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引きこもりの僕がある日突然勇者になった理由。(NEXT)

結成

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 過去へ戻って来た。ここで、伊勢谷さんを探す。
 変わっていない場合どこに居るかは検討がついている。
「……この時間帯じゃ、急がないと……」
 この時間帯じゃ、もうすぐ施設の完成を見た後、行方をくらませてしまうから。だから――急がないと……!
 急いで走る。この場から走れば、全力ならば、つくはずだ。
 急いでバスに乗り込む。
 後2時間。後に時間しか、時間がない。
 バスに乗り込んでから、落ち着けなかった。

 失敗すれば、圭の事を裏切ってしまう。
 会えなければ、next自体無くなってしまう。そうなってしまえば、もう私が生きていける希望が無くなってしまう。
 あそこが――あそこだけが私の居場所だから。
 時計を見ながら、焦りながら、バスの定着ボタンを押す。
 降りてからは、全力疾走だ。

 バスに乗ってから40分。もうすぐ、到着する。
 バスが止まってからすぐ、私は降りた。そして、そこから一気に走る。
「間に合え、間に合え……間にあえ……!!!」

 急いで、ついても、誰もいなかった。
 美雨もおろか、伊勢谷さんも、誰も。
「え……?」
 後ろで鳴り響く銃声。
 この場は、戦場に変わっていた。一体、何故。どうして。わからない。わからないけど、この状況、かなりまずい。
 まずいというか、また、また……過去へ、飛ばないと……

 銃弾が、私の足を貫く。
 あれは、強盗団だ。おそらく、目当ては箱。

 どうすれば、いったいどうすれば。
 私は、考えるのをやめた。
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