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第7章 「アイラに一泡吹かせましょ!」
7-3話 「作戦開始の日。」
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ラグルは、本来悪魔の囁きが完了してしまう予定だった日に、アイラの屋敷を訪れていた。
「...アイラ??...俺だ...ラグルだ...。」
「ラグル???(笑)...うふふ、あはははっ!(笑)...ラグルが自ら私の元に来てくれたわ!(笑)...これもきっと...囁きのおかげね。(笑)」
アイラの部屋の前で静かに声をかけたラグルに、何の警戒心も持たずドアを開いたアイラは、目の前に立っているラグルをみて、目を丸くしていたが、次の瞬間微笑むと、嬉しそうにラグルの腕を引いて中に入っていった。
ラグルは、内心冷や汗をかいていたが、今だけの辛抱だと何度も自分に言い聞かせて、必死に演技をしていた。
そんなラグルの様子には、気分が高揚しているアイラは、気づく訳もなく、薄暗い部屋に入るとおもむろにラグルを椅子の隣に座らせた。
片膝をつく形で、しゃがみ込んだラグルは、自らの気を使って、屋敷の外で待機しているニーソンとアトリー、そしてラボンに対して、作戦の内容を再度呼びかけていた。
「聞こえているか??...俺だ。...今、問題なくアイラの部屋に入ることが出来た。これから、俺は悪魔の囁きに完全にかかった振りをして、アイラに迫る。そこで、アイラには完全に俺が悪魔の囁きにかかったと信じ込ませてから、この部屋に...エピーヌに入ってきてもらう。...最初はエピーヌに対して、冷たい態度で接するけど...。それが餌だ。(笑)...アイラがエピーヌに嫉妬して、悪魔の囁きをかけたのなら、それを逆手にとって仕返しをするのが最も屈辱的で、相手の歪む顔が拝める。(笑)...ということからアイラには、自分が悪魔の囁きをかけた張本人であると自白させた上で、ネタばらしといこうか。(笑)...その時に、気で合図を送るから...アトリーは、昨日言った通りに...。(笑)さぁて...長々しい説明はつまらない...これからは楽しい楽しい...お遊びの時間といこうか??よし......作戦開始だ!(笑)」
ラグルの楽しそうな雰囲気に、外で待機している一同は...苦笑いを零していた。
「ラグルさんって...やっぱり、本当はヴァンパイアじゃなくて、悪魔なんじゃないのかな...???(汗)」
こういったラボンは、引きつった笑みをしていた...。
一方...アイラの部屋の中では、ラグルがじっと下を向いてアイラの第一声を今か今かと待っていた。
「ねぇ...ラグル様???...私たちの結婚式は、いつにするかしら???(笑)」
「(よし...やっと来たか。(笑))...そうだな...俺は、アイラが妃になるのなら、それで充分だ。...だから、今からでも、婚約しても良いと思っている。(笑)」
「ラグル様!!(愛)...やっと、私のものになったのねぇ。(愛)...この時が来るのをどれほど待ったことか!!!...ラグル様、明日...いいえ、今日にでも婚約を成立させましょう???(笑)(悪魔の囁きは...やっぱり本物なのね。(嬉)良かったわ!!これであの忌々しい女からラグル様を奪えるわ!!)」
こういって、隣に控えるラグルの正面に立ったアイラは、ラグルの手を掴むと早速自分の父親がいる部屋へ向かうため歩き出した。
だが...アイラの父親と顔を合わせることは、計画になかった為...さすがにまずいと思ったラグルは、咄嗟に魔石を使い、部屋の外にある柱の裏に隠れて待機していたポチとエピーヌに作戦開始の合図を出した。
エピーヌは、連絡が来た途端焦った顔をしてポチに魔石を渡すと、走ってアイラの部屋のドアの前に向かった。
「ちょっと...!????(汗)ラグルの馬鹿!!!!(怒)...作戦と違うじゃない!!!...こんな早くに連絡が来るなんて聞いてないわ...!!!(怒)...こうなったら、キャットショコラのお菓子...赤字になるまで買わせてやるわ...。(恨)」
アイラが扉を開く数秒前に部屋の前へと辿り着いたエピーヌは、ラグルにブツブツと文句を言いながら...アイラが扉を開くのを待っていた。
エピーヌが扉の前にいるとも知らずに、アイラは勢いよく扉を開いたが...当然、部屋の前にはエピーヌが立っており、状況が理解できないアイラはエピーヌに対して目を見開いていた。そんなアイラに対してエピーヌは、大きな声でこう言い放った。
「アイラ様、ご機嫌いかがですか???(笑)って...そんなことはいいんです!...ラグルを取り戻しにまいりました。...はぁ...ラグル、早く屋敷に帰らないとみんなが心配しているわよ???(汗)ほら、分かったら早く...こんな茶番に付き合うのはやめて...帰る支度をして??(汗)」
エピーヌは、アイラに手を引かれた状態で立ち止まっているラグルの空いている方の手を取ると、屋敷の出口に向かって歩き出そうとした。
そんなエピーヌの行動に、アイラは焦った様子で声を荒らげた。
「ちょっと...!!!!(汗)ラグル様は、今から私との婚約をお父様にご報告するために部屋に向かうのだから、邪魔をしないで頂戴!!(汗)」
「何ぉー!!!...邪魔じゃないわ!!!...私は、ラグルの家族ですもの!!!(怒)...屋敷に帰ってこないラグルを迎えに来るのだって私の立派な仕事なのよ...!!!(汗)」
そんなエピーヌの言葉に内心ニヤケが止まらないラグルだったが、作戦を台無しにする訳には行かず、エピーヌに悪いと思いながら、作戦通りエピーヌに掴まれた腕を大きく振り払った。
「...おい、小娘。(怒)俺の腕を気安く触るな。(怒)...俺を、惑わせて騙そうというのなら、やめておけ。俺は...お前よりも大人で賢い...。(怒)...身の程を知れ。(怒)」
「...何言っているの...ラグル???(汗)...私の名前はエピーヌよ!!!(汗)...なんで、名前を呼んでくれないのよ!!!(汗)それに、騙そうだなんてしてないわ!!!(汗)(...うーん、ラグル...ちょっと、演技が臭いわよ...。(汗)いつものラグルなら、大人で賢いとか...。(笑)天と地が入れ替わったって...なんなら、世界滅亡したってありえないわよ、そんなの!!(笑))...。」
エピーヌは、表では泣きそうな表情で必死にラグルに対抗したが、内心はラグルに対して盛大なツッコミを入れていた。
普段のラグルのどこをどう見たら大人で賢いのだろうと...エピーヌはそう考えた瞬間、ほっぺたに笑い袋が出来そうになっていた。だが、計画を台無しにするわけにもいかず...吹き出さないように笑いをこらえるのに必死になっていた。そんな事...ラグルには、到底言えないのだが...。
エピーヌの泣き顔を見たラグルは、さらに突き放すような言い方をした。
「...小娘...。口を慎めと言っただろう。(怒)...そんなに俺に、吸われたいのか...???(怒)...まぁ、生憎...血が欲しくて欲しくて堪らないから、小娘がくれるって言うのであれば、遠慮はしないがな...???(笑)」
こう言ったラグルは、アイラの腕を軽く払うとエピーヌにゆっくりと...まるで誘うように近づいていった。
そんなラグルの様子に慌てて、アイラはラグルの腕をつかみ、歩みを止めさせると、つい口を滑らせてしまった。
「...ダメよ...ぜーったいにダメ...!!!!(汗)ラグル様に......なんの為に...時間や労力を費やして、悪魔の囁きをかけたと思っているの!????(汗)...ここで、そこの女の血を吸われたら、私の計画がめちゃくちゃじゃないのよ!!!(汗)って...あっ、まずい...コホンコホンっ...!!(汗)」
アイラのこの言葉を待っていたかのように、エピーヌはアイラに対して反撃を開始し始めたのだった...。
「...アイラ??...俺だ...ラグルだ...。」
「ラグル???(笑)...うふふ、あはははっ!(笑)...ラグルが自ら私の元に来てくれたわ!(笑)...これもきっと...囁きのおかげね。(笑)」
アイラの部屋の前で静かに声をかけたラグルに、何の警戒心も持たずドアを開いたアイラは、目の前に立っているラグルをみて、目を丸くしていたが、次の瞬間微笑むと、嬉しそうにラグルの腕を引いて中に入っていった。
ラグルは、内心冷や汗をかいていたが、今だけの辛抱だと何度も自分に言い聞かせて、必死に演技をしていた。
そんなラグルの様子には、気分が高揚しているアイラは、気づく訳もなく、薄暗い部屋に入るとおもむろにラグルを椅子の隣に座らせた。
片膝をつく形で、しゃがみ込んだラグルは、自らの気を使って、屋敷の外で待機しているニーソンとアトリー、そしてラボンに対して、作戦の内容を再度呼びかけていた。
「聞こえているか??...俺だ。...今、問題なくアイラの部屋に入ることが出来た。これから、俺は悪魔の囁きに完全にかかった振りをして、アイラに迫る。そこで、アイラには完全に俺が悪魔の囁きにかかったと信じ込ませてから、この部屋に...エピーヌに入ってきてもらう。...最初はエピーヌに対して、冷たい態度で接するけど...。それが餌だ。(笑)...アイラがエピーヌに嫉妬して、悪魔の囁きをかけたのなら、それを逆手にとって仕返しをするのが最も屈辱的で、相手の歪む顔が拝める。(笑)...ということからアイラには、自分が悪魔の囁きをかけた張本人であると自白させた上で、ネタばらしといこうか。(笑)...その時に、気で合図を送るから...アトリーは、昨日言った通りに...。(笑)さぁて...長々しい説明はつまらない...これからは楽しい楽しい...お遊びの時間といこうか??よし......作戦開始だ!(笑)」
ラグルの楽しそうな雰囲気に、外で待機している一同は...苦笑いを零していた。
「ラグルさんって...やっぱり、本当はヴァンパイアじゃなくて、悪魔なんじゃないのかな...???(汗)」
こういったラボンは、引きつった笑みをしていた...。
一方...アイラの部屋の中では、ラグルがじっと下を向いてアイラの第一声を今か今かと待っていた。
「ねぇ...ラグル様???...私たちの結婚式は、いつにするかしら???(笑)」
「(よし...やっと来たか。(笑))...そうだな...俺は、アイラが妃になるのなら、それで充分だ。...だから、今からでも、婚約しても良いと思っている。(笑)」
「ラグル様!!(愛)...やっと、私のものになったのねぇ。(愛)...この時が来るのをどれほど待ったことか!!!...ラグル様、明日...いいえ、今日にでも婚約を成立させましょう???(笑)(悪魔の囁きは...やっぱり本物なのね。(嬉)良かったわ!!これであの忌々しい女からラグル様を奪えるわ!!)」
こういって、隣に控えるラグルの正面に立ったアイラは、ラグルの手を掴むと早速自分の父親がいる部屋へ向かうため歩き出した。
だが...アイラの父親と顔を合わせることは、計画になかった為...さすがにまずいと思ったラグルは、咄嗟に魔石を使い、部屋の外にある柱の裏に隠れて待機していたポチとエピーヌに作戦開始の合図を出した。
エピーヌは、連絡が来た途端焦った顔をしてポチに魔石を渡すと、走ってアイラの部屋のドアの前に向かった。
「ちょっと...!????(汗)ラグルの馬鹿!!!!(怒)...作戦と違うじゃない!!!...こんな早くに連絡が来るなんて聞いてないわ...!!!(怒)...こうなったら、キャットショコラのお菓子...赤字になるまで買わせてやるわ...。(恨)」
アイラが扉を開く数秒前に部屋の前へと辿り着いたエピーヌは、ラグルにブツブツと文句を言いながら...アイラが扉を開くのを待っていた。
エピーヌが扉の前にいるとも知らずに、アイラは勢いよく扉を開いたが...当然、部屋の前にはエピーヌが立っており、状況が理解できないアイラはエピーヌに対して目を見開いていた。そんなアイラに対してエピーヌは、大きな声でこう言い放った。
「アイラ様、ご機嫌いかがですか???(笑)って...そんなことはいいんです!...ラグルを取り戻しにまいりました。...はぁ...ラグル、早く屋敷に帰らないとみんなが心配しているわよ???(汗)ほら、分かったら早く...こんな茶番に付き合うのはやめて...帰る支度をして??(汗)」
エピーヌは、アイラに手を引かれた状態で立ち止まっているラグルの空いている方の手を取ると、屋敷の出口に向かって歩き出そうとした。
そんなエピーヌの行動に、アイラは焦った様子で声を荒らげた。
「ちょっと...!!!!(汗)ラグル様は、今から私との婚約をお父様にご報告するために部屋に向かうのだから、邪魔をしないで頂戴!!(汗)」
「何ぉー!!!...邪魔じゃないわ!!!...私は、ラグルの家族ですもの!!!(怒)...屋敷に帰ってこないラグルを迎えに来るのだって私の立派な仕事なのよ...!!!(汗)」
そんなエピーヌの言葉に内心ニヤケが止まらないラグルだったが、作戦を台無しにする訳には行かず、エピーヌに悪いと思いながら、作戦通りエピーヌに掴まれた腕を大きく振り払った。
「...おい、小娘。(怒)俺の腕を気安く触るな。(怒)...俺を、惑わせて騙そうというのなら、やめておけ。俺は...お前よりも大人で賢い...。(怒)...身の程を知れ。(怒)」
「...何言っているの...ラグル???(汗)...私の名前はエピーヌよ!!!(汗)...なんで、名前を呼んでくれないのよ!!!(汗)それに、騙そうだなんてしてないわ!!!(汗)(...うーん、ラグル...ちょっと、演技が臭いわよ...。(汗)いつものラグルなら、大人で賢いとか...。(笑)天と地が入れ替わったって...なんなら、世界滅亡したってありえないわよ、そんなの!!(笑))...。」
エピーヌは、表では泣きそうな表情で必死にラグルに対抗したが、内心はラグルに対して盛大なツッコミを入れていた。
普段のラグルのどこをどう見たら大人で賢いのだろうと...エピーヌはそう考えた瞬間、ほっぺたに笑い袋が出来そうになっていた。だが、計画を台無しにするわけにもいかず...吹き出さないように笑いをこらえるのに必死になっていた。そんな事...ラグルには、到底言えないのだが...。
エピーヌの泣き顔を見たラグルは、さらに突き放すような言い方をした。
「...小娘...。口を慎めと言っただろう。(怒)...そんなに俺に、吸われたいのか...???(怒)...まぁ、生憎...血が欲しくて欲しくて堪らないから、小娘がくれるって言うのであれば、遠慮はしないがな...???(笑)」
こう言ったラグルは、アイラの腕を軽く払うとエピーヌにゆっくりと...まるで誘うように近づいていった。
そんなラグルの様子に慌てて、アイラはラグルの腕をつかみ、歩みを止めさせると、つい口を滑らせてしまった。
「...ダメよ...ぜーったいにダメ...!!!!(汗)ラグル様に......なんの為に...時間や労力を費やして、悪魔の囁きをかけたと思っているの!????(汗)...ここで、そこの女の血を吸われたら、私の計画がめちゃくちゃじゃないのよ!!!(汗)って...あっ、まずい...コホンコホンっ...!!(汗)」
アイラのこの言葉を待っていたかのように、エピーヌはアイラに対して反撃を開始し始めたのだった...。
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