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それは過去の淀み
母の罪は
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母の罪など正直私にはどうでもよかった。だが背負わなくてもいいという事は私しだいでは背負うことになるかもしれないこと、だと思う。だけど考えれば考えるだけ分からなくなる。それほどの罪を背負ってまで私に伝えたかったことはなんなのか? と。
千佳さんは私にこの国の真実があるという地下室への鍵を手渡すと、仕事があるから。そう行ってこのレジスタンスの居住区を抜けていった。そこに行けば真実がわかる。そう言われるからには行くしかないとは思うが......正直この国を助けたりするギリは私にはない。だからこそ行かなくてもいい。かもしれないが......
だけど不思議と足が赴いていた。それはきっとそこに母の罪もあるからだと、そう思うと自然と私の足は動いていた。
千佳さんは私にこの国の真実があるという地下室への鍵を手渡すと、仕事があるから。そう行ってこのレジスタンスの居住区を抜けていった。そこに行けば真実がわかる。そう言われるからには行くしかないとは思うが......正直この国を助けたりするギリは私にはない。だからこそ行かなくてもいい。かもしれないが......
だけど不思議と足が赴いていた。それはきっとそこに母の罪もあるからだと、そう思うと自然と私の足は動いていた。
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