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罪に向き合う者
第104話
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「君の払った、そしてこれから払うだろう代償を考えたらこの程度はして当たり前だ。本当に済まない。君が成人していたとしても息子の軽率な振る舞いを強く戒めねばならぬというのに、君はローデリヒより四つも年下なのだ。最大限の助力をさせてもらわねば、公爵家の名折れだ。だが、だからこそ私は君を子供扱いせず、尊重すると約束しよう。スヴァンテ公子」
「とう……父上」
「いいか、ローデリヒ。お前はスヴァンテ公子に見えている、いくつものことが見えていない。恥じろとは言わない。だが、知らねばならぬ。今回のお前の軽率な頼みで、スヴァンテ公子が何を負うことになったか。まず、イェレミーアスたちを世話する使用人を雇った。住まいを整え、衣類や食を整え、安全を確保した。これらに何が必要か、言ってみろ」
ローデリヒが、膝の上で拳をぎゅっと握ったのが筋肉の動きと体の強張りで見て取れた。
「お金、です……」
「お前はこれまでにそれを、具体的にいくらほど必要で、どうやって調達しているか、自分ならどうやって調達するか、考えたことがあるか」
「……っ、……」
膝で拳を握ったまま、ローデリヒは無言で首を横へ振った。その拳へ、手を置いてエステン公爵はローデリヒへ言い含める。それは親であり、公爵として後継者を育てる者としての教えであった。
「お前ならば、私が用意するだろう。だがスヴァンテ公子は? ベステル・ヘクセ殿から金を出してもらっているか? 違うな?」
「……自分で、資金を調達する術を、考えて……実行して、います……」
「そうだ。親の金でのうのうと暮らしているお前と違い、己で己の食い扶持を稼ぎ、その中からイェレミーアスたちへ施している。なんなら稼がねばならぬ金が増えたことで次の手すら考えているだろう。お前の、軽率な行動の結果スヴァンテ公子が払うべきではない金を使わせている。分かるか」
「……はい」
「その上でディートハルトを謀った者が誰かを調べ、証拠を集め、断罪し、イェレミーアスへ爵位を戻そうと策を考えている。お前の一言で、スヴァンテ公子が背負うことになった多くのことを、お前は正しく知らなければならない」
「……はい」
エステン公爵夫人も黙ってエステン公爵の話を聞いている。ヨゼフィーネも口を挟まない。
「リヒ」
「はい」
「お前と、スヴァンテ公子の違いをじっくり考えなさい」
「……」
ああ。これは「父と子」の、そして「現当主と次期当主」との会話なのである。エステン公爵からローデリヒへの「教育」なのだ。だからぼくは、静かに目を閉じて待った。
「よってスヴァンテ公子」
「はい」
「今後私は、君をスタンレイ家の当主として扱う。まことに君は、殿下が陛下に逆らってでも己の参謀に欲するに相応しい人材だ」
「過分に評価いただき、恐悦至極でございます」
エステン公爵はそっと頭を左右へ振る。
「いいや、スヴァンテ公子。貴公は決して、ローデリヒを甘やかさないでくれ。しかし、ゆえに、ローデリヒ」
「はい」
「お前が、スヴァンテ公子を頼ったことは正しかった」
「!」
「よくやった」
「……」
エステン公爵は大きな手でローデリヒの頭をちょっとだけ乱暴に撫でた。それは間違いなく「父と子」の姿だった。イェレミーアスとぼくには、それが眩しい。ぼくは覚えずイェレミーアスの手を握った。
「……ヴァン? 疲れてしまったのなら、代わろうか?」
ぼんやりと先日のことを思い出していたぼくを、イェレミーアスが覗き込む。柔らかな勿忘草色へ微笑み返して、ぼくは首を横へ振った。
「ううん。ちょっと考え事を。どうです、イェレ兄さま。おいしい?」
「ああ。おいしいよ」
ぼくは初めから、この世界では持たなかった。
イェレミーアスは理不尽に奪われた。
それを埋めることは、もう叶わないだろう。けれど、ぼくらは喪ったものばかりを眺めて立ち止まるわけにはいかない。例えば、折れた足に添え木をして立ち上がるように。
初めからなかった、そこに。
理不尽に奪われた、そこに。
自分で手を入れ、埋め込み、宛がい、進んでいかなくてはならない。
「骨が折れた場所が治った後、折れる前より丈夫になったりすることがあるんですって」
「……騎士には、怪我がつきものだからね。そういうこともあるんだろう」
「でもね、どこも怪我したことない騎士を見たら、やっぱりちょっとだけここがちくちくして羨ましくなっちゃう。強くなったけど、なんだか寂しくなっちゃうんです。わがままですね」
胸へ手を当てえへへ、とぼくが笑うとイェレミーアスはぼくの口へダニーがオーブンから出したばかりのクッキーを放り込んだ。
「私も、羨ましくて寂しくなるよ。でも、私にはヴァンがいるから。進んで行ける」
そうだろう? 声を出さずに動いた唇を眺めて頷く。ああ、イェレミーアスが笑うとできる、下瞼の目頭にできる皺が好きだなぁとぼんやり思う。
「そろそろリヒ様が来る頃ですから、全部食べられちゃう前にイェレ兄さまの分を取っておかなくちゃ」
「ふふ、そうだね」
そんな話を聞きつけたかのように、騒がしい足音が廊下から響く。
「おーい、アス! スヴェン! お、いー匂い! 腹減っちゃった、それ食っていい?」
イェレミーアスとぼくは顔を見合わせ、それから厨房の入口に立つローデリヒへ顔を向け笑った。ローデリヒを見るなり笑ったぼくらに、当の本人は目を丸くしただけで厨房のテーブルを指さす。
「なぁ、スヴェンって。それ、食っていい?」
「ふふっ、どうぞ。あ、でも全部食べちゃダメですよ、ルカ様が拗ねます」
「りょーかい! ってことは、これベステル・ヘクセ様んとこに持って行けばいいんだろ?」
大皿を掴んで厨房を出て行くローデリヒを見送る。何しに来たんだ、一体。
「あ、なぁ! コモンルームにお茶、持って来てくれよ。多分、ベステル・ヘクセ様の分も要るからよろしく!」
いつも通り、まるで自分の家のように途中で出会った侍女か侍従に頼んでいる声が聞こえる。再びイェレミーアスとぼくは、顔を見合わせた。
「ふふっ」
「あははっ」
「行こうか、ヴァン」
「ええ。あの二人を放っておいたらソファが食べカスだらけになっちゃう」
コモンルームに行くと、ローデリヒとルクレーシャスさんがポテトチップスを口いっぱいに頬張っているところだった。ぼくは何となく、ジャイアントハムスターを飼っている気分になった。侍女にタオルを多めに持って来るように頼む。あの油だらけの手で、ソファの座面に触らないでほしい。結構お高かったのよ、そのソファ。
「今日は、泊まってっていいか? スヴェン」
「『今日は』じゃないでしょ、いつだって好きな時に泊まって行くでしょ、リヒ様は」
ぼくはもう、高そうなジレで油だらけの手を拭くローデリヒにそれどころじゃない。すかさずタオルを差し出したが、ぽろぽろばりばりぽろぽろうああああ、お口拭きなさいよッ! ローデリヒからジレを引っぺがして侍女へ渡した。
「洗濯お願いします」
「え、いいのに」
「リヒ様がよくてもぼくがよくないんですその手だって今すぐ洗いたい」
「スヴェンは潔癖すぎるんだよ」
「リヒ様が気にしなさ過ぎるんですっ! 大体なんですか、毎日毎日ひとんちにご飯食べにやって来て!」
「もういい加減慣れなさい、スヴァンくん。いつも通りでいいって君が言ったんでしょ」
「とう……父上」
「いいか、ローデリヒ。お前はスヴァンテ公子に見えている、いくつものことが見えていない。恥じろとは言わない。だが、知らねばならぬ。今回のお前の軽率な頼みで、スヴァンテ公子が何を負うことになったか。まず、イェレミーアスたちを世話する使用人を雇った。住まいを整え、衣類や食を整え、安全を確保した。これらに何が必要か、言ってみろ」
ローデリヒが、膝の上で拳をぎゅっと握ったのが筋肉の動きと体の強張りで見て取れた。
「お金、です……」
「お前はこれまでにそれを、具体的にいくらほど必要で、どうやって調達しているか、自分ならどうやって調達するか、考えたことがあるか」
「……っ、……」
膝で拳を握ったまま、ローデリヒは無言で首を横へ振った。その拳へ、手を置いてエステン公爵はローデリヒへ言い含める。それは親であり、公爵として後継者を育てる者としての教えであった。
「お前ならば、私が用意するだろう。だがスヴァンテ公子は? ベステル・ヘクセ殿から金を出してもらっているか? 違うな?」
「……自分で、資金を調達する術を、考えて……実行して、います……」
「そうだ。親の金でのうのうと暮らしているお前と違い、己で己の食い扶持を稼ぎ、その中からイェレミーアスたちへ施している。なんなら稼がねばならぬ金が増えたことで次の手すら考えているだろう。お前の、軽率な行動の結果スヴァンテ公子が払うべきではない金を使わせている。分かるか」
「……はい」
「その上でディートハルトを謀った者が誰かを調べ、証拠を集め、断罪し、イェレミーアスへ爵位を戻そうと策を考えている。お前の一言で、スヴァンテ公子が背負うことになった多くのことを、お前は正しく知らなければならない」
「……はい」
エステン公爵夫人も黙ってエステン公爵の話を聞いている。ヨゼフィーネも口を挟まない。
「リヒ」
「はい」
「お前と、スヴァンテ公子の違いをじっくり考えなさい」
「……」
ああ。これは「父と子」の、そして「現当主と次期当主」との会話なのである。エステン公爵からローデリヒへの「教育」なのだ。だからぼくは、静かに目を閉じて待った。
「よってスヴァンテ公子」
「はい」
「今後私は、君をスタンレイ家の当主として扱う。まことに君は、殿下が陛下に逆らってでも己の参謀に欲するに相応しい人材だ」
「過分に評価いただき、恐悦至極でございます」
エステン公爵はそっと頭を左右へ振る。
「いいや、スヴァンテ公子。貴公は決して、ローデリヒを甘やかさないでくれ。しかし、ゆえに、ローデリヒ」
「はい」
「お前が、スヴァンテ公子を頼ったことは正しかった」
「!」
「よくやった」
「……」
エステン公爵は大きな手でローデリヒの頭をちょっとだけ乱暴に撫でた。それは間違いなく「父と子」の姿だった。イェレミーアスとぼくには、それが眩しい。ぼくは覚えずイェレミーアスの手を握った。
「……ヴァン? 疲れてしまったのなら、代わろうか?」
ぼんやりと先日のことを思い出していたぼくを、イェレミーアスが覗き込む。柔らかな勿忘草色へ微笑み返して、ぼくは首を横へ振った。
「ううん。ちょっと考え事を。どうです、イェレ兄さま。おいしい?」
「ああ。おいしいよ」
ぼくは初めから、この世界では持たなかった。
イェレミーアスは理不尽に奪われた。
それを埋めることは、もう叶わないだろう。けれど、ぼくらは喪ったものばかりを眺めて立ち止まるわけにはいかない。例えば、折れた足に添え木をして立ち上がるように。
初めからなかった、そこに。
理不尽に奪われた、そこに。
自分で手を入れ、埋め込み、宛がい、進んでいかなくてはならない。
「骨が折れた場所が治った後、折れる前より丈夫になったりすることがあるんですって」
「……騎士には、怪我がつきものだからね。そういうこともあるんだろう」
「でもね、どこも怪我したことない騎士を見たら、やっぱりちょっとだけここがちくちくして羨ましくなっちゃう。強くなったけど、なんだか寂しくなっちゃうんです。わがままですね」
胸へ手を当てえへへ、とぼくが笑うとイェレミーアスはぼくの口へダニーがオーブンから出したばかりのクッキーを放り込んだ。
「私も、羨ましくて寂しくなるよ。でも、私にはヴァンがいるから。進んで行ける」
そうだろう? 声を出さずに動いた唇を眺めて頷く。ああ、イェレミーアスが笑うとできる、下瞼の目頭にできる皺が好きだなぁとぼんやり思う。
「そろそろリヒ様が来る頃ですから、全部食べられちゃう前にイェレ兄さまの分を取っておかなくちゃ」
「ふふ、そうだね」
そんな話を聞きつけたかのように、騒がしい足音が廊下から響く。
「おーい、アス! スヴェン! お、いー匂い! 腹減っちゃった、それ食っていい?」
イェレミーアスとぼくは顔を見合わせ、それから厨房の入口に立つローデリヒへ顔を向け笑った。ローデリヒを見るなり笑ったぼくらに、当の本人は目を丸くしただけで厨房のテーブルを指さす。
「なぁ、スヴェンって。それ、食っていい?」
「ふふっ、どうぞ。あ、でも全部食べちゃダメですよ、ルカ様が拗ねます」
「りょーかい! ってことは、これベステル・ヘクセ様んとこに持って行けばいいんだろ?」
大皿を掴んで厨房を出て行くローデリヒを見送る。何しに来たんだ、一体。
「あ、なぁ! コモンルームにお茶、持って来てくれよ。多分、ベステル・ヘクセ様の分も要るからよろしく!」
いつも通り、まるで自分の家のように途中で出会った侍女か侍従に頼んでいる声が聞こえる。再びイェレミーアスとぼくは、顔を見合わせた。
「ふふっ」
「あははっ」
「行こうか、ヴァン」
「ええ。あの二人を放っておいたらソファが食べカスだらけになっちゃう」
コモンルームに行くと、ローデリヒとルクレーシャスさんがポテトチップスを口いっぱいに頬張っているところだった。ぼくは何となく、ジャイアントハムスターを飼っている気分になった。侍女にタオルを多めに持って来るように頼む。あの油だらけの手で、ソファの座面に触らないでほしい。結構お高かったのよ、そのソファ。
「今日は、泊まってっていいか? スヴェン」
「『今日は』じゃないでしょ、いつだって好きな時に泊まって行くでしょ、リヒ様は」
ぼくはもう、高そうなジレで油だらけの手を拭くローデリヒにそれどころじゃない。すかさずタオルを差し出したが、ぽろぽろばりばりぽろぽろうああああ、お口拭きなさいよッ! ローデリヒからジレを引っぺがして侍女へ渡した。
「洗濯お願いします」
「え、いいのに」
「リヒ様がよくてもぼくがよくないんですその手だって今すぐ洗いたい」
「スヴェンは潔癖すぎるんだよ」
「リヒ様が気にしなさ過ぎるんですっ! 大体なんですか、毎日毎日ひとんちにご飯食べにやって来て!」
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