110 / 117
社交月の終わり
第109話
しおりを挟む
というか、神学以外はぼくとイェレミーアスは大体同じような内容の授業を受けているけど、ジークフリードは今までサボって来た分、ぼくらより遅れているのだ。それでもここ半年くらいで随分追い上げていて、追い付くのは時間の問題だと思う。だからぼくは、復習のつもりでジークフリードと授業を受けている。ジークフリードにとっても、ぼくとの開きが埋まって行くのが分かるから、モチベーションを維持する結果になっているらしい。
ぼくが神学を学んでいないのは、単純に教師が居なかったから独学ということと、神学を重んじているのは騎士だけだからだ。前にも話したけど、この国の騎士は皆、聖騎士団所属の宗教騎士なのだ。だから騎士は当然、神学必須なのである。だから当然、辺境伯家の嫡男であるイェレミーアスは幼い頃から神学を学んで来たのだろう。ラウシェンバッハの居城には教会があったと以前にイェレミーアスが言っていたし、厳格なデ・ランダル神教徒として教育されて来たに違いない。
ぼくは騎士になる予定などない、と分かり切っていたのであまり重視していなかったんだ。逆に皇族として神学は必須であったジークフリードと、騎士の家系であるイェレミーアスは同じくらいの進み具合なのだ。だから、イェレミーアスは神学をぼくらと一緒に勉強する予定なのである。
「後でアスと合流して、母上の見舞いに行こう。今日は薬学士が来ると確認済みだ。宮廷薬学士はユッシ・リトホルムという老人だ。長年宮廷に勤めているし……」
ジークフリードは口元へ手を当て、ぼくの耳へ顔を寄せた。
「……ミレッカーと不仲だ」
「それは好都合ですね」
「うむ。だろう?」
「それに、社交月が終わって辺境伯たちはそろそろ領地へ帰る準備に忙しいでしょう? ミレッカーとシェルケ、ハンスイェルクたちが直接会うことが難しい冬の間に薬学士から情報を引き出しておきたいですね」
「うむ。父上から、オレが同席することを条件に薬学士の情報をスヴェンに見せてもいいと許可もいただいている。冬の間が勝負だな」
「はい」
ジークフリードが大変有能だ。ほんとこの子、さすが鶺鴒皇の子だな。聡い。
ルクレーシャスさんはぼくの付き添いなので、いつも通りぼくらの机の向かいにソファを出してどっかりと座っている。今日のおやつはあんまきである。薄力粉とコーンスターチと重曹、卵、砂糖を混ぜたタネを薄く伸ばして焼くのだ。ちなみに生地的にはどら焼きと同じだよ。ほんとはね、みりんがあるとなおいいんだけどこの世界にはないんだよ、みりん。しょぼん。中身はあんことバターだよ。この組み合わせは美味しいに決まってるよね。
生クリームがあったらもっといいんだけど、牛乳を温めて遠心分離機で分離させるんじゃないかなって想像はすれども、どうも分からない。撹拌か? 撹拌すればイケるのか? 何もかもの加減が分からないじゃない? しかもぼく、魔法使えないしさ。仕組みが分かってないのに、ざっくりした説明でルクレーシャスさんに頼むのも気が引ける。
もっもっも。無言であんまきを飲み込むルクレーシャスの金色の耳がぱたぱたしている。最近ルクレーシャスさんの食べている姿しか見ていない気がする。この人、すごい人なんだよ。ほんとだよ?
「さ、エルンストを呼びに行かせよう。フレッド」
「はい。かしこまりました」
エルンスト卿は広い視点から天文学を説いてくれるとてもいい先生だ。こないだもね、時代によってポラリスと呼ばれる星が実は変化しているという話で大変盛り上がったんだ。大満足の授業の後、ジークフリードと一緒に訓練場までイェレミーアスを迎えに行く。
「足が止まっているぞ、イェレミーアス!」
「ハイッ!」
「目だけで追うな、肌で捉えろ!」
「く……ッ!」
弾かれて飛んだ木剣が訓練場の壁に当たった。落ちた木剣を拾いに行き、ウード公のところへ戻って来て構えたイェレミーアスの気迫にジークフリードが息を飲んだ。
「イェレ兄さま。ウード公。次は神学の時間ですよ」
ぼくはできるだけ朗らかに二人へ声をかけた。途端に二人はいつもの顔に戻って微笑んだ。
「おお、スヴァンテ公子」
「ヴァン、お迎えに来てくれたんだ?」
「こんにちは、ウード公。イェレ兄さま、参りましょう?」
イェレミーアスへタオルを差し出し、準備してきた飲み物を渡す。受け取った手のひらのマメが全部潰れて、治り切らないうちにまた傷が付いているのが見えた。精霊の加護が備わっているはずなのに、だ。
こんなになったら剣を握ることすら難しいだろうに。それでもそうせずにはいられないのだろう。
「イェレ兄さま。ぼくらが皇后陛下のお見舞いに行っている間も、ウード公に稽古をつけていただきますか?」
「いいや。私も行くよ。行かせてくれ、ヴァン。他人事でいては、いけないことだからね」
ウード公の授業を受けた後、少し休んで皇后陛下のお見舞いへ向かう。皇宮医のアイスラーは顔見知りではあるが、診察を受けたことはない。皇宮医にかからねばならぬほど、重篤な病になったことがないのだ。そういう意味ではなるほど、妖精や精霊の加護のお陰なのかも知れない。
ジークフリードの後に続き、特に警備の厳重な奥の宮へ通される。皇后の居城、月明宮《げつめいぐう》は室内にあって別空間へ繋がっている。皇宮は皇国の魔術、技術の粋を集めて建築されているからこそ、である。まぁ、皇の居城なのだから当然といえば当然だ。ちなみに皇王の過ごす天祥宮《てんしょうぐう》、ジークフリードの過ごす星嬰宮《せいえいぐう》も同様である。ぼくはまだ、どちらにも立ち入ったことはない。
いつもジークフリードと一緒に勉強している部屋は、ただの勉強部屋である。ぼくもジークフリードを自室へ招き入れたことはないから、余程親しくない限り寝室へ招き入れることはしないのが皇国のマナーのようだ。
そのことから照らし合わせてもおそらく、皇族のルールとして皇后は妊娠中、月明宮から外へ出ることはしないのが慣例なのだろう。
奥の宮の一角にある扉を開くとそこには広大な庭が広がっていた。そこからさらに歩き、途中ぼくは案の定ヘバってイェレミーアスに抱っこされ、どうにか月明宮に辿り着いた。そこからさらに三階まで上がると言われたぼくの顔を見て、ジークフリードが堪えきれず吹き出したのを一生忘れない。ぷん、だ。
「母上、ベステル・ヘクセ殿とスヴェンとアスが見舞いに来てくれました」
軽くノックをして、ジークフリードが顔を覗かせると、嬉しそうな声が聞こえて来た。
「まぁ、どうぞ。入って」
招く声を待ち、部屋へ入ると皇后はソファへ凭れかかるような体勢になっていた。さすがに皇后の前で抱っこされたままは不敬である。イェレミーアスがそっとぼくを下してくれた。皇后に笑顔で手招かれて、ソファへ歩み寄る。
イェレミーアスは小さな花束を。ルクレーシャスさんは安産祈願のお守りが込められた護符を。ぼくは腹巻を編んだものを、それぞれ見舞いの品として持参した。
「まぁぁ、スヴァンテちゃん。これはいいわ、お腹が温かいわぁ」
プレゼントに喜んで見せた皇后のベッドの脇には、皇宮医のアイスラーと青白い肌、長い手足の老人がまるで影のようにひっそりと立っている。この人がリトホルムだろう。
「これから寒くなりますし、妊娠初期はお腹を冷やすのはよくありませんから。気に入っていただいたのなら、もう一つ作って参りますよ」
ぼくが神学を学んでいないのは、単純に教師が居なかったから独学ということと、神学を重んじているのは騎士だけだからだ。前にも話したけど、この国の騎士は皆、聖騎士団所属の宗教騎士なのだ。だから騎士は当然、神学必須なのである。だから当然、辺境伯家の嫡男であるイェレミーアスは幼い頃から神学を学んで来たのだろう。ラウシェンバッハの居城には教会があったと以前にイェレミーアスが言っていたし、厳格なデ・ランダル神教徒として教育されて来たに違いない。
ぼくは騎士になる予定などない、と分かり切っていたのであまり重視していなかったんだ。逆に皇族として神学は必須であったジークフリードと、騎士の家系であるイェレミーアスは同じくらいの進み具合なのだ。だから、イェレミーアスは神学をぼくらと一緒に勉強する予定なのである。
「後でアスと合流して、母上の見舞いに行こう。今日は薬学士が来ると確認済みだ。宮廷薬学士はユッシ・リトホルムという老人だ。長年宮廷に勤めているし……」
ジークフリードは口元へ手を当て、ぼくの耳へ顔を寄せた。
「……ミレッカーと不仲だ」
「それは好都合ですね」
「うむ。だろう?」
「それに、社交月が終わって辺境伯たちはそろそろ領地へ帰る準備に忙しいでしょう? ミレッカーとシェルケ、ハンスイェルクたちが直接会うことが難しい冬の間に薬学士から情報を引き出しておきたいですね」
「うむ。父上から、オレが同席することを条件に薬学士の情報をスヴェンに見せてもいいと許可もいただいている。冬の間が勝負だな」
「はい」
ジークフリードが大変有能だ。ほんとこの子、さすが鶺鴒皇の子だな。聡い。
ルクレーシャスさんはぼくの付き添いなので、いつも通りぼくらの机の向かいにソファを出してどっかりと座っている。今日のおやつはあんまきである。薄力粉とコーンスターチと重曹、卵、砂糖を混ぜたタネを薄く伸ばして焼くのだ。ちなみに生地的にはどら焼きと同じだよ。ほんとはね、みりんがあるとなおいいんだけどこの世界にはないんだよ、みりん。しょぼん。中身はあんことバターだよ。この組み合わせは美味しいに決まってるよね。
生クリームがあったらもっといいんだけど、牛乳を温めて遠心分離機で分離させるんじゃないかなって想像はすれども、どうも分からない。撹拌か? 撹拌すればイケるのか? 何もかもの加減が分からないじゃない? しかもぼく、魔法使えないしさ。仕組みが分かってないのに、ざっくりした説明でルクレーシャスさんに頼むのも気が引ける。
もっもっも。無言であんまきを飲み込むルクレーシャスの金色の耳がぱたぱたしている。最近ルクレーシャスさんの食べている姿しか見ていない気がする。この人、すごい人なんだよ。ほんとだよ?
「さ、エルンストを呼びに行かせよう。フレッド」
「はい。かしこまりました」
エルンスト卿は広い視点から天文学を説いてくれるとてもいい先生だ。こないだもね、時代によってポラリスと呼ばれる星が実は変化しているという話で大変盛り上がったんだ。大満足の授業の後、ジークフリードと一緒に訓練場までイェレミーアスを迎えに行く。
「足が止まっているぞ、イェレミーアス!」
「ハイッ!」
「目だけで追うな、肌で捉えろ!」
「く……ッ!」
弾かれて飛んだ木剣が訓練場の壁に当たった。落ちた木剣を拾いに行き、ウード公のところへ戻って来て構えたイェレミーアスの気迫にジークフリードが息を飲んだ。
「イェレ兄さま。ウード公。次は神学の時間ですよ」
ぼくはできるだけ朗らかに二人へ声をかけた。途端に二人はいつもの顔に戻って微笑んだ。
「おお、スヴァンテ公子」
「ヴァン、お迎えに来てくれたんだ?」
「こんにちは、ウード公。イェレ兄さま、参りましょう?」
イェレミーアスへタオルを差し出し、準備してきた飲み物を渡す。受け取った手のひらのマメが全部潰れて、治り切らないうちにまた傷が付いているのが見えた。精霊の加護が備わっているはずなのに、だ。
こんなになったら剣を握ることすら難しいだろうに。それでもそうせずにはいられないのだろう。
「イェレ兄さま。ぼくらが皇后陛下のお見舞いに行っている間も、ウード公に稽古をつけていただきますか?」
「いいや。私も行くよ。行かせてくれ、ヴァン。他人事でいては、いけないことだからね」
ウード公の授業を受けた後、少し休んで皇后陛下のお見舞いへ向かう。皇宮医のアイスラーは顔見知りではあるが、診察を受けたことはない。皇宮医にかからねばならぬほど、重篤な病になったことがないのだ。そういう意味ではなるほど、妖精や精霊の加護のお陰なのかも知れない。
ジークフリードの後に続き、特に警備の厳重な奥の宮へ通される。皇后の居城、月明宮《げつめいぐう》は室内にあって別空間へ繋がっている。皇宮は皇国の魔術、技術の粋を集めて建築されているからこそ、である。まぁ、皇の居城なのだから当然といえば当然だ。ちなみに皇王の過ごす天祥宮《てんしょうぐう》、ジークフリードの過ごす星嬰宮《せいえいぐう》も同様である。ぼくはまだ、どちらにも立ち入ったことはない。
いつもジークフリードと一緒に勉強している部屋は、ただの勉強部屋である。ぼくもジークフリードを自室へ招き入れたことはないから、余程親しくない限り寝室へ招き入れることはしないのが皇国のマナーのようだ。
そのことから照らし合わせてもおそらく、皇族のルールとして皇后は妊娠中、月明宮から外へ出ることはしないのが慣例なのだろう。
奥の宮の一角にある扉を開くとそこには広大な庭が広がっていた。そこからさらに歩き、途中ぼくは案の定ヘバってイェレミーアスに抱っこされ、どうにか月明宮に辿り着いた。そこからさらに三階まで上がると言われたぼくの顔を見て、ジークフリードが堪えきれず吹き出したのを一生忘れない。ぷん、だ。
「母上、ベステル・ヘクセ殿とスヴェンとアスが見舞いに来てくれました」
軽くノックをして、ジークフリードが顔を覗かせると、嬉しそうな声が聞こえて来た。
「まぁ、どうぞ。入って」
招く声を待ち、部屋へ入ると皇后はソファへ凭れかかるような体勢になっていた。さすがに皇后の前で抱っこされたままは不敬である。イェレミーアスがそっとぼくを下してくれた。皇后に笑顔で手招かれて、ソファへ歩み寄る。
イェレミーアスは小さな花束を。ルクレーシャスさんは安産祈願のお守りが込められた護符を。ぼくは腹巻を編んだものを、それぞれ見舞いの品として持参した。
「まぁぁ、スヴァンテちゃん。これはいいわ、お腹が温かいわぁ」
プレゼントに喜んで見せた皇后のベッドの脇には、皇宮医のアイスラーと青白い肌、長い手足の老人がまるで影のようにひっそりと立っている。この人がリトホルムだろう。
「これから寒くなりますし、妊娠初期はお腹を冷やすのはよくありませんから。気に入っていただいたのなら、もう一つ作って参りますよ」
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使う事でスキルを強化、更に新スキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった…
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく…
※小説家になろう、カクヨムでも掲載しております。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
魔力ゼロの忌み子に転生してしまった最強の元剣聖は実家を追放されたのち、魔法の杖を「改造」して成り上がります
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
小説家になろうでジャンル別日間ランキング入り!
世界最強の剣聖――エルフォ・エルドエルは戦場で死に、なんと赤子に転生してしまう。
美少女のように見える少年――アル・バーナモントに転生した彼の身体には、一切の魔力が宿っていなかった。
忌み子として家族からも見捨てられ、地元の有力貴族へ売られるアル。
そこでひどい仕打ちを受けることになる。
しかし自力で貴族の屋敷を脱出し、なんとか森へ逃れることに成功する。
魔力ゼロのアルであったが、剣聖として磨いた剣の腕だけは、転生しても健在であった。
彼はその剣の技術を駆使して、ゴブリンや盗賊を次々にやっつけ、とある村を救うことになる。
感謝されたアルは、ミュレットという少女とその母ミレーユと共に、新たな生活を手に入れる。
深く愛され、本当の家族を知ることになるのだ。
一方で、アルを追いだした実家の面々は、だんだんと歯車が狂い始める。
さらに、アルを捕えていた貴族、カイベルヘルト家も例外ではなかった。
彼らはどん底へと沈んでいく……。
フルタイトル《文字数の関係でアルファポリスでは略してます》
魔力ゼロの忌み子に転生してしまった最強の元剣聖は実家を追放されたのち、魔法の杖を「改造」して成り上がります~父が老弱して家が潰れそうなので戻ってこいと言われてももう遅い~新しい家族と幸せに暮らしてます
こちらの作品は「小説家になろう」にて先行して公開された内容を転載したものです。
こちらの作品は「小説家になろう」さま「カクヨム」さま「アルファポリス」さまに同時掲載させていただいております。
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
異世界でスキルを奪います ~技能奪取は最強のチート~
星天
ファンタジー
幼馴染を庇って死んでしまった翔。でも、それは神様のミスだった!
創造神という女の子から交渉を受ける。そして、二つの【特殊技能】を貰って、異世界に飛び立つ。
『創り出す力』と『奪う力』を持って、異世界で技能を奪って、どんどん強くなっていく
はたして、翔は異世界でうまくやっていけるのだろうか!!!
異世界王女に転生したけど、貧乏生活から脱出できるのか
片上尚
ファンタジー
海の事故で命を落とした山田陽子は、女神ロミア様に頼まれて魔法がある世界のとある国、ファルメディアの第三王女アリスティアに転生!
悠々自適の贅沢王女生活やイケメン王子との結婚、もしくは現代知識で無双チートを夢見て目覚めてみると、待っていたのは3食草粥生活でした…
アリスティアは現代知識を使って自国を豊かにできるのか?
痩せっぽっちの王女様奮闘記。
神に異世界へ転生させられたので……自由に生きていく
霜月 祈叶 (霜月藍)
ファンタジー
小説漫画アニメではお馴染みの神の失敗で死んだ。
だから異世界で自由に生きていこうと決めた鈴村茉莉。
どう足掻いても異世界のせいかテンプレ発生。ゴブリン、オーク……盗賊。
でも目立ちたくない。目指せフリーダムライフ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる