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第一章 運命に抗うドブネズミ
21・大樹海の深み
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今回の目標地点は、かなり南西になる。とはいってもよ、ハーベスト王国は東西に長えからな。大樹海の一割くらいの場所らしい。それでもよ、あんまりそこまで入ることは少ねえし、少ねえってことは魔物の数が多くなる。そんんなわけでよ、初日から結構連戦になった。おなじみのムキムキリスだけじゃなく、でけえバッタやトゲトゲのヘビ。ああ、他にも爪が鋭いムササビみてえのがいたな。だが、そいつらの名前がまた……まんまだ。デカキモバッタにチクチクヘビ、それと切り裂きムササビだってよ。もう、あれだな。名前聞いただけで想像できるな。そんで、戦闘の内容は……正直かなり楽勝だった。俺の素の力が伸びてるってのもあるが、メルリが砂に土にと臨機応変に対応してくれている。とどめを刺すのは攻撃力の高い俺の役目だが、滑空してくるムササビなんかはメルリがいなけりゃ苦戦してたかもしれねえ。
「そういえばラット。今日は目が赤くならないね」
そう、俺は通常時でもそれなりに戦えるようになっていた。部屋を進むごとに基礎能力も上がるみたいだな。あるいは、倍率が常時高くなってるのかもしれねえ。闇属性としては初の快挙だろ、これ。
一つ問題があるとすればよ、これを説明する手段がねえってこと。俺の中に部屋があってもう一人の俺と死んだ兄弟がいて……誰が信じんだよ、こんなん。結果、なんだか不思議だけどラットは強い、で片付いてるみたいだ。
遠征……っていうと大げさだが、遠出する夜の過ごし方だが、場所は魔物だらけの大樹海だ。できるだけ安全そうなところを選んで、火を起こす。飯も食うしな。そんでよ、交代で見張りだ。一応周りの木に音がなる罠を仕掛けるって手もあるらしいが、前に組んでいたザースとキャルが言うには「あれ、風が吹いただけでも音がなるからね、結局眠れないんだよ」だとさ。だから俺たちは最初から交代制にした。今のメルリなら、いきなりやられちまうってこともねえだろうし、俺もしっかり睡眠はとらせてもらった。
ほんで、今日はいよいよ目的地まで進む予定だ。ここからは魔物の数が増えたり、強い魔物と出会う確率も増えていく。気を引き締めていかねえと。
実はよ、採取する予定のものは他でも採れるらしい。だがよ、近場は最近採取しいたばかりで、奥に行かねえと徒労に終わる可能性が高いんだと。
進んでいくと、道といえるものが少なくなってくる。けものみちっての? そういうのでなんとか進めるって感じだ。さらに、魔物とでくわす機会も増えている。だがよ、まだまだ素の力でなんとかなっている。
「ゴリラとかライオンとか、もともと強い動物が魔物化してたら逃げた方がいいよ。リスやムササビであれなんだから」
確かにメルリのいう通りだな。もともと強え動物なら、想像以上の力を持ってるかもしれねえ。でもよ、これってなんか俺たちに倍率がかかってるのに似てるよな。知らんけど。
その後はそこそこ苦戦する戦いもあった。マッチョイノシシやオオキバギツネなんかはそれなりに力があったな。俺も流石によ、少しだけ闇の部屋の力を借りちまった。まあ、こいつらは報酬が高えし、たぶん階段を伸ばす役にも立つはずだ。
「あ、あそこ」
そんでようやっと目的地に着いた。ここらは少しだけ小高くなっててよ、野生の果物が鈴生りに実ってやがる。
「よかったー、最初のポイントでこんなになってるなんて。ついてる!」
「だな。んで、これって何に使われるんだ?」
「ああ、これは王都や町の有力者たちの嗜好品だね。とってもお高いお酒の味付けになるんだって。あとは単純にデザートかな」
「げっ、マジか。あいつらのために持って帰るの、なんか嫌になるな」
「まあまあそういわずに。報酬も高いから」
「わーったよ」
赤く熟れた果実を持ってきた麻袋の中に詰めていく。コリンに「帰りの方が大変ですよ~」って言われた意味がわかったぜ。薬草とは違ってすげえかさばるからな。ちなみによ、一つかじってみたが、甘くてうまかった。メルリも食ってたが感動してたな。話には聞いてたが、安宿には提供されねえからな。これも素材集めのうまみってやつか。だがよ、ふと俺は気になった。
「なあメルリ。こんなにうまい果物なのによ、なんで他の生き物が寄ってこねえんだろうな」
「ああ、それはこの果実はライオンの魔物、ヨッパライオンの好物だからじゃない」
「なんだその名前」
「酔っ払いが好きな果実を食べるからヨッパライオン」
「完全にふざけてるな」
「ふざけてるね。この実が高級な理由もそれ。ライオンは危ないし、ライオンに先に食べられちゃうことも多いから」
少し間が開く。
「……メルリ。それってさ。今、結構やばくね?」
「うん。実があった嬉しさで完全に忘れてた。さっさと詰めておさらばしよう」
この場合二つのケースが考えられるんだと。一つは実がなってるってことは、この周辺にライオンがいないってこと。もう一つは、これからライオンがここに食べにくること。まあ、あれだよ。こういう予想ってのはさ、大抵悪い方にいくもんだよな。ほんで当然、俺らの前には奴が現れた。
「……欲張らずに早めに帰ればよかった」
「しょうがねえだろ、こうなっちゃあ。もうよ、最初から全力でいくぞ」
「でも、隙ができたら逃げるからね」
「了解」
まあ、正直期待してる部分もあった。せっかく大樹海を少し深くまで進むならよ、今の俺の力を限界まで試してえって。これまでの魔物じゃあ本気になる必要なんてなかったからな。だが、こいつはやべえ。見た目は赤いライオンって感じだが、圧力が相当やべえよ。まあ、リスみてえに元のサイズとかけ離れてはいねえと思うがよ、持ってる力は段違いだ。
「そいじゃあ、援護よろしく。あと、戦闘が終わるまで念のため俺には近寄るなよ」
「わかった」
一気に深くまで降りる。それには、あの飾ってあるメルリが描いた絵が役に立った。あの感動を思い起こすだけでよ、すぐにもう一人の俺の力を借りることができたんだ。
す、すげえ。この前ドゲスと戦った時の比じゃねえぞ、これ。体中に力がみなぎる。異常なほどの解放感だ。だが、それでもこのライオンは簡単じゃねえ。
「グルルル……」
おいおい、ライオンさん。よだれがでてますよ~。それ、好物の果実を見てだよな? 俺たちじゃないよな? もし俺たちなら……。ぶっ殺しちゃうよ。
「グアァァア!!」
頭に生えた禍々しい角で突っ込んできやがった。あれ? ライオンって牙とか爪で攻撃すんじゃねえの? 普通よ。にしても巨体のくせに素早え。まずは俺が気を引かねえと……。そのためには、逃げるばっかじゃだめだよな。
また突っ込んできやがる。俺はこいつを上に避ける! ほいで、奴の進行方向と逆へ逃げるついでに。
「よっと!」
「ギィッ!」
やつの左後ろ足を斬りつける。ちくしょう、肉だけじゃなく、毛まで強化されてんな。かすり傷しかつけられなかった。だが、何度もそれを狙っていく。強敵はまず足から狙うのが筋ってもんだ。相手が素早く移動できなくなれば、攻撃もしやすいしよ、最悪逃げることもできる。もっとも、これくらいの魔物は仕留めて見せるがな。
「メルリ、砂だ!」
十分魔物の注意を引き付けたところで、砂の魔法で視界を遮ってもらう。どのくらいの効果が出るかはわかんねえけどな。全く効果なしってことにはならねえはずだ。
「わかった。えいっ!」
いや、砂をかける魔法には名前ねえのかよ。だが、魔物はめちゃくちゃ嫌がってるな。前足で顔を隠しやがった。今だ!
「おらあ!!」
さっき傷つけた左後ろ足に連撃を加える。さっきは避けながらで体重が乗ってなかったがよ、今回はしっかり入った。おっと、反撃してきやがったが、動きが鈍ってやがるな。予定通りだ。んで、今度は俺を掴もうとしてきやがる手を斬りつける。これも動きを制御できるし、攻撃力も低下させられる。それを粘り良く続けると、ついには駄々をこねるように転がりだす。チャンスだ。
「あばよ、ライオン。あの世で果物をたらふく食いやがれ!」
奴の腹に剣を突き刺す。大抵の動物は腹が弱い。骨もねえしな。このライオンも例外じゃあなかった。結局この一撃が効いて、やつは消滅した。
「ふう」
「やったね、ラット」
「ああ、しっかしこいつは強敵だったな」
「そりゃそうでしょ。動物の中でも身体能力が高いんだから。まあ、それだけで強さが決まるわけじゃないと思うけど」
ま、何はともあれ強い魔物にも勝つことが出来たわけだ。これはあの階段の成長と報酬が楽しみだ。だが、今後こういった強敵には気をつけなきゃな。まだ俺の力を全て出し切ったわけじゃねえがよ、今の実力じゃあ油断したら負けんのはこっちだ。それに、今回は単体だったからよかったけどよ。複数で来られるとやべえ。……複数。
「おい、メルリ。もう果実は十分だろ、去るぞ」
「う、うんわかった。でも、どうしたの?」
「いや、こいつが単体で来てたとは限らねえ。後からぞろぞろお出ましされたら厄介……」
どうしてこうも嫌な予感が当たるかね。まだ距離はあるが、最低四体ほどのライオンの姿が見える。そして、どうやら向こうもこっちに気が付いたらしい。
「え、え。これ、どうしましょう、ラットさん」
おいおいメルリ、敬語が戻ってんぞお前。だが、流石にこの数はマズい。しかもよ、その内の一匹は体も以上にでけえし圧力もやべえ。
「よし」
「な、なにかいい手が?」
「逃げんぞ」
「……はい!」
さて、鬼ごっこの始まりだ。
「そういえばラット。今日は目が赤くならないね」
そう、俺は通常時でもそれなりに戦えるようになっていた。部屋を進むごとに基礎能力も上がるみたいだな。あるいは、倍率が常時高くなってるのかもしれねえ。闇属性としては初の快挙だろ、これ。
一つ問題があるとすればよ、これを説明する手段がねえってこと。俺の中に部屋があってもう一人の俺と死んだ兄弟がいて……誰が信じんだよ、こんなん。結果、なんだか不思議だけどラットは強い、で片付いてるみたいだ。
遠征……っていうと大げさだが、遠出する夜の過ごし方だが、場所は魔物だらけの大樹海だ。できるだけ安全そうなところを選んで、火を起こす。飯も食うしな。そんでよ、交代で見張りだ。一応周りの木に音がなる罠を仕掛けるって手もあるらしいが、前に組んでいたザースとキャルが言うには「あれ、風が吹いただけでも音がなるからね、結局眠れないんだよ」だとさ。だから俺たちは最初から交代制にした。今のメルリなら、いきなりやられちまうってこともねえだろうし、俺もしっかり睡眠はとらせてもらった。
ほんで、今日はいよいよ目的地まで進む予定だ。ここからは魔物の数が増えたり、強い魔物と出会う確率も増えていく。気を引き締めていかねえと。
実はよ、採取する予定のものは他でも採れるらしい。だがよ、近場は最近採取しいたばかりで、奥に行かねえと徒労に終わる可能性が高いんだと。
進んでいくと、道といえるものが少なくなってくる。けものみちっての? そういうのでなんとか進めるって感じだ。さらに、魔物とでくわす機会も増えている。だがよ、まだまだ素の力でなんとかなっている。
「ゴリラとかライオンとか、もともと強い動物が魔物化してたら逃げた方がいいよ。リスやムササビであれなんだから」
確かにメルリのいう通りだな。もともと強え動物なら、想像以上の力を持ってるかもしれねえ。でもよ、これってなんか俺たちに倍率がかかってるのに似てるよな。知らんけど。
その後はそこそこ苦戦する戦いもあった。マッチョイノシシやオオキバギツネなんかはそれなりに力があったな。俺も流石によ、少しだけ闇の部屋の力を借りちまった。まあ、こいつらは報酬が高えし、たぶん階段を伸ばす役にも立つはずだ。
「あ、あそこ」
そんでようやっと目的地に着いた。ここらは少しだけ小高くなっててよ、野生の果物が鈴生りに実ってやがる。
「よかったー、最初のポイントでこんなになってるなんて。ついてる!」
「だな。んで、これって何に使われるんだ?」
「ああ、これは王都や町の有力者たちの嗜好品だね。とってもお高いお酒の味付けになるんだって。あとは単純にデザートかな」
「げっ、マジか。あいつらのために持って帰るの、なんか嫌になるな」
「まあまあそういわずに。報酬も高いから」
「わーったよ」
赤く熟れた果実を持ってきた麻袋の中に詰めていく。コリンに「帰りの方が大変ですよ~」って言われた意味がわかったぜ。薬草とは違ってすげえかさばるからな。ちなみによ、一つかじってみたが、甘くてうまかった。メルリも食ってたが感動してたな。話には聞いてたが、安宿には提供されねえからな。これも素材集めのうまみってやつか。だがよ、ふと俺は気になった。
「なあメルリ。こんなにうまい果物なのによ、なんで他の生き物が寄ってこねえんだろうな」
「ああ、それはこの果実はライオンの魔物、ヨッパライオンの好物だからじゃない」
「なんだその名前」
「酔っ払いが好きな果実を食べるからヨッパライオン」
「完全にふざけてるな」
「ふざけてるね。この実が高級な理由もそれ。ライオンは危ないし、ライオンに先に食べられちゃうことも多いから」
少し間が開く。
「……メルリ。それってさ。今、結構やばくね?」
「うん。実があった嬉しさで完全に忘れてた。さっさと詰めておさらばしよう」
この場合二つのケースが考えられるんだと。一つは実がなってるってことは、この周辺にライオンがいないってこと。もう一つは、これからライオンがここに食べにくること。まあ、あれだよ。こういう予想ってのはさ、大抵悪い方にいくもんだよな。ほんで当然、俺らの前には奴が現れた。
「……欲張らずに早めに帰ればよかった」
「しょうがねえだろ、こうなっちゃあ。もうよ、最初から全力でいくぞ」
「でも、隙ができたら逃げるからね」
「了解」
まあ、正直期待してる部分もあった。せっかく大樹海を少し深くまで進むならよ、今の俺の力を限界まで試してえって。これまでの魔物じゃあ本気になる必要なんてなかったからな。だが、こいつはやべえ。見た目は赤いライオンって感じだが、圧力が相当やべえよ。まあ、リスみてえに元のサイズとかけ離れてはいねえと思うがよ、持ってる力は段違いだ。
「そいじゃあ、援護よろしく。あと、戦闘が終わるまで念のため俺には近寄るなよ」
「わかった」
一気に深くまで降りる。それには、あの飾ってあるメルリが描いた絵が役に立った。あの感動を思い起こすだけでよ、すぐにもう一人の俺の力を借りることができたんだ。
す、すげえ。この前ドゲスと戦った時の比じゃねえぞ、これ。体中に力がみなぎる。異常なほどの解放感だ。だが、それでもこのライオンは簡単じゃねえ。
「グルルル……」
おいおい、ライオンさん。よだれがでてますよ~。それ、好物の果実を見てだよな? 俺たちじゃないよな? もし俺たちなら……。ぶっ殺しちゃうよ。
「グアァァア!!」
頭に生えた禍々しい角で突っ込んできやがった。あれ? ライオンって牙とか爪で攻撃すんじゃねえの? 普通よ。にしても巨体のくせに素早え。まずは俺が気を引かねえと……。そのためには、逃げるばっかじゃだめだよな。
また突っ込んできやがる。俺はこいつを上に避ける! ほいで、奴の進行方向と逆へ逃げるついでに。
「よっと!」
「ギィッ!」
やつの左後ろ足を斬りつける。ちくしょう、肉だけじゃなく、毛まで強化されてんな。かすり傷しかつけられなかった。だが、何度もそれを狙っていく。強敵はまず足から狙うのが筋ってもんだ。相手が素早く移動できなくなれば、攻撃もしやすいしよ、最悪逃げることもできる。もっとも、これくらいの魔物は仕留めて見せるがな。
「メルリ、砂だ!」
十分魔物の注意を引き付けたところで、砂の魔法で視界を遮ってもらう。どのくらいの効果が出るかはわかんねえけどな。全く効果なしってことにはならねえはずだ。
「わかった。えいっ!」
いや、砂をかける魔法には名前ねえのかよ。だが、魔物はめちゃくちゃ嫌がってるな。前足で顔を隠しやがった。今だ!
「おらあ!!」
さっき傷つけた左後ろ足に連撃を加える。さっきは避けながらで体重が乗ってなかったがよ、今回はしっかり入った。おっと、反撃してきやがったが、動きが鈍ってやがるな。予定通りだ。んで、今度は俺を掴もうとしてきやがる手を斬りつける。これも動きを制御できるし、攻撃力も低下させられる。それを粘り良く続けると、ついには駄々をこねるように転がりだす。チャンスだ。
「あばよ、ライオン。あの世で果物をたらふく食いやがれ!」
奴の腹に剣を突き刺す。大抵の動物は腹が弱い。骨もねえしな。このライオンも例外じゃあなかった。結局この一撃が効いて、やつは消滅した。
「ふう」
「やったね、ラット」
「ああ、しっかしこいつは強敵だったな」
「そりゃそうでしょ。動物の中でも身体能力が高いんだから。まあ、それだけで強さが決まるわけじゃないと思うけど」
ま、何はともあれ強い魔物にも勝つことが出来たわけだ。これはあの階段の成長と報酬が楽しみだ。だが、今後こういった強敵には気をつけなきゃな。まだ俺の力を全て出し切ったわけじゃねえがよ、今の実力じゃあ油断したら負けんのはこっちだ。それに、今回は単体だったからよかったけどよ。複数で来られるとやべえ。……複数。
「おい、メルリ。もう果実は十分だろ、去るぞ」
「う、うんわかった。でも、どうしたの?」
「いや、こいつが単体で来てたとは限らねえ。後からぞろぞろお出ましされたら厄介……」
どうしてこうも嫌な予感が当たるかね。まだ距離はあるが、最低四体ほどのライオンの姿が見える。そして、どうやら向こうもこっちに気が付いたらしい。
「え、え。これ、どうしましょう、ラットさん」
おいおいメルリ、敬語が戻ってんぞお前。だが、流石にこの数はマズい。しかもよ、その内の一匹は体も以上にでけえし圧力もやべえ。
「よし」
「な、なにかいい手が?」
「逃げんぞ」
「……はい!」
さて、鬼ごっこの始まりだ。
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