100年後の君へ送る愛

ジャンマル

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その時の気持ちは

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 3人一緒に暮らした世界があったことを考えながらも今この現実の無力感に支配されやるせない気持ちとどうしようもない気持ちに襲われる。今もこうして生きてこそいるが神の言っていた100年にはまだ程遠い有り余るほどの時間が残っており今はその時間をどう過ごしていくかで悩んでいる。睡眠するのもいいがそれだと一気に......とはならないだろう。一日一日をしっかりと生きることか? しかし膨大すぎる日々の中で目的を忘れるのではないだろうか。
 そんな不安もありどうにも気持ちが後ろ向きになってしまっていた。どうせいずれ世界が終わるんだ。そんなことすら考える程に自分の中で100年生きたいけれどその間の地獄は耐えたくない。そんな気持ちだった。

「やっぱりこの間になにか楽しみつけないとなぁ」

 そんな中で耳寄りの情報が入る。復興作業だ。戦争の被害でめちゃくちゃになった地域を復興するための人手が足りない上に、今はまだ放射能の濃い部分を清掃してもいいという言わば死んでまで奉仕していいという人間を探しているらしい。まあこれを見て何を思ったのかなんてわかりやすいだろうに。
 自分は足の赴くままその作業に参加することを決めた。何より......それは自分の家があった地域だっだのだ。やらない理由もないだろう。死なないし。
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