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しおりを挟むそれからもクロヴィス様とのお茶会にマイカ様が訪れる様になった。
クロヴィス様も何度も断っている様だが、中々マイカ様は納得せずしまいにはクロヴィス様に断りもせずに先に席についている事もあった。
「マイカ!頼むからいい加減にしてくれ!今は私とサブリナのお茶会だ。互いに政務の話もあり只の世間話だけではない!今すぐ席をはずしなさい」
クロヴィス様が初めて人に声を荒げるところを見てしまった。
マイカ様もそんな彼を見るのは初めてだったのだろう。
たちまち瞳に涙を溜め、私をにらみつけると部屋を出ていった。
思わず息を吐いてしまう。
「「はぁ」」
クロヴィス様も同様に力が抜けてしまった様だ。
「サブリナすまない。本来であればこんな事は許されるべきではない。マイカには改めて強く話しておく」
「クロヴィス様・・・。有難うございます。もしかしたらマイカ様は寂しいのかもしれません。最近お二人でのお時間はとれていらっしゃいますか?」
「あぁ。そうだな。最近は瘴気濃度が高まっていてな。その対策で以前の様には時間が取れていないかもしれないな」
「そうなのですね。私は良いので良かったらマイカ様との時間をもう少しお増やしになさったらどうでしょうか」
そいって彼を見つめると、その瞳が何故だか優しくひかって見えた。
「君ってひとは。本当にどこまでも心が広いんだな。何から何まですまない。マイカが落ち着くまで暫くそうしてみよう。だからといって君との時間をすべて削る必要はない。互いに政務の事もあるし、回数は減るかもしれないがこのお茶を準備してくれると私は嬉しい」
「はい。私も楽しみにしております」
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