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第1章 「俺たちの出会い。」
帰路につきながら
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おじさんの店から追い出された虎雅と翔真は、すっかり暗くなってしまった夜道を歩きながら、さっきのおじさんの事について話をしていた。
「ねぇ、おじさん...最後...変だったよね。危険物ってそんなに危険な曲なのかな??」
「ん??...あー、あぁ...そうだよな...。」
「なぁ、虎雅??...ちゃんと俺の話聞いてる??」
「ん??...あー、あぁ...そうだよな...。」
「もう!!!虎雅...俺の話、聞いてないでしょ!!!!」
「ん??...あー、あぁ...そうだ..いたっ!????...お前なぁ、翔真!いきなり何するんだよ!!」
虎雅が怒ったのも無理はない。
翔真は、虎雅が店を出てからずっと上の空で、全く自分の話を聞いていないことを理解して、次の瞬間...虎雅のお尻に盛大にケツバットと題して、回し蹴りをおみまいしたのだから。
当然、なんの対応もしていなかった虎雅は、直でその痛みを受け取ってしまい、あまりの痛さに、斜め後ろにたっていた絶賛ご立腹中の翔真を睨みつけたのだった。
「ふん、虎雅が悪いんだから...俺は、悪くないからな!」
「ったく...子供かよ...。それで...なんの話??」
「だーかーら!危険物についてだよ!!...おじさんが危険物は、危険だって...悪魔の曲だって言ってたじゃんか!...そんなに危険なのかなーって、そういうこと...!!」
「さぁな。(ダジャレ??)...でも、いつも穏やかなおじさんが、あんな顔をして話をするってことは...やっぱりそういうことなんじゃないのか??」
虎雅は、ジンジンしているお尻を気にしながら、隣を歩く翔真の顔を見て、首をかしげていた。
「やっぱりそうなのかー...優さんも、この曲に取り憑かれているって言ってたよね...。って、ねぇ虎雅???...ちょっとどこ行くの!??ねぇ!虎雅ってば!!!!俺を置いてかないでよ!」
翔真が、優も悪魔の曲である危険物に取り憑かれていると話した瞬間、虎雅は、見えない何かに呼ばれたように突然、猛スピードで走り出したのだった。
翔真は、虎雅の行動にびっくりして、虎雅が走っていったあとを、焦って追いかけたのだった。
「おじさん...やっぱり気になる。おじさん...ほんとにごめん。でも...おじさんの言っていたことが非現実的すぎて...俺には、理解できないんだ。だから、この目で実際に見させてもらう事にするよ。」
こう心の中で考えている虎雅が向かっているのは...紛れもなく、さっき自分たちが出ていった楽器店のおじさんの店だったのだ。
この後...戻ったことを後悔するとも知らずに...。
「ねぇ、おじさん...最後...変だったよね。危険物ってそんなに危険な曲なのかな??」
「ん??...あー、あぁ...そうだよな...。」
「なぁ、虎雅??...ちゃんと俺の話聞いてる??」
「ん??...あー、あぁ...そうだよな...。」
「もう!!!虎雅...俺の話、聞いてないでしょ!!!!」
「ん??...あー、あぁ...そうだ..いたっ!????...お前なぁ、翔真!いきなり何するんだよ!!」
虎雅が怒ったのも無理はない。
翔真は、虎雅が店を出てからずっと上の空で、全く自分の話を聞いていないことを理解して、次の瞬間...虎雅のお尻に盛大にケツバットと題して、回し蹴りをおみまいしたのだから。
当然、なんの対応もしていなかった虎雅は、直でその痛みを受け取ってしまい、あまりの痛さに、斜め後ろにたっていた絶賛ご立腹中の翔真を睨みつけたのだった。
「ふん、虎雅が悪いんだから...俺は、悪くないからな!」
「ったく...子供かよ...。それで...なんの話??」
「だーかーら!危険物についてだよ!!...おじさんが危険物は、危険だって...悪魔の曲だって言ってたじゃんか!...そんなに危険なのかなーって、そういうこと...!!」
「さぁな。(ダジャレ??)...でも、いつも穏やかなおじさんが、あんな顔をして話をするってことは...やっぱりそういうことなんじゃないのか??」
虎雅は、ジンジンしているお尻を気にしながら、隣を歩く翔真の顔を見て、首をかしげていた。
「やっぱりそうなのかー...優さんも、この曲に取り憑かれているって言ってたよね...。って、ねぇ虎雅???...ちょっとどこ行くの!??ねぇ!虎雅ってば!!!!俺を置いてかないでよ!」
翔真が、優も悪魔の曲である危険物に取り憑かれていると話した瞬間、虎雅は、見えない何かに呼ばれたように突然、猛スピードで走り出したのだった。
翔真は、虎雅の行動にびっくりして、虎雅が走っていったあとを、焦って追いかけたのだった。
「おじさん...やっぱり気になる。おじさん...ほんとにごめん。でも...おじさんの言っていたことが非現実的すぎて...俺には、理解できないんだ。だから、この目で実際に見させてもらう事にするよ。」
こう心の中で考えている虎雅が向かっているのは...紛れもなく、さっき自分たちが出ていった楽器店のおじさんの店だったのだ。
この後...戻ったことを後悔するとも知らずに...。
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