9 / 23
幽霊の秘密
しおりを挟む
幽霊には秘密があったようで。それは住む土地によって若干存在理由が異なる点である。ここは都市部。特に後悔の念が強い幽霊が集まりやすく、そこにさらに少女が集まると、まるでそこは墓場のように幽霊が入りびたる。そして不思議なことに、幽霊たちは人間に対して優しく、その見えない姿で常に誰かの手助けをしている。果たしてそれは罪滅ぼしなのだろうか。はたまた……
「幽霊たちはみな死後に使命を与えられるんです」
「使命?」
「はい。今を生きる人間の一番やりたいことを手助けしてあげるんです」
それはつまり……今は俺のやりたいことを?
「あなたはすっごい記事を作りたい……でしたよね?」
「ああ、そうだけど」
要は彼らは最終的に事件の真相を俺に伝えるつもりだが何か別のものも伝えようとしている……ということだろうか?
「幽霊たちはみな死後に使命を与えられるんです」
「使命?」
「はい。今を生きる人間の一番やりたいことを手助けしてあげるんです」
それはつまり……今は俺のやりたいことを?
「あなたはすっごい記事を作りたい……でしたよね?」
「ああ、そうだけど」
要は彼らは最終的に事件の真相を俺に伝えるつもりだが何か別のものも伝えようとしている……ということだろうか?
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
最終死発電車
真霜ナオ
ホラー
バイト帰りの大学生・清瀬蒼真は、いつものように終電へと乗り込む。
直後、車体に大きな衝撃が走り、車内の様子は一変していた。
外に出ようとした乗客の一人は身体が溶け出し、おぞましい化け物まで現れる。
生き残るためには、先頭車両を目指すしかないと知る。
「第6回ホラー・ミステリー小説大賞」奨励賞をいただきました!
ゴーストバスター幽野怜
蜂峰 文助
ホラー
ゴーストバスターとは、霊を倒す者達を指す言葉である。
山奥の廃校舎に住む、おかしな男子高校生――幽野怜はゴーストバスターだった。
そんな彼の元に今日も依頼が舞い込む。
肝試しにて悪霊に取り憑かれた女性――
悲しい呪いをかけられている同級生――
一県全体を恐怖に陥れる、最凶の悪霊――
そして、その先に待ち受けているのは、十体の霊王!
ゴーストバスターVS悪霊達
笑いあり、涙あり、怒りありの、壮絶な戦いが幕を開ける!
現代ホラーバトル、いざ開幕!!
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
すべて実話
さつきのいろどり
ホラー
タイトル通り全て実話のホラー体験です。
友人から聞いたものや著者本人の実体験を書かせていただきます。
長編として登録していますが、短編をいつくか載せていこうと思っていますので、追加配信しましたら覗きに来て下さいね^^*
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる