16 / 39
第2章 「愛のカタチは、複雑である。」
「...突然の失踪。」
しおりを挟む
愛音は、俺との激しい一夜を迎えた翌日から、突然何の前触れもなく俺の前から姿を消した。
あれから1ヶ月間...愛音には、逢えていない。
家にも帰ってこない。
連絡も......。
「...くそっ。愛音のヤツ...なんで連絡よこさねぇんだよ!!!...チッ。」
俺は、愛音の自分勝手さにイライラを募らせながら、学校をサボるわけにも行かず律儀に学校へと通っていた。
学校の友人は、日に日に俺の気性が荒くなっていることに気を遣い
「今日は、女の子が沢山いる所に行って思いきり慰めて貰うか??(笑)......近くに、良さそうなハプバー見つけたんだよなぁ。...なぁ??拓三もたまには、彼女以外とヤッてスッキリした方がさ...!!(笑)」
と言って、俺を誘ってくれたのだが、今の俺にはその気遣い自体がイライラを煽るものであり、背後に佇むダチを振り返ると、近くにある机を勢いよく蹴り飛ばし
「...るせぇな...。悪いけど、今そういう気分じゃないからさ。他当たってくんない??それに......お前も死にたくないなら、俺にしばらく関わんな。目障りなんだよ...。」
と静かに、だけどどこか圧のある声色で告げると、しんっと静まりかえった教室から、足早に去っていったのだった。
俺が教室から出ていく間際、近くに突っ立っていたダチは
「...なんだよ。自分勝手なヤツ...一人でイラつくなっての。一緒にいるこっちの方が気分悪いんだよ...。」
と呟き、俺の方を睨みつけていたようだが、このところ気が立っていて周りに目を配れていなかった俺は、友人の心情の変化に気がつくことは出来なかったのだった。
そのあとはテキトーに屋上に行って、気がついたら家に帰りついていた。
そして、ふと携帯に目を向けると携帯には、美苗からの絵文字沢山のメッセージや、友達からの遊びの誘い...中には性的な誘いまであった。
俺...友達終わってんなぁ...なんて、ここで初めて思った。
まぁ、そんなどうでもいいメッセージに返信する余裕もサラサラなく、気がつけば俺は兄貴の部屋に行き、いつも異常な行為を行っていたベッドの上に寝転ぶと兄貴の喘ぐ可愛い姿...声...香り、兄貴の全てを思い出し、自分で自分を慰めていた。
兄貴がいなくなったことで初めて、これ程までに兄貴に執着していた自分が分かるなんて...。
ここまで生きてきて、それすらも気づけなかったのかと思うと、俺って子供だったんだなって...単純馬鹿だなって思って...。
結局、その後は抜き疲れて、いつの間にか眠りについていた。
...兄貴...今どこにいんだよ。
会いたいよ。
俺......謝るからさ。
だから、帰ってきてくれよ。
笑って......俺の事抱きしめて...俺のこと抱いてよ。
あの夜みたいに...優しい手つきで俺を抱いてよ。
兄貴がいないと俺....壊れちゃうよ。
兄貴の身体でしか、もう興奮することが出来ないんだよ...。
俺をこんな状態にした責任取れよ...。
...兄貴、会いたい...今すぐ逢いたいよ。
あれから1ヶ月間...愛音には、逢えていない。
家にも帰ってこない。
連絡も......。
「...くそっ。愛音のヤツ...なんで連絡よこさねぇんだよ!!!...チッ。」
俺は、愛音の自分勝手さにイライラを募らせながら、学校をサボるわけにも行かず律儀に学校へと通っていた。
学校の友人は、日に日に俺の気性が荒くなっていることに気を遣い
「今日は、女の子が沢山いる所に行って思いきり慰めて貰うか??(笑)......近くに、良さそうなハプバー見つけたんだよなぁ。...なぁ??拓三もたまには、彼女以外とヤッてスッキリした方がさ...!!(笑)」
と言って、俺を誘ってくれたのだが、今の俺にはその気遣い自体がイライラを煽るものであり、背後に佇むダチを振り返ると、近くにある机を勢いよく蹴り飛ばし
「...るせぇな...。悪いけど、今そういう気分じゃないからさ。他当たってくんない??それに......お前も死にたくないなら、俺にしばらく関わんな。目障りなんだよ...。」
と静かに、だけどどこか圧のある声色で告げると、しんっと静まりかえった教室から、足早に去っていったのだった。
俺が教室から出ていく間際、近くに突っ立っていたダチは
「...なんだよ。自分勝手なヤツ...一人でイラつくなっての。一緒にいるこっちの方が気分悪いんだよ...。」
と呟き、俺の方を睨みつけていたようだが、このところ気が立っていて周りに目を配れていなかった俺は、友人の心情の変化に気がつくことは出来なかったのだった。
そのあとはテキトーに屋上に行って、気がついたら家に帰りついていた。
そして、ふと携帯に目を向けると携帯には、美苗からの絵文字沢山のメッセージや、友達からの遊びの誘い...中には性的な誘いまであった。
俺...友達終わってんなぁ...なんて、ここで初めて思った。
まぁ、そんなどうでもいいメッセージに返信する余裕もサラサラなく、気がつけば俺は兄貴の部屋に行き、いつも異常な行為を行っていたベッドの上に寝転ぶと兄貴の喘ぐ可愛い姿...声...香り、兄貴の全てを思い出し、自分で自分を慰めていた。
兄貴がいなくなったことで初めて、これ程までに兄貴に執着していた自分が分かるなんて...。
ここまで生きてきて、それすらも気づけなかったのかと思うと、俺って子供だったんだなって...単純馬鹿だなって思って...。
結局、その後は抜き疲れて、いつの間にか眠りについていた。
...兄貴...今どこにいんだよ。
会いたいよ。
俺......謝るからさ。
だから、帰ってきてくれよ。
笑って......俺の事抱きしめて...俺のこと抱いてよ。
あの夜みたいに...優しい手つきで俺を抱いてよ。
兄貴がいないと俺....壊れちゃうよ。
兄貴の身体でしか、もう興奮することが出来ないんだよ...。
俺をこんな状態にした責任取れよ...。
...兄貴、会いたい...今すぐ逢いたいよ。
0
お気に入りに追加
38
あなたにおすすめの小説
肌が白くて女の子みたいに綺麗な先輩。本当におしっこするのか気になり過ぎて…?
こじらせた処女
BL
槍本シュン(やりもとしゅん)の所属している部活、機器操作部は2つ上の先輩、白井瑞稀(しらいみずき)しか居ない。
自分より身長の高い大男のはずなのに、足の先まで綺麗な先輩。彼が近くに来ると、何故か落ち着かない槍本は、これが何なのか分からないでいた。
ある日の冬、大雪で帰れなくなった槍本は、一人暮らしをしている白井の家に泊まることになる。帰り道、おしっこしたいと呟く白井に、本当にトイレするのかと何故か疑問に思ってしまい…?
部室強制監獄
裕光
BL
夜8時に毎日更新します!
高校2年生サッカー部所属の祐介。
先輩・後輩・同級生みんなから親しく人望がとても厚い。
ある日の夜。
剣道部の同級生 蓮と夜飯に行った所途中からプチッと記憶が途切れてしまう
気づいたら剣道部の部室に拘束されて身動きは取れなくなっていた
現れたのは蓮ともう1人。
1個上の剣道部蓮の先輩の大野だ。
そして大野は裕介に向かって言った。
大野「お前も肉便器に改造してやる」
大野は蓮に裕介のサッカーの練習着を渡すと中を開けて―…
童貞が建設会社に就職したらメスにされちゃった
なる
BL
主人公の高梨優(男)は18歳で高校卒業後、小さな建設会社に就職した。しかし、そこはおじさんばかりの職場だった。
ストレスや性欲が溜まったおじさん達は、優にエッチな視線を浴びせ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる