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加来ルート(主に加来目線と秋良目線。)
俺...まずいところに遭遇したかも...
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俺は、最近人気のケーキ屋さんで1日限定100個しか売ってない幻(まぼろし)のシュークリームを買うために、シェアハウスから2駅ほど離れた街に来ていた。
開店1時間前に並んだこともあり、何とかシェアハウスの人数分シュークリームを買うことが出来た!(笑)
きっと水樹くんは、目を輝かせて...加来さんの分も、もらってもいい??って言って、大人な加来さんから半分もらって喜んでいる絵図が脳内に浮かんできて、思わず俺は、にやけてしまった...。
そんなことを考えながら、駅に向かう道中...聞き覚えのある声が...
「...頼むからもう会社には、来ないでくれ...俺は、お前とはもう付き合えないんだ...頼む。(汗)」
と言って頭をさげている...加来さんの姿が...。俺は、咄嗟に横にあった路地裏に身体を隠した。
物陰からそろっと加来さんと相手の女性の様子を伺うと...女の人は
「うーん、どうしようかしらね~(笑)私とよりを戻してくれるのなら...貴方の会社には、もう二度と行かない...(笑)」
と言って、ニヤッと気味の悪い笑みを浮かべて加来さんを見ていた。
そんな女の人に加来さんは
「...ごめん......よりを戻すことは出来ない...俺は...もう......耐えきれないんだ...夏美に...しつけと言ってされたDVには...。(汗)」
と言いながら...加来さんは、身体を小刻みに震わせているのが...1メートルほど離れた俺にも分かった。
そんな加来さんの様子を楽しむように、夏美と呼ばれた女の人は、ニヤニヤと不敵な笑みを浮かべて
「...え~、私、鈴斗に暴力振るった覚えなんてないよ...??だって、鈴斗が...私がやってって言ったことやってくれないのが、いけないんでしょ...??(笑)」
と言って加来さんの怯えた目をじっと見つめていた。
そんな夏美さんに加来さんは、怯(ひる)むことなく
「だって...夏美が...俺に要求してくる事は...まるで奴隷のやるようなことばかり...俺が会社で長袖を欠かせないのだって...夏美が俺の腕に『も~!!(怒)なんなのよ!!会って話したいって言うからせっかく来てやったのに...話したいことってそういうこと...???(怒)また、前みたいに...首輪付けて...監禁してあげましょうか...??そして、何にも言えないようにしてあげる...。』。」
と言って夏美さんが加来さんに手を伸ばした瞬間に、俺は二人の間に割って入っていた。
「...あの...俺の大切な人に何しているんですか...?」
と言って目の前に立っている夏美さんを睨みつけた。
すると夏美さんは、俺をキッと睨みつけ
「...は??...あなた誰??というより鈴斗の何なの??ねぇ、鈴斗...こいつ誰??」
と言って俺の後ろに佇(たたず)む加来さんを見つめていた。
加来さんは、そんな夏美さんに
「...悪い...俺の友人の弟なんだ...。」
と言って俺の耳元で
「...秋良...何しに来たんだ...そんな事よりも、どうしてこんな危険な真似...とりあえず、早くここから逃げろ...こいつは...殺人鬼だ...怒らせると...人を殺しかねない...。(汗)」
と言ったが、俺はそんな加来さんを無視して夏美さんに
「あの...夏美さん...ですよね??俺...鈴斗さんとお付き合いさせてもらってる神代 秋良って言います。夏美さんのこと、色々と知ってます...警察に...このこと言ってもいいですか??」
と言って加来さんを自分の背後に隠すと夏美をじっと睨みつけた。
暫くその場に立っていたが、やがて夏美は、俺に毒を吐くと渋々帰っていった...。
俺は、はっと息をつき自分の背後にいる加来さんの方に向き直り、大丈夫かと聞こうとしたら...バシッと...1発頬を平手打ちされた...。
俺は、痛みと突然の平手打ちをくらったため、何が何だか...訳が分からなかった...そんな俺を...加来さんは、ギュッと抱きしめると
「...なんて馬鹿なことしているんだ...。夏美が、逆上してナイフとかで切りつけてきたら、どうするつもりだったんだ...。(汗)」
と言っている加来さんの声は、わずかだが震えていた...。
そんな加来さんに俺は
「...そんな事より...加来さん...なんで早く相談してくれなかったんですか...俺たち家族みたいなものじゃないんですか...??...シェアハウスの規則にだって家族のように過ごせたらベストってあったじゃないですか??...加来さんは、いつも完璧でかっこいいです...でも、人に弱さを見せることが出来ないかっこ良さなんて...俺は、大嫌いです...加来さん...あなたもひとりの人間なんです...辛い時は、周りを頼らないと...やがては、自分の首を絞めることになるんです...俺は、あなたよりも未熟ですが、ちゃんと自分に正直に生きてます...。」
と言って加来さんの背中に腕を回した。
すると加来さんは
「...人に頼る...??...人に頼ったことがないから...俺には、なかなか出来ない...小さい頃から、両親が共働きの俺には、日々のガマン...という事しか両親から学ぶことがなかった...だから、ずっと独りで、必死になって生きてきたんだ...そんな俺でも人を頼ることは、出来るんだろうか...??」
と言って俺に聞いてきたから俺は
「...はい...少なくとも俺は、人に頼ることは、生きる上で必要な事だと思います...だから、加来さん...俺だけでもいいですから心...許してください...俺......加来さんの力になりたい...。」
と優しい声で言ったせいか...俺をギュッと抱きしめたまま、子供のように泣きじゃくる...加来さんを、泣き止むまで宥(なだ)めていた。
暫くして、加来さんが俺から離れたかと思ったら、じっと俺の目を見つめて
「...秋良...鈴斗でいい...俺も、秋良のことをもっと知りたい。」
と言ってきたから俺もじっと鈴斗さんの目を見つめて
「...じゃあ、鈴斗さん...俺...鈴斗さんを助けられるように頑張ります...!」
と言った俺に鈴斗さんは
「...あぁ、宜しくな...秋良。」
と言っていつもは、見せない本当の笑顔を俺に向けてくれた。
開店1時間前に並んだこともあり、何とかシェアハウスの人数分シュークリームを買うことが出来た!(笑)
きっと水樹くんは、目を輝かせて...加来さんの分も、もらってもいい??って言って、大人な加来さんから半分もらって喜んでいる絵図が脳内に浮かんできて、思わず俺は、にやけてしまった...。
そんなことを考えながら、駅に向かう道中...聞き覚えのある声が...
「...頼むからもう会社には、来ないでくれ...俺は、お前とはもう付き合えないんだ...頼む。(汗)」
と言って頭をさげている...加来さんの姿が...。俺は、咄嗟に横にあった路地裏に身体を隠した。
物陰からそろっと加来さんと相手の女性の様子を伺うと...女の人は
「うーん、どうしようかしらね~(笑)私とよりを戻してくれるのなら...貴方の会社には、もう二度と行かない...(笑)」
と言って、ニヤッと気味の悪い笑みを浮かべて加来さんを見ていた。
そんな女の人に加来さんは
「...ごめん......よりを戻すことは出来ない...俺は...もう......耐えきれないんだ...夏美に...しつけと言ってされたDVには...。(汗)」
と言いながら...加来さんは、身体を小刻みに震わせているのが...1メートルほど離れた俺にも分かった。
そんな加来さんの様子を楽しむように、夏美と呼ばれた女の人は、ニヤニヤと不敵な笑みを浮かべて
「...え~、私、鈴斗に暴力振るった覚えなんてないよ...??だって、鈴斗が...私がやってって言ったことやってくれないのが、いけないんでしょ...??(笑)」
と言って加来さんの怯えた目をじっと見つめていた。
そんな夏美さんに加来さんは、怯(ひる)むことなく
「だって...夏美が...俺に要求してくる事は...まるで奴隷のやるようなことばかり...俺が会社で長袖を欠かせないのだって...夏美が俺の腕に『も~!!(怒)なんなのよ!!会って話したいって言うからせっかく来てやったのに...話したいことってそういうこと...???(怒)また、前みたいに...首輪付けて...監禁してあげましょうか...??そして、何にも言えないようにしてあげる...。』。」
と言って夏美さんが加来さんに手を伸ばした瞬間に、俺は二人の間に割って入っていた。
「...あの...俺の大切な人に何しているんですか...?」
と言って目の前に立っている夏美さんを睨みつけた。
すると夏美さんは、俺をキッと睨みつけ
「...は??...あなた誰??というより鈴斗の何なの??ねぇ、鈴斗...こいつ誰??」
と言って俺の後ろに佇(たたず)む加来さんを見つめていた。
加来さんは、そんな夏美さんに
「...悪い...俺の友人の弟なんだ...。」
と言って俺の耳元で
「...秋良...何しに来たんだ...そんな事よりも、どうしてこんな危険な真似...とりあえず、早くここから逃げろ...こいつは...殺人鬼だ...怒らせると...人を殺しかねない...。(汗)」
と言ったが、俺はそんな加来さんを無視して夏美さんに
「あの...夏美さん...ですよね??俺...鈴斗さんとお付き合いさせてもらってる神代 秋良って言います。夏美さんのこと、色々と知ってます...警察に...このこと言ってもいいですか??」
と言って加来さんを自分の背後に隠すと夏美をじっと睨みつけた。
暫くその場に立っていたが、やがて夏美は、俺に毒を吐くと渋々帰っていった...。
俺は、はっと息をつき自分の背後にいる加来さんの方に向き直り、大丈夫かと聞こうとしたら...バシッと...1発頬を平手打ちされた...。
俺は、痛みと突然の平手打ちをくらったため、何が何だか...訳が分からなかった...そんな俺を...加来さんは、ギュッと抱きしめると
「...なんて馬鹿なことしているんだ...。夏美が、逆上してナイフとかで切りつけてきたら、どうするつもりだったんだ...。(汗)」
と言っている加来さんの声は、わずかだが震えていた...。
そんな加来さんに俺は
「...そんな事より...加来さん...なんで早く相談してくれなかったんですか...俺たち家族みたいなものじゃないんですか...??...シェアハウスの規則にだって家族のように過ごせたらベストってあったじゃないですか??...加来さんは、いつも完璧でかっこいいです...でも、人に弱さを見せることが出来ないかっこ良さなんて...俺は、大嫌いです...加来さん...あなたもひとりの人間なんです...辛い時は、周りを頼らないと...やがては、自分の首を絞めることになるんです...俺は、あなたよりも未熟ですが、ちゃんと自分に正直に生きてます...。」
と言って加来さんの背中に腕を回した。
すると加来さんは
「...人に頼る...??...人に頼ったことがないから...俺には、なかなか出来ない...小さい頃から、両親が共働きの俺には、日々のガマン...という事しか両親から学ぶことがなかった...だから、ずっと独りで、必死になって生きてきたんだ...そんな俺でも人を頼ることは、出来るんだろうか...??」
と言って俺に聞いてきたから俺は
「...はい...少なくとも俺は、人に頼ることは、生きる上で必要な事だと思います...だから、加来さん...俺だけでもいいですから心...許してください...俺......加来さんの力になりたい...。」
と優しい声で言ったせいか...俺をギュッと抱きしめたまま、子供のように泣きじゃくる...加来さんを、泣き止むまで宥(なだ)めていた。
暫くして、加来さんが俺から離れたかと思ったら、じっと俺の目を見つめて
「...秋良...鈴斗でいい...俺も、秋良のことをもっと知りたい。」
と言ってきたから俺もじっと鈴斗さんの目を見つめて
「...じゃあ、鈴斗さん...俺...鈴斗さんを助けられるように頑張ります...!」
と言った俺に鈴斗さんは
「...あぁ、宜しくな...秋良。」
と言っていつもは、見せない本当の笑顔を俺に向けてくれた。
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