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第5章 「悪魔の囁き。」
5-9話 「悪魔の囁きを浄化させたい。」
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「アトリー...さっきも言ったが、お前が契約を結ばせたんだから、エピーヌとの婚約破棄...あんたが責任をもって何とかできるんだよな???(怒)」
「いや...それが、生憎(あいにく)...私には分からないというのか...なんというの『だったら!!(怒)むやみやたらに、声を掛けないことだな!(怒)エピーヌは、俺とラグルの大切な家族だ...。あんたの身勝手で傷つけられたら、たまったもんじゃない!(怒)これに懲りたら、無責任に適当なことするな!!(怒)』...っ!!(痛)」
さっきのアトリーの一言が、ニーソンの逆鱗(げきりん)に触れてしまったようで、普段めったに怒らないニーソンが、激しく怒鳴ったため、室内は一気に緊迫した空気に包まれた。
そうして、思いの丈をアトリーにぶつけると、アトリーの首襟を掴んで、ソファから立ち上がらせていたニーソンだったが、言いたいことを言い終えるのと同時に、アトリーのことを後ろに突き飛ばした。
バランスを崩したアトリーは、盛大に地面に尻餅をついた。
そうしてニーソンは、深呼吸をひとつすると、ドサッとソファに腰を下ろし、何事も無かったかのような口ぶりで、会話を再開させた。
「さてと...以上のことから...ラグルの急所を突く際に、ロンデルさんにやってもらわないといけないのは、アイラ様のラグルに対するとても強い恋愛感情を、汲み取るってことだな。(汗)」
「うん、そうなるね。どうしようか??...俺なら、ロンデルさんの所に行って今からでも話をつけてくることが出来るけど...??(汗)」
「あぁ、そうだな...早い方がいいと思うし、ラボン...すまないが、お願いしても大丈夫か???(汗)」
「お安い御用ですよ!!(笑)ニーソンさんの頼みですしね!!(笑)...あっ、そうだ!ついでに、アトリーも一緒に来てくれる???ロンデルさん...分かるよね??...アトリーのおじいさん。ロンデルさんがね...アトリーのことだいぶ心配してるみたいだったから、自分の意思...しっかりと伝えて、向き合った方がいいと思うよ!(笑)...という事で、アトリー行くよ!(笑)」
こう言うと、地面にベタっと座っているアトリーの腕を引いて立ち上がらせるとラボンは、アトリーに有無を言わさずに屋敷を飛び出して行った。
そんな二人を見送った面々は、ニーソンにキラキラとした目を向けていた。
「さすがです!!!ニーソンさん!!!俺...ニーソンさんが、アトリーに対して怒鳴った瞬間、鳥肌が収まらなくて...。家族思いのニーソンさんに惚れました!!!(笑)」
「おいらも、ニーソンさんみたくなりたい!!!!(笑)ニーソンさん、おいらに強くなる方法を教えて!!!(笑)」
「えっ...いや...ちょっと...!??(汗)」
侍従が、キラキラした目でニーソンを褒めたたえたため、ニーソンは、すっかり困り果ててしまい、エピーヌに助けを求めたが、当のエピーヌは、知らん顔で紅茶とキャットショコラのお菓子を堪能していたのだった。
そんなエピーヌに内心、苦笑いが止まらないニーソンなのであった。
「エピーヌ...俺は...キャットショコラのお菓子以下なのか......。(汗)」
「いや...それが、生憎(あいにく)...私には分からないというのか...なんというの『だったら!!(怒)むやみやたらに、声を掛けないことだな!(怒)エピーヌは、俺とラグルの大切な家族だ...。あんたの身勝手で傷つけられたら、たまったもんじゃない!(怒)これに懲りたら、無責任に適当なことするな!!(怒)』...っ!!(痛)」
さっきのアトリーの一言が、ニーソンの逆鱗(げきりん)に触れてしまったようで、普段めったに怒らないニーソンが、激しく怒鳴ったため、室内は一気に緊迫した空気に包まれた。
そうして、思いの丈をアトリーにぶつけると、アトリーの首襟を掴んで、ソファから立ち上がらせていたニーソンだったが、言いたいことを言い終えるのと同時に、アトリーのことを後ろに突き飛ばした。
バランスを崩したアトリーは、盛大に地面に尻餅をついた。
そうしてニーソンは、深呼吸をひとつすると、ドサッとソファに腰を下ろし、何事も無かったかのような口ぶりで、会話を再開させた。
「さてと...以上のことから...ラグルの急所を突く際に、ロンデルさんにやってもらわないといけないのは、アイラ様のラグルに対するとても強い恋愛感情を、汲み取るってことだな。(汗)」
「うん、そうなるね。どうしようか??...俺なら、ロンデルさんの所に行って今からでも話をつけてくることが出来るけど...??(汗)」
「あぁ、そうだな...早い方がいいと思うし、ラボン...すまないが、お願いしても大丈夫か???(汗)」
「お安い御用ですよ!!(笑)ニーソンさんの頼みですしね!!(笑)...あっ、そうだ!ついでに、アトリーも一緒に来てくれる???ロンデルさん...分かるよね??...アトリーのおじいさん。ロンデルさんがね...アトリーのことだいぶ心配してるみたいだったから、自分の意思...しっかりと伝えて、向き合った方がいいと思うよ!(笑)...という事で、アトリー行くよ!(笑)」
こう言うと、地面にベタっと座っているアトリーの腕を引いて立ち上がらせるとラボンは、アトリーに有無を言わさずに屋敷を飛び出して行った。
そんな二人を見送った面々は、ニーソンにキラキラとした目を向けていた。
「さすがです!!!ニーソンさん!!!俺...ニーソンさんが、アトリーに対して怒鳴った瞬間、鳥肌が収まらなくて...。家族思いのニーソンさんに惚れました!!!(笑)」
「おいらも、ニーソンさんみたくなりたい!!!!(笑)ニーソンさん、おいらに強くなる方法を教えて!!!(笑)」
「えっ...いや...ちょっと...!??(汗)」
侍従が、キラキラした目でニーソンを褒めたたえたため、ニーソンは、すっかり困り果ててしまい、エピーヌに助けを求めたが、当のエピーヌは、知らん顔で紅茶とキャットショコラのお菓子を堪能していたのだった。
そんなエピーヌに内心、苦笑いが止まらないニーソンなのであった。
「エピーヌ...俺は...キャットショコラのお菓子以下なのか......。(汗)」
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