすと床のカーペットに黒い猫がふんわりと丸まっていた。
「おはよう、猫」
声をかけると「にゃーん」と一声返ってきた。あれ? 喋らないの?
首を捻っているとジャンが「ユリス様」と困惑したように猫の隣に屈み込む。
「あの、こちらの猫は?」
「昨日の夜捕まえた」
「まさか外に出たのですか? 外出する時は夜中だろうと声をかけていただきませんと、その、はい。すみません」
なぜか後半言葉を濁したジャンはオドオドしている。彼が挙動不審なのはいつものことだ。
しかし無断外出がバレるのはまずい。ジャンは別にいいが、セドリックにバレるのはまずい。怒られる。機転を利かせて「外には出てない」と言い張ることにした。
「猫が勝手に入ってきた」
「……そ」
なぜか言葉を飲み込んだジャンであるが、彼の言いたいことはなんとなく察した。要するに「そんなことある?」と言いたかったようである。ジャンは気弱なので、どうも俺に対して反対意見が言えないらしい。十歳児相手にいまだにびびっているのは正直どうかと思う。
だが今日のジャンは非常に困惑した様子である。いつもなら大人しく引き下がるはずなのに、妙に粘ってくる。もしかして猫を部屋に入れるのはまずかったのだろうか? でもこいつ厨房に居たしな。最初から屋敷の中に居た。そういやお菓子泥棒事件の真犯人はこいつだって教えた方がいいのだろうか。でもそうすると夜中に俺がお菓子泥棒したことが明るみになってしまう。黙っておこう。
「猫飼うことにした」
「え」
いつものジャンなら「左様で」と頷くところだ。もしかして猫嫌いなのかな。犬派だって言ってたもんね。でもジャンには迷惑かけないので安心してほしい。
「大丈夫。俺がちゃんとお世話する」
「……左様で」
渋々と頷いたジャンは着替えを手伝ってくれる。寒そうな猫を布団の中に押し込めてやれば、なんだか怒ったような鳴き声が聞こえてきた。
『やめろ!』
「でも布団の中暖かいよ」
『いきなり埋める奴があるか。僕を殺す気か?』
今にも爪を立てそうな猫を解放してやる。というかやっぱりこの猫喋ってる。ジャンも何も言わないし、やはりこの世界の猫は喋るんだ。もふもふと意思疎通できるなんて素晴らしい世界だな。
ニヤニヤ笑っているとセドリックがやってきた。彼にも紹介してやらねば。
「見てセドリック。猫」
片眉を持ち上げた彼は、それきりなにも言わない。リアクションの薄い奴だ。代わりにジャンが前に出た。
「ユリス様。猫を飼うというのであればブルース様に許可をお取りになった方がよろしいかと」
なぜブルース兄様の許可がいるのか。しかしあの兄様である。内緒で飼い始めたら見つかった時にうるさいだろうな。それに俺の飼っている猫なのにブルース兄様が勝手に餌とかあげて懐かれたら困る。俺の猫だもん。
ということで朝食後。
早速ブルース兄様の部屋を訪れた俺は難しい顔の兄様と対面していた。黒猫は逃げないようにジャンが抱きかかえている。
「猫飼っていい?」
「ダメだ」
この野郎。
とりつく島もない態度である。
「こんなに可愛いのに」
「生き物を飼うのは大変なんだぞ。わかっているのか」
「ちゃんとお世話する」
「嘘つけ。どうせ早々にジャンに丸投げするんだろうが」
「そんなことないもん」
「そんなことある」
きっぱり言い捨てたブルース兄様は「もとの場所に戻してこい」と顎で指示をする。そんなこと言ったら厨房に戻すことになるぞ? いいんか?
「アロンも猫飼いたいよね」
とりあえず味方をゲットしようとソファーでゆったりと足を組むアロンに目を向ける。いつ見てもアロンはブルース兄様より偉そうにしている。こいつ仕事ないのかな?
「猫ですか。あんまり興味ないですね」
つれないアロンにはとりあえず蹴りをお見舞いしておいた。「いて」と棒読みのセリフが返ってくる。バカにしやがって。
「でも猫が俺に飼って欲しいって言った」
「猫はそんなこと言わん」
「言ったもん! 本当に言ったもん!」
「うるさいうるさい。さっさと戻して来い!」
どうやら不機嫌らしい兄様は勢い任せに扉を指し示す。こんなことで諦めてたまるか。
俺はジャンから猫を受け取るとブルース兄様の部屋を飛び出した。
反射的に否定しようとして思い至る。そういえばここ異世界だったな。あまり役に立たないため普段は存在を忘れがちではあるが、一応魔法も存在する世界である。
ということはだ。
喋る猫がいてもおかしくはない。こういうファンタジー世界だと魔物やら魔獣やら、なんかそういう不思議な存在がいるのが定番である。その多くは人間との意思疎通が可能。なるほど、理解した。
この世界の猫は喋る。
「猫ちゃん何歳?」
『ちゃん付けするな。不愉快だ』
ふいっとそっぽを向いた猫。愛想のない奴だ。
『返事はどうした』
「返事?」
『僕を飼えと言っただろ。いいか、世話は怠るな。馴れ馴れしく触るな。僕の言うことに従え。わかったな』
なんだこの偉そうな猫。しかし相手は可愛いもふもふだ。許せてしまう。
ぐしゃぐしゃと毛を豪快に撫で回してみると『触るなと言っただろう』と毛を逆立てられた。仕方がないので少し遠慮して指先でちょんちょんと突くだけにとどめておけば『だから触るなと言っている!』と逃げられてしまった。
飼えとお願いされたからには仕方がない。俺が責任を持ってお世話しようと思う。
『僕はもう寝る。邪魔をするなよ』
偉そうに言い放った猫は我が物顔でベッドに丸まった。俺も隣に横になってそろそろと手を伸ばしてみるが、直前で避けられてしまった。なんて愛想のない猫だ。でもいいや。
念願の猫をゲットした。
※※※
「……ユリス様」
翌朝。
いつになく困ったようなジャンの声でぱちりと目を開けた俺は、昨夜のことを思い出して飛び起きる。
「猫!」
体を起こすのと同時に叫べば、ジャンが「そちらに」と足元を指し示す。視線を落とすと床のカーペットに黒い猫がふんわりと丸まっていた。
「おはよう、猫」
声をかけると「にゃーん」と一声返ってきた。あれ? 喋らないの?
首を捻っているとジャンが「ユリス様」と困惑したように猫の隣に屈み込む。
「あの、こちらの猫は?」
「昨日の夜捕まえた」
「まさか外に出たのですか? 外出する時は夜中だろうと声をかけていただきませんと、その、はい。すみません」
なぜか後半言葉を濁したジャンはオドオドしている。彼が挙動不審なのはいつものことだ。
しかし無断外出がバレるのはまずい。ジャンは別にいいが、セドリックにバレるのはまずい。怒られる。機転を利かせて「外には出てない」と言い張ることにした。
「猫が勝手に入ってきた」
「……そ」
なぜか言葉を飲み込んだジャンであるが、彼の言いたいことはなんとなく察した。要するに「そんなことある?」と言いたかったようである。ジャンは気弱なので、どうも俺に対して反対意見が言えないらしい。十歳児相手にいまだにびびっているのは正直どうかと思う。
だが今日のジャンは非常に困惑した様子である。いつもなら大人しく引き下がるはずなのに、妙に粘ってくる。もしかして猫を部屋に入れるのはまずかったのだろうか? でもこいつ厨房に居たしな。最初から屋敷の中に居た。そういやお菓子泥棒事件の真犯人はこいつだって教えた方がいいのだろうか。でもそうすると夜中に俺がお菓子泥棒したことが明るみになってしまう。黙っておこう。
「猫飼うことにした」
「え」
いつものジャンなら「左様で」と頷くところだ。もしかして猫嫌いなのかな。犬派だって言ってたもんね。でもジャンには迷惑かけないので安心してほしい。
「大丈夫。俺がちゃんとお世話する」
「……左様で」
渋々と頷いたジャンは着替えを手伝ってくれる。寒そうな猫を布団の中に押し込めてやれば、なんだか怒ったような鳴き声が聞こえてきた。
『やめろ!』
「でも布団の中暖かいよ」
『いきなり埋める奴があるか。僕を殺す気か?』
今にも爪を立てそうな猫を解放してやる。というかやっぱりこの猫喋ってる。ジャンも何も言わないし、やはりこの世界の猫は喋るんだ。もふもふと意思疎通できるなんて素晴らしい世界だな。
ニヤニヤ笑っているとセドリックがやってきた。彼にも紹介してやらねば。
「見てセドリック。猫」
片眉を持ち上げた彼は、それきりなにも言わない。リアクションの薄い奴だ。代わりにジャンが前に出た。
「ユリス様。猫を飼うというのであればブルース様に許可をお取りになった方がよろしいかと」
なぜブルース兄様の許可がいるのか。しかしあの兄様である。内緒で飼い始めたら見つかった時にうるさいだろうな。それに俺の飼っている猫なのにブルース兄様が勝手に餌とかあげて懐かれたら困る。俺の猫だもん。
ということで朝食後。
早速ブルース兄様の部屋を訪れた俺は難しい顔の兄様と対面していた。黒猫は逃げないようにジャンが抱きかかえている。
「猫飼っていい?」
「ダメだ」
この野郎。
とりつく島もない態度である。
「こんなに可愛いのに」
「生き物を飼うのは大変なんだぞ。わかっているのか」
「ちゃんとお世話する」
「嘘つけ。どうせ早々にジャンに丸投げするんだろうが」
「そんなことないもん」
「そんなことある」
きっぱり言い捨てたブルース兄様は「もとの場所に戻してこい」と顎で指示をする。そんなこと言ったら厨房に戻すことになるぞ? いいんか?
「アロンも猫飼いたいよね」
とりあえず味方をゲットしようとソファーでゆったりと足を組むアロンに目を向ける。いつ見てもアロンはブルース兄様より偉そうにしている。こいつ仕事ないのかな?
「猫ですか。あんまり興味ないですね」
つれないアロンにはとりあえず蹴りをお見舞いしておいた。「いて」と棒読みのセリフが返ってくる。バカにしやがって。
「でも猫が俺に飼って欲しいって言った」
「猫はそんなこと言わん」
「言ったもん! 本当に言ったもん!」
「うるさいうるさい。さっさと戻して来い!」
どうやら不機嫌らしい兄様は勢い任せに扉を指し示す。こんなことで諦めてたまるか。
俺はジャンから猫を受け取るとブルース兄様の部屋を飛び出した。
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