昴の輝く空の下で

ジャンマル

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四十四節/その夢は

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 それは何を思ってだろか。夢を見た。小さい女の子と二人、話をする夢だ。それは小さい約束かもしれない。だけどそれは子供にとっては小さい夢……僕たちが大きくなったら余計に小さいものなのだろう。そうお思ていたのに――

「きっとあなたは星座の輝く日に決断しなきゃいけないよ」
「決断って――みんな言うけど迷ってるだけで――」
「ううん。あなたはたとえ告白に応じないとしてもそのあと二つの可能性のうちのどちらかの大きな事件に巻き込まれるよ」
「二つの可能性って……?」
「きっとあなたはその可能性を全て体験することはないよーー」

 不思議な夢。告白に応じなかったらって……いや、告白については正直ほぼほぼ答えは出ている。逃げていたもので散々伸ばしてきたこと。でも結局彼女の気持ちを裏切るかもしれない……裏切らないとしてもよく思われないかもしれない……
 淺霧さんはあのあとかなり無理にカラ元気で過ごしており、正直声をかけるべきか悩む。ソフィさんに関しても博士との接触後どこか様子がおかしい。そして冴城さんは……突然休みが増えた。その休みがどういう理由なのかは知る由はないが、それでも多少は察しはつく。申し訳ない、本当に……すでに幻滅されてるかもしれない。
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