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2部 再起編
Project.33 私はアイドル
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あれから数日。浅篠さんは薬の量が少しずつ減っていていい傾向に向かっているという。正直出来すぎた話だな、とは思うけどそれでも彼女が自分のした事に対して向き合ってそして今少しづついい方向に進んでいるならそれは良かった。網谷君は網谷君でテレビという場で恩人は居ますか? という番組で浅篠さんの名前を出したり、彼なりに芸能界で浅篠さんが戻れる環境を作り始めてくれている。
十六夜君もずっと付きっきりでリハビリに付き合っている。全員が浅篠さんの芸能界復帰を目指してひとつの目標に向かって歩き出している。
かく言う私も……つい先日、大きなオーディションに受かることが出来た。そのオーディションはきっと私達がひとつに集まった時大事になるようなオーディション。なぜならそのオーディションには十六夜君も合格しており、網谷君は元々そのプロジェクトのメンバーの1人だった。そのため三人がひとつの場所に集まる。
そしてこのプロジェクトの肝は私達全員が同じ人間を指名した場合、特例でその人間が4人目のメンバーとして加わる制度がある。そして私たち三人の指名する人間は既に1人に決まっている。要するに浅篠さんの回復を後は待つだけなのである。
そこに関しては十六夜君に任せっきりになるかもしれないが今彼女の傍に居られるのは彼だけであり悲しいけど私たちには出来ることはやり切った。
薬が抜け、そして彼女がもう二度と薬をやらない、とまではさすがにいかないのだろうけど芸能界という場所で光のある場所で活躍をする。それが何よりの彼女の罪滅ぼしになるだろう。母親が挫折してしまったこの業界で彼女には1番を目指すだけの才能と価値がある。そのために私たちは尽くすだけだ。
十六夜君もずっと付きっきりでリハビリに付き合っている。全員が浅篠さんの芸能界復帰を目指してひとつの目標に向かって歩き出している。
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