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14 具体的な縁切りについて 4
しおりを挟む仕事面もプライベートでもショックが重なり、ついでに体調も崩して更新がストップしておりました。申し訳ありません。
引き続きよろしくお願いしますm(_ _)m
*・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・*
「そういえばさっきそんな事言ってたわね。兄弟まで同じ女に籠絡されてるの?ナタリアって女、大したタマね」
「ええ全く。情けない話ですがそこの殿下だけでなくこの家の長男、次男にそこの公爵本人までナタリア贔屓の有り様でして」
言われた公爵にこの場にいる全員(鷹とドラゴンを含む)の視線が集まり、
「わ、私は違うぞ!妻をちゃんと大事にしている、小娘に籠絡などされておらん!」
(どの口が言ってんだか)
「あら、先日は“ナタリア様こそ王太子妃に相応しい“とかほざき__、いえ言っておられたではありませんか」
「あ あれはただお前がい「私がなんですか?」、う事をkっ!なんでもない!」
旗色が悪い公爵は憤慨しつつそっぽを向いたが、
「“私が自分の言う事を聞かないからナタリア様と呼んだ“とでも?」
「それは彼女が聖なる魔法属性の娘だからだ!」
「それが娘を虐待していい理由になるわけないでしょ」
レーゼラインが声を低くして言うと公爵は黙った。
「確かに公爵は若い小娘より落ち着いておっとりした女性が好みでしたわねぇ」
すかさず私が続けて言うと公爵はさらに顔を青くさせた。
地上にあがった魚のように口をぱくぱくさせる公爵にステルンはピンときたが声には出さず、レーゼラインは「ふ~ん?」とだけ。
あわあわしている公爵に、
「と・言うわけですのでここの令息を呼んでくださいな」
ロザリンダはもう二人を兄とも弟とも呼ばない。
何故なら既に『馬鹿その二』『馬鹿その三』で定着しているからだ、実際サツキにとっては兄弟でもない。
不機嫌そうにやって来た二人は部屋に入ってまず目に入ったのがロザリンダと仲良く座るレーゼラインだったので、
「何故お、」
「なんであ?!」
何か失礼な言葉を吐こうとしたに違いないが、速攻でステルンに喉元に剣をつきつけられて黙った。ついでに本能的行動だろうか、二人仲良くホールドアップしている。
「はい素直でよろしい。私はセイクレッド修道院の院長レーゼライン。こちらの令嬢を保護しに来たの。これ以降私の許可なしに令嬢に触れるのはもちろん言葉を交す事も禁じます。ただしロザリンダ嬢からの質問には誠意を持って答えること」
「「はっ?!」」
「あとなんでとかどうしてとかもいちいち叫ばないこと、疑問があったら後で自分たちの父親か兄弟にでも聞きなさい」
「「「兄弟?」」」
うっかりロザリンダも混じってしまったのは純粋に疑問だったからだ。
「そう兄弟、この場合穴k「っおい!」、何すんのよ?!」
「コイツらはともかくお嬢様に聞かすんじゃねぇ!」
「あ そっか」
納得したレーゼラインは「ごめんねロザちゃん」と囁いた後、二人に向かってとても良い笑みを浮かべた。
__そして三十分後には、二人は自身の個人資産のきっちり半分を譲り渡す書類にサインさせられていた(それを見たロザリンダはひたすら感心し拍手までしていた)。
公爵も息子二人も苦虫を噛み潰した上に飲み下したような顔をしているが、ロザリンダとレーゼラインは笑顔が弾けている。
公爵がいい加減この迷惑な客に帰ってもらおうと半ば口を開きかけたところでノックの音が響いた。
「誰だっ?!」
自分の邸なのに何ひとつ思い通りにならない苛立ちが最高潮に達した公爵の厳しい声に、
「私ですわ、あなた。大切なお客様がいらっしゃっていると聞いてお茶をお持ちしました」
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○○○○○○○○○○
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