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初めてのお茶会
第92話
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「はぁ……」
ぼくは深くため息を吐いた。憂鬱である。ぼくを愛玩動物か何かのように、物見高く見物しに来るだろう貴族を相手にするのももちろん憂鬱だが、それだけではない。
ぼくを憂鬱にしている一番の原因、今日ぼくらの乗った馬車は、花で飾りつけられている。妖精たちがぼくの髪へ花や宝石を飾りたがるのはいつものことなんだけれども、初めての正式なお出かけだと察知したのかあっという間にせっせと馬車を花で飾りつけてしまったのだ。何気に恥ずかしい。
でも妖精たちの純度百パーセントの好意なので、断れない。かくして、エステン公爵夫人へのプレゼントである花束とはまた別に花だらけの馬車で出発することになったのである。
「気にすんなよ、スヴェン。うちのかーちゃんこういうの好きだから、すっげぇ喜ぶぜ」
「……そう……ですか……」
分かる。分かるよ。推しがこんな素敵なデコレーションの馬車から下りて来たらテンション上がる。だけどぼくじゃないそうじゃない。
ローデリヒとか、イェレミーアスとか、ルクレーシャスさんが下りて来るのを、ぼくは眺める方でいたいんだ。だって似合わないもん。似合わないヤツが花で飾られた馬車から出て来たらどう思う? バカじゃねーの、ってなるよね。まるっきり道化だ。はい、恥ずかしい。絶対やだ。
だけどイェレミーアスはぼくをがっちり抱えている。そう、普段通りにぼくを抱えて移動する気だ。逃げ出したい。どうにかイェレミーアスから逃れてさっと下りてしまう術はないだろうかと考えているうちに、エステン公爵家へ到着してしまった。
他の公爵家のように、広大な敷地の大半が森だ。柵にはエステン公爵家の家紋である、|シュヴェールトウントリンドヴルムが刻まれている。リントヴルムってなんだろう? って思うでしょ。ドラゴンにしか見えないから多分、ドラゴンだと思う。それか、そんな感じの魔物なんじゃないかなぁ。知らんけど。西洋の竜って大体、蝙蝠の羽が付いたトカゲだよね。それに対して東洋の竜は蛇っぽいのは、一体何の違いなんだろう。不思議。
アイアンの柵に囲まれた邸宅は、森に阻まれて中を窺い知ることはできない。衛兵は馬車の中にローデリヒの顔を認めると、すぐに門を開いた。しばらくは森の中の小道が続く。手入れされた前庭が見え、さらに生垣で仕切られた区画を越えると景色が開ける。邸宅の前に広がる見事な庭を抜けて、先客の馬車を御者が待機場所へ移動して行くのを待った。突然、ローデリヒが窓を開けて叫ぶ。
「かーちゃん、スヴェンを連れて来たぜ!」
招待客に挨拶をしていた夫人がこちらを向いた。ローデリヒによく似たローアンバーの髪、常緑樹色の瞳をしている。ローデリヒはどうやら、両親の良い所を受け継いだようだ。エステン公爵と公爵夫人、不思議とどちらにも似ている。つまり美形である。
馬車が止まるなり、ローデリヒが飛び出して行く。ゆったりとルクレーシャスさんが降り、それから最後にイェレミーアスがぼくを抱えたまま馬車を降りた。それからイェレミーアスはぼくを下して、ぼくの服装を整える。
「お招きありがとうございます、エステン公爵夫人。はじめまして。スヴァンテ・スタンレイと申します。リヒ様にはいつも、お世話になっております」
胸に手を当て、左足を後ろへ引いてお辞儀をして見せる。エステン公爵家の侍従や侍女たちまで、ほう、とため息を吐いた。
「いらっしゃい、はじめまして妖精さん。久しぶりね、元気そうで良かったわ、アス。まぁまぁ、本当になんて可憐なんでしょう! お会いできて光栄よ。リヒがいつもお邪魔してごめんなさいね。ユーディト・エステンよ」
清淑な仕草で差し出されたエステン公爵夫人の手を受け、キスをする。ラルクが抱えて控えているアネモネの花束を受け取り、エステン公爵夫人へ渡した。
「時期が過ぎているのに、どうしてアネモネが? 素晴らしいわ、妖精さん。ありがとう、早速こちら、テーブルに飾らせていただくわ」
フレートが抱えたバスケットをエステン公爵夫人の侍従が受け取る。今日のお菓子は、一口大のラングドシャクッキーに、常温で戻したバターを空気が入るようにホイップしたものと、先日見つけた小豆で作った餡を挟んだ自信作です。絶対美味しいに決まってるでしょ、この組み合わせ。ちなみにこの二つをパイに入れたものは、最近ではルクレーシャスさんを無言にしたい時の最終手段となっている。
「こちらはぼくから、心ばかりの贈り物です。ぼくの作ったお菓子も持参しました。よろしければ、どうぞ」
「リヒから聞いているわ。スヴァンテ様のお菓子やお料理はとても美味しいと。それになんて素敵な髪飾りでしょう。見ている間にも花が咲いて新しい花に変わっていくわ……不思議ねぇ……」
えっ。そんなことになっているのか、ぼくの髪は。自分では見られないから知らなかった。イェレミーアスを仰ぐと、微かに唇の端を吊り上げ、頷いている。どうやらずっとそうだったらしい。教えてよ。
「アスも元気そうで何よりだわ。ヨゼフィーネ様、ベアトリクスも以前より顔色がよくなられたようね。さ、こちらへどうぞ」
エステン公爵夫人に促され、庭園の奥に見える東屋へ歩き出す。邸宅の中から、エステン公爵が出て来るのが見えた。
「おお、来たなスヴァンテ君。いらっしゃい」
「お招きありがとう存じます、エステン公爵閣下」
胸に手を当て、左足を後ろへ引いて頭を下げる。イェレミーアスは両手を祈りるように組み、片膝を付いた。跪いたまま、組んだ手を額へ押し付け頭を下げる。皇国の国教デ・ランダル神教の正式な挨拶の方法である。そう、エステン公爵は皇室警備を担うエファンゲーリウム聖騎士団の団長だ。辺境伯も、このエファンゲーリウム聖騎士団の所属である。だからこの挨拶が正しい作法だ。イェレミーアスの手へ、軽く触れてエステン公爵が頷いて見せる。
「アス、そう堅苦しくしてくれるな」
「お招きとお心遣いに感謝いたします、エステン公爵閣下」
エステン公爵夫妻が並び、ルクレーシャスさんへ頭を垂れる。エステン公爵夫人のカーテシーは優雅で隙がない。
「このたびはかように不躾なお呼び立てにも関わらずご来訪いただきまして、誠に光栄でございます。ベステル・ヘクセ様」
「良いよ。リヒくんとはすでに茶飲み仲間だし、今日のわたくしはうちの子たちの付き添いだ。堅苦しい挨拶は抜きにしてくれ」
今日のお茶会の主催はエステン公爵夫人である。だから招待客への出迎えと挨拶をする、エステン公爵夫人がその場に残るのは当たり前だ。しかしエステン公爵が、ぼくたちと一緒に東屋の方へと歩き出した。と、同時にイェレミーアスは当たり前のようにぼくを抱き上げる。この子、伯爵令息だというのにすっかりぼくのお世話が板についてしまっていいんだろうか。
「アス、スヴァンテ君のタウンハウスの訓練場は大分勝手がいいらしいな。リヒも使いやすく設備も整っていると言っていた」
「ええ。ヴァンが必要なものはすぐに用意してくれるので、快適です」
「君が贔屓にしている商会の品揃えがよいらしいな。今度わたしにも紹介してもらえるだろうか、スヴァンテ君」
「もちろん。ではまた、今度リヒ様と一緒にこちらへ伺うようにいたしますね」
「よろしく頼む」
ぼくは深くため息を吐いた。憂鬱である。ぼくを愛玩動物か何かのように、物見高く見物しに来るだろう貴族を相手にするのももちろん憂鬱だが、それだけではない。
ぼくを憂鬱にしている一番の原因、今日ぼくらの乗った馬車は、花で飾りつけられている。妖精たちがぼくの髪へ花や宝石を飾りたがるのはいつものことなんだけれども、初めての正式なお出かけだと察知したのかあっという間にせっせと馬車を花で飾りつけてしまったのだ。何気に恥ずかしい。
でも妖精たちの純度百パーセントの好意なので、断れない。かくして、エステン公爵夫人へのプレゼントである花束とはまた別に花だらけの馬車で出発することになったのである。
「気にすんなよ、スヴェン。うちのかーちゃんこういうの好きだから、すっげぇ喜ぶぜ」
「……そう……ですか……」
分かる。分かるよ。推しがこんな素敵なデコレーションの馬車から下りて来たらテンション上がる。だけどぼくじゃないそうじゃない。
ローデリヒとか、イェレミーアスとか、ルクレーシャスさんが下りて来るのを、ぼくは眺める方でいたいんだ。だって似合わないもん。似合わないヤツが花で飾られた馬車から出て来たらどう思う? バカじゃねーの、ってなるよね。まるっきり道化だ。はい、恥ずかしい。絶対やだ。
だけどイェレミーアスはぼくをがっちり抱えている。そう、普段通りにぼくを抱えて移動する気だ。逃げ出したい。どうにかイェレミーアスから逃れてさっと下りてしまう術はないだろうかと考えているうちに、エステン公爵家へ到着してしまった。
他の公爵家のように、広大な敷地の大半が森だ。柵にはエステン公爵家の家紋である、|シュヴェールトウントリンドヴルムが刻まれている。リントヴルムってなんだろう? って思うでしょ。ドラゴンにしか見えないから多分、ドラゴンだと思う。それか、そんな感じの魔物なんじゃないかなぁ。知らんけど。西洋の竜って大体、蝙蝠の羽が付いたトカゲだよね。それに対して東洋の竜は蛇っぽいのは、一体何の違いなんだろう。不思議。
アイアンの柵に囲まれた邸宅は、森に阻まれて中を窺い知ることはできない。衛兵は馬車の中にローデリヒの顔を認めると、すぐに門を開いた。しばらくは森の中の小道が続く。手入れされた前庭が見え、さらに生垣で仕切られた区画を越えると景色が開ける。邸宅の前に広がる見事な庭を抜けて、先客の馬車を御者が待機場所へ移動して行くのを待った。突然、ローデリヒが窓を開けて叫ぶ。
「かーちゃん、スヴェンを連れて来たぜ!」
招待客に挨拶をしていた夫人がこちらを向いた。ローデリヒによく似たローアンバーの髪、常緑樹色の瞳をしている。ローデリヒはどうやら、両親の良い所を受け継いだようだ。エステン公爵と公爵夫人、不思議とどちらにも似ている。つまり美形である。
馬車が止まるなり、ローデリヒが飛び出して行く。ゆったりとルクレーシャスさんが降り、それから最後にイェレミーアスがぼくを抱えたまま馬車を降りた。それからイェレミーアスはぼくを下して、ぼくの服装を整える。
「お招きありがとうございます、エステン公爵夫人。はじめまして。スヴァンテ・スタンレイと申します。リヒ様にはいつも、お世話になっております」
胸に手を当て、左足を後ろへ引いてお辞儀をして見せる。エステン公爵家の侍従や侍女たちまで、ほう、とため息を吐いた。
「いらっしゃい、はじめまして妖精さん。久しぶりね、元気そうで良かったわ、アス。まぁまぁ、本当になんて可憐なんでしょう! お会いできて光栄よ。リヒがいつもお邪魔してごめんなさいね。ユーディト・エステンよ」
清淑な仕草で差し出されたエステン公爵夫人の手を受け、キスをする。ラルクが抱えて控えているアネモネの花束を受け取り、エステン公爵夫人へ渡した。
「時期が過ぎているのに、どうしてアネモネが? 素晴らしいわ、妖精さん。ありがとう、早速こちら、テーブルに飾らせていただくわ」
フレートが抱えたバスケットをエステン公爵夫人の侍従が受け取る。今日のお菓子は、一口大のラングドシャクッキーに、常温で戻したバターを空気が入るようにホイップしたものと、先日見つけた小豆で作った餡を挟んだ自信作です。絶対美味しいに決まってるでしょ、この組み合わせ。ちなみにこの二つをパイに入れたものは、最近ではルクレーシャスさんを無言にしたい時の最終手段となっている。
「こちらはぼくから、心ばかりの贈り物です。ぼくの作ったお菓子も持参しました。よろしければ、どうぞ」
「リヒから聞いているわ。スヴァンテ様のお菓子やお料理はとても美味しいと。それになんて素敵な髪飾りでしょう。見ている間にも花が咲いて新しい花に変わっていくわ……不思議ねぇ……」
えっ。そんなことになっているのか、ぼくの髪は。自分では見られないから知らなかった。イェレミーアスを仰ぐと、微かに唇の端を吊り上げ、頷いている。どうやらずっとそうだったらしい。教えてよ。
「アスも元気そうで何よりだわ。ヨゼフィーネ様、ベアトリクスも以前より顔色がよくなられたようね。さ、こちらへどうぞ」
エステン公爵夫人に促され、庭園の奥に見える東屋へ歩き出す。邸宅の中から、エステン公爵が出て来るのが見えた。
「おお、来たなスヴァンテ君。いらっしゃい」
「お招きありがとう存じます、エステン公爵閣下」
胸に手を当て、左足を後ろへ引いて頭を下げる。イェレミーアスは両手を祈りるように組み、片膝を付いた。跪いたまま、組んだ手を額へ押し付け頭を下げる。皇国の国教デ・ランダル神教の正式な挨拶の方法である。そう、エステン公爵は皇室警備を担うエファンゲーリウム聖騎士団の団長だ。辺境伯も、このエファンゲーリウム聖騎士団の所属である。だからこの挨拶が正しい作法だ。イェレミーアスの手へ、軽く触れてエステン公爵が頷いて見せる。
「アス、そう堅苦しくしてくれるな」
「お招きとお心遣いに感謝いたします、エステン公爵閣下」
エステン公爵夫妻が並び、ルクレーシャスさんへ頭を垂れる。エステン公爵夫人のカーテシーは優雅で隙がない。
「このたびはかように不躾なお呼び立てにも関わらずご来訪いただきまして、誠に光栄でございます。ベステル・ヘクセ様」
「良いよ。リヒくんとはすでに茶飲み仲間だし、今日のわたくしはうちの子たちの付き添いだ。堅苦しい挨拶は抜きにしてくれ」
今日のお茶会の主催はエステン公爵夫人である。だから招待客への出迎えと挨拶をする、エステン公爵夫人がその場に残るのは当たり前だ。しかしエステン公爵が、ぼくたちと一緒に東屋の方へと歩き出した。と、同時にイェレミーアスは当たり前のようにぼくを抱き上げる。この子、伯爵令息だというのにすっかりぼくのお世話が板についてしまっていいんだろうか。
「アス、スヴァンテ君のタウンハウスの訓練場は大分勝手がいいらしいな。リヒも使いやすく設備も整っていると言っていた」
「ええ。ヴァンが必要なものはすぐに用意してくれるので、快適です」
「君が贔屓にしている商会の品揃えがよいらしいな。今度わたしにも紹介してもらえるだろうか、スヴァンテ君」
「もちろん。ではまた、今度リヒ様と一緒にこちらへ伺うようにいたしますね」
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