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第5章 「悪魔の囁き。」
5-2話 「情報収集の結果...。」
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そうしてラグルの禁断症状について理解したあと、改めて今日の調査の収穫をみんなで共有していた。
今回の情報収集で集めたのは...悪魔の囁きによって起こることと、また最近あった街での変わったことなどである。
集めた情報は以下の通りである。
~悪魔の囁きについて~
・悪魔の囁きとは、悪魔によってかけられる囁きのことで、呪いのような効力を持つことから、近年魔界では悪魔がこの悪魔の囁きを使うことは、禁止されている。(通常、悪魔は呪い殺したりなどはしない温厚な性格なのだが、極たまに凄まじい嫉妬や妬みに駆られた時のみに、使うことが出来る言わば、最終兵器(魔法)のようなものである。)
・悪魔の囁きには、禁断症状という期間がある。この禁断症状は、大抵の場合初めに禁断症状が出てから、3日に1回のペースで発症する。禁断症状がでる時以外は、至って普通の行動をとる。だが、禁断症状が出ると...最悪の場合、莫大な力を使って世界を滅ぼす恐れもある。
・悪魔の囁きのタイムリミットは、1週間である。この1週間を超えてしまうと、悪魔の囁きで囁かれた人は、囁かれた通りの事をしてしまう。(1週間を過ぎると...悪魔の囁きを覆すことは不可能である。契約と同じものと考えるとわかりやすい。)
・悪魔の囁きをかけられている本人は、自分が悪魔の囁きによって操られていることすら、自覚がない。(ただし、禁断症状が出ている時は、意識そのものがないため、発症している時の記憶はない。)
・悪魔の囁きを解消するには、囁きをかけられた人の急所を適切な力加減で突くこと...また、 突く際に悪魔の囁きを囁いた人の気持ちを汲み取る必要があるため、どんな思いで悪魔の囁きをかけたのかを知る必要がある。つまりは、悪魔の囁きを浄化するためである。
~街で起こっていた変化~
・レナーゼイン家のご子息が、近々婚約をすることが、噂で流れていてみんなそのご子息に選ばれる人が羨ましいらしい。なんでも、容姿、学歴ともに優れていて、魔界の中でも五本の指に入るほどの、お金持ちであることが主な注目の的らしい。
・ラグルがパーティーを開いたことも、さっそく噂になっていた。幼少期から1回もパーティーに出席していないラグルに街のみんなは、どういう風の吹き回しだと言って、首をかしげているそうだ。
・人間の女の子が、魔界に遊びに来ているらしい。なんでも、魔石を作らせたら世界一の商人...ニーソンの娘だとか。
・ドウシィー家の騎士や侍従が、裏で何か...手を回しているらしいが、定かではない。そう言えば、追加でドウシィー家のご令嬢も近々、許嫁と結婚するそうだ。
・誰かが悪魔の囁きをかけた。
~来賓について(少し怪しいと思うもののみ)~
・アイラ・グレン・ドウシィー
ドウシィー家のご令嬢で、悪魔の血筋に生まれたそうだ。ドウシィーは、ラグルの許嫁であり、ラグルは、この許嫁との婚約についてドウシィー家の主人と話をつけに魔界に帰ってきていたらしい。奇抜で派手が特徴的な少々自信家な女の子である。
・アトリー・シオン・レナーゼイン
レナーゼイン家のご子息で容姿、学歴ともに優れている。さらに、レナーゼイン家の時期当主とも言われている。5本の指に入るほど、魔界でも有名な大金持ちである。ドウシィー家のご令嬢と同様に、近々婚約されるとの噂が流れている。
・サマティ・ロードン
サマティは、悪魔の囁きを1度使ってしまい、世界を滅ぼしかけた少々問題を起こす可能性のある貴族である。だが、普段は紳士的でとても優しい。そのため、彼が悪魔の囁きを使った時は、国中にそのニュースが駆け巡った。どうやら、裏社会で売買が禁止されている魔物取引を見つけてしまったらしく、その裏社会を恨んでの事だったそうだ。
・ティオレミア・ヴォルフロン
ティオレミアは、純血のヴァンパイアで、実は過去に魔界の獣とまで呼ばれた男だった。その理由として、ティオレミアは、昔から家族との折が合わず、魔界にいるものに対して、誰彼構わずに吸血をして死者一万人を超えるほどの大殺人を犯した極悪犯罪者。家族は、世間体を考えて多額のお金を払い、事件を自らの雇っていた侍従になすり付け、ティオレミアを解放させた。侍従は、処刑されティオレミアは、その事実を知った時から、少々うつ気味で、あまり人前に出なくなってしまった。
・カレタニー・ファルヴェン
ラボンの弟で寡黙。ラボンに呼ばれてパーティーに出席していたが、ラボンの手紙に書かれていたエピーヌに会いたくて、昨日のパーティーに来ていたようだ。
「...以上が内容だ。何か言うことがあるやつはいるか??」
紙にまとめた情報を指さしたニーソンは、周りに意見を求めた。
「......ねぇ???なんでタニーの名前が上がってるわけ???(汗)...俺初めて知ったんだけど...ちょっと今から実家に帰ってくる...。(怒)『いやっ、ラボンさん待って待って!!!(汗)...今から人殺ししそうな顔して出ていこうとしないで...!!!!(汗)』」
そんなパルの制止によってラボンはパルの方を振り返ると『俺の弟を出すのは酷い!!!(怒)』と言って、激怒していたのは言うまでもない。
※ラボンとカレタニーは、喧嘩が耐えない。主に、ラボンがカレタニーに突っかかっていくのが原因なのだが...。
今回の情報収集で集めたのは...悪魔の囁きによって起こることと、また最近あった街での変わったことなどである。
集めた情報は以下の通りである。
~悪魔の囁きについて~
・悪魔の囁きとは、悪魔によってかけられる囁きのことで、呪いのような効力を持つことから、近年魔界では悪魔がこの悪魔の囁きを使うことは、禁止されている。(通常、悪魔は呪い殺したりなどはしない温厚な性格なのだが、極たまに凄まじい嫉妬や妬みに駆られた時のみに、使うことが出来る言わば、最終兵器(魔法)のようなものである。)
・悪魔の囁きには、禁断症状という期間がある。この禁断症状は、大抵の場合初めに禁断症状が出てから、3日に1回のペースで発症する。禁断症状がでる時以外は、至って普通の行動をとる。だが、禁断症状が出ると...最悪の場合、莫大な力を使って世界を滅ぼす恐れもある。
・悪魔の囁きのタイムリミットは、1週間である。この1週間を超えてしまうと、悪魔の囁きで囁かれた人は、囁かれた通りの事をしてしまう。(1週間を過ぎると...悪魔の囁きを覆すことは不可能である。契約と同じものと考えるとわかりやすい。)
・悪魔の囁きをかけられている本人は、自分が悪魔の囁きによって操られていることすら、自覚がない。(ただし、禁断症状が出ている時は、意識そのものがないため、発症している時の記憶はない。)
・悪魔の囁きを解消するには、囁きをかけられた人の急所を適切な力加減で突くこと...また、 突く際に悪魔の囁きを囁いた人の気持ちを汲み取る必要があるため、どんな思いで悪魔の囁きをかけたのかを知る必要がある。つまりは、悪魔の囁きを浄化するためである。
~街で起こっていた変化~
・レナーゼイン家のご子息が、近々婚約をすることが、噂で流れていてみんなそのご子息に選ばれる人が羨ましいらしい。なんでも、容姿、学歴ともに優れていて、魔界の中でも五本の指に入るほどの、お金持ちであることが主な注目の的らしい。
・ラグルがパーティーを開いたことも、さっそく噂になっていた。幼少期から1回もパーティーに出席していないラグルに街のみんなは、どういう風の吹き回しだと言って、首をかしげているそうだ。
・人間の女の子が、魔界に遊びに来ているらしい。なんでも、魔石を作らせたら世界一の商人...ニーソンの娘だとか。
・ドウシィー家の騎士や侍従が、裏で何か...手を回しているらしいが、定かではない。そう言えば、追加でドウシィー家のご令嬢も近々、許嫁と結婚するそうだ。
・誰かが悪魔の囁きをかけた。
~来賓について(少し怪しいと思うもののみ)~
・アイラ・グレン・ドウシィー
ドウシィー家のご令嬢で、悪魔の血筋に生まれたそうだ。ドウシィーは、ラグルの許嫁であり、ラグルは、この許嫁との婚約についてドウシィー家の主人と話をつけに魔界に帰ってきていたらしい。奇抜で派手が特徴的な少々自信家な女の子である。
・アトリー・シオン・レナーゼイン
レナーゼイン家のご子息で容姿、学歴ともに優れている。さらに、レナーゼイン家の時期当主とも言われている。5本の指に入るほど、魔界でも有名な大金持ちである。ドウシィー家のご令嬢と同様に、近々婚約されるとの噂が流れている。
・サマティ・ロードン
サマティは、悪魔の囁きを1度使ってしまい、世界を滅ぼしかけた少々問題を起こす可能性のある貴族である。だが、普段は紳士的でとても優しい。そのため、彼が悪魔の囁きを使った時は、国中にそのニュースが駆け巡った。どうやら、裏社会で売買が禁止されている魔物取引を見つけてしまったらしく、その裏社会を恨んでの事だったそうだ。
・ティオレミア・ヴォルフロン
ティオレミアは、純血のヴァンパイアで、実は過去に魔界の獣とまで呼ばれた男だった。その理由として、ティオレミアは、昔から家族との折が合わず、魔界にいるものに対して、誰彼構わずに吸血をして死者一万人を超えるほどの大殺人を犯した極悪犯罪者。家族は、世間体を考えて多額のお金を払い、事件を自らの雇っていた侍従になすり付け、ティオレミアを解放させた。侍従は、処刑されティオレミアは、その事実を知った時から、少々うつ気味で、あまり人前に出なくなってしまった。
・カレタニー・ファルヴェン
ラボンの弟で寡黙。ラボンに呼ばれてパーティーに出席していたが、ラボンの手紙に書かれていたエピーヌに会いたくて、昨日のパーティーに来ていたようだ。
「...以上が内容だ。何か言うことがあるやつはいるか??」
紙にまとめた情報を指さしたニーソンは、周りに意見を求めた。
「......ねぇ???なんでタニーの名前が上がってるわけ???(汗)...俺初めて知ったんだけど...ちょっと今から実家に帰ってくる...。(怒)『いやっ、ラボンさん待って待って!!!(汗)...今から人殺ししそうな顔して出ていこうとしないで...!!!!(汗)』」
そんなパルの制止によってラボンはパルの方を振り返ると『俺の弟を出すのは酷い!!!(怒)』と言って、激怒していたのは言うまでもない。
※ラボンとカレタニーは、喧嘩が耐えない。主に、ラボンがカレタニーに突っかかっていくのが原因なのだが...。
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