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2部 再起編

Project.28 社長と

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 社長さんの話を聞きながら思ったことは業界内にも一部関わっては行けない人間が居ること。もうひとつはネット社会になったからこそ気をつけなければいけないネットリテラシー。それらはアイドルがやることではなくファンが守らないといけないものであり、業界の人間が守らないといけないものだ。アイドルの仕事は一貫してアイドルであり続ける事。例え偶像の自分だとしても貫き通せばそれはファンから見た自分。アイドルだからこそ自分を帰られるという人もいる。憧れ続けることがアイドルになるということ、応援するということ。だけどそれはちょっとした事で打ち砕かれるし気をつけないとアイドルでさえ危ないことに違いはないんだ。
 この社長さんは、本来あるべきアイドルや周りの環境を作ろうとしただけだ。決して犯罪になるような事をした訳では無い。守るべきものを守るために彼もまた戦ったんだ。それは本来ならば褒められるべきことであるのに......

「理解する人間や理解しない人間。それらは決して存在してはいけないものではない。だけど周りに流されず自分を貫ける人間。これが今の社会には一番必要だと私は考えてる」
「浅篠さんは親が犯罪を犯した二世アイドルだけどそうは思えない立ち振る舞いをし続けた」

 彼女の業界に入ってからの行動だった。母親の背中を追いかけ続けた彼女が最初に思ったことは皮肉にも母親のようにはならないこと。そして業界で母親のコネにたよらず自分の力だけで生き抜き続けること。それを実行した彼女はその後アイドルではなくモデルになった。アイドルとして求められる自分と自分のなりたいアイドルに乖離が生まれてしまったのも大きいと本人は言っていたようだ。
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