137 / 143
物語の終わり、創造の始まり
自由な風
しおりを挟む
(よし、これであと3か所)
地面を踏みしめながら、魔法陣を定着させていく。
(それにしても……)
セシルのおかげで動きやすくなった……どころではない。そのセシルが半端じゃなかった。
マルドゥク・リヴェラムの攻撃をすべて捌いたうえ、さらに反撃を続けている。
「なぁ、見えるか?」
「ガレンはどう?」
「セシルが攻撃してるのはわかるけど、正直何してるかぜんっぜんわかんねぇ」
「私も」
ガレンも私も、セシルの動作が速すぎて何をしているのか全く追えない。あれだけ速かったマルドゥク・リヴェラムも、セシルに比べれば止まっているように見える。
「猛威を振るう風の暴力、破壊の渦を巻き起こせ!無慈悲なる暴風、ガストストーム!」
空気が振動し、周囲の木々が風によって激しく揺れる。詠唱中も足を止めず、セシルは魔法の使用を続け攻撃をし続ける。
しかし、そんな中でもマルドゥク・リヴェラムは弱っている様子が全く見えなかった。
「いやー、すげぇすげぇ」
のんきな様子でノーランが声を上げる。
「相手がこいつじゃなかったらとっくに勝ってるのにな」
「そうだね。なかなか固いみたいだ」
「固いんじゃねーんだって。そもそもお前たちの攻撃なんて効かねーの」
会話を続けながらも、マルドゥク・リヴェラムとセシルの攻防は続く。セシルはひたすら魔法を使い続けてマルドゥク・リヴェラムを攻めたてる。
しかし、それでも決定的なダメージを与えるには至っていないように見えた。
こう傍観者として観察しているとはっきりとわかる。セシルが攻撃する際、時々空間が一瞬歪むことがある。
私たちの攻撃と同様、マルドゥク・リヴェラムの防壁がその攻撃を無効化しているようだ。
「お前たちのようなキャラクターの攻撃は理外のこいつには効かないんだって。いい加減あきらめろよ」
「さぁ?それはどうかな?」
「ん?」
「僕には何とかなりそうに見えるんだけど?」
マルドゥク・リヴェラムの一撃をかわしながら、セシルは不敵に微笑んだ。
すかさず距離を取り、両手を広げて魔法の詠唱を始めた。
「華麗なる風の舞踏、我らを包み込み、奏でよう!優雅なる旋律、シルフィードダンス!」
空気が震え、セシルの魔法の力と共鳴し、きらきらとした粒子に包まれている。ゼフィルレヴィテートで強化された体を、高速機動の魔法で更に強化したようだ。
「例えばさ。その自慢の障壁も、正面は鉄壁みたいだけど、背後は少し弱いんじゃないかな?」
セシルの手にエアースラッシュの刃が生成される。
『――――がっ!?』
マルドゥク・リヴェラムがその刃を背中に受け、初めて悲鳴のような声を上げた。
「やっぱりね」
にやりと笑うセシル。
「へ……?」
思わず気の抜けた声を漏らしてしまう。
そこにいたはずのセシルが、いつの間にかマルドゥク・リヴェラムの背後に位置していた。
うっすら見えていた先ほどまでとは違い、今度は本当に見えなかった。
マルドゥク・リヴェラムが反撃しようと振り返りながらセシルに向けて魔弾を放ったが、セシルはもうそこにはいなかった。
『――――ぎっ!?』
またマルドゥク・リヴェラムが声を上げる。
私たちが気づいた時にはセシルはマルドゥク・リヴェラムの背後に居て、次の瞬間にはまたマルドゥク・リヴェラムの後ろに現れて攻撃を仕掛ける。その繰り返しだった。
マルドゥク・リヴェラムを中心にし、砂埃が巻き上がり、そしてそれは竜巻に姿を変え――――
『ぎゃあぁぁぁぁぁぁっ!!!』
マルドゥク・リヴェラムの断末魔のような叫び声が森の中に響くまで、そう時間はかからなかった。
……どさっ
マルドゥク・リヴェラムの片腕が宙に舞い、地面に落ちた。
突然の静寂が戦場を包み込む。切断された腕が地面に落ちる音だけが、異様に大きく響いた。
「あれ、意外と簡単に切れたね」
セシルはどこか拍子抜けした様子で、マルドゥク・リヴェラムの腕を眺めた。
『……っ!……っ!』
マルドゥク・リヴェラムの声にならない声が辺りに響く。
私にも、きっと『レヴィアナ』にも真似できないような攻略法だった。
「あーあ、こりゃ完全に切断されてんなぁ」
ノーランが興味なさそうにつぶやいた。その言葉には全く感情がこもっていなかった。
「本当はアリシアしかオリジナル魔法を使えないはずなんだけどな」
「え、そうなの?初めてちゃんと訓練したからかな?」
「なんでお前みたいなやつに理外の力が宿るんだか……」
ノーランが頭を抱えた。
「ふふっ、ゲームマスターさん?なかなかうまくいかないみたいね?」
これまでの意趣返しに、私はノーランにそう呼びかける。
「……はっ、そうみたいだな」
ノーランは空を見上げ、そしてマルドゥク・リヴェラムから飛び降り、私たちの前に立つ。
「本当に楽しいゲームだよ。全然思い通りにならねぇ」
「当たり前でしょ。私たちは生きてるんだから」
「……この世界の異物は三賢者、そしてお前ら生徒会のメンバーだった」
ノーランが両手を広げ、静かに語りだした。
地面を踏みしめながら、魔法陣を定着させていく。
(それにしても……)
セシルのおかげで動きやすくなった……どころではない。そのセシルが半端じゃなかった。
マルドゥク・リヴェラムの攻撃をすべて捌いたうえ、さらに反撃を続けている。
「なぁ、見えるか?」
「ガレンはどう?」
「セシルが攻撃してるのはわかるけど、正直何してるかぜんっぜんわかんねぇ」
「私も」
ガレンも私も、セシルの動作が速すぎて何をしているのか全く追えない。あれだけ速かったマルドゥク・リヴェラムも、セシルに比べれば止まっているように見える。
「猛威を振るう風の暴力、破壊の渦を巻き起こせ!無慈悲なる暴風、ガストストーム!」
空気が振動し、周囲の木々が風によって激しく揺れる。詠唱中も足を止めず、セシルは魔法の使用を続け攻撃をし続ける。
しかし、そんな中でもマルドゥク・リヴェラムは弱っている様子が全く見えなかった。
「いやー、すげぇすげぇ」
のんきな様子でノーランが声を上げる。
「相手がこいつじゃなかったらとっくに勝ってるのにな」
「そうだね。なかなか固いみたいだ」
「固いんじゃねーんだって。そもそもお前たちの攻撃なんて効かねーの」
会話を続けながらも、マルドゥク・リヴェラムとセシルの攻防は続く。セシルはひたすら魔法を使い続けてマルドゥク・リヴェラムを攻めたてる。
しかし、それでも決定的なダメージを与えるには至っていないように見えた。
こう傍観者として観察しているとはっきりとわかる。セシルが攻撃する際、時々空間が一瞬歪むことがある。
私たちの攻撃と同様、マルドゥク・リヴェラムの防壁がその攻撃を無効化しているようだ。
「お前たちのようなキャラクターの攻撃は理外のこいつには効かないんだって。いい加減あきらめろよ」
「さぁ?それはどうかな?」
「ん?」
「僕には何とかなりそうに見えるんだけど?」
マルドゥク・リヴェラムの一撃をかわしながら、セシルは不敵に微笑んだ。
すかさず距離を取り、両手を広げて魔法の詠唱を始めた。
「華麗なる風の舞踏、我らを包み込み、奏でよう!優雅なる旋律、シルフィードダンス!」
空気が震え、セシルの魔法の力と共鳴し、きらきらとした粒子に包まれている。ゼフィルレヴィテートで強化された体を、高速機動の魔法で更に強化したようだ。
「例えばさ。その自慢の障壁も、正面は鉄壁みたいだけど、背後は少し弱いんじゃないかな?」
セシルの手にエアースラッシュの刃が生成される。
『――――がっ!?』
マルドゥク・リヴェラムがその刃を背中に受け、初めて悲鳴のような声を上げた。
「やっぱりね」
にやりと笑うセシル。
「へ……?」
思わず気の抜けた声を漏らしてしまう。
そこにいたはずのセシルが、いつの間にかマルドゥク・リヴェラムの背後に位置していた。
うっすら見えていた先ほどまでとは違い、今度は本当に見えなかった。
マルドゥク・リヴェラムが反撃しようと振り返りながらセシルに向けて魔弾を放ったが、セシルはもうそこにはいなかった。
『――――ぎっ!?』
またマルドゥク・リヴェラムが声を上げる。
私たちが気づいた時にはセシルはマルドゥク・リヴェラムの背後に居て、次の瞬間にはまたマルドゥク・リヴェラムの後ろに現れて攻撃を仕掛ける。その繰り返しだった。
マルドゥク・リヴェラムを中心にし、砂埃が巻き上がり、そしてそれは竜巻に姿を変え――――
『ぎゃあぁぁぁぁぁぁっ!!!』
マルドゥク・リヴェラムの断末魔のような叫び声が森の中に響くまで、そう時間はかからなかった。
……どさっ
マルドゥク・リヴェラムの片腕が宙に舞い、地面に落ちた。
突然の静寂が戦場を包み込む。切断された腕が地面に落ちる音だけが、異様に大きく響いた。
「あれ、意外と簡単に切れたね」
セシルはどこか拍子抜けした様子で、マルドゥク・リヴェラムの腕を眺めた。
『……っ!……っ!』
マルドゥク・リヴェラムの声にならない声が辺りに響く。
私にも、きっと『レヴィアナ』にも真似できないような攻略法だった。
「あーあ、こりゃ完全に切断されてんなぁ」
ノーランが興味なさそうにつぶやいた。その言葉には全く感情がこもっていなかった。
「本当はアリシアしかオリジナル魔法を使えないはずなんだけどな」
「え、そうなの?初めてちゃんと訓練したからかな?」
「なんでお前みたいなやつに理外の力が宿るんだか……」
ノーランが頭を抱えた。
「ふふっ、ゲームマスターさん?なかなかうまくいかないみたいね?」
これまでの意趣返しに、私はノーランにそう呼びかける。
「……はっ、そうみたいだな」
ノーランは空を見上げ、そしてマルドゥク・リヴェラムから飛び降り、私たちの前に立つ。
「本当に楽しいゲームだよ。全然思い通りにならねぇ」
「当たり前でしょ。私たちは生きてるんだから」
「……この世界の異物は三賢者、そしてお前ら生徒会のメンバーだった」
ノーランが両手を広げ、静かに語りだした。
0
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
【完結】伝説の悪役令嬢らしいので本編には出ないことにしました~執着も溺愛も婚約破棄も全部お断りします!~
イトカワジンカイ
恋愛
「目には目をおおおお!歯には歯をおおおお!」
どごおおおぉっ!!
5歳の時、イリア・トリステンは虐められていた少年をかばい、いじめっ子をぶっ飛ばした結果、少年からとある書物を渡され(以下、悪役令嬢テンプレなので略)
ということで、自分は伝説の悪役令嬢であり、攻略対象の王太子と婚約すると断罪→死刑となることを知ったイリアは、「なら本編にでなやきゃいいじゃん!」的思考で、王家と関わらないことを決意する。
…だが何故か突然王家から婚約の決定通知がきてしまい、イリアは侯爵家からとんずらして辺境の魔術師ディボに押しかけて弟子になることにした。
それから12年…チートの魔力を持つイリアはその魔法と、トリステン家に伝わる気功を駆使して診療所を開き、平穏に暮らしていた。そこに王家からの使いが来て「不治の病に倒れた王太子の病気を治せ」との命令が下る。
泣く泣く王都へ戻ることになったイリアと旅に出たのは、幼馴染で兄弟子のカインと、王の使いで来たアイザック、女騎士のミレーヌ、そして以前イリアを助けてくれた騎士のリオ…
旅の途中では色々なトラブルに見舞われるがイリアはそれを拳で解決していく。一方で何故かリオから熱烈な求愛を受けて困惑するイリアだったが、果たしてリオの思惑とは?
更には何故か第一王子から執着され、なぜか溺愛され、さらには婚約破棄まで!?
ジェットコースター人生のイリアは持ち前のチート魔力と前世での知識を用いてこの苦境から立ち直り、自分を断罪した人間に逆襲できるのか?
困難を力でねじ伏せるパワフル悪役令嬢の物語!
※地学の知識を織り交ぜますが若干正確ではなかったりもしますが多めに見てください…
※ゆるゆる設定ですがファンタジーということでご了承ください…
※小説家になろう様でも掲載しております
※イラストは湶リク様に描いていただきました
悪役令嬢は二度も断罪されたくない!~あのー、私に平穏な暮らしをさせてくれませんか?~
イトカワジンカイ
恋愛
(あれって…もしや断罪イベントだった?)
グランディアス王国の貴族令嬢で王子の婚約者だったアドリアーヌは、国外追放になり敵国に送られる馬車の中で不意に前世の記憶を思い出した。
「あー、小説とかでよく似たパターンがあったような」
そう、これは前世でプレイした乙女ゲームの世界。だが、元社畜だった社畜パワーを活かしアドリアーヌは逆にこの世界を満喫することを決意する。
(これで憧れのスローライフが楽しめる。ターシャ・デューダのような自給自足ののんびり生活をするぞ!)
と公爵令嬢という貴族社会から離れた”平穏な暮らし”を夢見ながら敵国での生活をはじめるのだが、そこはアドリアーヌが断罪されたゲームの続編の世界だった。
続編の世界でも断罪されることを思い出したアドリアーヌだったが、悲しいかな攻略対象たちと必然のように関わることになってしまう。
さぁ…アドリアーヌは2度目の断罪イベントを受けることなく、平穏な暮らしを取り戻すことができるのか!?
「あのー、私に平穏な暮らしをさせてくれませんか?」
※ファンタジーなので細かいご都合設定は多めに見てください(´・ω・`)
※小説家になろう、ノベルバにも掲載
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
いじめられ続けた挙げ句、三回も婚約破棄された悪役令嬢は微笑みながら言った「女神の顔も三度まで」と
鳳ナナ
恋愛
伯爵令嬢アムネジアはいじめられていた。
令嬢から。子息から。婚約者の王子から。
それでも彼女はただ微笑を浮かべて、一切の抵抗をしなかった。
そんなある日、三回目の婚約破棄を宣言されたアムネジアは、閉じていた目を見開いて言った。
「――女神の顔も三度まで、という言葉をご存知ですか?」
その言葉を皮切りに、ついにアムネジアは本性を現し、夜会は女達の修羅場と化した。
「ああ、気持ち悪い」
「お黙りなさい! この泥棒猫が!」
「言いましたよね? 助けてやる代わりに、友達料金を払えって」
飛び交う罵倒に乱れ飛ぶワイングラス。
謀略渦巻く宮廷の中で、咲き誇るは一輪の悪の華。
――出てくる令嬢、全員悪人。
※小説家になろう様でも掲載しております。
しっかり者のエルフ妻と行く、三十路半オッサン勇者の成り上がり冒険記
スィグトーネ
ファンタジー
ワンルームの安アパートに住み、非正規で給料は少なく、彼女いない歴35年=実年齢。
そんな負け組を絵にかいたような青年【海渡麒喜(かいときき)】は、仕事を終えてぐっすりと眠っていた。
まどろみの中を意識が彷徨うなか、女性の声が聞こえてくる。
全身からは、滝のような汗が流れていたが、彼はまだ自分の身に起こっている危機を知らない。
間もなく彼は金縛りに遭うと……その後の人生を大きく変えようとしていた。
※この物語の挿絵は【AIイラスト】さんで作成したモノを使っています
※この物語は、暴力的・性的な表現が含まれています。特に外出先等でご覧になる場合は、ご注意頂きますようお願い致します。
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる