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第8章 「人間界と魔界の繋がりについて」
ラグルの命を繋ぐ契約
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ラグルは、作戦会議の次の日、早朝から魔界に来ていた。
「はぁ、久しぶりだな...。まぁ、久しぶりといっても一ヶ月に一回は来ているがな...。(笑)全く、あの契約さえなければ...。」
と言って重い足取りである場所へと向かっていた。
ラグルが足を止めたのは、モーリア夫妻の屋敷の前だった。
「はぁ、よし...行くか...。」
と自分に言い聞かせると屋敷の中に入っていった。
屋敷に入るとモーリア夫妻が入口で出迎えてくれた。
「ようこそ。ラグルくん...待ちくたびれたよ...。さぁ、早く 代償を払ってもらおうか...??」
「んふふ!!主人ったら貴方のその血が欲しくて欲しくて堪らないってずっと一ヶ月間我慢していたんだから、盛大に...ヨロシクね...??(笑)」
と言って気味の悪い笑みを浮かべる二人にラグルは、ニコッと作り笑いを浮かべると
「...えぇ、すみません...。遅くなってしまい。最近...少し仕事が立て込んでおりまして...。」
と言って軽く頭を下げた。
そんなラグルをある部屋へと連れていった夫妻なのであった。
「...あぁ、やっぱりいい色だ...。そして...ん~!!味も格別だ!!(笑)」
と言ってグラスに入った赤い液体を口に含み、満足そうな顔をした主人であるサレラの姿を見てうっとりとしている妻のハイア。
そんなふたりの様子を見ながら、腕に刺さる針をじっと見つめているラグル...そう...現在、地下にある薄暗い部屋で針を刺され血を抜かれているラグルに...ラグルの血を味わう夫妻の姿がある。
そんなふたりの様子を見てラグルは
「あの...もうそろそろ...よろしいでしょうか...??今回は、前回よりも少量多めに提供しましたので...そろそろ宜しいかと...。(汗)」
と言って少ししんどそうな顔をするラグルに夫妻は
「ん??あぁ、いいとも...。また、来月...ちゃんと血を提供しに来るんだよ??...だって、君を生かしているのも...君との契約...君の...不老不死の力を持った血を貰う事が...君を生かしている条件だもんね...??(笑)」
「んふふ...!!また、来月いらっしゃいね...??私のかわいいかわいい...ラグルちゃん...????(笑)」
と言ってラグルから注射針をとると屋敷から解放した...。
屋敷からゆっくりと歩き...距離をとったラグルは、森の中まで来ると木の幹に背中を預け...座り込んだ...。
「ったく...あいつら...流石に...採りすぎだ...。半分人間の血が混じってるから...貧血に...はぁ...はぁ。」
と言って苦しそうに呼吸をするラグル。
「いつになれば...って、もうすぐこんなことしなくて良くなるんだな...。(笑)...あー、楽しみだ...!あいつらが絶望に落ちる顔を拝むのがな...!!(笑)」
と言って独りで笑っているラグルなのであった。
「はぁ、久しぶりだな...。まぁ、久しぶりといっても一ヶ月に一回は来ているがな...。(笑)全く、あの契約さえなければ...。」
と言って重い足取りである場所へと向かっていた。
ラグルが足を止めたのは、モーリア夫妻の屋敷の前だった。
「はぁ、よし...行くか...。」
と自分に言い聞かせると屋敷の中に入っていった。
屋敷に入るとモーリア夫妻が入口で出迎えてくれた。
「ようこそ。ラグルくん...待ちくたびれたよ...。さぁ、早く 代償を払ってもらおうか...??」
「んふふ!!主人ったら貴方のその血が欲しくて欲しくて堪らないってずっと一ヶ月間我慢していたんだから、盛大に...ヨロシクね...??(笑)」
と言って気味の悪い笑みを浮かべる二人にラグルは、ニコッと作り笑いを浮かべると
「...えぇ、すみません...。遅くなってしまい。最近...少し仕事が立て込んでおりまして...。」
と言って軽く頭を下げた。
そんなラグルをある部屋へと連れていった夫妻なのであった。
「...あぁ、やっぱりいい色だ...。そして...ん~!!味も格別だ!!(笑)」
と言ってグラスに入った赤い液体を口に含み、満足そうな顔をした主人であるサレラの姿を見てうっとりとしている妻のハイア。
そんなふたりの様子を見ながら、腕に刺さる針をじっと見つめているラグル...そう...現在、地下にある薄暗い部屋で針を刺され血を抜かれているラグルに...ラグルの血を味わう夫妻の姿がある。
そんなふたりの様子を見てラグルは
「あの...もうそろそろ...よろしいでしょうか...??今回は、前回よりも少量多めに提供しましたので...そろそろ宜しいかと...。(汗)」
と言って少ししんどそうな顔をするラグルに夫妻は
「ん??あぁ、いいとも...。また、来月...ちゃんと血を提供しに来るんだよ??...だって、君を生かしているのも...君との契約...君の...不老不死の力を持った血を貰う事が...君を生かしている条件だもんね...??(笑)」
「んふふ...!!また、来月いらっしゃいね...??私のかわいいかわいい...ラグルちゃん...????(笑)」
と言ってラグルから注射針をとると屋敷から解放した...。
屋敷からゆっくりと歩き...距離をとったラグルは、森の中まで来ると木の幹に背中を預け...座り込んだ...。
「ったく...あいつら...流石に...採りすぎだ...。半分人間の血が混じってるから...貧血に...はぁ...はぁ。」
と言って苦しそうに呼吸をするラグル。
「いつになれば...って、もうすぐこんなことしなくて良くなるんだな...。(笑)...あー、楽しみだ...!あいつらが絶望に落ちる顔を拝むのがな...!!(笑)」
と言って独りで笑っているラグルなのであった。
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