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第9章 「黒幕は...。」
魔界に到着...??
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ラグルとニーソンそしてエピーヌは、街を抜けて森の中へとやって来ていた。
森は、どんどん深くなる一方で...こういった山道に慣れていないエピーヌは、早くも息を切らしている。
「...はぁ...はぁ...。もう少し...スピードダウン...出来ないの...??(汗)」
「いや、すまないが...暗くなる前には、魔界の方へ入らないといけないから...これぐらいのスピードで行かないと間に合わないんだ...。...大丈夫か??もしあれなら...『いいえ!!だっ...大丈夫よ!!!私なら...こんなので音を上げてられないもの!!!(汗)』...ははっ、だよな...。これぐらいで音を上げてたら...この先...マジで死ぬから...。(笑)」
と言ってさっさと山道を登っていくラグルにエピーヌは、内心「鬼!!!(怒)」と言っていることは、とうのラグルには、全く聞こえていないのであった。
やっとの思いで魔界と人間界の境界線まで来た一行は...一人早くも脱落しそうだ...。そう...エピーヌ...。彼女は、早くも降参といったような顔でラグルを見つめている。
見つめられているラグルは...
「うっ...エピーヌの視線が...痛すぎる...。(汗)」
と言って必死で目を見ないようにしていた。
そんなラグルにニーソンは
「ははっ、やっぱり二人は親子みたい...『んな訳ねぇーだろが!!ぶっ殺すぞ...阿呆!!!!(怒)』...あー、すみません...でした...ラグルさん...。」
ラグルにニヤッとした笑みを向けてニーソンは、少しラグルをからかうとラグルは、そんなニーソンに掴みかかり今にも殴りかかろうとしていた。
その様子に...まずいと思い、ニーソンはラグルを挑発しないように...静かになだめた...。
ラグルは、ニーソンから手を離して一息つき...エピーヌに向き直ると
「なぁ??エピーヌ??その...やっぱり...この先は...『...いいえ、大丈夫よ...。』...いや...でもな??やっぱり...『...嫌よ!!嫌!!!だって...ショコラと約束したんだもの...。私は、一人で何でも出来るようになってやるって!!...でも、こんな状態じゃ...ショコラとの約束は...絶対に破りたくないの...!!!絶対に!!!(泣)』......。...あー、わかった...。でも、もう一度弱音を吐いてみろ...その時は、俺がこの手でお前を殺してやる...。戦場は、そんなに甘くないんだ...。分かったな...。(怒)」
と言って地べたに座りこんでいるエピーヌにガンを飛ばすと静かな声で制した。
そんなラグルの様子に肩を震わせたが、再度、地面に座り直すと...静かにこくんと頷き
「...はい。...分かりました...。もう弱音は、吐きません...!!」
と言って自分の手をぐっと握りこんでいるエピーヌにラグルは、そっぽを向くと
「...ん。分かればいい。...じゃあ、早速魔界に向かうから...ニーソン...エピーヌを頼んだぞ。俺は、先に行って危険なものがないかを確認するから...。」
と言って先に呪文を唱えてさっと消えてしまったラグルを見送るとニーソンはエピーヌに
「...エピーヌ。ラグルは...戦いの怖さを知っているから君にあんなことを言ったんだ...。彼も相当心が傷んでいると思う...だから、わかってやって欲しい...。」
と言ってエピーヌに真剣な目を向けるとエピーヌは
「...ええ!分かってるわ!!私が、幼稚なだけ...ラグルは、私のお父さんみたいな存在ですもの!!」
と言って胸を張ったエピーヌにニーソンは、思わず吹き出した。
「ははっ、こりゃ傑作だな。(笑)まぁ、その意気だ!!頑張っていこうな!!!!(笑)」
と言って頭を優しく撫でるとエピーヌをぎゅっと自分に抱き寄せて呪文を唱えだしたニーソン...呪文を唱え終えるとエピーヌに
「...エピーヌ。目を閉じて...でないと、君は境界線の狭間から出られなくなる...俺がいいと言うまでは、決して目を開けてはならないからね...??」
と言ってエピーヌを抱き留める手に更に力を込めると瞬間...白い光に全身が包まれ...景色が真っ白になった。エピーヌは、言われた通り目を固く閉じ、その光の感覚がなくなるまで決して目を開けなかった。
「よし、もう目を開けていいよ??」
といったニーソンの声によりエピーヌは、目をゆっくり開けた。
すると、目の前には、辺り一面...青い草に覆われた草原が広がっていた...。
「...ここは...ここが魔界なの???」
と言ってエピーヌが目を丸くしているとニーソンが
「あぁ、景色は綺麗だけど...世界は、漆黒の闇に落ちているよ...。(恐)」
「ふーん、そうなのね...何だか、拍子抜けしちゃうわ...。(笑)」
と言って一歩前に出て、あたりを歩き始めたエピーヌにラグルが
「おい!!馬鹿!!!勝手に動くな!!!(汗)」
と言う焦った声が響いたかと思ったら、エピーヌの立っていた地面がぐらつき出し...次の瞬間、円形に床が抜けた。
さっとラグルが瞬間移動を使い、エピーヌを違う場所に移したため大事には至らなかったかったが、さっきエピーヌがたっていたところを見ると...底が全く見えない...真っ暗な穴が出来ていた。
エピーヌは、肩を震わせて
「...ラグル...その、ごめんなさい...。」
「...あぁ、でもこれが魔界だ...。お前らの住んでいる人間界に、風景はよく似ているが...ニーソンが言っていたように、世界は...黒い闇に落ちている...。分かったら、慎重に己のことだけ考えて行動しろ。」
と言ってそれ以外は、何も言わずさっさと歩き出してしまった。
その後ろ姿を見てニーソンは
「全く...素直じゃないんだから...。(笑)」
と言ってその後を追うニーソンに首をかしげ...静かにエピーヌもその後に続いた。
森は、どんどん深くなる一方で...こういった山道に慣れていないエピーヌは、早くも息を切らしている。
「...はぁ...はぁ...。もう少し...スピードダウン...出来ないの...??(汗)」
「いや、すまないが...暗くなる前には、魔界の方へ入らないといけないから...これぐらいのスピードで行かないと間に合わないんだ...。...大丈夫か??もしあれなら...『いいえ!!だっ...大丈夫よ!!!私なら...こんなので音を上げてられないもの!!!(汗)』...ははっ、だよな...。これぐらいで音を上げてたら...この先...マジで死ぬから...。(笑)」
と言ってさっさと山道を登っていくラグルにエピーヌは、内心「鬼!!!(怒)」と言っていることは、とうのラグルには、全く聞こえていないのであった。
やっとの思いで魔界と人間界の境界線まで来た一行は...一人早くも脱落しそうだ...。そう...エピーヌ...。彼女は、早くも降参といったような顔でラグルを見つめている。
見つめられているラグルは...
「うっ...エピーヌの視線が...痛すぎる...。(汗)」
と言って必死で目を見ないようにしていた。
そんなラグルにニーソンは
「ははっ、やっぱり二人は親子みたい...『んな訳ねぇーだろが!!ぶっ殺すぞ...阿呆!!!!(怒)』...あー、すみません...でした...ラグルさん...。」
ラグルにニヤッとした笑みを向けてニーソンは、少しラグルをからかうとラグルは、そんなニーソンに掴みかかり今にも殴りかかろうとしていた。
その様子に...まずいと思い、ニーソンはラグルを挑発しないように...静かになだめた...。
ラグルは、ニーソンから手を離して一息つき...エピーヌに向き直ると
「なぁ??エピーヌ??その...やっぱり...この先は...『...いいえ、大丈夫よ...。』...いや...でもな??やっぱり...『...嫌よ!!嫌!!!だって...ショコラと約束したんだもの...。私は、一人で何でも出来るようになってやるって!!...でも、こんな状態じゃ...ショコラとの約束は...絶対に破りたくないの...!!!絶対に!!!(泣)』......。...あー、わかった...。でも、もう一度弱音を吐いてみろ...その時は、俺がこの手でお前を殺してやる...。戦場は、そんなに甘くないんだ...。分かったな...。(怒)」
と言って地べたに座りこんでいるエピーヌにガンを飛ばすと静かな声で制した。
そんなラグルの様子に肩を震わせたが、再度、地面に座り直すと...静かにこくんと頷き
「...はい。...分かりました...。もう弱音は、吐きません...!!」
と言って自分の手をぐっと握りこんでいるエピーヌにラグルは、そっぽを向くと
「...ん。分かればいい。...じゃあ、早速魔界に向かうから...ニーソン...エピーヌを頼んだぞ。俺は、先に行って危険なものがないかを確認するから...。」
と言って先に呪文を唱えてさっと消えてしまったラグルを見送るとニーソンはエピーヌに
「...エピーヌ。ラグルは...戦いの怖さを知っているから君にあんなことを言ったんだ...。彼も相当心が傷んでいると思う...だから、わかってやって欲しい...。」
と言ってエピーヌに真剣な目を向けるとエピーヌは
「...ええ!分かってるわ!!私が、幼稚なだけ...ラグルは、私のお父さんみたいな存在ですもの!!」
と言って胸を張ったエピーヌにニーソンは、思わず吹き出した。
「ははっ、こりゃ傑作だな。(笑)まぁ、その意気だ!!頑張っていこうな!!!!(笑)」
と言って頭を優しく撫でるとエピーヌをぎゅっと自分に抱き寄せて呪文を唱えだしたニーソン...呪文を唱え終えるとエピーヌに
「...エピーヌ。目を閉じて...でないと、君は境界線の狭間から出られなくなる...俺がいいと言うまでは、決して目を開けてはならないからね...??」
と言ってエピーヌを抱き留める手に更に力を込めると瞬間...白い光に全身が包まれ...景色が真っ白になった。エピーヌは、言われた通り目を固く閉じ、その光の感覚がなくなるまで決して目を開けなかった。
「よし、もう目を開けていいよ??」
といったニーソンの声によりエピーヌは、目をゆっくり開けた。
すると、目の前には、辺り一面...青い草に覆われた草原が広がっていた...。
「...ここは...ここが魔界なの???」
と言ってエピーヌが目を丸くしているとニーソンが
「あぁ、景色は綺麗だけど...世界は、漆黒の闇に落ちているよ...。(恐)」
「ふーん、そうなのね...何だか、拍子抜けしちゃうわ...。(笑)」
と言って一歩前に出て、あたりを歩き始めたエピーヌにラグルが
「おい!!馬鹿!!!勝手に動くな!!!(汗)」
と言う焦った声が響いたかと思ったら、エピーヌの立っていた地面がぐらつき出し...次の瞬間、円形に床が抜けた。
さっとラグルが瞬間移動を使い、エピーヌを違う場所に移したため大事には至らなかったかったが、さっきエピーヌがたっていたところを見ると...底が全く見えない...真っ暗な穴が出来ていた。
エピーヌは、肩を震わせて
「...ラグル...その、ごめんなさい...。」
「...あぁ、でもこれが魔界だ...。お前らの住んでいる人間界に、風景はよく似ているが...ニーソンが言っていたように、世界は...黒い闇に落ちている...。分かったら、慎重に己のことだけ考えて行動しろ。」
と言ってそれ以外は、何も言わずさっさと歩き出してしまった。
その後ろ姿を見てニーソンは
「全く...素直じゃないんだから...。(笑)」
と言ってその後を追うニーソンに首をかしげ...静かにエピーヌもその後に続いた。
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