90 / 92
悪役領主はひれ伏さない
第90話 消しました
しおりを挟む
ウザ絡みしてくる聖女を放置してベリアルの死体に近づく。
戦闘後のお楽しみ――ドロップアイテムのチェックだ。
ラストアタックは俺じゃないから、楽しみ半減って感じだけどな……。
悪魔は倒すと消える。
異界から来たから、倒せば異界に戻るというわけだ。
悪魔が消える時、アイテムをドロップする。
大抵が強さに見合う魔石を落とすが、四天王の場合は一つ、重要なアイテムを残していく。
「見つけた」
ベリアルが倒れた場所で、俺は二つのアイテムを発見する。
一つは人の頭ほどある巨大な魔石。
これだけで、何十億という金になる――が、俺の目当てはこれじゃない。
もう一つの砡――逸脱の宝玉だ。
見た目はゲームと同じだが、念のためアナライズでチェックだ。
○逸脱の宝玉
禁忌を犯し力を得た者の末路。禁断の力が凝縮しているが、資格無き者が使えば滅びの未来が待っている。
うん、間違いないな。
これはレベルの上限を突破するためのアイテムだ。
俺は勇者じゃないし、正直無くてもいいかなくらいに思ってた。
でもこのルート、予想以上に強敵と戦う機会が多い。
トモエとかベリアルとかな。
今回は聖女の加護とバフがあったから余裕で倒せたが、今後はどうなるかわからないし、ゲームじゃないから失敗してもリトライ出来ない。
であれば、死なないように強くなる必要がある。
目標はラスボスをワンパンで倒せるレベル。
戦ってもつまらないだろうが、死ぬよりマシだ。
俺は自分が寿命で死ぬまでは、プロデニの世界を満喫するって決めてんだ。
バッドエンドだけは絶対にごめんだ!
宝玉を握りこむ。
すると体の中に、宝玉から力が流れ込んでくるのを感じた。
一瞬、体が拒絶するが、すぐに力を受け入れる。
○名前:エルヴィン・ファンケルベルク
○年齢:16歳 ○肩書き:国王
○レベル:99→101
○ステータス
筋力:24078→24731 体力:26789→27497
知力:24208→24998 精神力:55430→60883
○スキル
・大貴族の呪縛 ・剣術Ⅵ→Ⅶ ・身体操作Ⅶ ・魔力操作Ⅴ→Ⅵ
・強化魔法Ⅵ→Ⅶ ・闇魔法Ⅵ→Ⅶ ・威圧Ⅴ ・調合Ⅳ
○称号
・EXTRAの覇者
・超越者
○加護
・聖女の祝福
いろいろ上がってるが……精神力の上がり方ァ!
なんで一気に五千もアップしてんだよ……。
俺の精神力、ダイヤモンドでも目指してるの?
さておき、他のスキルも軒並み上がってる。
それだけベリアルが強かったってことだ。
まっ、モーション全部覚えてたら強敵もなにもないけどな。
称号の超越者は、限界突破アイテムを使った時に自動取得される。
特別な効果はなにもないから、ただのおまけだ……と思う。
ステータスを一通り確認したところで、俺の前にハンナが姿を現した。
「エルヴィン様、敵首魁の討伐、お見事でした」
「うむ。そちらは?」
「ユルゲン、カラス、ジェイ他、全使用人の手により、首都内の悪魔殲滅を完了いたしました」
「……よくやった」
いやいや。使用人全員来てるなんて、聞いてないよ!?
それでファンケルベルクの街は大丈夫なの?
いや、大丈夫だから来たんだろうけど、それにしても思い切ったなあ……。
「状況が終了しましたので、皆を元の持ち場に戻してよろしいでしょうか?」
「ああ、頼んだ」
「承知しました。次に私からの報告ですが、反対派はすべて消しました」
「…………」
ンンッ!?
○
めっちゃ気まずい。
俺は今、王城の応接室でレナードを待ってる。
座り心地のいいソファーだが、背中を付ける気にはちっともなれない。
イングラムを守るとか言っておきながら、そこを管理してる貴族を消しちゃったとか、ギャグでもキツイわ……。
反対派?
いいじゃん、べつに、放っておけよ。
全員YESマンになった方が国はヤバイんだぞ?
まあ、消した後で言っても遅いんだけどな。
謝ったら許してくれるかな……ハァ。
「遅くなって申し訳ない。人手が足りなくて仕事が立て込んでいるのだ」
「気にするな」
俺のせいだからな……。
レナードが、一度姿勢を正してから、深々と頭を下げた。
「今回は、本当に助かった。この国を守ってくれて、感謝する」
「……約束したからな」
「大悪魔が現われたのだぞ? まさか、本当に守ってもらえるとは思ってもみなかった」
確かに、一般人なら普通は匙を投げる状況だ。
この世界、強い人があまりいないからな。
「それと、貴族の件だが――」
来たッ!
ついに来てしまった。
ちゃんと謝れるかな。
大貴族の呪縛、邪魔をするなよ?
「本当に申し訳ない!」
「…………む?」
「反目する者がいることはわかっていた。だが、まさかすぐにコトを起こすとは思ってもみなかった。これは一重に、俺の能力不足が招いた結果だ。本当に済まなかった……」
あれぇ?
てっきり、貴族を大量に消しておいて、一体どう責任を取るつもりだ! とかなんとか、怒られるんだろうと思ってたんだけど……。
「反目した者の処分についても、すまなかった。処分について、気に病むことはない。対して実務能力が高くもないのに、取り入る能力だけはある者が大きな顔をして困っていたのだ」
あー、それ、日本にもいたからすごいわかるわ。
仕事が出来ないのに、仕事が出来る雰囲気作りが上手い奴。そういう奴が上に取り入って、どんどん昇進していく。
結果、歴史ある大会社が傾いたって例を、俺はニュースでいくつも見たことがある。
今回消しちゃった貴族がそういうタイプなら、多少罪悪感が薄れるな。
でもやっぱり、すべて消えてなくならないけど……。
「そうだ、これを渡しておこう」
戦闘後のお楽しみ――ドロップアイテムのチェックだ。
ラストアタックは俺じゃないから、楽しみ半減って感じだけどな……。
悪魔は倒すと消える。
異界から来たから、倒せば異界に戻るというわけだ。
悪魔が消える時、アイテムをドロップする。
大抵が強さに見合う魔石を落とすが、四天王の場合は一つ、重要なアイテムを残していく。
「見つけた」
ベリアルが倒れた場所で、俺は二つのアイテムを発見する。
一つは人の頭ほどある巨大な魔石。
これだけで、何十億という金になる――が、俺の目当てはこれじゃない。
もう一つの砡――逸脱の宝玉だ。
見た目はゲームと同じだが、念のためアナライズでチェックだ。
○逸脱の宝玉
禁忌を犯し力を得た者の末路。禁断の力が凝縮しているが、資格無き者が使えば滅びの未来が待っている。
うん、間違いないな。
これはレベルの上限を突破するためのアイテムだ。
俺は勇者じゃないし、正直無くてもいいかなくらいに思ってた。
でもこのルート、予想以上に強敵と戦う機会が多い。
トモエとかベリアルとかな。
今回は聖女の加護とバフがあったから余裕で倒せたが、今後はどうなるかわからないし、ゲームじゃないから失敗してもリトライ出来ない。
であれば、死なないように強くなる必要がある。
目標はラスボスをワンパンで倒せるレベル。
戦ってもつまらないだろうが、死ぬよりマシだ。
俺は自分が寿命で死ぬまでは、プロデニの世界を満喫するって決めてんだ。
バッドエンドだけは絶対にごめんだ!
宝玉を握りこむ。
すると体の中に、宝玉から力が流れ込んでくるのを感じた。
一瞬、体が拒絶するが、すぐに力を受け入れる。
○名前:エルヴィン・ファンケルベルク
○年齢:16歳 ○肩書き:国王
○レベル:99→101
○ステータス
筋力:24078→24731 体力:26789→27497
知力:24208→24998 精神力:55430→60883
○スキル
・大貴族の呪縛 ・剣術Ⅵ→Ⅶ ・身体操作Ⅶ ・魔力操作Ⅴ→Ⅵ
・強化魔法Ⅵ→Ⅶ ・闇魔法Ⅵ→Ⅶ ・威圧Ⅴ ・調合Ⅳ
○称号
・EXTRAの覇者
・超越者
○加護
・聖女の祝福
いろいろ上がってるが……精神力の上がり方ァ!
なんで一気に五千もアップしてんだよ……。
俺の精神力、ダイヤモンドでも目指してるの?
さておき、他のスキルも軒並み上がってる。
それだけベリアルが強かったってことだ。
まっ、モーション全部覚えてたら強敵もなにもないけどな。
称号の超越者は、限界突破アイテムを使った時に自動取得される。
特別な効果はなにもないから、ただのおまけだ……と思う。
ステータスを一通り確認したところで、俺の前にハンナが姿を現した。
「エルヴィン様、敵首魁の討伐、お見事でした」
「うむ。そちらは?」
「ユルゲン、カラス、ジェイ他、全使用人の手により、首都内の悪魔殲滅を完了いたしました」
「……よくやった」
いやいや。使用人全員来てるなんて、聞いてないよ!?
それでファンケルベルクの街は大丈夫なの?
いや、大丈夫だから来たんだろうけど、それにしても思い切ったなあ……。
「状況が終了しましたので、皆を元の持ち場に戻してよろしいでしょうか?」
「ああ、頼んだ」
「承知しました。次に私からの報告ですが、反対派はすべて消しました」
「…………」
ンンッ!?
○
めっちゃ気まずい。
俺は今、王城の応接室でレナードを待ってる。
座り心地のいいソファーだが、背中を付ける気にはちっともなれない。
イングラムを守るとか言っておきながら、そこを管理してる貴族を消しちゃったとか、ギャグでもキツイわ……。
反対派?
いいじゃん、べつに、放っておけよ。
全員YESマンになった方が国はヤバイんだぞ?
まあ、消した後で言っても遅いんだけどな。
謝ったら許してくれるかな……ハァ。
「遅くなって申し訳ない。人手が足りなくて仕事が立て込んでいるのだ」
「気にするな」
俺のせいだからな……。
レナードが、一度姿勢を正してから、深々と頭を下げた。
「今回は、本当に助かった。この国を守ってくれて、感謝する」
「……約束したからな」
「大悪魔が現われたのだぞ? まさか、本当に守ってもらえるとは思ってもみなかった」
確かに、一般人なら普通は匙を投げる状況だ。
この世界、強い人があまりいないからな。
「それと、貴族の件だが――」
来たッ!
ついに来てしまった。
ちゃんと謝れるかな。
大貴族の呪縛、邪魔をするなよ?
「本当に申し訳ない!」
「…………む?」
「反目する者がいることはわかっていた。だが、まさかすぐにコトを起こすとは思ってもみなかった。これは一重に、俺の能力不足が招いた結果だ。本当に済まなかった……」
あれぇ?
てっきり、貴族を大量に消しておいて、一体どう責任を取るつもりだ! とかなんとか、怒られるんだろうと思ってたんだけど……。
「反目した者の処分についても、すまなかった。処分について、気に病むことはない。対して実務能力が高くもないのに、取り入る能力だけはある者が大きな顔をして困っていたのだ」
あー、それ、日本にもいたからすごいわかるわ。
仕事が出来ないのに、仕事が出来る雰囲気作りが上手い奴。そういう奴が上に取り入って、どんどん昇進していく。
結果、歴史ある大会社が傾いたって例を、俺はニュースでいくつも見たことがある。
今回消しちゃった貴族がそういうタイプなら、多少罪悪感が薄れるな。
でもやっぱり、すべて消えてなくならないけど……。
「そうだ、これを渡しておこう」
22
お気に入りに追加
147
あなたにおすすめの小説
王太子殿下に婚約者がいるのはご存知ですか?
通木遼平
恋愛
フォルトマジア王国の王立学院で卒業を祝う夜会に、マレクは卒業する姉のエスコートのため参加をしていた。そこに来賓であるはずの王太子が平民の卒業生をエスコートして現れた。
王太子には婚約者がいるにも関わらず、彼の在学時から二人の関係は噂されていた。
周囲のざわめきをよそに何事もなく夜会をはじめようとする王太子の前に数名の令嬢たちが進み出て――。
※以前他のサイトで掲載していた作品です
【完結】後妻に入ったら、夫のむすめが……でした
仲村 嘉高
恋愛
「むすめの世話をして欲しい」
夫からの求婚の言葉は、愛の言葉では無かったけれど、幼い娘を大切にする誠実な人だと思い、受け入れる事にした。
結婚前の顔合わせを「疲れて出かけたくないと言われた」や「今日はベッドから起きられないようだ」と、何度も反故にされた。
それでも、本当に申し訳なさそうに謝るので、「体が弱いならしょうがないわよ」と許してしまった。
結婚式は、お互いの親戚のみ。
なぜならお互い再婚だから。
そして、結婚式が終わり、新居へ……?
一緒に馬車に乗ったその方は誰ですか?
不憫な推しキャラを救おうとしただけなのに【魔法学園編 突入☆】
はぴねこ
BL
魔法学園編突入! 学園モノは読みたいけど、そこに辿り着くまでの長い話を読むのは大変という方は、魔法学園編の000話をお読みください。これまでのあらすじをまとめてあります。
美幼児&美幼児(ブロマンス期)からの美青年×美青年(BL期)への成長を辿る長編BLです。
金髪碧眼美幼児のリヒトの前世は、隠れゲイでBL好きのおじさんだった。
享年52歳までプレイしていた乙女ゲーム『星鏡のレイラ』の攻略対象であるリヒトに転生したため、彼は推しだった不憫な攻略対象:カルロを不運な運命から救い、幸せにすることに全振りする。
見た目は美しい王子のリヒトだが、中身は52歳で、両親も乳母も護衛騎士もみんな年下。
気軽に話せるのは年上の帝国の皇帝や魔塔主だけ。
幼い推しへの高まる父性でカルロを溺愛しつつ、頑張る若者たち(両親etc)を温かく見守りながら、リヒトはヒロインとカルロが結ばれるように奮闘する!
リヒト… エトワール王国の第一王子。カルロへの父性が暴走気味。
カルロ… リヒトの従者。リヒトは神様で唯一の居場所。リヒトへの想いが暴走気味。
魔塔主… 一人で国を滅ぼせるほどの魔法が使える自由人。ある意味厄災。リヒトを研究対象としている。
オーロ皇帝… 大帝国の皇帝。エトワールの悍ましい慣習を嫌っていたが、リヒトの利発さに興味を持つ。
ナタリア… 乙女ゲーム『星鏡のレイラ』のヒロイン。オーロ皇帝の孫娘。カルロとは恋のライバル。
ソロ冒険者のぶらり旅~悠々自適とは無縁な日々~
にくなまず
ファンタジー
今年から冒険者生活を開始した主人公で【ソロ】と言う適正のノア(15才)。
その適正の為、戦闘・日々の行動を基本的に1人で行わなければなりません。
そこで元上級冒険者の両親と猛特訓を行い、チート級の戦闘力と数々のスキルを持つ事になります。
『悠々自適にぶらり旅』
を目指す″つもり″の彼でしたが、開始早々から波乱に満ちた冒険者生活が待っていました。
覚悟は良いですか、お父様? ―虐げられた娘はお家乗っ取りを企んだ婿の父とその愛人の娘である異母妹をまとめて追い出す―
Erin
恋愛
【完結済・全3話】伯爵令嬢のカメリアは母が死んだ直後に、父が屋敷に連れ込んだ愛人とその子に虐げられていた。その挙句、カメリアが十六歳の成人後に継ぐ予定の伯爵家から追い出し、伯爵家の血を一滴も引かない異母妹に継がせると言い出す。後を継がないカメリアには嗜虐趣味のある男に嫁がられることになった。絶対に父たちの言いなりになりたくないカメリアは家を出て復讐することにした。7/6に最終話投稿予定。
勇者じゃないと追放された最強職【なんでも屋】は、スキル【DIY】で異世界を無双します
華音 楓
ファンタジー
旧題:re:birth 〜勇者じゃないと追放された最強職【何でも屋】は、異世界でチートスキル【DIY】で無双します~
「役立たずの貴様は、この城から出ていけ!」
国王から殺気を含んだ声で告げられた海人は頷く他なかった。
ある日、異世界に魔王討伐の為に主人公「石立海人」(いしだてかいと)は、勇者として召喚された。
その際に、判明したスキルは、誰にも理解されない【DIY】と【なんでも屋】という隠れ最強職であった。
だが、勇者職を有していなかった主人公は、誰にも理解されることなく勇者ではないという理由で王族を含む全ての城関係者から露骨な侮蔑を受ける事になる。
城に滞在したままでは、命の危険性があった海人は、城から半ば追放される形で王城から追放されることになる。 僅かな金銭で追放された海人は、生活費用を稼ぐ為に冒険者として登録し、生きていくことを余儀なくされた。
この物語は、多くの仲間と出会い、ダンジョンを攻略し、成りあがっていくストーリーである。
婚約破棄されて異世界トリップしたけど猫に囲まれてスローライフ満喫しています
葉柚
ファンタジー
婚約者の二股により婚約破棄をされた33才の真由は、突如異世界に飛ばされた。
そこはど田舎だった。
住む家と土地と可愛い3匹の猫をもらった真由は、猫たちに囲まれてストレスフリーなスローライフ生活を送る日常を送ることになった。
レコンティーニ王国は猫に優しい国です。
小説家になろう様にも掲載してます。
異世界でハズレスキル【安全地帯】を得た俺が最強になるまで〜俺だけにしか出来ない体重操作でモテ期が来た件〜
KeyBow
ファンタジー
突然の異世界召喚。
クラス全体が異世界に召喚されたことにより、平凡な日常を失った山田三郎。召喚直後、いち早く立ち直った山田は、悟られることなく異常状態耐性を取得した。それにより、本来召喚者が備わっている体重操作の能力を封印されずに済んだ。しかし、他のクラスメイトたちは違った。召喚の混乱から立ち直るのに時間がかかり、その間に封印と精神侵略を受けた。いち早く立ち直れたか否かが運命を分け、山田だけが間に合った。
山田が得たのはハズレギフトの【安全地帯】。メイドを強姦しようとしたことにされ、冤罪により放逐される山田。本当の理由は無能と精神支配の失敗だった。その後、2人のクラスメイトと共に過酷な運命に立ち向かうことになる。クラスメイトのカナエとミカは、それぞれの心に深い傷を抱えながらも、生き残るためにこの新たな世界で強くなろうと誓う。
魔物が潜む危険な森の中で、山田たちは力を合わせて戦い抜くが、彼らを待ち受けるのは仲間と思っていたクラスメイトたちの裏切りだった。彼らはミカとカナエを捕らえ、自分たちの支配下に置こうと狙っていたのだ。
山田は2人を守るため、そして自分自身の信念を貫くために逃避行を決意する。カナエの魔法、ミカの空手とトンファー、そして山田の冷静な判断が試される中、彼らは次第にチームとしての強さを見つけ出していく。
しかし、過去の恐怖が彼らを追い詰め、さらに大きな脅威が迫る。この異世界で生き延びるためには、ただ力を振るうだけではなく、信じ合い、支え合う心が必要だった。果たして彼らは、この異世界で真の強さを手に入れることができるのか――。
友情、裏切り、そしてサバイバルを描いた、異世界ファンタジーの新たな物語が幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる