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「なぁ、お前らさ、なんで捕まってたの?」
「なんでって…お前知らないやつだな。どこから来た?」
「別の場所から来たんだよ。」
「別の場所?」
「そ、異世界。」
「ま、まさか別に?」
「ああ、あるんだよ。そこからある方法でやってきた。でも帰り方は知らないから戻れないかな。」
「そんなんでよく来たな。すごい勇気じゃんか。俺なら無理だな。今の生活で手一杯だ。」
「あんたは何して捕まったんだ?」
「ああ、俺か、俺は…逃げたんだ。全ての事から。そしたらダチだと思ったやつに情報を売られたんだ。で見つかってここにいる。」
「わたしゃ違うよ。私ゃ家族から捨てられたんだ。そしたらもう生きてけんからな。で、捕まって連れてこられたんだわ。もうどうだっていいが化け物に殺されるのは嫌だわ。」
「そうだよ。僕も…意地悪されて仲間外れにされて、誘き出されて捕まった。最悪だよ。」
「そうなんだ。みんないろいろあるんだね。まぁ、まずはここから逃げることが一番だね。みんな足は早い方?」
「「「いや、普通かな。」」」
みんなおんなじことを同時に言う。
「ならさ、まずは様子を見て一人ずつ行こう。順番はどうする?」
「適当でいいんじゃね?早いもん勝ちというやつで、俺が最初な。」「あっ!ずり~!僕が一番になりたかったのに…。」「何言ってやがる。先陣切るのが一番やばいんだぞ!動くものに反応されたらイチコロだ。それでもいいなら譲るけど?」「う、う~ん、僕あとでいいや。死にたくないもん。」
「じゃあ、そう言うことで。」そう言うが早いか周りを確認してさっさと向こう側へ走っていった。その時は怪物はまだ違う方向を向いていた為難なく行くことができた。しかし次が年配の人だ、大丈夫か?
「なら行くわ。」とだけ言ってさっさと向こう側へ…。」向かって行く時途中で転んだが、それが功を奏したか建物内に隠れた為化け物に見つかることなく向こう側へと行くことができた。
さて次はこの坊やだ。大丈夫か?そうなると最後になるな。まぁ、隙ができたら同時に走ってもいいか。こうなったら出たとこ勝負だな。
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