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第5章 「悪魔の囁き。」
5-10話 「真夜中の吸血。」
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そうして時間は過ぎていき、いよいよ明日...ラグルにかけられた悪魔の囁きを解くこととなった。
エピーヌは、自室に戻るとあくびも早々にベッドに入り、眠りについた。
時刻は、深夜12時...エピーヌは、寝返りを打って規則正しい寝息を立てていた。
気持ちよさそうに眠っているエピーヌの部屋のドアがひとりでに開き...部屋にはひとつの影が入ってきた。
影は、エピーヌにゆっくりと近づくとエピーヌの寝顔をグイッとのぞき込んだ。
「おい、小娘...寝ているのか...??」
「んっ...ん...グースピーっ...もう食べられないわ~チョコレートさいこー...。」
「なんて食い意地がはっているんだ......まぁいい、喉が渇いて仕方がない...。悪いが...小娘...。少しばかり血を分けてもらうぞ...??(笑)」
こう言うと影がエピーヌにゆっくりと迫った。
影の口から生えている牙がエピーヌの首を掠(かす)めた瞬間、部屋の電気がパッとついた。
「お~い、ラグルさん???(怒)...エピーヌちゃんの部屋に入ったらダメって言ったの、ラグルさんだよね...???(怒)なのに、な~んでこんな真夜中に入ってるわけ???(怒)」
「くっ...貴様...!?(汗)頼む...電気を消してくれ...!!(汗)俺は...明かりが苦手なんだ!!(汗)」
「えー、どうしようかな~。でも、エピーヌちゃんのこと...襲おうとしていたし???だ~か~ら、ちょっとばかり...。(笑)」
こう言葉を発したラボンは、目の前にいるラグルに対して即座に背後に回ると、首の後ろを軽く叩き、ラグルを気絶させ...ヒョイッと担ぎ上げた。体の力が抜けたラグルを担いだラボンは、エピーヌの可愛い寝顔をひと目見て微笑み、そのまま地下にある監禁スペースへとラグルを連れていった。
暫くして...首の後ろに感じる痛みによりラグルが目を覚ました。
「...うっ...いてて...。(痛)ここは、えっ......と...地下牢...。あっ、おいラボン!!!(汗)お前どういうつもりだ!!(汗)早くここからだせ!!(汗)」
「あっ!ラグルさんおはよう!!(笑)いや~、それが...ちょっと難しいんだよね~。(汗)ラグルさんごめんね...、明日までの辛抱だから。しばらくここにいて。(汗)」
ラボンは目の前で自分に吠えているラグルに、小さく胸の前で手を合わせ『ごめんね...???』と言うと、パタパタと地下から去っていった。
そんなラボンの様子に小さく舌打ちをするとラグルは、自らに魔法をかけて瞬間移動で外に出ようと試みた...だが......。
「くそっ...なんで、魔法が使えない!?...あっ、あいつ...魔法防御の枷(かせ)なんて...。(汗)...覚えていろ...ラボン!!(怒)」
ラグルは、気絶している間にラボンから足に魔法防御の枷をハメられてしまい、完全に逃げるすべを失ってしまった...。魔法防御の枷は、通常...牢屋に入っているごく一部の極悪犯がつけるものだが...。
ラグルは、地上に消えたラボンに怒鳴りつけると、勢いよく牢屋の鉄柵を蹴り上げた...。
「うわー、怖い怖い...。(恐)俺...後で、ラグルさんに半殺しにされるの目に見えてるわ...。(汗)」
地下から階段で1階に向かっていたラボンは、地下から聞こえてきた物凄い音に軽く身震いをすると猫の姿になり、猛ダッシュで上の階に向かうのだった...。
エピーヌは、自室に戻るとあくびも早々にベッドに入り、眠りについた。
時刻は、深夜12時...エピーヌは、寝返りを打って規則正しい寝息を立てていた。
気持ちよさそうに眠っているエピーヌの部屋のドアがひとりでに開き...部屋にはひとつの影が入ってきた。
影は、エピーヌにゆっくりと近づくとエピーヌの寝顔をグイッとのぞき込んだ。
「おい、小娘...寝ているのか...??」
「んっ...ん...グースピーっ...もう食べられないわ~チョコレートさいこー...。」
「なんて食い意地がはっているんだ......まぁいい、喉が渇いて仕方がない...。悪いが...小娘...。少しばかり血を分けてもらうぞ...??(笑)」
こう言うと影がエピーヌにゆっくりと迫った。
影の口から生えている牙がエピーヌの首を掠(かす)めた瞬間、部屋の電気がパッとついた。
「お~い、ラグルさん???(怒)...エピーヌちゃんの部屋に入ったらダメって言ったの、ラグルさんだよね...???(怒)なのに、な~んでこんな真夜中に入ってるわけ???(怒)」
「くっ...貴様...!?(汗)頼む...電気を消してくれ...!!(汗)俺は...明かりが苦手なんだ!!(汗)」
「えー、どうしようかな~。でも、エピーヌちゃんのこと...襲おうとしていたし???だ~か~ら、ちょっとばかり...。(笑)」
こう言葉を発したラボンは、目の前にいるラグルに対して即座に背後に回ると、首の後ろを軽く叩き、ラグルを気絶させ...ヒョイッと担ぎ上げた。体の力が抜けたラグルを担いだラボンは、エピーヌの可愛い寝顔をひと目見て微笑み、そのまま地下にある監禁スペースへとラグルを連れていった。
暫くして...首の後ろに感じる痛みによりラグルが目を覚ました。
「...うっ...いてて...。(痛)ここは、えっ......と...地下牢...。あっ、おいラボン!!!(汗)お前どういうつもりだ!!(汗)早くここからだせ!!(汗)」
「あっ!ラグルさんおはよう!!(笑)いや~、それが...ちょっと難しいんだよね~。(汗)ラグルさんごめんね...、明日までの辛抱だから。しばらくここにいて。(汗)」
ラボンは目の前で自分に吠えているラグルに、小さく胸の前で手を合わせ『ごめんね...???』と言うと、パタパタと地下から去っていった。
そんなラボンの様子に小さく舌打ちをするとラグルは、自らに魔法をかけて瞬間移動で外に出ようと試みた...だが......。
「くそっ...なんで、魔法が使えない!?...あっ、あいつ...魔法防御の枷(かせ)なんて...。(汗)...覚えていろ...ラボン!!(怒)」
ラグルは、気絶している間にラボンから足に魔法防御の枷をハメられてしまい、完全に逃げるすべを失ってしまった...。魔法防御の枷は、通常...牢屋に入っているごく一部の極悪犯がつけるものだが...。
ラグルは、地上に消えたラボンに怒鳴りつけると、勢いよく牢屋の鉄柵を蹴り上げた...。
「うわー、怖い怖い...。(恐)俺...後で、ラグルさんに半殺しにされるの目に見えてるわ...。(汗)」
地下から階段で1階に向かっていたラボンは、地下から聞こえてきた物凄い音に軽く身震いをすると猫の姿になり、猛ダッシュで上の階に向かうのだった...。
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