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共通ルート
二十五節/変わりゆくのは「友達」としてか?
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飛び出した淺霧さんは駿斗に任せて僕は冴城さんとソフィさんの所に向かった。何やら、教室でお弁当を食べていたらしいのだけど……どうやらその中で昨日のことについて口論になったらしい。
淺霧さんが別に特別な気持ちはなかった、とかそういうことを言っても冴城さんはじゃあなんで?と一点張りだったという……意地の張り合い、とでも言うべきか。とにかく、冴城さんも淺霧さんもちゃんと和解をするべきだし話も聞いてみないと何もわらかない。
「冴城さん、なんでこんなことしたんだよ」
「あなたには……関係ない」
「関係ないって……僕のことで喧嘩してたんだろ?」
「そう、だけど……」
頑なに理由を話そうとしない淺霧さんに対してのどう接すればいいのか。と途方に暮れていた。しかしそれはソフィさんも一緒のようで、一部始終を目撃していたソフィさんは声をかけられなくて……とそのあとずっと引きずっていた。喧嘩をするのはいいけど……ちゃんと仲直りはして欲しい。でないともうこの前みたいな楽しい時間は……
「楽しい時間ってなに? 二人きりだったこと?」
「それ、は違う……よ」
「何が違うの?」
やり場のない怒り。では無いだろう。元を辿れば僕のせい、ということらしいから僕に怒りをぶつけるのは至極当然なのかもしれない。そう思いながら彼女の話をただただ聞いて受け止める。今の僕にはそれしか出来ないからだ。
淺霧さんが別に特別な気持ちはなかった、とかそういうことを言っても冴城さんはじゃあなんで?と一点張りだったという……意地の張り合い、とでも言うべきか。とにかく、冴城さんも淺霧さんもちゃんと和解をするべきだし話も聞いてみないと何もわらかない。
「冴城さん、なんでこんなことしたんだよ」
「あなたには……関係ない」
「関係ないって……僕のことで喧嘩してたんだろ?」
「そう、だけど……」
頑なに理由を話そうとしない淺霧さんに対してのどう接すればいいのか。と途方に暮れていた。しかしそれはソフィさんも一緒のようで、一部始終を目撃していたソフィさんは声をかけられなくて……とそのあとずっと引きずっていた。喧嘩をするのはいいけど……ちゃんと仲直りはして欲しい。でないともうこの前みたいな楽しい時間は……
「楽しい時間ってなに? 二人きりだったこと?」
「それ、は違う……よ」
「何が違うの?」
やり場のない怒り。では無いだろう。元を辿れば僕のせい、ということらしいから僕に怒りをぶつけるのは至極当然なのかもしれない。そう思いながら彼女の話をただただ聞いて受け止める。今の僕にはそれしか出来ないからだ。
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