92 / 147
第13号 「歪み出した日々。」
「中谷と女...。」
しおりを挟む
気だるげ警官として名が広まりつつある中谷大馳(なかたに だいち)は、琉架とストーカー女の通話履歴から位置情報を解析してもらうためにある部署を訪ねていた。
「これ...音声の解析お願いします。(汗)...例の冬月琉架さんのストーカー女との通話履歴なんですけど、これから位置情報を解析して欲しいんです。書類も回ってきてると思うんでわかると思うんですけど...。(あー、そう言えばこの部署......あの男が居るんだった...くそっ、厄介だ......。(汗))」
中谷が遠慮がちに受付で声をかけると、奥の席から背の高い眼鏡をかけた男が近寄ってきた。中谷の顔を見ると露骨に嫌な顔をして、中谷の持ってきたメモリーチップを嫌々受け取ると、低い声でこう話し出した。
「...誰かと思ったら気だるげ警官で有名な中谷さんじゃないですか??(笑)...今日は珍しくお仕事ですか??(笑)...それより聞きましたよ...最近、お付き合いされていた彼女さんと別れたとか??...なんでも理由は貴方の浮気だとか。(笑)...警察官もいいところですよ...この恥さらしが...。(怒)」
「...すみませんねぇ~、気だるげで...!!(怒)...いつもアンタよりは真面目に仕事してるし...(ボソッ)......あ~、そうなんですよね...。いや~、でも俺が浮気したんじゃないんですよ??(俺は...チャラいって言われるけど...一途なんだよ!この黒縁メガネが...モテねぇーからって僻(ひが)みかよ...!!!(怒))...彼女とは、折が合わなかったんですよ...。(汗)(つーか、マジだし...!性格合わなさ過ぎて...破局だし...!!未練なんて垂れてねぇし...!!(怒)イーーーーだ!!!(怒))」
中谷は、目の前の黒縁メガネが印象的な男...狩賀見 拓士(かるがみ ひろと)に対して内心、敵意をメラメラ燃やしていたが、相手の方が管轄(かんかつ)的にも立場が上のため当たり障りのないように言葉を返していた。そんな中谷の様子に狩賀見は、気味の悪い笑みを零し、書類を一枚...中谷の前に突き出した。
「まぁ、世間ばなしはこれぐらいで...。この書類に必要事項を記入してください...。漢字で...書いてくださいね??(笑)...それが終わったら、ここの空気が貴方の日頃のたるみのせいで...環境汚染を起こしそうなので、さっさと!とっととお引き取り願いたいところですね。(笑)」
「...あぁ、分かりました...。(なーにが、漢字で書いてくださいね。だ...!!!(怒)...こう見えても俺は、漢字検定準2級は落ちたけど3級は一発合格してるんだよ!!!文句言うな!!!(怒)...ここの空気がたるむだ~!???(怒)...てめぇの堅苦しさのせいで、ここの部署は既に窮屈満員電車になってるんだよ...!!!!(怒)...汗臭いったらありゃしねぇーよ...!!!!(怒))...ほんと、忙しい中すみませんねぇ...。(あー、早く俺の部署に帰りたい...。と言うよりも、こいつの言ってた俺の彼女......今回の事件関係者なんだよな...恐らく...。(汗)はぁ......ま~た、こいつに色々言われそうだわ...。(汗))」
中谷は、テキパキと書類に必要事項を記入すると...狩賀見の言葉にイライラが掻き立てられるため、さっさと自分の部署に帰っていった。
部署に戻っている最中...中谷は、ひとり頭の中でこんなことを考えていた。
「...はぁ...みんなに言ってないけど、冬月琉架さんのストーカー...俺の彼女だったやつなんだよな......多分...。(汗)...はぁ、アイツなんでストーカーなんて...確か...アイツは、姫崎るかちゃんの事務所に勤めてたんだったっけ...??なーんかでも、色々厳しいとかでやめたんだったよな...。るかちゃんだったら狙う理由も分かるぞ???...でも確かに名前は姫崎ちゃんと冬月さんは一緒だけど...一体どうしてこの子だったんだ...???(汗)......これは...少し自主勉強がてら調査...してみるべきかもな...。」
「これ...音声の解析お願いします。(汗)...例の冬月琉架さんのストーカー女との通話履歴なんですけど、これから位置情報を解析して欲しいんです。書類も回ってきてると思うんでわかると思うんですけど...。(あー、そう言えばこの部署......あの男が居るんだった...くそっ、厄介だ......。(汗))」
中谷が遠慮がちに受付で声をかけると、奥の席から背の高い眼鏡をかけた男が近寄ってきた。中谷の顔を見ると露骨に嫌な顔をして、中谷の持ってきたメモリーチップを嫌々受け取ると、低い声でこう話し出した。
「...誰かと思ったら気だるげ警官で有名な中谷さんじゃないですか??(笑)...今日は珍しくお仕事ですか??(笑)...それより聞きましたよ...最近、お付き合いされていた彼女さんと別れたとか??...なんでも理由は貴方の浮気だとか。(笑)...警察官もいいところですよ...この恥さらしが...。(怒)」
「...すみませんねぇ~、気だるげで...!!(怒)...いつもアンタよりは真面目に仕事してるし...(ボソッ)......あ~、そうなんですよね...。いや~、でも俺が浮気したんじゃないんですよ??(俺は...チャラいって言われるけど...一途なんだよ!この黒縁メガネが...モテねぇーからって僻(ひが)みかよ...!!!(怒))...彼女とは、折が合わなかったんですよ...。(汗)(つーか、マジだし...!性格合わなさ過ぎて...破局だし...!!未練なんて垂れてねぇし...!!(怒)イーーーーだ!!!(怒))」
中谷は、目の前の黒縁メガネが印象的な男...狩賀見 拓士(かるがみ ひろと)に対して内心、敵意をメラメラ燃やしていたが、相手の方が管轄(かんかつ)的にも立場が上のため当たり障りのないように言葉を返していた。そんな中谷の様子に狩賀見は、気味の悪い笑みを零し、書類を一枚...中谷の前に突き出した。
「まぁ、世間ばなしはこれぐらいで...。この書類に必要事項を記入してください...。漢字で...書いてくださいね??(笑)...それが終わったら、ここの空気が貴方の日頃のたるみのせいで...環境汚染を起こしそうなので、さっさと!とっととお引き取り願いたいところですね。(笑)」
「...あぁ、分かりました...。(なーにが、漢字で書いてくださいね。だ...!!!(怒)...こう見えても俺は、漢字検定準2級は落ちたけど3級は一発合格してるんだよ!!!文句言うな!!!(怒)...ここの空気がたるむだ~!???(怒)...てめぇの堅苦しさのせいで、ここの部署は既に窮屈満員電車になってるんだよ...!!!!(怒)...汗臭いったらありゃしねぇーよ...!!!!(怒))...ほんと、忙しい中すみませんねぇ...。(あー、早く俺の部署に帰りたい...。と言うよりも、こいつの言ってた俺の彼女......今回の事件関係者なんだよな...恐らく...。(汗)はぁ......ま~た、こいつに色々言われそうだわ...。(汗))」
中谷は、テキパキと書類に必要事項を記入すると...狩賀見の言葉にイライラが掻き立てられるため、さっさと自分の部署に帰っていった。
部署に戻っている最中...中谷は、ひとり頭の中でこんなことを考えていた。
「...はぁ...みんなに言ってないけど、冬月琉架さんのストーカー...俺の彼女だったやつなんだよな......多分...。(汗)...はぁ、アイツなんでストーカーなんて...確か...アイツは、姫崎るかちゃんの事務所に勤めてたんだったっけ...??なーんかでも、色々厳しいとかでやめたんだったよな...。るかちゃんだったら狙う理由も分かるぞ???...でも確かに名前は姫崎ちゃんと冬月さんは一緒だけど...一体どうしてこの子だったんだ...???(汗)......これは...少し自主勉強がてら調査...してみるべきかもな...。」
0
お気に入りに追加
36
あなたにおすすめの小説
漢方薬局「泡影堂」調剤録
珈琲屋
BL
母子家庭苦労人真面目長男(17)× 生活力0放浪癖漢方医(32)の体格差&年の差恋愛(予定)。じりじり片恋。
キヨフミには最近悩みがあった。3歳児と5歳児を抱えての家事と諸々、加えて勉強。父はとうになく、母はいっさい頼りにならず、妹は受験真っ最中だ。この先俺が生き残るには…そうだ、「泡影堂」にいこう。
高校生×漢方医の先生の話をメインに、二人に関わる人々の話を閑話で書いていく予定です。
メイン2章、閑話1章の順で進めていきます。恋愛は非常にゆっくりです。
ヤンデレだらけの短編集
八
BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。
全8話。1日1話更新(20時)。
□ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡
□ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生
□アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫
□ラベンダー:希死念慮不良とおバカ
□デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち
ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。
かなり昔に書いたもので、最近の作品と書き方やテーマが違うと思いますが、楽しんでいただければ嬉しいです。
イケメンモデルと新人マネージャーが結ばれるまでの話
タタミ
BL
新坂真澄…27歳。トップモデル。端正な顔立ちと抜群のスタイルでブレイク中。瀬戸のことが好きだが、隠している。
瀬戸幸人…24歳。マネージャー。最近新坂の担当になった社会人2年目。新坂に仲良くしてもらって懐いているが、好意には気付いていない。
笹川尚也…27歳。チーフマネージャー。新坂とは学生時代からの友人関係。新坂のことは大抵なんでも分かる。
俺は魔法使いの息子らしい。
高穂もか
BL
吉村時生、高校一年生。
ある日、自分の父親と親友の父親のキスシーンを見てしまい、平穏な日常が瓦解する。
「時生くん、君は本当はぼくと勇二さんの子供なんだ」
と、親友の父から衝撃の告白。
なんと、二人は魔法使いでカップルで、魔法で子供(俺)を作ったらしい。
母ちゃん同士もカップルで、親父と母ちゃんは偽装結婚だったとか。
「でさ、魔法で生まれた子供は、絶対に魔法使いになるんだよ」
と、のほほんと言う父親。しかも、魔法の存在を知ったが最後、魔法の修業が義務付けられるらしい。
でも、魔法学園つったって、俺は魔法なんて使えたことないわけで。
同じ境遇の親友のイノリと、時生は「全寮制魔法学園」に転校することとなる。
「まー、俺はぁ。トキちゃんと一緒ならなんでもいいかなぁ」
「そおかあ? お前ってマジ呑気だよなあ」
腹黒美形×強気平凡の幼馴染BLです♡
※とても素敵な表紙は、小槻みしろさんに頂きました(*^^*)
夢見がちオメガ姫の理想のアルファ王子
葉薊【ハアザミ】
BL
四方木 聖(よもぎ ひじり)はちょっぴり夢見がちな乙女男子。
幼少の頃は父母のような理想の家庭を築くのが夢だったが、自分が理想のオメガから程遠いと知って断念する。
一方で、かつてはオメガだと信じて疑わなかった幼馴染の嘉瀬 冬治(かせ とうじ)は聖理想のアルファへと成長を遂げていた。
やがて冬治への恋心を自覚する聖だが、理想のオメガからは程遠い自分ではふさわしくないという思い込みに苛まれる。
※ちょっぴりサブカプあり。全てアルファ×オメガです。
王道学園なのに、王道じゃない!!
主食は、blです。
BL
今作品の主人公、レイは6歳の時に自身の前世が、陰キャの腐男子だったことを思い出す。
レイは、自身のいる世界が前世、ハマりにハマっていた『転校生は愛され優等生.ᐟ.ᐟ』の世界だと気付き、腐男子として、美形×転校生のBのLを見て楽しもうと思っていたが…
光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。
みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。
生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。
何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる