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しおりを挟む「ハ、ハル兄おはよう。」
「花梨は?」
ああ。やっぱり気になるのはお姉ちゃんの事か。
「とっくの昔に学校いっちゃったんだって」
「ああ~。なんか今日朝から委員会とか言ってたな」
お姉ちゃんの事を思い出してるのか、幸せそうな優しい顔。わたしにはそんな顔向けた事ない。
「ん?なんか美咲元気ないのか?
「えっ!?そんな事ないよ!元気ですぅ」
わたしちゃんと笑えてないのかな。
「ははーん。またお母さんと喧嘩したんだろ!喧嘩する程仲良いって事で幸せもんだな」
そういってハル兄は私の頭を優しく撫でてくる。
この手が大好きだ。
誰よりも私の変化に気づいてくれて、さり気なく元気づけようとしてくれる。ただ甘やかすだけじゃなくて、時には怒ってくれる。そんなハル兄が大好きだ
それが今はこんなにも辛いよ....
「そんな事ないもんっ!」
ちゃんと笑えてるかな?
いつも通りちゃんと妹になれてる?
頬を膨らませつつ抵抗するも、そんなわたしをハル兄はいつの間にか真剣な顔でじっと見ていた。
「なっ、何?」
「いや。目腫れてる」
「何があったか知らないけど1人で悩むな。俺や花梨がいるんだから。話したくなったらいつでも頼れよ」
そんなハル兄とお姉ちゃんの事で悩んでるのに。でもこうやって優しくしてくれる事が凄い嬉しいのに。
思わず潤む視界伏せて精一杯の笑顔で見上げた
「うん。昨日泣ける恋愛小説読んじゃったんだ。だから大丈夫!2人も頼れる人がいるってわたし幸せ者じゃん」
「当たり前だろ!俺たちに感謝しろよ~!敬うんだな」
「調子乗りすぎ!」
そうこうしてたらいつのまにか学校について、ハル兄とは玄関で別れた
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