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「反応かわいい」
「んッ、あっ、う、」
「ここで気持ちよくなるの嫌なんじゃなかった?いいの?」
「んうう……!」
「ちくちくするんだったっけ?」
指先を止めることなく、話しかけながらもたまに吸いついてくる。
そう、本当にそこを触られ過ぎると後が困るの。日常生活に支障が出る。
そうなんだけど。
気持ちいい、に勝てなかった。
触られてる時は気持ちよくてたまんなくて、翌日になって後悔したりするんだけど。
まあどうせ暫く家から出る用事なんてないし、服を着ずに過ごしても……寒いか。
「気になるひとは絆創膏貼ったりするらしいよ」
「ばんそーこ……」
「……アリかな、みたいなかおすんじゃん」
自分で提案してきておいて、悠真さんはえっち、と笑った。
確かに想像すると、……いやえっちか?間抜けじゃないか?
「貼ったら見せてね」
「……やだ」
「俺が貼ったげようか?」
「ん、ン……っ、いいッ……ゔ」
「男性用ブラとかもあるよね」
「やだあっ……」
「こんなに紅くなっちゃって……腫れてるからそりゃ生地に擦れたらむずむずしちゃうよね、気持ちよくなっちゃう?」
「んっう……!」
かりかり引っ掻かれて、こりこり潰されて、ちろちろと舐められ、ぢゅうぢゅう吸われる。
低い声が耳から腰に来て、ぶる、と震わせてしまった。
「んうう……っ」
「ここでも気持ちよくなれて和音の躰はえっちでいいね」
「んぃ……!」
軽く噛まれ、更にきゅっと抓られて、もう一度腰が跳ねた。今イったばっかりなのに、追い打ちかけないでほしい。
もうだめ、と腕で胸元を隠すと、そうだね、他のとこも触ってほしいんだよね、とお腹を撫でた。
自分で出したものが、ぬちゃ、と広げられた感覚。
そんな汚いとこ、触んないで。
そのぬちゃぬちゃが広がった手で下半身に触れる。
そこだってもうぐちゃぐちゃのぬとぬとで、その手に負けてない。
あ、と高い声が出た。
先の方、触られると気持ちい、けど、あんまり触ると、なんかだめな気が、する。
「は……っ、ふ、う、う……あ、」
「和音、お腹の方は奥の方がすきだけど、こっちは先端の方がすきだよね」
「あ、や、知らな、う、っ、らめ、や、ん、なんかっ……やあ、だめなのっ……きちゃ、」
腰が逃げてしまう。だめだ、先っぽばっかはその、違う欲求が湧いてきてしまう。
ソファを汚すのも悪くないと思ったけど、流石にそれはだめ、もうおとななのに。だめ、だめなのに、覆い被さった悠真さんから逃げる場所がない。
「だめ、れっ、れちゃ、あう、トイレっ……や、い、一回、止めてえ……」
「いいよ、汚してよ、俺、和音と一緒に買い物行きたいなあ」
だめだったら。おれだってそれは魅力的だと思ったけど、発情期の最中であっても、流石にこれは、羞恥心が勝つ。
この歳でお漏らしは流石に恥ずかしくて情けなくてみっともなさ過ぎて悠真さんのかお、見れなくなっちゃう。
それなのに悠真さんは機嫌良くおれのものに触れ続けた。
だめ、逃げられない、ただでさえ躰が痛くて怠くて動けないのに、力も抜けてるのに、こんな体勢。
だめ、ソファも、悠真さんも汚しちゃう。だめ、なのに。触り続けるから、やだ、もう、頑張って止められるものじゃない。
「あっ、あ、や、手ェっ……はなし、う、あ……ッ」
悠真さんの手を退かせようと思った。でも間に合わずに、ぷしゃっと、その、少量、だと思うけど、その……出てしまった。
嘘だ、え、この歳で。いやっていった。ゆった。うそ。うわ、悠真さんの手も、おれの腹も、あ、多分、ソファにも垂れて、う、悠真さんの、手、に。
「うあ……」
「出ちゃったねえ」
「うえ……っ」
「えっ」
「ごめんなさいぃ……」
なんで泣くの、と悠真さんが慌てておれの頬に触れようとして、その手を止めた。
ソファから降りると、ティッシュを箱毎持ってきて、その手とおれの腹を拭く。
なんでって、泣くでしょこんなの、みっともなさ過ぎて。
芽依ですらもう漏らさないぞ。
「うっう、ゔ~……!」
「ごめんって、大丈夫、いつもじゃん、ね、」
「……い、いつも?」
「……あ、飛んでるか、いつもは」
「飛んで……」
一瞬涙が引っ込んで、すぐに頭が真っ白になった。
いつも。
いつも!?
嘘でしょ、おれ、気を飛ばしてる間にそんな癖が?
やばい、やばいやばいやばい、こういうの、びょ、病院とか行った方が……
「や、やっぱり、漏らして……」
「待って、勘違いしてる?」
「かんちがいってなに……」
「ほら、これ、その……潮」
「しお」
「吹き癖ついてんだよな、多分。漏らしてる訳じゃないよ」
「癖……」
「今までひとりの時吹いたことなかった?」
「いままで……ふい……」
聞き慣れない言葉に少々ついていけなかった。
混乱する頭のまま、どうにかそれを理解する頃にはまた違う意味で恥ずかしくて死ぬかと思った。
「あ、意味わかった?」
「しにたい……」
「えー、いいじゃん、俺、和音が気持ち良さそうにしてるの見るの嬉しいよ。最後の方、いつもとろとろになっててかわいいし」
「こんなんかわいい、わけ、あるかよ……」
「えっちでかわいいよ、和音」
「ころしてくれ……」
「それはいっぱいしてね、ってこと?」
悠真さんがまた覆い被さる。
少し悪くて、えっちな時のかお。
……なんでそんな楽しそうなかお、してんの。
「んッ、あっ、う、」
「ここで気持ちよくなるの嫌なんじゃなかった?いいの?」
「んうう……!」
「ちくちくするんだったっけ?」
指先を止めることなく、話しかけながらもたまに吸いついてくる。
そう、本当にそこを触られ過ぎると後が困るの。日常生活に支障が出る。
そうなんだけど。
気持ちいい、に勝てなかった。
触られてる時は気持ちよくてたまんなくて、翌日になって後悔したりするんだけど。
まあどうせ暫く家から出る用事なんてないし、服を着ずに過ごしても……寒いか。
「気になるひとは絆創膏貼ったりするらしいよ」
「ばんそーこ……」
「……アリかな、みたいなかおすんじゃん」
自分で提案してきておいて、悠真さんはえっち、と笑った。
確かに想像すると、……いやえっちか?間抜けじゃないか?
「貼ったら見せてね」
「……やだ」
「俺が貼ったげようか?」
「ん、ン……っ、いいッ……ゔ」
「男性用ブラとかもあるよね」
「やだあっ……」
「こんなに紅くなっちゃって……腫れてるからそりゃ生地に擦れたらむずむずしちゃうよね、気持ちよくなっちゃう?」
「んっう……!」
かりかり引っ掻かれて、こりこり潰されて、ちろちろと舐められ、ぢゅうぢゅう吸われる。
低い声が耳から腰に来て、ぶる、と震わせてしまった。
「んうう……っ」
「ここでも気持ちよくなれて和音の躰はえっちでいいね」
「んぃ……!」
軽く噛まれ、更にきゅっと抓られて、もう一度腰が跳ねた。今イったばっかりなのに、追い打ちかけないでほしい。
もうだめ、と腕で胸元を隠すと、そうだね、他のとこも触ってほしいんだよね、とお腹を撫でた。
自分で出したものが、ぬちゃ、と広げられた感覚。
そんな汚いとこ、触んないで。
そのぬちゃぬちゃが広がった手で下半身に触れる。
そこだってもうぐちゃぐちゃのぬとぬとで、その手に負けてない。
あ、と高い声が出た。
先の方、触られると気持ちい、けど、あんまり触ると、なんかだめな気が、する。
「は……っ、ふ、う、う……あ、」
「和音、お腹の方は奥の方がすきだけど、こっちは先端の方がすきだよね」
「あ、や、知らな、う、っ、らめ、や、ん、なんかっ……やあ、だめなのっ……きちゃ、」
腰が逃げてしまう。だめだ、先っぽばっかはその、違う欲求が湧いてきてしまう。
ソファを汚すのも悪くないと思ったけど、流石にそれはだめ、もうおとななのに。だめ、だめなのに、覆い被さった悠真さんから逃げる場所がない。
「だめ、れっ、れちゃ、あう、トイレっ……や、い、一回、止めてえ……」
「いいよ、汚してよ、俺、和音と一緒に買い物行きたいなあ」
だめだったら。おれだってそれは魅力的だと思ったけど、発情期の最中であっても、流石にこれは、羞恥心が勝つ。
この歳でお漏らしは流石に恥ずかしくて情けなくてみっともなさ過ぎて悠真さんのかお、見れなくなっちゃう。
それなのに悠真さんは機嫌良くおれのものに触れ続けた。
だめ、逃げられない、ただでさえ躰が痛くて怠くて動けないのに、力も抜けてるのに、こんな体勢。
だめ、ソファも、悠真さんも汚しちゃう。だめ、なのに。触り続けるから、やだ、もう、頑張って止められるものじゃない。
「あっ、あ、や、手ェっ……はなし、う、あ……ッ」
悠真さんの手を退かせようと思った。でも間に合わずに、ぷしゃっと、その、少量、だと思うけど、その……出てしまった。
嘘だ、え、この歳で。いやっていった。ゆった。うそ。うわ、悠真さんの手も、おれの腹も、あ、多分、ソファにも垂れて、う、悠真さんの、手、に。
「うあ……」
「出ちゃったねえ」
「うえ……っ」
「えっ」
「ごめんなさいぃ……」
なんで泣くの、と悠真さんが慌てておれの頬に触れようとして、その手を止めた。
ソファから降りると、ティッシュを箱毎持ってきて、その手とおれの腹を拭く。
なんでって、泣くでしょこんなの、みっともなさ過ぎて。
芽依ですらもう漏らさないぞ。
「うっう、ゔ~……!」
「ごめんって、大丈夫、いつもじゃん、ね、」
「……い、いつも?」
「……あ、飛んでるか、いつもは」
「飛んで……」
一瞬涙が引っ込んで、すぐに頭が真っ白になった。
いつも。
いつも!?
嘘でしょ、おれ、気を飛ばしてる間にそんな癖が?
やばい、やばいやばいやばい、こういうの、びょ、病院とか行った方が……
「や、やっぱり、漏らして……」
「待って、勘違いしてる?」
「かんちがいってなに……」
「ほら、これ、その……潮」
「しお」
「吹き癖ついてんだよな、多分。漏らしてる訳じゃないよ」
「癖……」
「今までひとりの時吹いたことなかった?」
「いままで……ふい……」
聞き慣れない言葉に少々ついていけなかった。
混乱する頭のまま、どうにかそれを理解する頃にはまた違う意味で恥ずかしくて死ぬかと思った。
「あ、意味わかった?」
「しにたい……」
「えー、いいじゃん、俺、和音が気持ち良さそうにしてるの見るの嬉しいよ。最後の方、いつもとろとろになっててかわいいし」
「こんなんかわいい、わけ、あるかよ……」
「えっちでかわいいよ、和音」
「ころしてくれ……」
「それはいっぱいしてね、ってこと?」
悠真さんがまた覆い被さる。
少し悪くて、えっちな時のかお。
……なんでそんな楽しそうなかお、してんの。
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