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悲しみの向こう側
天才悪役令嬢『レヴィアナ』_1
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ここから先は『レヴィアナ』も他の人には、ナタリーはまだしもガレンには知られたくないことかなと思ったので、2人には食堂に戻ってもらうことにした。
先日の襲撃事件の時はバタバタとしていて実感していなかったけど、この部屋は『レヴィアナ』の部屋でもあったけど、もう私の部屋にもなっていた。
初めてこの屋敷で目が覚めた時はあんなにも広くて不安だったのに、こうしてベッドに腰掛けているととても落ち着く。
「さてと、まずは……」
部屋の中を探す。きっと『レヴィアナ』の事だからノートにいろいろ書いてあるだろうと部屋中を探してみたが、それらしきものは見当たらなかった。
定番のベッドの下や、本棚のほんの裏に隠されているのかとも思って探してみたが残念ながら見当たらなかった。
「うーん……絶対にあるはずなんだけど……」
でも、そんな【解体新書】のことをこんな場所でノートに書きなぐるようなことはしないのかもしれない。
思えば私は『レヴィアナ』のことを何も知らなかった。
――――コンコン
ノックの音が部屋に響く。
「はい?」
「お嬢様。少々お時間よろしいでしょうか?」
フローラが部屋に入ってくる。なんだかこの部屋に2人で居るのも久しぶりな気がする。
初めて目を覚まして、この世界に来た私を初めて見つけてくれたのはこのフローラだ。着替えさせてもらって、屋敷を案内してもらって。あの頃は何を話したらいいんだろうと思ったけど、当然今ではそんな気まずさもない。
「ええ、どうぞ」
「失礼します。まぁこんなに本を広げてしまって」
「あ、ごめんなさい。探し物をしていて」
「いえいえ。なんだか懐かしいですね」
フローラは私が座っているベッドの、私のすぐ隣に腰掛けた。そして私と同じように床に並べられた本を見る。
「ふふ」
「どうしたの?」
「いえ、なんでもありません」
フローラは懐かしむように微笑む。少しの間2人で床に並べられた本をただ眺めていた。
「それでどうかしたのかしら?」
「あ、そうでした」
私が声をかけるとフローラは思い出したように手をたたいた。
「今日のお夕食は食べていかれるのかお伺いに参りました」
「えぇ、そのつもりでしたけれど、でも大丈夫ですか?急に3人も……」
「もちろんですよ。先日はけがをしていてちゃんとご用意もできなかったので今日は楽しみにしていてください」
フローラは嬉しそうに答えてくれ、そのまま部屋を後にしようとした。
でも扉をあけ、こちらに背をむけたまま、フローラは急に立ち止まった。
何か言い忘れたのかと思いまっていたが、特に何も声をかけてこない。不思議な時間が流れた。
「……?どうしたのかしら?」
フローラの背中にそう尋ねると、彼女はこちらを振り向かずそのまま話し始めた。
「探し物、もしお部屋で見つからないようでしたらお嬢様の勉強部屋にあるのではないでしょうか?」
「……勉強部屋?」
「えぇ、あのお花の庭園の……お嬢様がお気に入りの、です」
そう言ってフローラは部屋を後にした。扉の横の棚には青月灯が置かれていた。私はしばらく閉められた扉を見て、そして頭を下げた。
「ーーーーありがとう、フローラ」
***
屋敷の外に出て目的地に向かう。
先日のカムランの襲撃の時にさんざん荒らされていた花たちも、きれいに手入れされていた。
花の庭園の中央に立ち、魔力探知を使う。一か所だけ不思議な魔力の乱れがある場所があった。そちらに向かうとぽつんと小屋があった。
「なるほど……」
小屋には庭園を管理するための道具が入っている場所か、休憩用の小屋と思っていたが、それにしては立派すぎる。
今になってきちんと確認すると封印魔法が施されているようだった。
そのまま扉を開けようと手をかけるが、びくともしなかった。
これまでと同じようにお父様から受け取った鍵を近づけても、今までのように封印は解除されない。
「もしかして……」
私の右手に魔力を集中させそっと扉に触れると、扉にかけられてた封印が解ける。
一階部分は机と本棚、そして本棚もいくつかの魔導書と白紙のノートが大量においてある簡素な作りだった。
そして部屋の隅の床にも同じように封印が施された扉がある。
開くと地下へと続く梯子があった。地下はうっすらと光り輝いている。おそらく『レヴィアナ』が使っていた青月灯がまだ光っているのだろう。
私もフローラから受け取った青月灯に魔力を込めて光を灯し、ゆっくりと地下に潜っていく。
もしかしたら通気口など整備されているからなのか、まだ1年も経っていないからなのかきれいなままだった。
「わ……ぁ……」
眼前に広がる景色に私は言葉を失った。
地下部分は、上の小屋の部分からは想像できないほど巨大な作りになっており、四方の壁にぎっしりと本が詰められている。
中央には大きな机と、その上にもたくさんの本や資料が積まれている。そして机の上には山のようなノートがあった。
「これ……全部読んだの……?」
ざっと確認しただけでも昔通っていた図書館程ではないが、一目見ただけでは数えきれないほどの本がある。
ふらふらとさまようがまだ奥までぎっちり本で埋め尽くされているそれとは別に魔力で鍵がかかった棚もあり、きっとあの中にも本が入っているのだろう。
そして、中央にある机の上には、【解体新書】の写しと思われる本のページが開かれたまま置いてあった。
机の上に書きなぐられた大量のメモには魔法理論や魔法陣が記載されている。どれも学校の学術書では見たことがないものばかりだった。
そして、一番気になる山積みになっているノート1冊取り、1ページずつ丁寧に目を通す。
「『レヴィアナ』……あなたは一体……」
そこに書かれていたのは、『レヴィアナ』がこの世界に抗うための試行錯誤の記録だった。
試したこと、失敗したこと、検証できたこと、そしてこれから試そうとしていること。
そのすべてが事細かに記されていた。
ページをめくる手が震える。喉がカラカラに乾く。息が荒くなるのが分かる。
アルドリック、フローラ、そしてほかの使用人の名前が書き連なっているページに目が留まる。それぞれ名前だけでなく顔の特徴と簡単な性格が書かれていた。
――――そして……
『22時、サーシャ、覚えてる。23時、サーシャ、覚えてる。24時、サーシャ……、今回もダメ……』
何人かの名前に斜線が引かれて、その横に『この人は誰……?』と書かれていた。
やけに泥だらけのノートを手に取り確認する。
『レヴィアナ』は『アリシア』のところにも行ったようだ。
街中の人は『アリシア』のしたいことをすべて叶え、それ以外のものに対しては興味を持っていないような異常さを書き記している。
そして、『アリシア』に対して故意だろうとなかろうとかかわらず、何らかの害を加えた人がいた場合、モンスターに襲われて殺された場面が淡々と書かれている。
その襲われたであろう人物の特徴が描写され、横に『また今回も忘れてしまった』と書かれた文字は滲んでいた。
信じられない強大なモンスターが現れ、『アリシア』と街の人が襲われた時も、『アリシア』だけが無事で翌日村は何事もなかったかのようにふるまっていることも書かれていた。
きっと『レヴィアナ』も必死にモンスターから逃げ、そして忘れる前に書き記そうと躍起になっていたのが、ノートの状態と暴れている文字から見て取れた。
他にもいくつも、いくつか同じようなことが書かれている。
そしてモンスターに殺されたであろう人たちの名前の横には同じように斜線が引かれている。
ページをめくる手が震える。感情がぐちゃぐちゃになって思わずノートを握りしめそうになってしまう。
ノートを持つ手は震えているのに、頭の芯はとても冷えてクリアな状態になっていた。
どんな気持ちだったんだろう。いったいどんな気持ちでこのノートを書き、自分の記憶がなくなっていることと向き合ってきたんだろう。
震える文字が続く。
『やっぱり私の仮説で間違いなかったみたい。
この世界は【本】の通り、アリシアという人物を中心に回っていて、アリシアが害するとモンスターなどによって自然に排除される。
排除されて死んだ人はこの世界から文字通り居なくなってしまうみたい。
自然に亡くなった場合も同様ね。
そして、私の記憶の中からも本当に無くなってしまう。
もしかしたらこのことも忘れてしまうかもしれないから、ちゃんと書き記しておくわね。
使用人のページに書いてある名前、本当にちゃんと私の世話をしてくれた人達よ。
今の私ももう覚えていない人もいるけど、ちゃんと世話をしてくれた人たち。
父もこのことにはきっと気づいている。昔から「忘れっぽいから」といって人の名前をよくかいていたけど、きっとこのためだったんだわ』
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「さてと、まずは……」
部屋の中を探す。きっと『レヴィアナ』の事だからノートにいろいろ書いてあるだろうと部屋中を探してみたが、それらしきものは見当たらなかった。
定番のベッドの下や、本棚のほんの裏に隠されているのかとも思って探してみたが残念ながら見当たらなかった。
「うーん……絶対にあるはずなんだけど……」
でも、そんな【解体新書】のことをこんな場所でノートに書きなぐるようなことはしないのかもしれない。
思えば私は『レヴィアナ』のことを何も知らなかった。
――――コンコン
ノックの音が部屋に響く。
「はい?」
「お嬢様。少々お時間よろしいでしょうか?」
フローラが部屋に入ってくる。なんだかこの部屋に2人で居るのも久しぶりな気がする。
初めて目を覚まして、この世界に来た私を初めて見つけてくれたのはこのフローラだ。着替えさせてもらって、屋敷を案内してもらって。あの頃は何を話したらいいんだろうと思ったけど、当然今ではそんな気まずさもない。
「ええ、どうぞ」
「失礼します。まぁこんなに本を広げてしまって」
「あ、ごめんなさい。探し物をしていて」
「いえいえ。なんだか懐かしいですね」
フローラは私が座っているベッドの、私のすぐ隣に腰掛けた。そして私と同じように床に並べられた本を見る。
「ふふ」
「どうしたの?」
「いえ、なんでもありません」
フローラは懐かしむように微笑む。少しの間2人で床に並べられた本をただ眺めていた。
「それでどうかしたのかしら?」
「あ、そうでした」
私が声をかけるとフローラは思い出したように手をたたいた。
「今日のお夕食は食べていかれるのかお伺いに参りました」
「えぇ、そのつもりでしたけれど、でも大丈夫ですか?急に3人も……」
「もちろんですよ。先日はけがをしていてちゃんとご用意もできなかったので今日は楽しみにしていてください」
フローラは嬉しそうに答えてくれ、そのまま部屋を後にしようとした。
でも扉をあけ、こちらに背をむけたまま、フローラは急に立ち止まった。
何か言い忘れたのかと思いまっていたが、特に何も声をかけてこない。不思議な時間が流れた。
「……?どうしたのかしら?」
フローラの背中にそう尋ねると、彼女はこちらを振り向かずそのまま話し始めた。
「探し物、もしお部屋で見つからないようでしたらお嬢様の勉強部屋にあるのではないでしょうか?」
「……勉強部屋?」
「えぇ、あのお花の庭園の……お嬢様がお気に入りの、です」
そう言ってフローラは部屋を後にした。扉の横の棚には青月灯が置かれていた。私はしばらく閉められた扉を見て、そして頭を下げた。
「ーーーーありがとう、フローラ」
***
屋敷の外に出て目的地に向かう。
先日のカムランの襲撃の時にさんざん荒らされていた花たちも、きれいに手入れされていた。
花の庭園の中央に立ち、魔力探知を使う。一か所だけ不思議な魔力の乱れがある場所があった。そちらに向かうとぽつんと小屋があった。
「なるほど……」
小屋には庭園を管理するための道具が入っている場所か、休憩用の小屋と思っていたが、それにしては立派すぎる。
今になってきちんと確認すると封印魔法が施されているようだった。
そのまま扉を開けようと手をかけるが、びくともしなかった。
これまでと同じようにお父様から受け取った鍵を近づけても、今までのように封印は解除されない。
「もしかして……」
私の右手に魔力を集中させそっと扉に触れると、扉にかけられてた封印が解ける。
一階部分は机と本棚、そして本棚もいくつかの魔導書と白紙のノートが大量においてある簡素な作りだった。
そして部屋の隅の床にも同じように封印が施された扉がある。
開くと地下へと続く梯子があった。地下はうっすらと光り輝いている。おそらく『レヴィアナ』が使っていた青月灯がまだ光っているのだろう。
私もフローラから受け取った青月灯に魔力を込めて光を灯し、ゆっくりと地下に潜っていく。
もしかしたら通気口など整備されているからなのか、まだ1年も経っていないからなのかきれいなままだった。
「わ……ぁ……」
眼前に広がる景色に私は言葉を失った。
地下部分は、上の小屋の部分からは想像できないほど巨大な作りになっており、四方の壁にぎっしりと本が詰められている。
中央には大きな机と、その上にもたくさんの本や資料が積まれている。そして机の上には山のようなノートがあった。
「これ……全部読んだの……?」
ざっと確認しただけでも昔通っていた図書館程ではないが、一目見ただけでは数えきれないほどの本がある。
ふらふらとさまようがまだ奥までぎっちり本で埋め尽くされているそれとは別に魔力で鍵がかかった棚もあり、きっとあの中にも本が入っているのだろう。
そして、中央にある机の上には、【解体新書】の写しと思われる本のページが開かれたまま置いてあった。
机の上に書きなぐられた大量のメモには魔法理論や魔法陣が記載されている。どれも学校の学術書では見たことがないものばかりだった。
そして、一番気になる山積みになっているノート1冊取り、1ページずつ丁寧に目を通す。
「『レヴィアナ』……あなたは一体……」
そこに書かれていたのは、『レヴィアナ』がこの世界に抗うための試行錯誤の記録だった。
試したこと、失敗したこと、検証できたこと、そしてこれから試そうとしていること。
そのすべてが事細かに記されていた。
ページをめくる手が震える。喉がカラカラに乾く。息が荒くなるのが分かる。
アルドリック、フローラ、そしてほかの使用人の名前が書き連なっているページに目が留まる。それぞれ名前だけでなく顔の特徴と簡単な性格が書かれていた。
――――そして……
『22時、サーシャ、覚えてる。23時、サーシャ、覚えてる。24時、サーシャ……、今回もダメ……』
何人かの名前に斜線が引かれて、その横に『この人は誰……?』と書かれていた。
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『レヴィアナ』は『アリシア』のところにも行ったようだ。
街中の人は『アリシア』のしたいことをすべて叶え、それ以外のものに対しては興味を持っていないような異常さを書き記している。
そして、『アリシア』に対して故意だろうとなかろうとかかわらず、何らかの害を加えた人がいた場合、モンスターに襲われて殺された場面が淡々と書かれている。
その襲われたであろう人物の特徴が描写され、横に『また今回も忘れてしまった』と書かれた文字は滲んでいた。
信じられない強大なモンスターが現れ、『アリシア』と街の人が襲われた時も、『アリシア』だけが無事で翌日村は何事もなかったかのようにふるまっていることも書かれていた。
きっと『レヴィアナ』も必死にモンスターから逃げ、そして忘れる前に書き記そうと躍起になっていたのが、ノートの状態と暴れている文字から見て取れた。
他にもいくつも、いくつか同じようなことが書かれている。
そしてモンスターに殺されたであろう人たちの名前の横には同じように斜線が引かれている。
ページをめくる手が震える。感情がぐちゃぐちゃになって思わずノートを握りしめそうになってしまう。
ノートを持つ手は震えているのに、頭の芯はとても冷えてクリアな状態になっていた。
どんな気持ちだったんだろう。いったいどんな気持ちでこのノートを書き、自分の記憶がなくなっていることと向き合ってきたんだろう。
震える文字が続く。
『やっぱり私の仮説で間違いなかったみたい。
この世界は【本】の通り、アリシアという人物を中心に回っていて、アリシアが害するとモンスターなどによって自然に排除される。
排除されて死んだ人はこの世界から文字通り居なくなってしまうみたい。
自然に亡くなった場合も同様ね。
そして、私の記憶の中からも本当に無くなってしまう。
もしかしたらこのことも忘れてしまうかもしれないから、ちゃんと書き記しておくわね。
使用人のページに書いてある名前、本当にちゃんと私の世話をしてくれた人達よ。
今の私ももう覚えていない人もいるけど、ちゃんと世話をしてくれた人たち。
父もこのことにはきっと気づいている。昔から「忘れっぽいから」といって人の名前をよくかいていたけど、きっとこのためだったんだわ』
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