昴の輝く空の下で

共通ルート

二十四節/空気は変わらない

 昨日あんなことがあったからか、冴城さんと俺は一言も会話できずにいた。そんな様子を見て、ほかの3人が何かあったんじゃないか、と心配になっていたけど、それでもなんでもない、と僕は返してしまう。何かあったんだけど、それはあまり伝えていいのか、って感じのことだし。
 そのままギスギスした空気の中で二人はどうにも会話できないかと四苦八苦するが、会話は到底出来そうにない。見かねた三人がそれぞれ別々でってことで男子組と女子組に別れてご飯に誘ってきた。
 そして、駿斗に色々と聞かれる。

｢その、なんか怒られて」
｢ほう」
｢で、なんかキスされた」
｢おう！？」

 反応に困ったのか、変な声を出していたから記憶に新しい。でも、事実だしな......そんなこんなで色々と相談に乗っては貰っているものの、どうしたらいいのかとかは正直分からない。
 あんな大胆な行動を......と駿斗も混乱しているご様子。そして何よりそれで五人で遊んだり、ってのがなくなるのは嫌だな、と二人で話していた。
 そして女子側もどうやら色々と修羅場らしく、淺霧さんから駿斗になんか飛び出しちゃった、とか連絡が来たらしい。ああ、修羅場なんだろうな......