昴の輝く空の下で

ジャンマル

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十四節/みんなと同じです

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 迷子のソフィさんを無事にみんなの元に届けることに成功した。そしてソフィさんはまた泣き出してしまうがみんな大丈夫だよ、と声をかける。ソフィさんにみんなが番号を交換しようということになった。また同じことがあった時とか普段チャット越しで話したり出来るし交換してる方が便利と。

 交換が終わると時間的に解散することになった。帰りの電車はみんな同じ方向なので電車の中でまた別れることになる。
 だけど、ソフィさんだけは少し心配なので、一個前の駅ということで淺霧さんが送ってくれるということになった。ソフィさんも最初はそこまでしなくても! と少し遠慮していたけどやはり時間も時間だしと駿斗が最初送ろうとしていたのだけど、淺霧さんが凄い目で私がやる! と言うので隼人も納得はしたようだ。
 
 今日は色々と波乱の一日だったけど楽しかったのもまた事実。流れるような日々の時間に少しだけスパイスが効いてきたみたいだった。
 毎日が退屈だなと感じるようになってきた中でこんなに刺激が入ってくると多少なりとも気が狂うわけだけどまあ楽しいからそのうちきっと純粋に楽しいって感想が出てくるようになるだろう。
 今はまだ彼女達のことをよく知らない。これからの日々で彼女達のことを知っていこうと。彼女達に自分を分かってもらおうと。友達として……接していこう。

「ところでさ、明日からだっけ?」 
「明日から?」
「冴城さん忘れちゃった? 新年交流会 」
「あぁ、明日からですね。新一年生との交流会」

 新年生交流会。毎年この学校で行われているひとつの行事で、一年生にこの学校のことを知ってもらうためには高学年の人間と触れていけば分かるでしょ、ということで行われている行事だ。
 今年は少し新入生が少ないらしく、僕達のクラスのみが新年交流会を行う。
 どんな濃い人間がいるのか……はたまた普通の人間ばかりなのか……いずれにせよ嫌われることだけはやらないようにせねば。
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